1986-11-26 第107回国会 参議院 決算委員会 第3号
○参考人(有田圭輔君) お答え申し上げます。 その前に、今回の不祥事件によって関係各位に多大な御迷惑をかけまして、申しわけなく、重ねておわび申し上げます。 このコンサルの選定業務というのは、事業団の中でも重要な業務でありまして、各案件について選定委員会が設けられるわけでありますが、その選定委員会における審議経過、それから評価基準、評点等、絶対外部に漏らしてはならない、関係役員に報告する以外は漏らしてはならないということで
○参考人(有田圭輔君) お答え申し上げます。 その前に、今回の不祥事件によって関係各位に多大な御迷惑をかけまして、申しわけなく、重ねておわび申し上げます。 このコンサルの選定業務というのは、事業団の中でも重要な業務でありまして、各案件について選定委員会が設けられるわけでありますが、その選定委員会における審議経過、それから評価基準、評点等、絶対外部に漏らしてはならない、関係役員に報告する以外は漏らしてはならないということで
○参考人(有田圭輔君) 御指摘の点、確かにそのとおりでありまして、今後もこれを機会に自粛、自戒して、国際協力に対するイメージをさらに上げて、大方の国民の御期待に沿うように努力したいと思います。 また、情報公開につきましては私どもの本部の三井ビルの九階に図書室がありますが、いずれ一両年の間に国際協力総合研修所という建物が市谷にできます。そこに図書資料室を移して総合的な資料提供の場にしたい。そこで、もう
○参考人(有田圭輔君) 十全と申しますか、その点は我々としては従来からも内部の合理化運動その他進めてまいりましたが、今度の事件を契機にしていろんな視点から見直しをしてできるだけのことをここに書きましたわけであります。これもすぐにできることとできないこととございますが、少しく時間をかしていただいてこれを実行すれば相当の改善政策になると確信しております。
○参考人(有田圭輔君) 初めに、我々国際協力事業団としては起こしてはならない不祥事を起こしたと、そういうことで関係方面に多大な御迷惑をかけ、かつまたこの国際協力一般についてイメージダウンを招いたということについてはまことに遺憾であり、この機会に深くおわび申し上げるわけであります。 この事件が起きまして、早速外務大臣から厳重に注意を受け、また事業団法による命令を受けまして、これに対しまして十月の下旬
○有田参考人 お答え申し上げます。 ただいま外務大臣もおっしゃいましたように、平和国家としての我が国が国際社会に貢献し得る大変大切な分野であるということであります。特に現在のような国際環境、また日本が経済大国と言われるまでになったこの時期においては、このODAというものを大幅に伸ばしていく必要があるということであります。したがいまして、私は、政府の方で三年倍増計画、五年倍増計画、またことし始まります
○有田参考人 お答えいたします。 先ほど外務大臣からいろいろお話がありました。大筋においてはそういうことではございますが、今後も外務大臣その他所管大臣の御指示、御指導を受けて、逐次改善を行っていきたいと思います。 その第一は、何といっても綱紀粛正並びにモラルの高揚であります。これにつきましては、職員の配置をより適正にする、あるいは使命感を含めて職員の研修を充実していくということ。それからさらには
○有田参考人 お答えいたします。 今回の事件は、政府ベースの国際協力を実施いたしております国際協力事業団といたしましては起こしてはならない不祥事件でありまして、まことに遺憾に存じております。このことにより国際協力一般に対する著しいイメージダウン等を引き起こしまして、関係方面に多大の御迷惑をおかけいたしまして、まことに申しわけなく、深くおわびする次第でございます。 この今回の事件の直後、直ちに所管大臣
○参考人(有田圭輔君) これは政府間の援助でございますから、建前はやはりタイ政府の要請ということが前提になります。それを受けまして、日本政府の方でそれを取り上げるかどうかということを決定し、そうしてそれが事業団に指示されると、こういう仕組みになっております。
○参考人(有田圭輔君) それも正確ではございません。正確には、この事業につきましては、一度事前調査団を出して業者を選定というプロセスが開始されたことは事実であります。その後、タイ政府の方から事前調査団の基礎ともなるべき諸元ついて重大な変更を申し出てまいりました。それは、一つは、最初はたしかルンニ公園につくるというような話だったんですが、そういうサイトを数カ所変更したい、数カ所の候補を出してですね、そういうこと
○参考人(有田圭輔君) この収賄容疑という点につきましては司直の手で調べておりまするけれども、そのほかに一般の職員の行動規範というものはございますし、服務規律というものもございます。したがって、その仮に事業団の内部の秘密にしておくべき、特定の業者に漏らすべからざるそういう情報を漏らしたとすれば、これは明らかに何らかの対処をすべき事項だと思います。
○参考人(有田圭輔君) けさほども申し上げましたが、このJICA始まって以来の不祥事ということで、収賄容疑で職員が逮捕されるという事件でお騒がせしましてまことに申しわけないと存じます。私の記憶する限りそういう不祥事というのは今回初めてということでありまして、我々も、このJICAの業務の規模が拡大していく過程の中で、いやしくも事故があってはならないということで、ふだんから綱紀粛正には気をつけるようにということで
○参考人(有田圭輔君) 今回、国際協力事業団の職員の中から収賄容疑で逮捕者を出しましたことに対しましては、国際協力をますます発展させねばならないこの重大な時期に、まことに申しわけなく、深くおわび申し上げる次第でございます。 ただいま外務大臣からお話がありましたように、十五日に大臣から強い指示を受けました。早速、私どもは両副総裁をそれぞれ委員長にいたします規律委員会とそれから業務調査委員会を設けました
○参考人(有田圭輔君) お答えいたします。 御案内のように、私どもの所管は技術協力それから無償資金の促進業務ということが主でございます。したがって、この円借款に直接関連する資料というものは持ち合わせておりません。関連があるとすれば、開発調査の中でフィージビリティースタディーというのがございますが、これがもとになって円借款供与というような場合もありますので、その限りにおいて関連あると言えば言えるということでございます
○参考人(有田圭輔君) 私どもそれとは直接関係ありませんけれども、技術協力の中でも、二国間であっても第三国研修というのをやっております。例えばタイのモンクット王工科大学で通信関係をやっておりますけれども、これは日本が二十年にわたって協力してきて立派な大学に育った。そういうところを拠点にして、周辺諸国のASEANの国々の方に研修に来てもらう。その研修の期間中、必要な専門家、機材を供与する。こうすれば旅費
○参考人(有田圭輔君) お答え申し上げます。 最近、途上国の人たちといろいろ会っておりますと、彼らの中でも国づくりの原点というのは人づくりだということで、技術協力の要請も大変多いわけです。いろいろ急速な、大規模な工業化をする以前にやはり人づくりが大切と、そういう認識が非常に広まってまいりまして、私どもも非常に喜んでいるわけでございます。私どものキャッチフレーズも、「人造り・国造り・心のふれあい」ということで
○有田参考人 NGOの活動に関連いたしましては、今、藤田局長から御説明があったとおりでございます。私どもの事業団は政府ベースの協力をしているということでございますので、その範囲においてはできるだけ協力いたしたいと思います。 先生御指摘のとおり、わずか五百円で開眼できるとか大変な仕事をしておられる団体だと思います。目の話は簡単なようで非常に大切なことであると思います。事業団も例えばアルジェのオランの
○有田参考人 お答えいたします。 先ほど大臣も申されましたように、医療協力というのは大変重要な分野で、また今後も要望も多くなるであろうし、事業団の事業としても拡大してまいると思います。 ネパールにつきましては、かなり前から医療協力をやっております。既に終了したものは結核対策でございますが、国立中央総合病院の結核対策に協力した。次いで、西部地域の公衆衛生対策というのがございます。これはヘルスポスト
○有田参考人 先生の御所見も十分体しまして、今後とも効率化と、いささかもむだがないように、また相手国の国民に喜ばれるような事業を展開するように努力いたしたいと思います。
○有田参考人 ただいま大臣からもお話がありましたように、我が国が従来から経済援助を続けてきておる、それはそれなりにフィリピンの民生に非常に役立っていたと思います。 それから、私どもの担当しております技術協力の側面は、御承知のように研修員の受け入れあるいは専門家の派遣、あるいはまた青年海外協力隊の派遣ということで、人づくり中心でございます。そういう面では草の根レベルと申しますか、そういうところに密着
○有田参考人 御報告申し上げます。 国際協力事業団は、政府ベースの技術協力を実施いたしますとともに、無償資金協力の大宗を占める一般無償、水産無償並びに食糧増産援助等の実施を担当しております。これらはいずれも、開発途上国の国づくりの基礎である人づくりに結びついております。近年、開発途上国においても、人づくりの重要性に対する認識がますます高まっており、その意味で事業団の実施している各種協力事業は開発途上国
○参考人(有田圭輔君) 私はそういう資料の御要求があったということは存じませんでした。帰りまして御要望に沿うように努力いたしたいと思います。
○参考人(有田圭輔君) お答え申し上げます。 給与体系は、一般に海外で派遣される専門家につきましては外務公務員に準じて給与を定めるということになっております。若干外務公務員よりも下ということであります。それで、格付は特一、二、それから一号から六号までというものを経験その他は応じて格付をして派遣するということでございます。それで、給与の内容は在勤の基本給のほかに、今、家族手当、それから子女教育の手当
○参考人(有田圭輔君) お答え申し上げます。 技術協力につきましては、最近内外でもっと力を入れろというような考えが高まっております。昨年事業団創立十周年を迎えましたが、我々のキャッチフレーズも人づくり、国づくり、心の触れ合いというのをキャッチフレーズにいたしましたが、途上国の方でも幸いやっぱり国づくりは人づくりからだと、そして有償、無償のいずれの資金援助もこれが技術協力と結びついて本当に効果を上げるという
○参考人(有田圭輔君) 研修員の受け入れも同様でございまして、ただいま五十八年度は集団コースが約百八十五ございます。そのほかに個別でも受け入れております。これは毎年事前に関係各省の方で御相談になり、集団コースにつきましても、一括提示するものは提示する、その後新しく要望が多いということで追加もするということで集団コースを決めております。そこで、かなり事前に相手国政府に対しまして、ことしはどういう分野にどの
○参考人(有田圭輔君) この専門家の派遣対象国をどう選ぶかという御質問でございますが、私どもの専門家の派遣というのは長年継続しております。基本は、相手国政府からいろいろ要請がございます。いろんなプロジェクトもあれば、あるいはプロジェクトでなくて関係省に顧問に来てほしいとかいろいろございます。そういうものを政府の方でも御審査いただきまして、私どもの方に指示がございます。御相談を受けます。そうして選択して
○参考人(有田圭輔君) お答え申し上げます。 主として事業団内部で委員会を設定して検討を行っておりますが、コンサルトをその他外部の人も参加して一部行っている次第でございます。
○有田参考人 お答えいたします。 アルゼンチンにつきましては、御承知のように、先般大統領が来られたときでありますか、先方からも首都の南方のコルホ地区と申しますか、その地区に日本からも人を入れてほしいという話がございました。事業団の方といたしましては、先般来調査団を派遣いたしまして、種々その地域につきまして気候、風土の条件あるいはその他の環境整備の状況等というものを調査しておりまして、その可能性というものにつきまして
○有田参考人 そのとおりでございます。 ただ、もう一つつけ加えさせていただければ、事業団は現地におきましていまのように融資その他仕事をしておったわけですから、それなりに貸付金の回収その他問題が残っておりますので、これは十分手当てして措置していかなければならぬ、こういうことをつけ加えさせていただきたいと思います。
○有田参考人 お答え申し上げます。 ただいま領事移住部長の方から御説明ありましたように、本件に関するブラジル政府側の意向はきわめて明瞭であります。数回にわたりまして政府最高レベルでこのブラジル側の意図が表明されておりますので、日本政府の方でもそれに対応した措置を早急にとられるようなお考えのようでございます。事業団は、移住を含めて国際協力における執行機関でございますので、政府の御方針の御決定に従って
○政府委員(有田圭輔君) お答え申し上げます。これはやはり大臣から申し上げましたように、米ソの間の協力関係、平和共存関係というものを今後ますます拡大していこうという意図の一つの柱であると思います。先ほどヤルタ協定の問題が出ましたですが、これは米側もヤルタ協定というものの性格についてはその後の機会においてしばしば説明しておりまして、これが今日米ソ間に生きておる、あるいはお互いに尊重するというような意図
○有田政府委員 お答え申し上げます。 ソ連はいろいろなことを申しておったわけです。この領土の問題につきましても、日本側のいろいろな方がモスクワをたずねられてこの話をしたときに、いろいろなことを申しております。向こうの方が来たときもこの話題を出すとかいろいろなことを言って、たとえば愛知大臣がコスイギンと会ったときには、コスイギン首相は、この問題は他の国に影響がある、いまこの問題を解決するのは適当とは
○有田政府委員 この平和条約の締結の交渉を年内に開始するということは共同コミュニケにうたわれております。大臣も、ことしの秋から末にかけてこの交渉が行なわれるであろう。しかしどのようにして、また、どういうタイミングでやるかについてはまだ定まっていない、これが実情でございます。 ただ、それでは何もしていないのかということでございますが、これは御承知のとおり、共同宣言以来の問題でございまして、問題の所在
○有田政府委員 日ソの懸案事項について御説明させていただきます。 委員会からの資料の要請によりまして、お手元にお配りした資料がございますかと思いますが、項目的には日ソ間の懸案事項の最たるものは、御承知のように、本年内に開始を予想されておりますソ連との平和条約の交渉でございます。以下のそれ以外の問題は、日ソ間で毎年交渉あるいはいろいろ詰めを行なっております諸懸案でございまして、項目を申し上げますと安全操業
○政府委員(有田圭輔君) お答え申し上げます。経緯につきましてはもう先生十分御承知かと思いますが、概略申し上げますと、最近は、一昨年の万博のときにノビコフ副首相、イシコフ漁業大臣等が参りました。その際に、先方が初めて安全操業の問題について日本側と正式交渉してもよろしいということを申しました。で、それを受けまして、昨年の一月に、私も加わりましてモスクワに行きまして話し合いをいたしました。その際のわがほうの
○政府委員(有田圭輔君) お答え申し上げます。 先生御指摘のとおりに、四月に入りましてから第三登竜丸、これは四名で根室船籍でございますが拿捕されておりますし、それから第十一大徳丸、これは五名、稚内。善宝丸、四月二日、五名、稚内。このうち第十一大徳丸と善宝丸につきましては、それぞれ、船体とも四月二十二日に至って釈放されております。 外務省といたしましては、大体、消息不明になる、帰るべき時期に帰ってこない
○政府委員(有田圭輔君) お答え申し上げます。 先生の御所見十分承りました。私ども外務省も一生懸命日本のために外交に尽くしておるつもりでございます。 この北方領土問題につきましては、御承知のように日本は、この国会の御承認も得まして、サンフランシスコ平和条約に署名いたしました。その条約によりまして、いわゆるクリル列島、南樺太についても権利を放棄したわけでございます。しかし、この平和条約以後におきまして
○政府委員(有田圭輔君) お答え申し上げます。 この法律の所管は総理府でございまして、いま、長官からお話し申し上げたとおりのことであると存じます。で、外務省におきましては、ただいま問題になっておりますソ連との平和条約交渉、あるいは国境確定というような関連について申し上げますれば、われわれが一貫してソ連側に主張しておりますのは、この歯舞群島、色丹島、これは日ソ共同宣言でソ連側が一応平和条約ができた場合
○政府委員(有田圭輔君) 先生御指摘の御趣旨は、よくわかっております。ただ、問題は、事件発生の実情というものが、必ずしも全面的にはよくわかっておらないという点が、従来のケースであるようでございます。したがいまして、ソ連の、いつの時期に、どのような船がシーアンカーを切り、あるいは漁網に被害を与えたかということは、それぞれのケースについておおよそのことは、日本側の関係者の事情聴取によってわかってはおりますが
○政府委員(有田圭輔君) お答え申し上げます。 ただいま水産庁長官のほうから申し上げましたことでほぼ尽きておりますが、私どももこのソ連の船団が三陸沖にあらわれて、いろいろ本邦漁船に対して被害を与えているというようなことは承知しております。したがいまして、この事実の確認を待ちまして、ソ連側に、ただいま長官からも申し上げましたように、日本の沿岸漁業の実態と様式とを詳細説明いたしまして、このような被害が
○有田政府委員 お答え申し上げます。 平和条約の交渉においてはいろいろ案が示されましたし、その間にいろいろやりとりがあったことは事実でございますけれども、これは長い間の話し合いの経過において行なわれましたものですから、それの一々についてこの時点で意見を申し上げることは差し控えさせていただきたいと存じます。 ただ、この領土の返還交渉においていろいろな点が主張されました。御承知のように、サンフランシスコ
○有田政府委員 お答え申し上げます。 昨年度は、ただいま大臣から申し上げましたように、北方の島々については墓参ができませんでした。ソビエト側が許可してまいりましたのは、バイカルの南のソ連本土のウランウデと、それから南樺太の墓参だけでございました。当時私どもも、数回にわたり強硬にこの点抗議いたしましたが、ソ連側の当時の説明では、北方の島々は外国人の立ち入り禁止区域である、したがって、今回はどうしても