2004-11-11 第161回国会 衆議院 憲法調査会公聴会 第1号
○暉峻公述人 はい、わかりました。 コソボについては、おっしゃるように、メディアが全部あおりました。イバル川という川でアルバニア人の子供が水死したんですけれども、これはセルビア人が水死させたんだということをテレビとメディアが一斉に報じたんですね。それで三月の大事件が起こった。ところが、UNMIK、国連関係の調査では、そういうことは一切なかったという。今も理由はわからない。 だから、私は、そういうとき
○暉峻公述人 はい、わかりました。 コソボについては、おっしゃるように、メディアが全部あおりました。イバル川という川でアルバニア人の子供が水死したんですけれども、これはセルビア人が水死させたんだということをテレビとメディアが一斉に報じたんですね。それで三月の大事件が起こった。ところが、UNMIK、国連関係の調査では、そういうことは一切なかったという。今も理由はわからない。 だから、私は、そういうとき
○暉峻公述人 その点だけに絞って言えば、例えば、ユーゴは民族紛争だということになっていますけれども、実はユーゴというのは、南スラブという同じ民族なんですね、クロアチアもスロベニアもセルビアも。ですから、言葉は皆同じです、同じ言葉を使っています。それが歴史の中である国に支配されてこうなった。ボスニアなどはイスラムの影響が強いですし、クロアチアはドイツの影響が強い、セルビアはトルコに非常に影響を受けている
○暉峻公述人 暉峻でございます。 きょうは、お招きいただきまして、ありがとうございました。 実は、ここにお招きいただいたときに、私の研究仲間の人たちにもそのことを言ったんですけれども、その人たちは、やめなさいと。世間の評判によると、甚だふまじめで、議員の人たちが私語をしょっちゅうしたり、出たり入ったり、欠席も多くて、どうもまじめに聞いてくださらないという評判だ、そんなところに行っても仕方がないから
○参考人(暉峻淑子君) やっぱり、それこそ、今エンゲル係数という言葉、皆さん御存じだと思うんですけれども、百何年も前にエンゲルが国の富というのは国民の生活の内容なんだと、生活、どういう生活を国民がやっているかという、これが国富なんだということを言って家計調査を始めたわけですけれども、それはもうどの国にも、現在にも本当に当てはまることだと思っています。 やっぱり社会が不安定だと、私ももう老人ですけれども
○参考人(暉峻淑子君) 年金についてはお二人の方が専門的にお話しになりましたので。ただ、一言言えば、私はやっぱり年金は個人年金にしていくべきで、それしかもう方法はないと考えています。 それから、少子社会の問題については、産めよ増やせよという国のいろいろな政策があったり、年金の基金が危ないから若い人が増えなきゃという、何か、ためにするというんじゃなくて、やっぱり人間の社会というのは、子供が欲しい人もいるし
○参考人(暉峻淑子君) 暉峻でございます。 この調査会に招かれましたのはこれで二度目で、この調査会がとても政党のいかんを問わず国民生活のために大変まじめにいろんな勉強や議論をしていらっしゃるというのはよく承っております。お招きいただいてありがとうございました。 私は、失業者の生活保障の問題をここで取り上げたいと思います。 といいますのは、日本は失業率というのがこれまで大変低くて、例えば一九六〇
○参考人(暉峻淑子君) 血を流すとか危ないとかということは、現地に行ってくださればすぐおわかりになると思うんですけれども、私たちはいつも一番危ないところにいるんです。この間も、NGOではありませんが、どなたかキルギスで亡くなられた方がありましたね。別に軍隊が危ないところにいるわけではなくて、NGO活動というのは、国境なき医師団もそうだと思いますけれども、私たちはいつも危ないところにいるわけです。
○参考人(暉峻淑子君) はい。 私たちは、ただ物をくれてやるだけではなくて、憲法に言う自立それから人間らしく生きる、生存権だけではなくて人間の尊厳ということを無意識に考えます。 それで、次のページは、自立していくための編み物の指導をして、自分で生きがいを持ちお金を得ることができる。その次は、もう最後はしょりますけれども、ミシンの工房をキャンプの中につくりました。ここで私たちは寝泊まりして一緒に、
○参考人(暉峻淑子君) 暉峻でございます。 私は、石毛さんもおっしゃったんですけれども、憲法の専門家ではないので何かここに伺うのは場違いであるような気がしていたんですが、もし私がここで憲法について何か語る資格があるとすれば、私は日常生活の中で憲法をかなり頻繁に身近に意識して暮らしている人間です。その点では実はきょうもあふれるほど申し上げたいことがあるのですけれども、時間の制約がありますので、きょうは
○参考人(暉峻淑子君) これは国民生活白書にも指摘されていることですけれども、このごろ結婚しない女、男も女もそうかもしれませんが、しない人がふえてきたり、あるいはそれよりももっと深刻なのは子供が欲しいんだけれども子供を産めないという、そういう人がふえてきているということはもうはっきり指摘されているわけですね。その場合、今おっしゃったように、家族を持つと独身の人と競争できないからだということを多くの人
○参考人(暉峻淑子君) 私は、ヨーロッパの中で行かない国はポルトガルだけでほかの国には全部滞在した経験があるんですけれども、一番長くいたのがドイツとオーストリーですので、市民の生活の中にまじって、その市民たちが自分たちの親をどういうふうにしているかというところまで知っているのはドイツとオーストリーなんです。 その点でお話をしますと、私は、家族が親を介護するということを言うときに日本で大変気をつけなきゃいけないのは
○参考人(暉峻淑子君) 衆議院において行われた介護休業法についての記録を全部丁寧に読ませていただきました。これを読みますと、かなり一般的に広い部分について国会議員の方がいろいろ質問をしたり勉強したりしていらっしゃるということがわかりました。この衆議院で議論をされたことの中で、まだ不十分と感じられることだけを私はここで申し上げたいと思います。 私の場合は、政府案がどうかとか平成会が出している野党案がどうかというような
○参考人(暉峻淑子君) ちょっと済みません、一つ補足させていただきますと、私は、そのお答えに合うかどうかわかりませんが、サラリーマンの必要経費を控除方式でなく認めるということをもう踏み切っていただいていいのではないかと思うんです。 といいますのは、その控除、基礎控除でやりたい人は基礎控除を選ぶということで構わないと思うんですが、それ以上に、例えば基礎控除以上に職業上の、例えば私たちですと本を買ったりいろいろなことをいたしますけれども
○参考人(暉峻淑子君) 私はやはり暮らしの側から意見を申し上げたいと思うんですけれども、税が高いか安いか、安いと感じるかというのは、今おっしゃいましたように、結局税の使われ方にかかっていると思うんですね。西ドイツは公的負担比はもう大体日本と同じになっていると思いますけれども、スウェーデンなどは大変高いわけです。そういうところに暮らしている住民たちと、税は高いか、あなたたちは大変高いと思うかというふうに
○参考人(暉峻淑子君) 御紹介いただきました暉峻でございます。 きょうはお招きいただきましてありがとうございました。ただ、お役に立てる話ができるかどうか、大変危ぶんでおります。と申しますのは、国民生活に関する調査会の議事録を全部読ませていただき、それから報告書、「国際化に伴う国民生活の対応」、これもあわせて読みましたけれども、メンバーの方、大変熱心に勉強していらっしゃって、問題点はおおよそ出尽くしているという
○暉峻参考人 私の国民の側から見た感じについては先ほど申し上げたとおりですけれども、繰り返しますが、高度成長期、日本が本当に石炭を掘る資金もなく、設備投資をするお金もないという時期につくられた資本優遇策、この税制を今もってまだ踏襲しているという、そのことが非常な間違いで、例えば一例を挙げますと、主婦の集まりでいつも問題になるのは、競輪、競馬は税金を納めているらしいけれども競艇は何で税金をいつまでも納
○暉峻参考人 二分二乗方式というのは、まだその細かなところが発表されていないようですので、最終的に賛成していいのか反対していいのかというのはちょっと今私は保留にしているのですけれども、問題として明らかにしてほしいのは、そのときにパートの妻の減税の限度額、つまりパートの妻というのは、妻であるわけですからやはり二分二乗になると思うのですけれども、それをどうするのかという問題が一つあります。 それから働
○暉峻参考人 暉峻でございます。 私は税の専門ではないのですけれども、国民の暮らしの側から見て、今の税制が国民の生活の側にどう受け取られ、またどういう生活の苦しみがあるかという、こういう点では家計調査などを通して、昨年も実は一万何千世帯が間接税をどのように負担していて、またそれらの世帯の人々が今の税制についてどういう意見を持っているかということを直接に調べたり聞いたりいたしましたので、その立場から
○暉峻公述人 社会保障を充実すると怠け者をつくるというのは、自民党の全部の方のお考えではない。自民党の議員の中にも、私は個人的に大変立派な方をたくさん知っているんですね。そうではないと思うんですが、これは国策語として言われているようなのです。ですけれども、これは全くの間違いでして、例えば、イギリスよりも社会保障制度が充実しているヨーロッパの各国で高い経済成長率を持っているというような事実が、国際会議
○暉峻公述人 先ほども私、話の中で申し上げましたように、結局国民はどういうときに増税を受け入れるかということなんですが、これは一口で言えば、財政民主主義というものが貫かれたときと言っていいと思います。 例えば、現在では日本の民主主義というのはあらゆるところで確かに民主化したと言われておりますけれども、財政民主主義というものだけはまだ実現されていないというのは、各界の分野で認められていることですね。
○暉峻公述人 御紹介いただきました暉峻でございます。 私は、この予算委員会に出てくるのは初めてではございませんで、何度目かになるわけですけれども、今回ほど国民の考えているいろいろな考え方と国会のこの予算委員会の考えとが大きくずれているという気持ちを持ったことはないのです。本当にある危機感を感じて、きょうは伺ったわけです。 政治が国民を一体どういうふうに考えているかというのは、予算の中に一番はっきりとあらわれることです
○暉峻公述人 大変恥ずかしいことだと思います。起訴されたという時点でやはり政治の舞台から退かれるべきであったというふうに思います。それが行われていない。「上行えば下これにならう」という言葉がありますけれども、実は財政再建の問題はもちろんですが、行政改革の問題も、それから私どもが新聞やテレビなどで見たりその他いろいろな財政関係の研究論文なんかを見ておりましても、国会に合理性が失われてきた。 それぞれの
○暉峻公述人 おっしゃるとおりでございます。繰り返して申しましたように、もう大変むなしい気がするわけです。 それで、いま最後に私が例を出しましたのは、何のために例を言いましたかといいますと、今度総務庁法案というのが出ておりますけれども、総務庁の中には総理府が入るわけで、統計に対するいろいろな調整を行うということも、これは行管の仕事になっております。それで土光臨調では、さっき言いましたように、大変大
○暉峻公述人 暉峻でございます。私は、国民生活を代表してこの委員会に国民の声をお伝えしたいと思って伺いました。 この委員会が設けられましたときに、私どもは率直に言って、こんな委員会をつくって何をするんだろうというのが本当に率直な国民の声でございます。といいますのは、私どもは、財政再建、行政改革というのを一番最初に結びつけて政府側が国民に宣伝なさいましたので、行政改革をすれば財政再建もできる、それから
○暉峻公述人 大変むずかしい問題だったと思いますが、私は結論だけを申しますと、景気を上向かせるということについて、いままでの政府のやり方で、やることはもう手をみんな尽くしたのじゃないかというふうに思います。 それでは何が残っているかというと、それは土地問題です。土地問題に対して、いまのように野放しに地価を上げることをしないで、これにある規制を加えて、土地が産業のためにも国民の住宅のためにもどんどん
○暉峻公述人 私への質問は、質問というより御叱責だったように思うのですけれども、私が、税は余り取ってくれるな、そして、だけれどももらいたいものはもらいたい、そういりのじゃだめだというのが第一番のおしかりで、第二番目が、財政というのは所得の再分配の機能を持っているんだから、納めるのがいやだというのではしようがないよというような、そういうおしかりだったと思います。 でも、私は、二つともそうじゃないと思
○暉峻公述人 おはようございます。ただいま御紹介いただきました暉峻でございます。 きょうは、私は、生活のやりくりに大変苦しんでいる国民を代表いたしまして、増税を絶対に取りやめてほしいということを二つの観点からお話ししたいと思ってここに伺いました。国会議員の皆様は国民の代表ですから、何よりも国民の生活を大切に思っていてくださると私は信じております。それで、どうぞ国民の生活はどんなに苦しいかということを
○公述人(暉峻淑子君) それでは、あとまださっき四人とか五人とかおっしゃいましたので簡単にお答えいたします。 第一番目の年金を受給する老齢者がよそに勤めてそこから月給をもらった場合ですね、十四万二千円といういま上限の規定がございますね、私は、これは撤廃すべきだと思います。これは論理的にも非常におかしいんですね。それはなぜかといいますと、さっきおっしゃいましたように、厚生年金のグループに入っている人
○公述人(暉峻淑子君) それではお答えいたします。 最初の方におっしゃったことは、質問というよりは、私に対して弁解をされたものというふうに私は受け取りましたので、(「いや、弁解じゃない」と呼ぶ者あり)そうですが。それを、でも質問というふうに……(「釈明」と呼ぶ者あり)釈明と申しますんですか。でも、それに対しましてなお私の方でお答えすべき点のあるとすれば、次の点があると思います。 公共事業投資をいたしましたときの
○公述人(暉峻淑子君) 私が暉峻淑子でございます。 私は、きょうは、低成長時代、不況期の国家予算の中で、最近とみに社会保障関係費の伸び率が低下していることについて意見と批判を述べたいと思っております。 社会保障関係費は、四十九年を頂点として対前年伸び率が次第に低下し、五十二年には一般会計予算の伸び率をわずか一%超えるだけとなり、五十三年、五十四年にはとうとう一般会計予算の伸び率を下回るようになってしまいました