1974-03-14 第72回国会 参議院 文教委員会 第4号
○参考人(時子山常三郎君) 私どもは私立とは言わず、学校法人立大学を俗称私立と考えているんです。戦争前はこれは財団法人で、民法の特別の法をもって学校法人に規定されていたわけですね。だから、民法法人以上の特別な法人なんです、学校法人というのは。だから、むしろ、正確には学校法人立大学と、そういうふうに考えております。
○参考人(時子山常三郎君) 私どもは私立とは言わず、学校法人立大学を俗称私立と考えているんです。戦争前はこれは財団法人で、民法の特別の法をもって学校法人に規定されていたわけですね。だから、民法法人以上の特別な法人なんです、学校法人というのは。だから、むしろ、正確には学校法人立大学と、そういうふうに考えております。
○参考人(時子山常三郎君) 時子山でございます。 先生方には平素文教問題、特に私学問題につきましてたいへんな御尽力を賜わりましてありがとうございます。また本日は、わざわざこういう会を与えてくださいましてありがとうございます。 そこで、私の申し上げたいことでございますが、お手元にあらかじめ書類を差し上げておいたのでございますが、これは文部省の私立学校振興方策懇談会というのがございまして、五十年度に
○時子山参考人 ただいま三点について意見を述べろということでございますが、次代の日本を背負って立つ若者に対する教育であるから金を出せ、こういう御意見があるようでございます。当然のことだと思いますが、日本では特に若者は大学に行きたがる。ヨーロッパから見ますれば、大学への進学希望者が非常に多いのであります。多い国はアメリカとソビエトと日本でございます。なぜ多いかというと、いわゆるカースト、社会的身分制度
○時子山参考人 いま私学の経理がずさんだということもありましたし、人件費は当然のことだ、前提としておるということでございましたが、これは第二次大戦後新制大学ができまして、大学を設置する基準ですね、教員あるいはその他学科などの設置基準は、国公私立大学全くひとしくいたしました。したがいまして、これは戦前の私立大学と違っております。それから学校法人立学校になったのであって、名前は私立大学でありますが、すでに
○時子山参考人 時子山でございます。私学振興財団法につきまして連日御審議をいただきまして、まことにありがとうございます。私学の中にも、個人的ないろいろ御意見があるようでございますが、私は、全私学連合の代表といたしまして、私学連合の機関決定に従いまして、以下申し上げさしていただきたいと思います。 昭和三十七年ごろから、私学団体は人件費を含む国庫補助を要望してまいりました。それは全私学連合の機関決定に
○時子山公述人 ただいま佐藤予算とジョンソン予算に出てくる社会開発と、偉大なる社会の建設ということが比較にならぬじゃないかということでございますが、大体社会開発というものは、先進国が後進国に技術・資本を盛んに導入する。ところがさっぱりそれがはね返ってこないということでございますが、そのはね返ってこない理由は、その社会が非常な障害を持っておる、したがって、それを生き返らせるためには、まず社会開発の必要
○時子山公述人 本日は、教育予算の増強と私学助成の問題をしぼりまして申し上げたいと思います。ただし、問題の性質上、一般的な裏づけといたしまして、世界あるいは国際的な角度から、最初に少し教育予算の増強という点について考えてみたいと思います。 ただいま国会で審議されております日本の四十年度一般予算を見ますと、その規模が三兆六千五百八十一億、申すまでもなく前年度当初予算に対しまして一二・四%の伸び率にとどまっております
○公述人(時子山常三郎君) 大へん大きな問題を与えられました。計画とお前は言うけれども、資本主義では限界があるんじゃないかというお話しでございます。その場合に、大村さんのおっしゃる場合の計画は、私ひとつの社会主義的計画をお考えになっていらっしゃるんじゃないかと思うのでございますが、私の考えております計画は、自由な原則をそのままにしておいて、その自由な原則が自由に動くように、その環境条件を整えていくにはどうするかという
○公述人(時子山常三郎君) お答えいたします。 まず最初の六三三四制というものができた。ところがその上に修士、博士課程の大学院の制度ができた。ところがその上の大学院課程に進む者が非常に少ない、何か考えられないかという御趣旨であったかと思います。まことにおっしゃるとおりでございまして、六三三四制そのものにつきましては、もちろん長短はございますけれども、私は今日まで相当の成果をあげてきていると考えているのでございますが
○公述人(時子山常三郎君) 時子山でございます。衆議院から参議院にかけまして、ただいま委員長のお話のとおりに慎重審議を続けておられます。したがいまして、いろいろな角度、立場からすでに三十七年度予算につきましては、論議が尽くされてきておるのでございます。したがって、私本日ここへ参りまして発言いたしますにつきましては、なるたけそういうことが重ならないような視野から申し上げたいと思います。昨年七月から十一月
○参考人(時子山常三郎君) 今おっしゃったような災害その他によって不成立の場合というふうなことがあるいは予想されていないのじゃなかろうか、もとは非常に都合がよかったのか、前年度の予算の施行ということがあったが、それに対して暫定予算しかないのじゃないか、今お話しのようなことが万一起こりますれば、やはりこれは問題、むずかしいことになるのじゃないかと思います。そうなりますればあらかじめそれに備えた措置が必要
○参考人(時子山常三郎君) 初めのところからお答えしたいと思います。財政法は改正する必要があるという点につきまして、木村さんから、今のは民主主義でいいところもあるのだというお話しでございますが、もちろん私はそれは尊重しなければならぬと思います。ただ、実際に合わなくなった点だけを改正する。実は今日の財政法は、よくできていると思う。なかなかかつて見ないような、世界の財政法の中でも日本のは非常によくできていると
○参考人(時子山常三郎君) 時子山でございます。 私どもに与えられました問題は、三十五年度第二次補正予算ということになっておりますが、理論的な内容から申しますと、三十一年度の補正から出発しておりまして、国会の皆さん方もすでにいろいろな角度から論議、審議されておるところでございます。私どもも自分の仕事の関係上、大てい皆さん方の御意見を拝聴もしておりますのでありますが、そこで、本日私は今まで皆さんがおっしゃらなかった
○参考人(時子山常三郎君) その点につきましては、私は現在も地方税収入の約半ばを占めておりますような、こういう典型的な地方税である事業税のようなものを育て上げて、そういうものを中軸とした税体系を作り上げていくようにすればいいじゃないか。ところが、私の憂いますのは、どうも最近の社会におけるいろんな動きとか、あるいはまた、要求を見ておりますというと、逆の方向に向っておるのじゃないか。そこまでいってしまえば
○参考人(時子山常三郎君) ただいまのお話、まことにごもっともでございます。しかし、私の憂えますことは、何分苦しい苦しいの連続で、しばらくいかなければならないのじゃないかというお話がございましたが、今日までは、どうにかそれで済まし得たけれども、先ほどもちょっと申し上げましたように、敗戦によりまして、日本の生産力が限本的に破壊されましたので、そこから立ち直る、三十三年度までは経済の伸びというものも比較的容易
○参考人(時子山常三郎君) 三十三年度の地方税改正案に対します意見を述べよということで参ったわけでありますが、本年度の改正案を拝見いたしますと、必要最小限度の改正にとどめるという方針に従いまして、あまり大きな改正が案として出されていないように思うの間であります。出ております案を見ましたが、必要最小限の改正という前提からいたしますというと、大体妥協の産物といっていいのかどうか知りませんが、まあそつのないことになっておると
○時子山公述人 お答えいたします。 現行の財政法の規定を見ますと、財政学者、たとえばケーンズあたりから主張され始めておりますフィスカルポリシーの採用というようなことを予想していないのじゃないか。たとえば景気調整資金というふうに、そういうたな上げ資金のようなものを作ることを予想しないで、財政法ができておるのじゃないか。従いまして、今年度の経費は今年度の収入をもってまかなうというふうな、そういう原則に
○時子山公述人 お答えいたします。 ただいま川崎委員のおっしゃる通りでございまして、私も各党からいろいろな政策についての資料をいただいておりまして、与党の方でもどういうことを決定しておられるかということは、大体承知しておるのでございますが、結局与党の方で予算編成の基礎となる政策を御審議なさいます。今日は議院内閣制をとっておるのでございますから、与党は国会における多数党のはずでございます。ところが、
○時子山公述人 時子山でございます。連日予算の審議に熱心な御討議を重ねておられます委員の皆さんに対しまして、国民の一人として衷心敬意を表したいと思います。 本日は、主として制度的な問題に焦点をしぼりまして、四つほどの点をあげまして、私の考えておりますところあるいは疑問としておりますところについて申し述べたいと存じます。 まず第一に、予算編成権の所在に関連して申し上げたいと思います。予算編成の担当者
○時子山公述人 私は戦争によりまして負傷したりなんかしておる方には、特別に待遇すべきだと思うのであります。ところがそれ以外非常に元気でおられる人たちは、軍人も一般の文官も総じてそういう恩給は今日の段階では必要ない、公平に見て私はそういうものではないかと思います。従来だと相当国税を納める人はいい生活をしておつたのであります。その人たちが納めたので、従つて恩給というものは合理性がありましたが、今日は一般
○時子山公述人 お答え申し上げます。緊縮財政でやつた方がいいのか、従来通りでいいのかという御質問でございますが、私は昨年度のようなああいうふうな財政の組み方からすでに反対でございます。重点産業の復興につきましては、財政資金を注入することは国民経済の立場から当然だと考えますが、しかし昨年度のように明年度の予算の資金がすでにもう予想がつかないまでに使つてしまい、そして今度のようにこういう急転換をするということについて
○時子山公述人 私、実は各党に非常に親しい皆さんがおいでになりまして、こういうことはちよつと申し上げにくいので今まで御遠慮申し上げておりましたが、きようは私が考えているところを率直に申し上げたいと思います。 本日は予算の問題でございますが、予算はこれをよく見ますと、政府の赤裸々な政策、場合によつてはその能力、性質、品性までも暴落しておるものだ、こういうふうに申し上げ得るかと思うのであります。よけいなことでありますが