1956-12-05 第25回国会 衆議院 法務委員会 第4号
○戸田説明員 私の方は、すでに勧告をいたしておりますので、その考え方には変更はございません。ただ、これは私前に大臣にも申し上げたのですが、そのことが今の週刊新潮に現われております記事に多少影響いたしておるかと思います。検察庁は不法監禁罪に対する告訴に対してこれを不起訴にいたしております。私の方ではそのことと違ったように思われるじゃないかという大臣のお話でありましたので、私の方の勧告文の内容は必ずしもこれが
○戸田説明員 私の方は、すでに勧告をいたしておりますので、その考え方には変更はございません。ただ、これは私前に大臣にも申し上げたのですが、そのことが今の週刊新潮に現われております記事に多少影響いたしておるかと思います。検察庁は不法監禁罪に対する告訴に対してこれを不起訴にいたしております。私の方ではそのことと違ったように思われるじゃないかという大臣のお話でありましたので、私の方の勧告文の内容は必ずしもこれが
○戸田説明員 特に重要な事件については大臣の承認を得ることになっております。ただ、私の方でこの勧告をするところを、東京法務局長名でいたしましたので、実は私の方でこの点にこだわりましたので、私の限りでいたしたわけです。少くもこうして国会で大きく問題になっておりまする問題である以上、次官、大臣等の承認を得るならば、これは非常によかったであろうと考えております。ただ、東京法務局のそういう談話が事実なされたかどうか
○戸田説明員 お答えいたします。多分勧告いたしましたのが九月の八日ごろかと思います。その後二、三日いたしまして、この勧告案が学校に到達したと見えまして、大臣から実はお呼びを受けまして、かかる国会において問題になった事柄について私の方に報告をしないということはけしからぬじゃないかという強いおしかりを受けております。実は、これは長く国会で審議されたことだし、また私の方としても調査いたした事件でありますから
○戸田説明員 ただいまお尋ねの請願書は、千葉の地方法務局長あてに出してあります。それから直接人権擁護局にも請願書を出しております。
○戸田説明員 まず日本女子大学に対する勧告であります。 人身の自由に対する侵犯について(勧告) 被害者元日本女子大学教授東佐誉子にかかる標記事件について、調査したところ、次の事実が認められた。 日本女子大学の理事者等は、東佐誉子が昭和二十三年頃日本女子大学教授の職を失ったものとして、その居住使用にかかる同大学フランス料理研究室二室の明渡しを要求して、かねてより右佐誉子と紛争を続けて来たものであり
○戸田説明員 いえ、すぐ役所から取り寄せますから、間もなくです。三十分もあれば……。
○戸田説明員 本日東佐誉子事件につきまして御質問のあることを承知いたしておりませんので、記録等を持参いたしませんから、正確のことを申し上げられないのでありますが、数日前東京法務局長名におきまして日本女子大学、武蔵野病院、東京都等に勧告をいたしたのでありまして、勧告文はただいま持参いたしておりませんので、正確な御報告はできません。後ほど取り寄せまして御報告をいたしたいと思います。
○戸田政府委員 私の方の関係で人身保護法に基いて身柄の救済を申請した事件は一件ございます。これは、判決の言い渡しと判決の記載とが間違っておりまして、一年二ヵ月の言い渡しに対して一年六ヵ月にしたという事案でございまして、これに対して一年六ヵ月入れることは不当であるということで、人身保護の請求をいたしました。ところが、この判決が間違っておるということが認められましたので、身柄を直ちに釈放せられましたために
○戸田政府委員 過般の委員会におきまして、この事件がかなり各方面にわたっておるということを聞きまして、とりあえず読売新聞に出ておりまする情報記事だけを集めまして、それをお調べいたしますということをこの前お約束いたしました。全部で十数件ございましたが、そのうちすでに調査いたしております分を、中間でございますので、結論を申し上げるまでには参りませんが、とりあえずわかっておりまする分だけについてお答えいたします
○戸田政府委員 先ほど申したように、記録がありませんので正確に申し上げられませんが、その事実についても調査していると存じます。
○戸田政府委員 詳細に調査をいたしておりますが、ただいま実は記録を持っておりませんので、四月十九日にそういうような自白をするについて暴行、脅迫等があったかどうか、はっきり申し上げられませんが、あの事件について、宋哲準とほかの少年たちも、警察において自分たちは頭の毛を引っぱれたとか、あるいは押しつけられたとか、長い間正座させられたというようなことを言っておりますが、先ほど申し上げたように、警察側の方も
○戸田政府委員 実は、京都の五番町事件をきょう御審議になることをただいまここで初めてお聞きしまして、書類の持ち合せがないのですが、一応、あの事件につきまして、四少年の逮捕について誤認があったかどうか、それについて暴行、脅迫等による自白の強制があったかどうかという点と、検察庁における村松泰子等の偽証逮捕が果して必要があったかどうか、また深夜における逮捕が妥当であったかどうかというような点について、一応
○戸田政府委員 それでは、体重につきまして、調査いたしましたところをまず御報告申し上げます。 丸岡警察署においても、高志警察署においても、体重を測定しておく必要を認めなかったので、体重を測定していないが、当時看守係勤務の警察官、川崎警部補、井村検事の述べているところによれば、一枝さんは逮捕の当時からやせ型であったと言われているが、荒川医師の診察当日の感じでは十貫か十一貫しかなかったものと想像されると
○戸田政府委員 それでは、医師の点はもうすでに再三当委員会でも質疑が行われておりますので、これを抜きまして、三月二十六日の卒倒以来から申し上げます。前の方は調べてございますけれども、時間がございませんから省略いたします。 当日午後七時四十分ごろから福井地方検察庁において、検事井村章が検察事務官岡田武男立ち会いで取調べを行なっていたが、同検事が捜索の際発見された一枝さんの家計簿を示し、選挙費用に関し
○戸田政府委員 前回の当委員会で私の方に調査要求がございました二、三の点につきまして、調査結査を一応ありのままに御報告を申し上げます。 私の方の調査結果のまず第一点でございますが、堂森一枝さんの身柄拘束状況を申し上げます。昭和三十年の二月十九日公職選挙法違反……
○戸田政府委員 大体調査は終っておりますが、なお記録等を検討しまして、不十分の点があればさらに調査をいたしたいと思います。
○戸田政府委員 多少申し上げないとあとで誤解があると存じましたので申し上げましたが、それでは大体の意見だけを申し上げます。 本件については、加害者、被害者全く相反する供述をしておりますので、事実を確定することは困難でありますが、宋が自白したときの経過及び浜田が絶えず供述を変えておったこと及び家庭裁判所において調査官に対し被害者の四少年はそれぞれ警察官による暴行を訴えている点、その他の状況から、警察官
○戸田政府委員 人権擁護局としましては、この事件を重視いたしまして、さっそく京都の地方法務局及びその監督法務局である大阪法務局に協力させてこの事件を調査させ、さらに人権擁護局から調査課長を派遣いたしまして、大体の調査を終っております。従って、先ほど問題になりました村松、佐藤両氏も調べてございます。ただ、調査が全部完了いたしておりませんので、従って、大臣、次官等に私の方から報告をいたしておりませんから
○戸田政府委員 私の就任後の事件であります。ただいま磯部先生からいろいろ詳細な報告がございましたし、私どもも当時この事件を承知いたしておりました。先般もお答えいたしましたように、この事件を日本弁護士連合会で取り上げていただくのが最も妥当なのではないかという考えを持っておりまして、磯部先生も私どもの法務省の人権擁護委員を当時かねておられましたので、こういう方が、また弁護士連合会でお調べ願うのが最もよろしいと
○戸田政府委員 ただいま猪俣委員から御質問の蔵敷事件、平塚市新宿の和田竜男事件、それから中野区の内田トラの自殺事件、これらについても事件を承知いたしておりまして、すでに調査に着手いたしております。その他、山梨の集団発狂事件、それから、私の方で承知しております事件で、いずれも読売新聞からの情報を得たものだけでも十数件ございます。これを簡単に申し上げます。 杉並区方南町の公務員で渡辺和雄という方、これは
○戸田政府委員 ただいまの御質問のいわゆる蔵敷事件につきましては、人権擁護局も当時この事件を承知いたしておりました。この問題が起きました当時、人権擁護局として、これをどう扱うかということにつきまして実は非常に考えたのでありますが、率直にこの当時の私の気持を申し上げたいと思います。この問題におきまして、当時どう取り扱うかということについていろいろ考えたのであります。ところが、宗教の問題でありまして、非常
○政府委員(戸田正直君) 卒直に申しまして、宗教というものは非常に私どもむずかしく考えておりまして、なかなか私たちの頭では十分にこの問題を割り切って解釈するということは非常にむずかしいのであります。御承知の、憲法に規定されております信教の自由、これは国家権力から信仰の自由を保障しておるものでございまして、この前の立正交成会の蔵敷事件のときも、これは日本弁護士連合会で調査され、結論を出されたのですが、
○政府委員(戸田正直君) 立正交成会の人権擁護に関する問題が先般来読売新聞等で問題になっておりましたので、私の方としましては、立正変成会入会の強制あるいは布教の方法等について人権侵害の問題があるかどうかというような点について調査をいたしたいと思います。それからなお日本弁護士連合会に、中野仲町の内田英子という者から昭和二十五年九月の十二日に母トラが自殺したということで申告が参っておりますので、この問題
○戸田政府委員 最近・教師の生徒に、対する体罰問題であるとか、非常にと申し上げると語弊がありますが、人権擁護局に申告されて参る事件がふえております。次回に統計資料でお示しいたしたいと思います。
○政府委員(戸田正直君) 大へんありがたい御忠告をいただきましてありがとうございます。御承知のように国民の基本的人権の擁護の問題というものはきわめて重大な問題であります。人権擁護局としましてもこの問題に対しましては誠心誠意全力をあげて仕事をいたしておりますが、ただ人権擁護局の仕事につきましても、機構、予算等からおのずから限界がございまして、機構、予算も大体御承知と思いますが、きわめて貧弱であります。
○政府委員(戸田正直君) お答えいたします。福岡の法務局でこの事件が申告がないから調査しなかった、こういうふうには実は私ども考えておりませんので、福岡法務局におきましてもこの事件の情報を入手いたしまして、情報を私の方に送って参っております。そこで私どもの方から、今までは情報の収集でございましたが、人権侵害にかかわる点について調査するようにということで指示をいたしまして、ただいま一意調査中でございます
○戸田政府委員 ただいま御質問の週刊朝日かに出ているというのは、多分青森県三戸郡福地村大字法師岡というところの大下福次郎という人の事件ではなかろうかと考えますので、これについて御説明いたします。 本件は昭和三十年九月三十日に受理いたしました。これは申告によったものでありますが、申告の要旨を大体申し述べたいと思います。申告者の大下福次郎(当五十三才)は、昭和六年三月ごろ、おじの大下弥五郎と財産相続のことで
○戸田政府委員 ただいま猪俣さんの御質問の法律相談につきましては、同じ欄で人権擁護局から回答をいたしております。この投書は大阪のS子という匿名でありまして、お尋ねのS子がどこにいるかわかりませんので、新聞社にも問い合わせたのですが、所在不明で、これを調べるわけには参りませんので、ただ回答だけということでこの事件は終っております。
○戸田政府委員 お答えいたします。 本件は、当局における調査は一応終了いたしました。不法監禁被疑事実については、警視庁においても調査いたしまして、すでに東京の地方検察庁に事件を送致いたしておりますので、検察庁とも協議の上最終的結論を出す予定でおりますが、現在のところ次のような見解をとっております。 まず、日本女子大学が精神衛生法に定めている入院措置を、東佐誉子が使用していた同大学のフランス料理研究室
○戸田政府委員 この写真もいただきましたが、だれがこのガラス戸をこわしたかということについて、実は立証をすることができませんので、これを確かめることはできませんでした。
○戸田政府委員 本件につきましては、久保井銀太ほか一名から申告がありましたし、さらに佐竹委員からも調査の御要求がございました。さっそく調査をいたしたのでありますが、主として地元であります宇都宮の地方法務局に調査させまして、さらに東京の法務局に協力させまして、その上人権擁護局からも課長、事務官を出張させまして、大体の調査を終了いたしました。 〔委員長退席、椎名(隆)委員長代理着席〕 本件は、「氏家町
○戸田政府委員 大分の刑務所の事件の御要求でございますが、この前この事件の御要求はなかったように思っておったので、従って、具体的にこまかい事実がわからないものですから、公安調査庁の報告を得て……。
○戸田政府委員 私、その事実を承知いたしておりませんので、具体的な事実に対する御答弁はできませんが、先ほども申しましたように、多数の者が被疑者を取り巻いて威圧を感じさせる、そして自白を強制するような態度で取調べをするということは好ましくない、かように考えております。
○戸田政府委員 警察に呼ばれたり、取調べを受けるということだけですでに非常な精神的な重圧を感じております。それを、大ぜいの者で取り巻いて調べて威迫を感じさせる、あるいは自白を強要するというような疑いを持たれるような方法で取調べをすることは、よろしくないと思うのであります。ただ、先ほど刑事部長も話されましたが、二人ぐらいで調べるということは必要じゃなかろうかという感じはいたします。たとえば、私の方で人権侵犯事件
○戸田政府委員 ただいまお尋ねの事件につきましては調査中でございますが、釈放通知書が出ていますのを手錠をかけて連れていくということは許されないことです。いわんや留置場に入れるというようなことはよろしくないと思います。調査いたしまして、検討の上適切な処置をいたしたいと考えます。
○戸田政府委員 ただいま調査中でございますので、詳細な点参っておりませんが、とりあえず被害者について十分事情を聴取するということに、ただいまその程度しかわかっておりません。
○戸田政府委員 本件は検察側の失態であったのであります。人権擁護局もこの問題を重視いたしまして、ただいま浦和の地方法務局においていろいろと事実を調べております。やりもしない事実に対して自白をせしめた、これについて拷問、暴行あるいは自白の強制等があったかどうかというような点についても詳細に調べたいということで、ただいま調査中であることをつけ加えておきます。
○政府委員(戸田正直君) その点も実は資料を得ておりませんので、はっきり申し上げられませんが、これはもうごく感じでありますが、たとえば地方をとりますと、北海道というような面が事件を受けます上に非常に多くなっておるような感じがしております。やはり北海道、九州というような面が他の地方よりは多いのではなかろうかというような感じがいたしております。
○政府委員(戸田正直君) この点につきましては、実は都会と農村等において、その事件がどういうふうに現われておるかというような御質問の趣旨のように考えられますが、特にこれは現われておりませんので、はっきりしたことは申し上げられませんが、たとえば都会において例をとりますと、東京というような場合をとりますと、やはり都会では割合に警察官等による事件が少くなったんではなかろうかという感じがいたしますが、やはり
○政府委員(戸田正直君) お答えいたします。 国民の基本的人権を擁護する唯一の機関として人権擁護局は昭和二十三年に発足いたしました。自来毎年人権侵犯事件の受理件数は急増いたして参りまして、昨年度取り扱いました件数は四万二千二百八十七件であります。今年に入りまして一月から十月までの総件数を申し上げますと三万五百一件であります。従来の毎年の例から見ますと、十二月に事件が非常に多くなりますので、それは人権週間
○戸田説明員 ただいま御質問の草津特定郵便局の事件につきましては、朝日新聞その他京都の新聞紙上等で情報を得ておりまして、当時大津労働基準監督署にこの事件が申告されておるというようなことも聞いておりましたので、私の方といたしましては情報の収集に努めて、事態の推移を注視いたしておったのでありますが、その後全逓従業員組合滋賀県本部の執行委員長から強制労働、それから不当馘首等の事件として申告がございました。
○説明員(戸田正直君) 先ほども申しましたように、人権の中で一番最大のものは人命でありまして、人の生命であります。従って、人権擁護の面から人命が一番最優先しなければならぬことは、これは申し上げるまでもありません。ただいまの赤松委員のお気持は十分私どもの方でもわかるのでありますが、ただ、先ほども申し上げましたように、人権擁護局として具体的にどういう処置がとられるかということになりますと、ちょっと私困難
○説明員(戸田正直君) 被害者の方々が集まられて会を作っておられるということは、うわさ程度は聞いておるのでありますが、実態がどの程度になっておるかということは、大へん申しわけないのでありますが、まだ調べておりません。ただ、そういう会ができておるということだけは聞いております。
○説明員(戸田正直君) 人権の中でも人命の尊重ということは最も大きな重大な問題だと、こう申し上げているのでございます。特に乳幼児の生命ということに関して重大な関心を持っているのは当然でございます。今回の森永乳業事件でも多数の乳幼児が死亡して、被害者が九千人も、合計一万人に達することは非常に痛ましいことで、何とも申し上げようがないと思います。ただ人権擁護局の仕事といたしましては、この場合にどういうような