1981-06-02 第94回国会 参議院 外務委員会 第11号
○戸叶武君 これはいろいろな憲法改正——奥野さんあたりもなかなか慎重な面もあるが、意地悪な質問があるから、ついにあそこまで頭にきちゃったのでというけれども、無条件降伏にまで追いやったのは日本の明治憲法です。軍国主義国家のビスマルクに傾倒して視野の狭かったウィルヘルム一世のカイザー、明治三十六年八月の二十六日でしたかな、あのカイザーに説得されて、大変自由民権のイギリス流の憲法を追い落とすことによって、
○戸叶武君 これはいろいろな憲法改正——奥野さんあたりもなかなか慎重な面もあるが、意地悪な質問があるから、ついにあそこまで頭にきちゃったのでというけれども、無条件降伏にまで追いやったのは日本の明治憲法です。軍国主義国家のビスマルクに傾倒して視野の狭かったウィルヘルム一世のカイザー、明治三十六年八月の二十六日でしたかな、あのカイザーに説得されて、大変自由民権のイギリス流の憲法を追い落とすことによって、
○戸叶武君 第二次大戦の前後から、難民問題に対して人道的な見地からこれを救わなければならないということが国連で取り上げられ、そして、すでにこの条約は加盟国が八十一ヵ国になり、また、この足らざるところを補った一九六七年の議定書が七十九ヵ国の承認を得たということですが、日本はこの線に沿うて政府も善処はいままでにしてまいったのですが、ベトナム難民の問題は想像以上にこれは大変な難民でございまして、これをやはりどうやってわれわれがこれに
○戸叶武君 それでいまタイミングがやっぱり、園田さんは剣道をやっているせいか何か非常に霊感というか、動物的勘というと失礼だが、やっぱりタイミングを外さない名人だと思いますが、中国でもアメリカが中国を自分たちのベースへ入れてしまったというふうに現にソ連が見ている。いやアメリカがソ連から攻められたときには軍事的にも援助するという約束を取りつけたから、私の方は国民から遊離してしまっては政府は成り立たない。
○戸叶武君 前に日米閣僚会議がありました際に、経済閣僚としてその席に連なった宮澤さんに予算委員会で私は質問を行ったことがありますが、そのときに外務省から出た原文も、私は外務委員をやっていたワイフから見せてもらったので、コンテインメントという用語が使われているので、コンテインメントというのは、ダレスは歴代の大統領よりもおれが外交を専門的にやるのだというやり方で一貫してコンテインメント・ポリシー、封じ込
○戸叶武君 この前の委員会において、すでにわが党の松前理事から、日米同盟のアライアンスと核持ち込みに対する政府見解との解釈の相違、受けとめ方の相違に対して、具体的な事例を挙げて質問をしておりましたが、それに対する明快な統一的見解が示されなかったのではないかと思います。それで、この問題はただ字句の問題だけでなく、アライアンスとイントロダクションの問題の解釈について日米間で、アメリカ側の受けとめ方と日本側
○戸叶武君 私はあと十分だけですから、その時間超すことはありませんが、いま当面の問題は、やはり変な揚げ足取りで内閣を変えるとか変えないとかの問題よりも、日本みずからの意思決定によって、国民の合意を得られるような自主性を与えない以上は、アメリカであろうとソ連であろうと勝手なまねをしたって断じてわれわれはこれに応じないのである。われわれは具体的に問題を提示することをいやがって、混迷しておったのでは何にもならない
○戸叶武君 今度のような問題が起きたのは、日米だけでなくソ連も含めて、私は大きな自己批判もやってもらいたいと思うのです。それは、お互いに自分の主張のみを強調しないで、相手にも相手の立場立場があってのことでありますから、核戦争はできないということは、ソ連でもアメリカでも、一九六二年の十月の二十三日でしたか、あのキューバ事件のとき以来、わかって、最高首脳者の中においては正面衝突をしないような、奇襲作戦はやらないような
○戸叶武君 私はいまこの領土問題に入っていくのはまだ早いと思っていままで黙っており、それから憲法改正なんというのは鈴木内閣をつぶすのにはもってこいのことですが、平和憲法が定着している今日、もはや戦場に子供たちを送るまい、若者が再び銃をとるまいという決意が国民の中に浸透している限りにおいて、奴隷じゃあるまいし、麻薬を注射されながらベトナム戦争に駆り立てられたアメリカの黒人の中からそのむなしさを感じてヒッピー
○戸叶武君 まあトルコ人ではないかというのが大体わかったようでありますが、私は今回の事件というのは、突発的なことでなく、このキリスト教世界とアラブ世界との対立の根というものは非常に深いのでありまして、そのことを無視しては私は中東問題の解決はあり得ないと思うのであります。このことが中東からアフリカにおける混乱状態を助長させはしないかということを心配するものでありますが、ここで私たちがいま日本に来たところの
○戸叶武君 きょうは、ローマ法王のヨハネ・パウロ二世が狙撃されたので、重傷という報道はなされておりますが、どの程度の重傷か、アメリカのレーガン大統領程度のものか、もっと重体か。また犯人は外国人二人というふうに新聞には伝えられておりますが、それはキリスト教とアラブとの対立が原因になっているかどうか、その点はまだ定かではありませんが、その経過と真相について伊東外相から承りたいと思います。
○戸叶武君 今度のミッテラン政権が、長い間到来のときをしんぼうして待ちわびてきてからの立ち上がりで私は軽卒な動きはしないと思いますが、そうかといって何にもしないという方が一番安全だという前の佐藤榮作さんや、いまの総理大臣は何かしているようなかっこうだが、何もしてないと同じような慎重ぶりを発揮しておりますが、時をかせいでいるのかもしれませんが、タイミングということが非常にフランスの歴史から見ると重要になっております
○戸叶武君 具体的な事例としては、ソ連がアフガニスタンに進駐して世界じゅうから袋だたきに遭ったときに、フランスの共産党がソ連の立場を守って、そうしてソ連を孤立化させないようにした考え方はそれなりの考えがあっての仕方だと思いますが、当時私はフランスに行っておりまして、画家である私の親戚の者を案内人にしてタクシーに乗って町じゅうの反響を聞いて歩きましたが、フランスにおいてはタクシーがなかなか自由職業であって
○戸叶武君 外務大臣の予定は、今後も国際会議にはいろいろ出席しなけりゃならないのでさぞかしお忙しいと思います。そこで、今後この間々をとって内閣の持っている外交方針を聞かなけりゃならないという変則のような状態に国会が振り回されていますが、私たちはいまのような激動変革の時代、それもやむを得ないと思います。したがって、最も効果ある形において時間を割いてもらって、やはり外交権は内閣にあるといいますけれども、
○戸叶武君 いま渡辺参事官の御答弁は、すでに新聞等においても伝えられておりますが、あのとおり最初のショックとは違って、あるところまで具体的成果が出てきたのでしょうかどうでしょうか、その辺はまだもやもやした点がありますが、中国と日本との具体的な調整段階における成果について、お話しできる部分は、簡単でいいですが、具体的に説明願いたいと思います。
○戸叶武君 トインビーがその文明史観において、やはり異なった文化、異なった考え方、宗教あるいは民族というものも、お互いに融れ合っている中においてそこにお互いを理解する度が深められ、そこからまた新しいものが生まれるという一つの文明史観を展開しておりますが、既存のカテゴリーや観念で物を、古い形の陳腐な法治国家の憲法論学者のようなやり方をやっておったのじゃ、いまの世の中じゃ間に合わないのでありまして、歩きながら
○戸叶武君 私は、この十日から一週間ほど突然日中友好議員連盟の代表として北京を訪れ、北京飯店にだけ私はとどまって、趙総理、鄧小平氏及び一九六〇年私が安保反対闘争のカンパニアの総団長として行ったときに、調印した外交部会や文化交流の長老である雲南の楚図南氏、若手の孫平化君や肖向前君も出て、いま中国に何か私は、われわれが想像するのと違う変化が起きているのじゃないか、ただ製鉄所のプラント契約を破棄するというような
○戸叶武君 問題は一転して隣の中国の問題に触れますが、中国の問題にはもっと時間がなければ深入りすることは困難ですけれども、いまの中国におけるプラント中止の問題をめぐって政府も中国も模索中であると思いますが、中国自身も、一九六〇年の安保闘争のときの私はカンパニアの総団長として周恩来、廖承志君と三人だけで忌憚ない話をしたこともありましたが、友好商社貿易なんという変則的な貿易でなく、国と国との責任を持って
○戸叶武君 私は、一九六二年七月二十三日の正午に、くしくも、ブラジリアで行われるところの列国議会同盟会議に列席するためにニューヨークの国連本部を訪れ、岡崎大使から午さん会の招待を受けました。そのときに、池田さんが政権をとって、事に敗れた佐藤榮作さんが橋本登美三郎及び木村武雄両氏を従えて、そうして世界を歩いて、世界を見てきたという感触を受けたので、とりあえず私は、もう米ソ間において戦争はできないという
○戸叶武君 グローバルな時代がすでに到来したので、それに対応すべきところの国際政策が各国においても確立しなければならないときに、日本で確たる一つの自主的な外交、防衛政策というものが確立しているのかどうかというのに対して、国民不在の現実においては外交、防衛政策が空転しておるのでありますが、日本の外務省は少なくとも日本の運命に対して、外交、防衛に対して責任感を一番持たなけりゃならない、そして唯一の平和維持機関
○戸叶武君 御異議ないと認めます。 それでは、委員長に山崎昇君を指名いたします。(拍手) ————————————— 〔山崎昇君委員長席に着く〕
○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。 本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。 これより委員長の選任を行います。 つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
○戸叶武君 昨年も私はこの問題について質問いたしましたので、それを重複することは避けたいと思うのですが、いま、ヨーロッパにおいての一番の問題は、石油資源の問題以上に食糧の問題で、これに重点が置かれているような模様でございます。 ソ連だけでなく、フランス等におきましても、日本の四倍も肉を食べたりブドウ酒を飲むというような習慣から変えていかないと、やはり体質上にも悪い影響がある。もっと魚を食べ、あるいは
○戸叶武君 ソ連はスケトウダラに関しては昨年も一昨年もこだわっておるようですが、そのソ連側のこだわっている面はどういうところにあるんでしょうか。
○戸叶武君 この両議定書の取り決めに当たっての期間の延期は、昨年と同様の趣旨と内容をもって行われた模様でありますが、違う点があるとするならば、大臣でなくてもよろしいですが、水産庁の方でも、どういうところに前とは少しく違うところがあったか、その御説明をお願いしたいと思います。
○戸叶武君 日本の外交にとって、防衛をも含めて、やはり日本の東の方にあるアメリカと西の方にあるソ連とにはさまれて、日本はその谷間においていろいろ苦労しなければならないような面が今後も長く続くと思うのであります。来年になってから、大体世界を一回りしてから最終にアメリカを訪ねる予定になっているとのお話ですが、いち早くドイツのシュミットさんは近く、前々からアメリカを訪ねる予定をつくっておって、話し合いをする
○戸叶武君 園田外務大臣のころから、やはり教養と見識とを持った人が実際問題とぶつかって触れ合っていくと、そのたびごとに外交に対する感度が発達することを目の当たり私たちも見、特に大来さん及び伊東外務大臣には期待するところが大きいのでありますが、一国の外交、防衛、国の安危に関する問題も、無責任なと言っては失礼に当たるけれども、横談論議よりも、責任を持った人たちが世界の中における日本のあり方、行き方、そういうものをしっかり
○戸叶武君 伊東外相から今後の日程を最初に承りたいと思います。来月に入ってから中国をお訪ねし、それからECの国々を訪問し、エジプト等も訪ねてまいるということですが、とりあえず年内の予定はどのような日程になっておるか、それからどういう目的でこれらの国々の代表的な人物とお目にかかろうとしているか、そのことをまず第一に承りたいと思います。
○戸叶武君 外務大臣は率直に、日本の外交は日米友好関係を基軸としてという基底の上に立って、そうして国連の立場を尊重して、国際連帯、特に西側の陣営としてなさなければならないものはなすというふうに明言されておりますが、こういう背景の上に現実において立っているにしても、一番大切なのは、アメリカの意向がどうであるか、国連の動きはどうであるかの前に、日本の国家基本法としてのいまの憲法の中心的な問題であるところの
○戸叶武君 伊東さんは国と国との政治形態その他の違いがあっても、おのおのの立場を理解し、尊重し、そうして日本の平和ということを進めたいと思うと。もちろん日本の外交は日米友好関係が基軸になっているからというお話でありますが、問題は、日米友好関係が基軸になっているということは事実でありましょう。しかしながら、いま日本の外交がみずからの主体性を確立して、国際的連帯の上に立つにしても、自主的なみずからの姿勢
○戸叶武君 伊東外務大臣に対しては、参議院としてはきょうが最初の質問であります。衆議院の外務委員会ではこの間数回質問があったということでありますが、私たちは、この激動する世界の波濤の中における外交の道の模索ということはきわめて慎重を要することだし、外務大臣みずからが世界の要所を尋ねて要人と会談し、そうして、構想が固まってから御質問したいと思いましていままでお待ちしておったのであります。 そこで、最初
○戸叶武君 御異議ないと認めます。 それでは、委員長に山崎昇君を指名いたします。(拍手) ————————————— 〔山崎昇君委員長席に着く〕
○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。 本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。 これより委員長の選任を行います。 つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
○戸叶武君 御異議ないと認めます。 それでは、委員長に山崎昇君を指名いたします。(拍手) 〔山崎昇君委員長席に着く〕 —————————————
○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。 本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。 これより委員長の選任を行います。 つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
○戸叶武君 これは政治は常に具体的でなければならないのであって、私は、抽象的な意味における議会民主主義の念仏を申そうとしているのではありません。しかしながら、アメリカの世界政策の中において、いままで反共でありさえするならば軍部独裁の、あるいはその種の独裁政治でもよろしいという形において、各国の政治が発展途上国において腐敗してきた現状というものを、アメリカ自身もこれは困ったことだとしてあわてている面が
○戸叶武君 日本側で当初考えていた経済問題、特に貿易関係のアンバランスの是正の問題よりも、イラン、イラクの問題から急転直下防衛問題に、防衛強化の問題に入ったということはうなずけるのでございますが、それだけにこの受けとめ方が非常に問題だったと思うのであります。 この首脳会談における大平首相のねらいは、やはりアメリカの土を踏むと同時に、防衛問題並びに石油の問題がメキシコ、カナダ等の訪問を通じてもなかなか
○戸叶武君 大平首相と大来外相とはアメリカの方に飛び、さらにヨーロッパにも行かれたのですが、いま私たちは、中立路線を推進してきたチトー大統領が亡くなってから後の国際情勢の変化に対応しながら、日本の自主外交をどういうふうに進めていかなければならないかということに対して、大平さんなり、大来さんなりが苦悩、模索してしている姿はよくわかるのですが、いま日本の国民と大平さんあるいは大来外相との考え方との間には
○戸叶武君 いまあなたが言われたように、また武藤農林水産大臣が指示したように、政治的な駆け引きということでなく、誠心誠意お互いの利益というものを追求しながら、お互いの立場を理解しながら、それによつて問題を解決しようというこの考え方が、あなたがいま答弁されたように、先輩、いままでの人たちの実績の積み重ねにもよるでしょうが、みずからのやはり貫く考え方というものを一貫して押し通したところにお互いの合意点があったと
○戸叶武君 外務、農水大臣から責任を持った答弁がなされておりますが、この問題は、やはり直接現地において日ソ間における話し合いを進めてきた人たちから、その体験を通じてお聞きしたいのでありますが、いままでのことを根掘り葉掘り言いませんけれども、お互いの立場を理解し、そうしてお互いの利益というものをお互いにこうやればあり得るんだという結論に到達すれば、いままで難問題と言われていたこの問題にも解決の糸口がつくのです
○戸叶武君 今回の日ソ間における漁業の問題に対する解決というものは、いままでにない成果を私は上げていると思うのであります。何か日ソ間のことというと権謀術策がつきまとうような印象があって後味がいつも悪かったんですが、いまイラン及びアフガンの問題をめぐって世界じゅうが米ソ対立を背景として不明朗と思われるような暗い政治、暗い外交に終始しているときに、日ソ間における険悪な空気をも漂っているときに、この漁業協定
○戸叶武君 政府では第一に、新たな信用供与はしない。第二に、イランの原油輸入は昨年十一月の事件が発生した時点から上回らないというようなかなり具体的な回答もなしているかのように報ぜられている向きもありますが、このようなことはないのですか、あるのですか。
○戸叶武君 この間の質問に続いて、目下険悪な状態を醸し出している中東問題の成り行きについて、政府の見通し並びに見解を求めます。 政府は、米国がイランと断絶して以来、特に経済断交に協力を正式に求めてきておりますが、その内容は報道によってまちまちな憶測がなされておりますし、いままでの答弁を見てもはっきりしない点があるのでありますが、政府としてはこれに対してどのような決断を下すつもりでおりますか。
○戸叶武君 大来外務大臣が、いまなかなかむずかしい段階だがすべてを悲観的に絶望的に見るのでなくて、この中から逆にやはり開けてくる場合もあり得るんじゃないかという期待を持っておることは結構だと思います。それでは、その期待の上に立って日本政府としては何をやろうとしているのか、具体的にどういう行動をいましているのか。日本一国だけではやれない、ECの国々なりあるいは中立主義を標榜するところの国々なり、いろいろな
○戸叶武君 私は幾たびか中近東を訪れたことがありましたが、この間欧州議会に招かれての帰途、地中海沿岸における古い文化を持つエジプトと、かつてのハンニバルの根拠地であったカルタゴを見たいと思って見てまいりましたが、中東におけるエジプトは、一番最初に行ったときは世界経済恐慌が襲ってきた一九二九年の二月でしたからいまよりちょうど五十一年前のことであります。この間に近代国家としての形を不完備ながら整えてきたのは
○戸叶武君 いま、外務大臣は一番忙しい人になっておるので、ここで今後においてもなかなかちょいちょいお目にかかれないようなことがあるのではないかと思いますが、六月のベネチア・サミットへの道は、この前私が言いましたように、予測できないような険しい道であって、一歩一歩の道行きが大切だと思うのであります。 で、道の話から入りますが、別に道草食うつもりじゃありませんけれども、やはり道というのは人間の生活が営
○戸叶武君 重要な案件であるというふうに外務大臣も受けとめておりますが、これは大平首相なり大来外務大臣が自主的な意思によってこれをなされたのか、それともアメリカ側の懇請に基づいてなされたのか、その間の事情を承りたいと思います。
○戸叶武君 伊東官房長官の発表によりますと、大平首相はこのほどイランのバニサドル大統領に対し、アメリカ大使館の人質の早期解放が可能な方向に導くよう努力してほしいという親書を送っているということでありますが、伊東官房長官のこれは発表ですが、このことは大来外務大臣ともあらかじめ御相談の上において出されたのか、それとも独自な形において大平首相並びに伊東官房長官の手によってそういう親書が出されたのか、この間
○戸叶武君 グローバルな時代に、それにふさわしいような貿易関係の協定等も推進されてきておりますが、一番おくれているのは、今日においては各国間における総合的な理解が深められておらず、外交、防衛等の問題においてきわめてちぐはぐな動きがなされている点であります。こういう問題に関連して大来さんは先般アメリカ訪問もなされたのでありまして、この問題に関してはまだ多くの人からいろいろな質問がなされることと信じますが
○戸叶武君 パレスチナ問題はそれとして、イランのパーレビ前国王がパナマから離れてエジプトに移られたということは、新しく問題がまたここに提出されたわけであります。いま始まったことでなく、すでにエジプトにおいては国会に対して、古い友情ということを捨てるわけにはいかぬという形で、人道的見地からかと思いますが、パーレビ前国王をエジプトは迎える用意があるという説得をすでにサダト大統領はやっているのですが、それはそれだけの
○戸叶武君 園田元外相がパレスチナ問題は中東の恒久和平のかぎではないというふうに述べたことに対して、大来さんがパレスチナ問題は中東問題の重要な課題であるというふうに、それを否定しているわけではないが、もっと幾つかの問題がある、その意味において重要問題はパレスチナ問題だけではないという意味で問題を言われているのかどうか、その辺のことはどういう見解の上に立っての、園田特使の発言に対する修正でしょうか。
○戸叶武君 情報化時代と言われているのは、日本の外交も世界の動きを正確にキャッチして、それに対応し得るだけの姿勢を持たなければ外交ができないことを意味するんだと思います。そういう意味において、いままで外交陣の充実というものが欠けていた日本において、外務省では長い間その充実を図ってきたのですが、今度出したような予算要求は当然なことであるし、まだ非常に長い間の習性から遠慮している向きもあると思いますが、
○戸叶武君 大平首相の心はすでにベネチア・サミットの方へ飛んでおって、ベネチア・サミットにおいて先進国との話し合いにおいて、石油の問題、中東の問題、アフガンの問題、そういう諸問題に対処しようという構えを持ちながらアメリカにも訪問するのだと思いますが、私は先ほど二月に行われた欧州議会の代表と日本国会代表との対談の集会に行ってまいりましたが、ヨーロッパでは日本ほど石油問題は騒ぎ立ててはおりません。それなりの
○戸叶武君 結局、環境庁、その長官が十字架を背負わなければならないところまで来たのですが、仏の顔も三度までと言うが、四度も政府が法案を流し、今度は五度目の取り組みも何か腰が定まらない態度ですが、党としては、大企業のリーダーシップを握った経験のある財界の長老たちが、日本ではまだ早過ぎる、そういうことをやると日本の産業が意気沈滞してしまう、いいかげんにしろというような点を指摘して、政府に非公式ながら忠告
○戸叶武君 いまの議会政治の荒廃に失望した市民が、各国において、特に知識人、学生、婦人という層が自分たちの生活を守り、平和を守る運動に真剣に取り組もうとしている中で、特に西ドイツでいま起きてきた緑の党の運動というものは西ドイツの既成三党にも大きな揺すぶりをかけているのが世界の目を引いております。これはやはり自分たちの生活する環境をもっとよいものにしなけりゃならないというような趣旨のもとに、政治を自分