2014-02-20 第186回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第2号
○参考人(平野克己君) ありがとうございます。 農業支援の場合は、先んじて技術支援です。アフリカという風土、農業というのはその土地の風土に合った技術を提供しなければ生産性は上がらないので、技術移転、これを行うしかありません。ただ、日本は今、その農業の技術移転をやるだけの国内のインフラが十分にあるとは恐らく言えません、日本の農業は今こういう状態ですから。そうすると、恐らくは国際協調、田中理事長も指摘
○参考人(平野克己君) ありがとうございます。 農業支援の場合は、先んじて技術支援です。アフリカという風土、農業というのはその土地の風土に合った技術を提供しなければ生産性は上がらないので、技術移転、これを行うしかありません。ただ、日本は今、その農業の技術移転をやるだけの国内のインフラが十分にあるとは恐らく言えません、日本の農業は今こういう状態ですから。そうすると、恐らくは国際協調、田中理事長も指摘
○参考人(平野克己君) 御質問、ありがとうございました。 日本はOECDのメンバーであり、先進国でありますから、既に約束をしているファシリティーについてアンタイドであるということは、恐らく破ることはできない。ただ、私、申し上げましたけれども、新興ドナーがどんどん増えているという現状の中で、中国それからインドもそうですが、新興ドナーの援助というのは全てタイドですから、その目でいうと、同じサービス、建物
○参考人(平野克己君) アジア経済研究所の平野でございます。アフリカに焦点を当ててお話をさせていただきます。 皆さんからお話があったとおり、日本の援助政策というのは、第二次世界大戦後、アジア経済、アジア世界を再建するという世界的な機能を背負って生まれたものです。つまり、アジアからイギリスやオランダといった旧宗主国が撤退をしていって、そしてアメリカと協力しながら、現在のアジア、世界経済を牽引するアジア
○参考人(平野克己君) 今の御質問に関して具体的な極めて目の前に私たちの迫った事例として、住友商事が中心になって進めているマダガスカルでのニッケル一貫生産プロジェクトがあると思います、アンバトビープロジェクトと呼ばれるものですが。 これは、現下では日本最大のアフリカ投資です。ニッケルをあそこで掘って製品にして世界に出すというプロジェクトですが、残念なことに、このプロジェクトが実際に動き出してすぐマダガスカル
○参考人(平野克己君) 今、川口先生からいただいた御質問は、開発や援助の根幹にかかわっているところだと私は実は認識をするのですが、そもそも開発政策って一体何なのか、開発途上国って一体何なのかということだろうと思うんです。私も、大林さんと言っていることが全く違うことを言っているわけではなくて、開発に協力すること、あるいは自国の開発を進めることの究極の目標は貧困をなくすことだということは、これは揺るがない
○参考人(平野克己君) お話をさせていただきます。 まず、アジアの経済の絵から見ていただきたいのですが、これは世界の製造業の総生産のうちで、ここにかいてありますのは、日本と中国がどれだけのパーセンテージを占めてきたかということの推移です。全般的に世界経済は物づくりがアジアにシフトしてくるという動きをずっと示してまいりました。これが近年に中国に集中していく。二〇〇七年、ついに日本の比率を中国が超えるという