1947-11-07 第1回国会 参議院 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第4号
○帆足計君 それでありまするならば、いずれこの法案がどういう取扱いになりますか別問題でありますが、只今の名稱なども私は御再考の餘地があるのではなかろうかと存じますが、それだけで結構です。
○帆足計君 それでありまするならば、いずれこの法案がどういう取扱いになりますか別問題でありますが、只今の名稱なども私は御再考の餘地があるのではなかろうかと存じますが、それだけで結構です。
○帆足計君 只今のような御説明でございますならば、この法案の名稱につきましても、又一條に、「この法律は…經済力の集中を排除と」と、こう書いてありますが、經済力の集中をただ排除するということは文法的に私は誤つておると存じます。會社は個人會社のときに比べますれば、株式會社はより多くの信用があり、より多くの資本、又經済力を有効に集中し得るわけでありますから、そういう集中がいけないというのは、文法的に誤つておりまするから
○帆足計君 前に他の委員から御質問申上げたかも存じませんが、集中排除の原則を機械的に適用いたしますと、とかく分離されたために經理的に成立しなくなる會社なり工場なりが非常に多くなることは御承知の通りであると思います。これは一つは日本の經濟が今非常な混亂期にある點もありますけれども、それも加わりまして殆んど經營が不可能になる。そのために或いは多數の工場を閉鎖し、多くの失業者を出さねばならんというようなことで
○帆足計君 只今の問題に関聯しましてちよつとお伺いいたしますが、私はこの経済力集中排除法案の経過をみまして、どうも日本政府は日本経済の民主化のための積極的な建設的な体系を十分にお持ちになつていないから、或る方面から示唆でも受けると、あわてて事をおやりになるというようなことになるのではないかという感を抱いております。この資本主義経済の下におきましては、自由競爭の結果は、必然的に企業の集中を生みます。そうして
○帆足計君 只今までの御報告を非常に有益に承りました。殊に國管賛成の方の中からは、この法案の國家的、公共的性格につき指摘され、反対論の御議論の中からは、特にこの法案の官僚的な点について、その弱点を突かれたように承りました。私はこの法案につきましては、各方面から冷靜に檢討いたさなければならんと存じておりますが、最近街頭などのビラにおきまして、冷靜な論議に代うるに感情論を以てし、理性に代うるに偏見と暴力
○帆足計君 私はこの法案につきまして先程來諸委員の、この法案の審議について時間その他不十分であつたという点につきまして私もそう思つております。併し一定の期間に仕上げねばなりません以上、それも已むを得ないと存じますが、この法案につきましての希望といたしまして、先ず第一に國民による彈劾を認められておりますが、私は將來これが法律になります場合に極めて簡素な方法によつてそれが行い得るということにして頂きたいということを
○帆足計君 先程の行政監察の問題でありますが、地方自治体の方の行政につきまして、それは私共に最も身近かな問題でございますが、これは中央政府として何か監察の方法なり、その他お考えでございますか。
○帆足計君 ちよつと重要な点でございまするので、最初に質問さして頂きたいと思います。これは先般の委員会におきましても、山下委員その他からも御質問が出ましたが、只今行政監察委員会というものが臨時に設けられております。これに対しまして現状を以て見ますると、例えばその委員は部課長の方、それから民間から官廳側でお選びになつた方でできておりますが、例えば厚生省の例などを見ますると、委員の中に官廳の外廓團体である
○帆足計君 ちよつと関連をいたしますから、お尋をしますが、私は只今のお答では、どうも憲法の趣旨に副うておると考えるわけに行かないのであります。というのは人民固有の権利と言いますのは、國民が極めて簡素な手続で、直ちに、而も効果の現われる方法で、その権利が確保されておることが必要で、國会への請願などという廻りくどいことでは、とても一般市民は怖がつて、こういうところに近附きはしないと思います。従いまして何
○帆足計君 懲戒の項目でちよつとお尋ねいたしますが、前の委員のお尋のような場合に、不良官吏を彈劾しまするのは、國民自身が弾劾する途がついてなくてはならないと思うのでありますが、それはどういうふうにお考えになりましたのか、それから現状を以てみますると、特に警察などは、顔役と結託したり、又隠匿物資の問題で、殆ど縦横に闇を繞らしたりしておりまして、殆ど我々は現在の警察その他を信頼し得ないという現状でございます
○帆足計君 只今のお答でその点は了承いたしました。それから第五号ですが、「又はこれに加入した者」という言葉がありますが、これは以前に加入した者というのか加入しておる者というのか……。
○帆足計君 お尋ねしましたのは、現在ないということでなくして、暴力を以て破壊しようとする團体、又は政党が若しありました場合は、それは直ぐ解散になるようになつておるものでありましようか。又はそういうものがありました場合は、默認されるものでございましようか。
○帆足計君 ちよつと話が前に戻りますが、暴力を以て政府を倒そうとする團体というのは、只今の政党の中にはそういうものは私はないように記憶しておりますが、只今の憲法下におきまして暴力を以て政府を倒そう、非合法の手段を以て倒そうとする團体、又は政党というものの存在は、現在認められておりますでしようか。疎いことをお尋ねするようですが、ちよつとその点を……。
○帆足計君 お話を聽きますと、問題が特別職全般に亙つてきますが、特別職というものをどこで仕切りをつける、先刻第七號の各省次官で線を引くかということも、部課長まで下げて線を引くという御説明がありましたが、あの説明は分りますけれども、併し國家公務員法の立法の精神から言いますと、認證官だからというようなことを一つの基準にして、或いは基本的な基準にして線を引くということは、技術的な一つの便法としては分りますけれども
○帆足計君 さつき堀委員の問があつて、それに對するお答えがあつたことに關係するのですが、第一條の問題で、公務員と國民との關係についての根本規定がどうしてないかという堀さんの問に對する答がありまして、そのことについては九十五條に「すべて職員は、國民全體の奉仕者として」云々という規定があるからという答で堀委員が承服されたかどうか分りませんが、私も同じような意味でお尋ねしたいと思います。それは第一條の文句
○帆足計君 先程イデオロギーという問題につきましてお話がございましたが、私はこういう重要な時期の経済政策というものは、やはり理論体系を持つて考えられねばならんのではなかろうかと考えております。これは反対する側の方も、又主張される方の側も、相当の理論体系を持つてこの実際問題を考うべきであろうと存じます。これに対しまして大臣のお答えはほんの常識論としてお答えになつたものと私は拜聽いたしましたが、参議院には
○帆足計君 只今の官吏の罷免の問題につきましては、私直接選定をせねばならんとは勿論存じません。併しこの政府が監督なさると申しましたけれども、結局政府のその委員会の構成にあろうと存じます。從つてこの問題につきましては、更に他日具体的な問題になりました時に、又お尋ね申します。 第二の、警察司法制度の民主化につきましては、私の観察しております限り特に警察司法制度における民主的啓蒙運動が非常に不十分でございます
○帆足計君 ちよつと國務大臣にお尋ねしたいのですが、日本の官僚機構はヨーロツパの行政機構と違いまして、旧來の大権的な半封建的な議会制度の下における專制支配の支柱であつたということは、歴史学者の大体一致した意見であると存じます。從いまして政体が変革されまして、財閥、既成政党その他各方面におきまして、すつかり態樣が変りました今日、官僚機構に対しましては、私は本來ならばこれは一應解体して、又は極度に簡素化
○帆足計君 只今石炭鉱業は、経営者と労働組合の皆さんの非常な御努力の下に進んでおりますが、併しそれにも増して非常なる國家的保護を受けておることは事実でございます。危機を突破しまするために、國の統制力並びに石炭鉱業に対する助力を非常に強化する必要のあることは、誰しも認めるところであります。そしてそれから又石炭鉱業の持つている社会的性格、公共的性格を何らかの形で明らかにして貰いたいということも、國民一般
○帆足計君 このグラフの横に数字が書いてございますが、これは何ですか。
○帆足計君 先程来の御討議によりまして、官廳機構の刷新という一点につきましては、民主政治の確立を念としまする議会の各位、殆んど意見の一致を見ておるということを承わりまして非常に心強く感じた次第でございます。このような次第でありまするので、私は角度を聊か変えまして、現在の官職機構の根本に遡りまして、第一には、立法に対して、行政の比重が非常に大貫なものになつておる。これはいかなる理由であるか、これに対して
○説明員(帆足計君) もう一度讀みます。「電力擴充を基調とする日本再建計畫、」これは復興會議の技術案でございます。「水力開發候補地點、」これは只今の附録でございます。それから「電力危機突破緊急對策實施についての申入れ」、これは當面の對策についての復興會議の專門委員會案でございます。この三つを皆樣に差上げております。
○説明員(帆足計君) 御紹介に與りました帆足であります。先般は皆さんわざわざお時間をお繰合せ下さいましたが、私技術院の方と上高地の方に電源状況の調査に參つておりましたので失禮いたしました。電報を頂きまして當日の朝歸つて參りましたが、お打合せの手違いで流會になりまして、皆様に御迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びいたします。そこで本日は僅かの時間をお借りいたしまして、經濟復興會議におきましてこの電力問題
○帆足計君 終戰以來すでに二ケ年になりまするが、この期間に欧洲におきましては、イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、チエツコスロバキア、いずれも九割乃至十割の生産の回復をすでに見ております。又敗戰のイタリーにおいてすら六割、米英進駐下のドイツにおいてすら四割の生産の復興を見ているとさえ傳えられておりまするのに、我々我が祖國の産業はストツクを含めて僅かに三割にも満たないという惨憺たる状況でございます