1986-03-26 第104回国会 参議院 大蔵委員打合会 第1号
○参考人(市川深君) 多田先生のおっしゃいましたように、結論的に申し上げますというと、表面税率は確かに日本の税率は高いように見られますけれども、費用でないものをも費用とする、収益であっても収益にしないという、これは本税の中もそうでありますけれども、そういうものを見直しまして調整をして計算いたしますと、実際的に納める税金、つまり実効税率というものは非常に低いものになっております。 それから、先ほども
○参考人(市川深君) 多田先生のおっしゃいましたように、結論的に申し上げますというと、表面税率は確かに日本の税率は高いように見られますけれども、費用でないものをも費用とする、収益であっても収益にしないという、これは本税の中もそうでありますけれども、そういうものを見直しまして調整をして計算いたしますと、実際的に納める税金、つまり実効税率というものは非常に低いものになっております。 それから、先ほども
○参考人(市川深君) 税負担が、先ほど統計数字でも申し上げましたようにふえておりまして、その負担が多くとも、問題はやはり不公平なところに一番問題がございますわけです。先ほど木下先生からもお話がございまして、私が申し上げたことに関しまして、租税特別措置法というものをなくすれば税負担の公平が図られるというふうに——端的に私もきょうは租税特別措置法に限って意見を申し上げましたので御理解をいただいたかと思うんですけれども
○参考人(市川深君) 租税特別措置法にはそれぞれの政策目的がありまして、目的に対する適合性という観点では一定の有効性を持つものであることは言うまでもありません。しかし、税負担の公平性という観点から見ました場合、租税特別措置法は所得課税制度を根本的に侵食しまして、税制に抜け穴をつくり、勤労所得には重く、事業所得、特に大企業ほど有利な逆進課税構造として作用しています。こうした税制のもとでは、弱きを助け強
○参考人(市川深君) 一般消費税の問題でありますが、これは不公平税制の最たるものであるし、さらに物価を騰貴せしめるものでありますから、これは導入すべきでないというふうにまず結論として申し上げるわけであります。 不公平税制であるかどうかということについて先ほど来いろんな議論がありますし、この短い時間で十分御納得のいくような意見は申し上げることはできないわけでありますけれども、具体的に考察いたしましたときに
○参考人(市川深君) ただいまの竹田先生の御質問でありますが、御承知のように、現在地方財政は破綻的な状況にあるわけでございますけれども、このやはり基本的な要因というものが地方財政制度そのものの仕組みにあるわけでございまして、いまも御意見にもありましたように、地方税の収入というのは国税である法人税、所得税に基づいて算出される仕組みになっております。したがいまして、この所得税並びに法人税というものが過小
○参考人(市川深君) 東京経済大学で税務会計学を担当しておる市川と申します。 租税特別措置法の一部を改正する法律案として提案されている項目につきまして要点を申し上げまして、次いで総括して意見を申し上げさしていただきます。 まず第一に、社会保険診療報酬課税の特例の是正でありますが、この是正に関しての法律案は、現行の法律よりも一歩前進いたしまして改正案として評価したいものでありますけれども、他方で医療保健業