1963-03-12 第43回国会 参議院 内閣委員会 第9号
○国務大臣(川島正次郎君) 行政管理庁設置法の一部を改正する法律案につきましてその提案の理由を御説明申し上げます。 今回提案いたしました行政管理庁設置法の一部を改正する法律案は、現在、行政管理庁が行なっている行政機関の機構の新設等に関する審査のほかに、新たに、法律により直接に設立される法人または特別の法律により特別の設立行為をもって設立すべきものとされる法人、つまり、いわゆる特殊法人の新設等の関する
○国務大臣(川島正次郎君) 行政管理庁設置法の一部を改正する法律案につきましてその提案の理由を御説明申し上げます。 今回提案いたしました行政管理庁設置法の一部を改正する法律案は、現在、行政管理庁が行なっている行政機関の機構の新設等に関する審査のほかに、新たに、法律により直接に設立される法人または特別の法律により特別の設立行為をもって設立すべきものとされる法人、つまり、いわゆる特殊法人の新設等の関する
○川島国務大臣 定年制の問題に関連しておるのですが、定年制をつくるかつくらぬかという問題が第一にございます。ただ現況は、あまり年をとってしまうと民間に行くところがない、働けるうちに行こうというので、五十才前後で行くというのが、ほんとうの実情なんです。六十をこしますと、民間でもお断わりだということになる。そういうことがある。日本の役人は出世主義ですから、先ほど柳田さんのおっしゃる通り、一つところに腰がすわらぬで
○川島国務大臣 公社、公団、事業団あるいは官庁の諮問機関などというものは、民間人の知識経験を動員するところに特徴があるわけであります。従いまして、そういうものに対して、従来長い間公務員をやっておった者を採用すると、その特徴を発掘できないのでありますから、決していい人事じゃないと思うので、さらに考えてみます。 ただ、しかし、ときどきぶつかることは、一体民間人でそういう適任者があるかどうかということなんです
○川島国務大臣 現在、公社、公団、公庫、事業団、それに政府が全額出資しておる、あるいは半額出資しておる、もしくは相当多額の助成金、補助金を出しております団体は、総計すると八十八という多数に上っております。その中には、当然行政官庁でやるべき仕事を、しいて事業団などをつくって、そこに移しておるということも確かにあります。私は、そういうものはなるべく抑制すべきものだという考えをかねて持っておりますが、実は
○国務大臣(川島正次郎君) 陸運事務所だけではありませんで、厚生省関係その他国の仕事を知事に委任しまして、実際はそれぞれの本省の出先機関的な存在が幾つかございます。これらを整理しようという考え方もありまして、これまた臨時行政調査会でも検討いたしておりますし、行政管理庁でも検討いたしておるのでありまして、国と地方の仕事の分配のことは大きな問題として取り上げているわけであります。ことに、ただいま御指摘の
○国務大臣(川島正次郎君) 臨時行政調査会は時限立法でございまして、三十八年度じゅうに結論をつけて政府に答申すると、こういうことになっておりまして、したがいまして、明年の三月までには必ず結論が出るものだと、かように確信をいたしておりまして、その結論を得まして、政府としてはそれを尊重して考慮したいと、こういうことがただいまの政府としての考え方でございます。実は、閣僚懇談会ができましてから、従来運輸省、
○国務大臣(川島正次郎君) 昨年本院におきまして、道路交通法案を御審議願った際に、附帯決議のことは、私も御趣旨に賛成でありまして、交通行政の一元化をしたいということで、いろいろ行政管理庁といたしましても検討を加えておるのでありますが、一方ただいまやっておりまする臨時行政調査会に対しまして、交通行政一元化の研究をお願い申し上げてございまして、まだこの結論は出ておりません。せっかく臨時行政調査会ができまして
○国務大臣(川島正次郎君) オリンピック開催に直接関係がありまする競技場、選手村等は声々準備を進めておりまして、明年の大会までには十分間に合います。開運道路も、ただいま東京じゅう掘り返しておりますが、あれも開会までには間に合う予定でもってやっております。ただ、多少不足するのじゃないかというのは、ホテルの設備でございますが、これも業者諸君と協力いたしまして、なるべくよけい外客が来るような設備をいたしたいと
○国務大臣(川島正次郎君) 初めてアジアで開きますオリンピック大会でございますから、アジア諸国が参加することを切望いたしております。しかし、参加させるか、しないかということは、IOCの決定に従うのでございまして、インドネシアに対しましては、IOCの指示を受けまして処置することに相なろうかと考えております。この問題につきましては、先般オリンピック組織委員会を開会いたしましていろいろ協議をいたしました。
○国務大臣(川島正次郎君) オリンピックの招待状は、政府ではございませんで、IOCの委任を受けました東京オリンピック組織委員会から発送されるのであります。大体六、七月ごろに出す予定だそうでございます。発送先は、IOCに加入している国全部でございます。
○川島国務大臣 ただいまはいろいろ調査研究している段階でございまして、結論に達しておりませんからして、従って、一致を欠くとか欠かぬとかいうことは、まだ起こっておりません。
○川島国務大臣 七人委員会は、非常に熱心に行政改革の問題を取り上げておりまして、委員の間で円滑を欠いたということはございません。
○川島国務大臣 今度の国会へ提案いたしますそれぞれの事業団は、主管大臣において必要と認めて提案したのだろうと思うのでありますが、実はこれは一般官庁と違いまして、行政管理庁長官の容喙する範囲外なのであります。新たに法律をなにしまして、今後そういった政府機関をつくる場合には行政管理庁長官の同意を得なければならぬ、こういうふうにいたしたいので、今法案を立案いたしておる最中であります。
○川島国務大臣 公社、公団、事業団などの政府機関に対しましては、直接関係のある公務員の天下り人事は、これをしないことに先般閣議で決定をいたしました。今後はそういう措置はとりません。もっとも技術者等で余人をもってかえがたい少数の人は、あるいはやむを得ないかもしれませんが、原則としては天下りはやらぬということにはっきり決定をいたしております。 それから、そうした団体の監事のあり方でありますが、従来は監事
○川島国務大臣 御質問に全く同意見でございます。私も行政管理庁長官になりまして以来、閣議におきまして二回ほど発言いたしまして、審議会、調査会の整理を各大臣に要求いたしておるのでありますが、まだその実が上がりません。上がりませんけれども、実情を調べまして、不要不急になりましたものはぜひこれを近いうちに整理したい、かように考えております。また委員の任命につきましては、これはそれぞれの担当大臣の責任においてやるのでありますが
○川島国務大臣 これは国会の意思でおつくりになるのでありまして、行政府の長官である私から意見を申し上げるのは適当でないかと存ずるのでありますが、国会の行動いかんにかかわらず、行政管理庁長官としては、御趣旨の通り不要なものはこれを廃止することに今後とも努力をいたすつもりでおります。
○川島国務大臣 調査会、審議会の性格、できたときの動機などによりまして、いろいろ内容が違うのであります。しかし、いずれにいたしましても、審議会、調査会の意見は政府としてはこれを尊重いたします。ただし、これを施策に移すときには政府の責任においてやるわけでございます。立法する場合には、政府の責任において立法してこれを国会の御承認を得る、こういうことになるのであります。せっかくできて民間の有識者の意見を求
○川島国務大臣 ただいま御質問のうち、公社、公団、事業団は、審議会、調査会とはおのずから性格が違うのであります。公社、公団、事業団等につきましては、最近いろいろ世間から批判がありまして、その運営をもう少し適正にしろということでありまして、管理制度などの改善について考えておるのであります。実は政府の機構とは違いまして、公団、公社、事業団等は、その設置につきまして行政管理庁長官が容啄することはできないようになっております
○川島国務大臣 予算の編成権を大蔵省に置くか、内閣に置くかという問題につきましては、自民党でも、従来からいろいろな意見がありまして、大体内閣に置くべきだという意見が多いように私は承知いたしおります。臨時行政調査会でこれをどう扱うか、まだ聞いておりませんが、憲法七十三条の規定によりましても、予算は内閣で編成し国会に提出する、こう明記してありまして、予算の編成権そのものは内閣にあるわけでありまして、事務
○川島国務大臣 国務大臣と行政長官との関係につきましては、従来もいろいろ論議されておりまして、これを分離すべしという意見も相当にあるのであります。現在は国務大臣が行政府長官を兼ねておりまするが、閣議の形はむろん国務大臣として参加し発言をいたしておるのであります。しかし、実際を見ますると、国務大臣は自分の所管している行政府の長官としての発言が多いというのは、これは事実であります。しかし閣議そのものはそういう
○川島国務大臣 行政機構の改革につきましては、戦前戦後を通じまして幾回か計画されたのでありますが、そのつど成功はいたしておりません。ごく若干の手直しはありましても、根本的に行政機構の体質改善までは行なわれておらないのであります。一方これは経済の伸長、国運の伸展にもよりますが、行政機構というものは膨大化する一方であります。公務員の数も事務量がふえるに従って増すというようなやり方でありまして、官庁事務の
○国務大臣(川島正次郎君) 第十回オリンピック冬季競技大会を札幌へ招致しまするにつきましては、政府におきましても、これに賛成いたしまして、すでに閣議でも決定をいたしております。政府は、その実現と準備態勢の整備につきましては、主催者並びに関係各団体と協力いたしまして、強くこれを推進する所存でございます。(拍手) —————・—————
○川島国務大臣 ただいま議題となりました北海道東北開発公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 北海道東北開発公庫は、昭和三十一年設立以来昭和三十六年度末までに約八百億円に上る出融資実績を示しておりまして、三十七年度予定の原資二百三十億円を加えますと三十七年度末には実に一千億円をこえるのであります。 このように、公庫に対する出融資の要請はきわめて強く、
○国務大臣(川島正次郎君) 第十回オリンピック冬季競技大会を札幌に招致しますことにつきましては、政府におきまして、これに賛成いたしまして、すでに閣議において決定をいたしておるところでございます。その実現並びに準備態勢の整備につきましては、主催者並びに関係各団体に協力いたしましてこれを推進いたしたい所存でございます。(拍手) ————◇————— 日程第二 警察法の一部を改正する法律案(内閣提出
○川島国務大臣 今の御質問は、オリンピックだけでなしに、東京の交通問題全体の御意見のように拝聴したのですが、東京の交通問題につきましては、一昨年来政府でも非常に関心を持ちまして、総理府に交通対策本部を置き、また引き続いて交通関係閣僚懇談会を開きまして、その解決に努力をいたしておるのであります。今日東京じゅう掘り返しだらけということも、結局やはりその結果でありまして、何とかしてオリンピックまでに相当程度東京
○川島国務大臣 佐藤さん御心配のように、一番問題になるのは道路整備なんです。道路整備は、オリンピック組織委員会よりも、国と都で受け持ってやっておりまして、御承知の通り、今東京じゅう掘り返しだらけ、地下鉄、高速道路並びに平面の道路などの改修を一斉に着手しておりまして、今年一ぱいは都民諸君に非常に御迷惑をかけるのですが、これは来年十舟までに完成するという予定をつけまして、どの道路はいつまでに完成するという
○川島国務大臣 オリンピックの準備といたしましては、組織委員会自体がやりますものと、国並びに東京都がやりますものと、いろいろございます。組織委員会自体がやりますものとしては、競技場の施設、選手村の整備などもございます。東京都並びに国が協力してやりますものは、オリンピック関連道路、駐車場の整備、環境衛生などでありまして、多少予定よりおくれておりますけれども、しかし最近非常に努力いたしまして、来年十月の
○川島国務大臣 先ほどお答え申し上げた通り、定員法の改正は、炭鉱離職者を収容するという立場から考えておりません。行政を円滑にやる上から考えておる。その結果増加した定員に炭鉱離職者を収容しようというのが趣意でございます。従って、ただいまお話しのように、炭鉱離職者のために今後さらに定員法を改正しようという意思はございません。ございませんけれども、すでに三十八年度で増加と決定している一万四千名のうちに、なるべくよけい
○川島国務大臣 行政管理庁といたしましては、炭鉱離職者を受け入れる方の準備をする立場じゃありませんので、これは労働大臣なり、それぞれの所管の官庁の大臣がやることであります。従いまして、二千八百名を受け入れる準備を私の方でするわけじゃないのです。ただ、政府の方針といたしまして、二千八百名程度の離職者を収容しようということは報告として聞いておりますけれども、一々内容については、私は承知はいたしておりません
○川島国務大臣 三十八年度の予算面におきまして、公務員の増加員数はざっと一万四千名でございます。そのうちには事務系統と現業系統と二つありまして、現業系統が比較的多いのであります。事務系統の方につきましては、炭鉱会社の事務系統の職員をそれに転換するということはあり得るのでありますが、ただ、公務員は一定の資格が要りますからして、そういう点をどうあんばいいたしますか、これから検討いたしたいと思っております
○国務大臣(川島正次郎君) 審議会、調査会の整理につきましては、全く森さんの御意見に同感であります。現在多数ありまする中には、比較的重要でないもの、並びに活動していないものがございます。これらのものにつきましては、すでに行政管理庁からそれぞれの官庁に対しまして勧告をいたしておるのであります。なるべくすみやかに実現するようにこれから努力をいたします。 なお、お話のうちにありました、国会議員が審議会、
○国務大臣(川島正次郎君) 私も一日も早く会長ができることを希望しておりまして、また必要と考えておるのですが、実は組織委員会人事につきましては、政府は全然関係するところはないのでありまして、また組織委員会から政府に向かいまして全く相談を受けておりません。組織委員会の決定を待っている、こういうことなんであります。この問題につきましては私は今まで一言も発言していない。私が推進役というのは事業の面で、人事
○国務大臣(川島正次郎君) これは体協の問題でして、体協の人は来てないそうですからして、私は河野さんの御意見同感なんですから、そういう資料をとりまして提供もするし、また私のほうも十分考えます。
○国務大臣(川島正次郎君) オリンピックの準備態勢につきましては、関係の仕事が全部おくれております。国の受け持つ部分、都の受け持つ部分、組織委員会の受け持つ部分と、それぞれ分担があるのですが、残念ながら非常におくれております。これを余されたる五百日のうちに取り返しまして、りっぱな準備態勢を整えようと思って、それぞれの関係者が懸命な努力をいたしているのであります。 ただいま河野さんの御指摘の組織委員会
○国務大臣(川島正次郎君) 責任体制を明らかにするということは、人事の交流ばかり意味しておるんじゃございません。その他いろいろ考えられます。機構の問題もありますし、いろいろありまして、私としては構想は何も持っておりません。また構想を持っておりましても、これを組織委員会や体協に押しつける立場にはおりません。ただ反省を促しておるだけであります。政府も反省をいたしまして、さらに従来以上に有力にバックしようというので
○国務大臣(川島正次郎君) オリンピックの施行につきましては、政府といたしましては、前々から強くこれを推進し、援助することをやっておったのでありますが、政府部内だけを見ましても、仕事が各省庁に分かれておりまして、その間に連絡統一を欠く点もありますので、一そうこれを強力に推進する機関として閣僚懇談会を設けまして、その機会に私が担当大臣になったのですが、オリンピック担当大臣というものは別に独特の権限があるわけではございませんで
○国務大臣(川島正次郎君) ちょっと委員長。誤解があるといけませんから、一言述べさせていただきます。 私は、アジア競技大会に出席した関係の諸君の不手際があるからして責任体制をはっきりしろ、こういう意味のことを言っているのじゃございません。アジア大会では、津島会長以下、心底から一生懸命やっておったという事実を見ておりまして、私はその点は感心いたしている。ただ、結論がいい悪いは別として、感心をいたしている
○川島国務大臣 大会以前の問題でありますが、私はオリンピック担当大臣になりまして、各方面の意見など率直に聞いて第一に感じたことは、二年ちょっとしかないあとに迫ったオリンピック大会としては、準備その他がきわめて不十分である。はたして二年余りでもって完全なオリンピックを執行することができるのかどうかという心配であります。たとえば競技場にしても、まだ決定していないところがありますし、それから報道関係、内外人
○川島国務大臣 オリンピックをりっぱに仕上げるために、政府といたしましては、組織委員会、並びに選手強化を行なっております日本体育協会等に対する資金的の援助をいたします。同時に、オリンピックにつきましては、それ以外にいろいろな問題を解決しなければならぬのであります。何としても、最近の東京都の状態は、交通といい、水といい、住宅といい、ホテルといい、不足でもあるし、悪化もいたしておりますので、こういう事柄
○川島国務大臣 私が今度参りましたのは、インドネシア政府の招待によるのでありまして、実はこの招待の話が出ましたのは、オリンピック担当大臣になる以前のことでありました。インドネシアの賠償問題は、私が自民党の幹事長時代に妥結をいたしました。その賠償に基づいて、あすこに十四階建のインドネシア・ホテルができたのだから、一つアジア競技大会の機会にこれを見てくれないかということが発端でありまして、私も行く気になったのでありますが
○国務大臣(川島正次郎君) 篠田大臣からお答えする問題でありますが、閣僚懇談会できめた事項ですから、私からお答え申し上げます。 交通関係の警察官をふやすことにきめておりまして、とりあえず本年度二千名ふやそうというように、大阪、東京、その他大都市におきまして増員の計画を立てております。必要に従いまして交通警察官は順次増員したいという考えのもとにやっております。御了承願います。
○国務大臣(川島正次郎君) ただいまのお話はしばしば交通閣僚懇談会でも取り上げられて検討している問題なんでありまして、自家用車を持っておる人は、駐車場がないために、これからはバス、電車その他の交通機関を利用して都心に通うようにしてもらいたいという気持は多少持っております。しかし、都内に駐車場を作るということは、中小企業者の持っておるトラックみたいなものだけではなしに、やはり一般自家用車も駐車場を作る
○国務大臣(川島正次郎君) ただいまの問題は、主管といたしましては国家公安委員長なのでありますが、閣僚懇談会のメンバーの一員として、私からお答え申し上げたいと思います。 交通規制の問題は、交通緩和の面と交通事故防止と両面から考えてやっておるのであります。現在の交通状態をみますると、都市の相当部分におきまして、自動車が無制限に留置されまして、それがために交通の混雑を来たし、またいろいろな事故を引き起
○国務大臣(川島正次郎君) 先般内閣改造の際、私はそのまま行政管理庁長官に留任をいたしました。これからどうぞ皆様の御支援をお願い申し上げます。 行政管理庁としましては、前国会に行政不服審査法案を提案しております。この内容につきましては、寄り寄り各方面にお話し申し上げて御了解を求めておりますが、大体御賛成を願っておるように承っております。前国会におきましては、各省の設置法が殺到しまして、それが急ぐために
○川島国務大臣 この訴願法によりまして一体年間どのくらい訴願が出ているか、税関係まで加えますと、大体年間十万件程度訴願が出て処理されているわけであります。従って、古色蒼然たる法律でありますけれども、相当国民の権利擁護のためには役立っているのだと思うのです。戦前にも一回これを改正する議が起こったそうでありますけれども、結局成立しなかったことは、やはり何といっても、現在の官庁の機構、あまり国民の権利擁護
○川島国務大臣 現在の行政運営の一番の欠陥は、ものが迅速に運はない、非能率ということでありまして、私は行政管理庁長官になりまして以来、特にこの点に注意をいたしまして、行政の能率化、民主化についていろいろ考えており、また手も打っているわけであります。田口さんの御趣旨のことは私もよくわかります。わかりますが、この法案をつくったいきさつは全く知らない。ただいま政府委員、田口さんの質疑応答を聞いて初めて知ったのでありますが
○川島国務大臣 その点につきましては特に注意をいたしまして、この法案の中にも教示制度というものを設けまして、処分を国民に通達する場合に、再審査の要求ができる、その要求をする上級官庁はどこであるかということを特に明示して通達するという、これはこの法案としてはやはり一つの特色のある条文を入れておるわけでございます。そういうふうに、この法案をなるべく国民に広く利用してもらおうという考えを持っておりますから