1997-03-25 第140回国会 参議院 逓信委員会 第5号
○参考人(川口幹夫君) 先生おっしゃるとおり、私も受信料がNHKの財政の根幹であるという認識をしております。これにまさるものはないという感じがいたします。 ただ、昨年の暮れ近くに規制緩和小委員会の中でこのNHKのBSの受信料のことが問題になりまして、それで、WOWOWという民間放送があるわけですけれども、これと正当な競争をしていないと。一方は受信料で保護されて片方はいわゆる放送することによって放送料
○参考人(川口幹夫君) 先生おっしゃるとおり、私も受信料がNHKの財政の根幹であるという認識をしております。これにまさるものはないという感じがいたします。 ただ、昨年の暮れ近くに規制緩和小委員会の中でこのNHKのBSの受信料のことが問題になりまして、それで、WOWOWという民間放送があるわけですけれども、これと正当な競争をしていないと。一方は受信料で保護されて片方はいわゆる放送することによって放送料
○参考人(川口幹夫君) 先ほど局長のお話に出てまいりました多チャンネル時代における視聴者と放送のあり方懇談会というのがありまして、そこの中で、放送機関だけがやるんじゃなくて第三者の機関をつくってそこに苦情を処理させる、つまり放送事業者がやるとどうしても自分に都合のいいように解釈をするので、これは純然たる第三者にそれをさせるべきだという非常に強い御意見がありました。 当初、民放連、いわゆる規制の問題
○参考人(川口幹夫君) 日本放送協会の川口幹夫でございます。よろしくお願いいたします。 ただいま議題となっております日本放送協会の平成九年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして御説明申し上げます。 平成九年度の事業運営に当たりましては、公正な報道と多様で質の高い放送番組の提供に努めるとともに、新しい時代や社会の要請にこたえるため、番組編成の積極的見直しと番組の充実を行い、国民生活に欠かせない
○川口参考人 NHKとしましても、これは非常に大きな問題、義務であると思っておりますので、これから年度ごとに拡充をしていくようにお約束いたします。
○川口参考人 御質問にありますように、ただいま放送界は未曾有の変革の時期に当たっております。その最大の理由はやはりデジタル化ということでございまして、既に国の計画としてデジタル化、衛星も、それから地上波もデジタル化する方針が大体決まるだろうと思います。これに対して、放送事業者の側としては、どのようにこの新しい技術を利用して、視聴者のためになる、国民全般に寄与するような放送をするかということが最大の問題
○川口参考人 NHK会長の川口幹夫でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ただいま議題となっております日本放送協会の平成九年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、御説明申し上げます。 平成九年度の事業運営に当たりましては、公正な報道と多様で質の高い放送番組の提供に努めるとともに、新しい時代や社会の要請にこたえるため、番組編成の積極的見直しと番組の充実を行い、国民生活に欠かせない公共放送
○川口参考人 この問題はTBSの問題というふうに私は考えてはいけないと思っております。つまり、放送に当たる者すべてがこの問題の中に潜んでいるいろいろな教訓を読み取っていく、そして放送が健全な発達を遂げるように努力をしなければいけないことだと思っております。 テレビというのは、特に大きな特徴として、同時性、即時性、それから、事実を映すのに迫真性、迫力のある報道ができるということ、そして三番目に、広い
○川口参考人 人間が生きていく上で、社会をつくり上げていく上で、大事なものは倫理であります。放送にも当然のように倫理が求められます。倫理というのは、字で書きますと、人の倫の理というふうに書きますけれども、私は、すべての社会が、人間が、やはり倫理によって常にきちんと基礎を固めておかなければいけないというふうに思っております。放送においてもしかりでございます。 したがって、その基本には常に真実の追求、
○川口参考人 NHKの会長でございます。 私は、今回のTBSの事件というものを非常に重大に考えております。それは、放送というものの信頼をこのことによって大きく損ねた、失わせるものがあったということであります。 申すまでもなく、日本の放送というものは、大正十四年にできたNHKと昭和二十六年にスタートしました民放連とが、世界にも比類のない公共放送と民間放送という形でもって発展をしてまいりました。その
○参考人(川口幹夫君) おっしゃるように、世界ではまことに珍しい形に今なりつつあります。ヨーロッパは昔はほとんど国営放送ないしは公営・公共放送でありまして、商業放送が入り込む余地がなかったんですけれども、このごろはすっかり商業放送が力を得まして、公共放送がどんどん衰退をしているという現状がございます。 私は、その中で日本の国民の皆様がNHKという存在を非常に高く評価してくださっている、ある程度の信頼
○参考人(川口幹夫君) 同じく放送を預かっている事業者の一人として、今回のTBSの事件は本当に残念でございます。遺憾であります。 電波は公共のものである。電波が放送する内容は、国民の福祉の安定、そういうものに役立たなければいけないと思っております。それが逆に、先生のおっしゃったように、非常に無残な状況を招いたかもしれないというふうな疑いがあるということは、私ども放送事業者として同じく、心からこれを
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成八年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして御説明申し上げます。 平成八年度の事業運営に当たりましては、公正な報道と多様で質の高い放送番組の提供に努めるとともに、阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、緊急報道体制の充実及び非常災害対策の強化を図ってまいります。また、新しい放送技術の研究開発などにも積極的に取り組むことといたします。
○川口参考人 先生おっしゃったように、これから非常にメディアが変わっていくと思います。特に、インターネットを初めとする国際化の進展というのは実に目まぐるしく進展していくであろうと思っております。それから、多様化というものと細分化、あるいは個人別と言ってもいいぐらいの非常に幅広い範囲にわたって技術が進歩する、それからメディアのそれを扱うやり方が変わっていくというふうに思っております。 この中で、NHK
○川口参考人 ただいまの御指摘の住専問題に限って申し上げますと、NHKとしては、こういうふうに国論を二分したような意見の分かれる問題については、放送法の規定に基づきましてその幾つかの意見をわかりやすく視聴者に御提示申し上げる。そして、視聴者の御意見を決めるときにお役に立つようなそういう放送をしようということを考えております。 少なくとも、この問題は決して情緒的にはしない。例えば、何かの意見をあおるようなとか
○川口参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成八年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、御説明申し上げます。 平成八年度の事業運営に当たりましては、公正な報道と多様で質の高い放送番組の提供に努めるとともに、阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、緊急報道体制の充実及び非常災害対策の強化を図ってまいります。また、新しい放送技術の研究開発などにも積極的に取り組むことといたします。 あわせて
○参考人(川口幹夫君) 既にことしの一月の記者会見で申し上げましたけれども、平成八年度については値上げをしないということを申し上げました。 あとは九年度のことですけれども、これからの推移を少し見なければいけません。それは、ことしがまだ非常に流動的でありまして、一つは阪神大震災の影響、それから世界的な不況の影響、なかんずく日本経済の影響というのがありまして、衛星契約等々が伸び悩みを示しております。これがどう
○参考人(川口幹夫君) 平成二年から六年までの五カ年計画というものを私どもは立てました。そして、その計画を非常に順調に遂行することができました。五百億を超えるお金も留保することができまして、次年度以降の計画に充てるというようなことで、経営的に言えば極めて順調であったかと思います。 ただ問題は、その中で一番大事な報道、番組の充実ということが果たして十分御期待にこたえられたかという点検もしなければいけませんし
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成五年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びに監事の意見書の概要について御説明申し上げます。 まず、一般勘定の当年度末の資産総額を財産目録、貸借対照表で見ますと五千六百十四億二千九百万円で、この内訳は、流動資産一千二百六十七億五千七百万円、固定資産四千百六十四億七千二百万円、特定資産百八十二億円。このうち固定資産の内容は、建物一千十七億二百万円
○川口参考人 オリンピックの放送権料というのは、本当に年々歳々、毎回毎回上がっていきますので、これは一番頭が痛いところです。 これに対する対応策ということで、私どもはいわゆるジャパン・プールというのをこしらえました。そして、民放連加盟の各社全部とNHKが一緒になって、そして、権料に関してはジャパン・プール以外は一切交渉を受け付けないということをやりまして、そのおかげで相当歯どめがかかっているということが
○川口参考人 震災につきましては、NHKの方針はこれを一時的なものとして扱わない、この大震災がどういう形で起こったのか、その原因究明と今後の対策ということに絞りまして、この一年間かけて「NHKスペシャル」、毎月出していこうと思っています。 それから、当然のことですが、被災地のいろいろな状況等については、私どもは的確に伝えております。特に、神戸の放送局は半壊とまでいきませんけれども相当壊れましたので
○川口参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成四年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びに監事の意見書の概要につきまして御説明申し上げます。 まず、一般勘定の当年度末の資産総額を財産目録、貸借対照表で見ますと五千三百三十二億六百万円で、この内訳は、流動資産一千亘三十四億四千三百万円、固定資産三千八百九十四億六千九百万円、特定資産三百二億九千四百万円、このうち固定資産の内容は、建物一千十二億九千六百万円
○参考人(川口幹夫君) 御指摘のようなことがよくありますので、私はその場合は前提として編集をいたしますというふうにまず申し上げろと。それから、非常に大きな問題の場合は、編集した後に、あなたのあそこのところをとらせていただきました、あとは編集をいたしましたので御理解いただきたいと納得をするようにしていただくようにお知らせしなさいということを言っておりますので、そっちの方向で今後ともいきたいと思います。
○参考人(川口幹夫君) あの番組につきましては実はいろんな御意見が寄せられました。NHKがやろうとした意図、先ほど中村が申し上げましたように、あの戦いで大変な数の日本人が亡くなっております。その人たちの無念というものが我々の中にまだ残っておる。なぜあの戦は敗れたのか。その中から教訓を拾い出そうというふうな意図で始めて放送したものでございますから、それはやはり私ども日本人が今も考えなければいけない問題
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成七年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして御説明申し上げます。 平成七年度の事業運営に当たりましては、公正な報道に徹するとともに、多様で豊かな放送番組を提供し、視聴者に信頼され、かつ創造性と活力にあふれた公共放送を実現してまいる所存であります。 業務の推進に当たりましては、経営財源確保のため、受信契約の増加と受信料の確実
○川口参考人 訂正放送の請求期間、それから放送番組の保存期間、それを三カ月に延長する理由というのは次のようなことだという御説明を受けております。 それは、権利を侵害された人が訂正放送を請求できる期間としては十分な期間がなければいけない、それから番組保存に要する放送事業者の負担も考慮しなければいけない、そういうことからいうと、例えばイギリスでは九十日、ドイツでは二ないし三カ月というふうになっておりまして
○川口参考人 七年度については値上げは絶対いたしません。それはもう予算の中でちゃんと言っております。八年度についても、現在のところ値上げの必要はないと見ております。九年度でございますけれども、これから後いろいろな新しい事業が当然入ってまいります。それから、来るべきマルチメディア時代への対応も迫られておりますので、どのような形になるか若干わからない部分がございます。しかしながら、九年度もできるだけ引き
○川口参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成七年度収支予算、事業計画及び資金計画について、御説明申し上げます。 平成七年度の事業運営に当たりましては、公正な報道に徹するとともに、多様で豊かな放送番組を提供し、視聴者に信頼され、かつ、創造性と活力にあふれた公共放送を実現してまいる所存であります。 業務の推進に当たりましては、経営財源確保のため、受信契約の増加と受信料の確実な収納に努
○参考人(川口幹夫君) NHKの番組を本当によく見ていただいて、ありがとうございます。 私は前にドラマ部長というのをやりましたので、この問題については前から非常に悩みもし、考えもしてまいりました。特に、大河ドラマというのは、昭和三十八年にできましてから、もう三十年以上たつわけです。初めの「花の生涯」から始まりまして、非常にたくさんのファンの方ができました。それで、いつの間にかドラマがドラマではなくなってきたと
○参考人(川口幹夫君) ただいま郵政大臣の御見解を承っておりまして、私も全くそれと同じことを実は考えております。 と申しますのは、NHK自体が長い歴史の中で放送文化の担い手としてこれまで国民の信頼を得てきた、これは非常に力強い事実でございますけれども、今テクノロジーの新しい展開とともに放送自体も非常に大きな山場を迎えております。これに対して柔軟に対応したい、そして新しいテクノロジーを最も有効に国民
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成四年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びに監事の意見書の概要につきまして御説明申し上げます。 まず、一般勘定の当年度末の資産総額を財産目録、貸借対照表で見ますと五千三百三十二億六百万円で、この内訳は、流動資産一千百三十四億四千三百万円、固定資産三千八百九十四億六千九百万円、特定資産三百二億九千四百万円。このうち固定資産の内容
○参考人(川口幹夫君) 三年間、一生懸命やってまいりましたけれども、続けてもう一期やれというふうな御命令を受けました。私としましても、NHKというものの存在の意義をできるだけ高めるように、そして広い意味で国民の御信頼を得るような放送になりたい、そうすべきだということを前提にして二期目のスタートを切りました。 私は、三つのことを今考えております。 一つは、NHK全体の精神的な活性化でございます。そのためには
○参考人(川口幹夫君) 現在の短波の国際放送は政府の交付金をいただいております。 今度の映像国際発信につきましてはいろんなことを考えました。ただ、現在私どもが直面している現状は、映像の発信というものは非常に難しいものでございます。いろんな問題を考えなければいけません。そして、受信料からどれぐらいのお金を支出するのが妥当なのかというふうな問題もございます。したがって、当面のところ、まず小さく産んで、
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成三年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びに監事の意見書の概要につきまして御説明申し上げます。 まず、一般勘定の当年度末の資産総額を財産目録、貸借対照表で見ますと五千五十八億五千六百万円で、この内訳は、流動資産一千百十七億一千三百万円、固定資産三千五百四十五億六千万円、特定資産三百九十五億八千三百万円。このうち固定資産の内容は
○川口参考人 平成二年に値上げをして以来、今度の年度でその五カ年計画が終わるわけでございますが、幸いに、この五年間の財政的な状況と申しますのは、大変ありがたいことに順調に来まして、現在五百億以上のお金を次年度に繰り越すことができるというふうな状況にもなっております。それを踏まえて私は、ことしの一月の記者会見のときに聞かれましたので、七年度は値上げをしないということをはっきり申し上げました。 ただ、
○川口参考人 当然、調査の重要性ということは、私も非常に強く認識しております。したがいまして、これにかかる経費等についても、必要なものは必ず出すというふうにしていきます。 今までは、大きな調査、例えば国民生活時間調査、これは何年置きにか行いますので、毎年ではございませんが、そのときで大体七億以上かけております。普通の年は大体四億強だと思います。四億強は安いか高いかというようなことは、それは中身の問題
○川口参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成二年度財産目録、貸借対照表及び損益計算書並びに監事の意見書の概要につきまして御説明申し上げます。 まず、一般勘定の当年度末の資産総額を財産目録、貸借対照表で見ますと四千六百十七億百万円で、この内訳は、流動資産一千百八十億四千九百万円、固定資産三千二百六十八億九千八百万円、特定資産百六十七億五千四百万円、このうち固定資産の内容は、建物七百五十二億百万円
○参考人(川口幹夫君) 視聴覚障害者に向けてのテレビ放送というのは、私ども前から非常に熱を入れて前進をさせてきております。去年からことしにかけても番組をふやしたり時間をふやしたりしてやっておりますが、今後とも拡大していく方向という姿勢は変えないつもりでございます。 それから、「おかあさんといっしょ」、これは昭和三十四年からのいわゆる長寿番組になりましたけれども、非常にたくさんの幼児の方に出ていただいている
○参考人(川口幹夫君) 現在の日本が置かれている状況、それから国際的な放送の状況等々を考えますと、NHKもできるだけ早く映像国際放送というものを実施しなければいけないと前から思っていたところでございます。ただ、実施に当たりましてはいろんな条件がございますので、国会の御論議を踏まえて私どもは段階的に、しかし確実に映像国際放送を実施していこう、こう思っております。 したがいまして、今回の法改正は、そのことについて
○参考人(川口幹夫君) NHKとしては、これまでも国際社会における日本理解の促進、たくさん海外にいらっしゃる在留邦人のための情報提供、あるいは娯楽の提供というふうなことでいろんなことをやってまいりました。特に、最近は国会でもいろいろ御論議をいただきまして、これまでの短波の国際放送を拡充するほかに、映像情報の海外発信の拡充、そして強化ということに積極的に取り組んできたところでございます。 今回の放送法
○川口参考人 ただいまは田中先生からお考えを伺いまして、私も大変心強うございます。 ただ、今のJAMCOの問題は、実際上JAMCOが開発国、特に東南アジアあるいはインド等々でありますが、そちらの方に番組を送るのを専らの業にしておりまして、国際放送の方にお金を回すという余裕はただいまのところありません。残念ながら、財政基盤が予定したよりもちょっと集まりが悪うございまして、多少JAMCOの今後について
○川口参考人 先ほども簡単にお答えしましたけれども、これまでは短波の国際放送につきましては郵政大臣の実施命令が毎年出されております。それに伴って、NHKは交付金を受領し、短波の放送をやっております。 この短波による国際放送につきましては、実は世界的な合意があるわけでありまして、各国の放送機関は、定められた周波数を用いて国境を越えて自由に放送ができるということになっております。そして、短波国際放送を
○川口参考人 NHKは、これまでも、国際社会における日本理解の促進をするために、国会等の論議を踏まえまして、全国民的な課題として、短波の国際放送の拡充ということのほかに、映像情報の内外発信の拡充というところに積極的に取り組んでまいりました。今回の放送法改正によりまして、放送法上のNHKの国際放送という名前の上に、従来からの短波放送のほか、映像による放送も含まれるということがはっきりいたします。海外の
○参考人(川口幹夫君) 協会の収支予算がおかげさまで五百二十二億の繰り越しをもって五カ年の計画が終了するということになりますのは、一つは私どもの努力ということが言えますけれども、もう一つは非常に幸運があったということでございます。 その幸運というのは、先ほど中井が申し上げましたけれども、広島と名古屋の会館をつくるに当たって、ほとんど予測していなかったお金が大量にそのことによって入ってきたという事実
○参考人(川口幹夫君) 技術の進歩というのは本当に目覚ましいものがありまして、今から七十年前にNHKが放送を始めたころは今日の時代などはとても予測はできなかったと思います。私がNHKに入りました昭和二十五年からしても、テレビはまだ始まっていませんでしたが、こういう時代になるだろうということはほとんど予測はしませんでした。 今おっしゃるような時代がまさに間もなく来ようとしている、そういう認識を私は強
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成六年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして御説明申し上げます。 平成六年度の事業運営に当たりましては、公正な報道に徹するとともに、より豊かで質の高い放送番組を提供し、視聴者に信頼され、かつ創造性と活力にあふれた公共放送を実現してまいる所存であります。 業務の推進に当たりましては、経営財源確保のため、受信契約の増加と受信料
○川口参考人 厚生文化事業団は、NHKの関連団体の一つになっております。NHKにかわって、社会福祉のため、あるいは厚生事業としていろいろなことをやっております。特に、恵まれない方々へのお助けとか、それから身体障害の方々へのいろいろな援助だとかというようなことを主としてやっております。
○川口参考人 もちろん、これは思想、信条の自由という憲法で守られている権利がありますので、このことについては、NHKが何かそれを制約するとか干渉するとかいうことはございません。したがって、例えば宗教を信じている人、あるいは、どこの政党を支持したかというようなことは、これは調査をいたしません。完全な思想、信条の自由というものを尊重した上で、ただし、NHKの人間としての処し方については、これまた別なことでございますので
○川口参考人 けさほどからの御討論の中で、私ずっと聞いておりましたけれども、放送機関というものが持つ使命の大きさ、あるいはそれの国民の皆さんに対する影響力の大きさということを痛感しております。 先ほどの答弁の中で江川放送行政局長から、第三条の放送の自由というふうなものをまず前提にして、例えばテレビ朝日事件などもまず放送機関の調査を待ってそれから郵政省が動くというふうなことをおっしゃいました。そこまでつまり
○川口参考人 先生のおっしゃったように、今まさにそういう方向に時代が動いているというふうに私も感じます。NHKとしては、地域放送のあり方というものを見直そうということをもう十五年前からずっと続けておりまして、現在、地上二波、衛星二波を使ってのテレビ放送は、そちらの方向で動いております。特に、おっしゃったように、地域の情報を地域にというのが、ローカル放送という既成の概念を捨てまして地域の情報を全国に、
○川口参考人 おととい、三月二十二日はNHKの放送記念日でございました。大正十四年、一九二五年三月にNHKが誕生しましてから、ちょうど六十九年になります。この間に技術の進歩が非常に大きいということを私ども痛感しております。放送というものはまさに技術によって開発され、そして技術の進展によってその幅を広げてきたというふうに考えております。 今後想像されますマルチメディア時代といいますか、コンピューター
○川口参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成六年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、御説明申し上げます。 平成六年度の事業運営に当たりましては、公正な報道に徹するとともに、より豊かで質の高い放送番組を提供し、視聴者に信頼され、かつ、創造性と活力にあふれた公共放送を実現してまいる所存であります。 業務の推進に当たりましては、経営財源確保のため、受信契約の増加と受信料の確実
○参考人(川口幹夫君) 福岡放送センタービルは昨年落成いたしまして、おっしゃるとおり二月から運用を開始しておりますが、あのビルはこれまでの放送会館と違った面を幾つも持たしてあります。 一つは、地域に向かって開かれた放送局ということで、下の方、一階の方はほとんど開放しておりまして、一般のお客さんがいつでも来られる、そしていろんな見学ができるし、そこで催し物もあれば討論会等もあるというふうな地域参加の
○参考人(川口幹夫君) 実はこの問題というのは非常に難しい問題でございまして、私が一年八カ月前に会長になりましたときにこの問題についてはすぐさま改革しようということを考えたわけです。ただ、現実にそれらの団体が仕事をしておりますし、そしてその団体が持っている例えばNHKに対する補完とか支援とか、あるいは制作の一部を受け持つとかそういう大きな役目がございますので、その役目とのかかわりの中でどういうふうに
○参考人(川口幹夫君) ただいま議題となっております日本放送協会の平成五年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして御説明申し上げます。 平成五年度の事業運営に当たりましては、激動する内外の諸情勢について公正な報道に徹し、ニュース・情報番組の刷新強化を図るなど、視聴者の期待と要望にこたえ、調和のとれた多様で豊かな放送サービスを充実し、より一層視聴者に信頼される公共放送を実現してまいる所存であります
○川口参考人 先生おっしゃいますとおり、放送の原理は、自主、自由、自律でございます。みずからの番組をみずからきちんと律していくという姿勢が必要なことはもう当然でありますが、それより前に、職員がやはり、放送というものを通じて国民の皆さんに公正的確な報道をしていく、それからいい番組をつくり続けるという意欲がまず大事でございます。それを、おっしゃいましたような形でもって私どもは意欲をどうやってコントロール
○川口参考人 この三月二十二日に放送記念日というのがありまして、NHKはラジオの放送を開始してから六十八回目の記念日を迎えました。これがたまたまテレビの開始の四十周年でございます。そういう節目に私は、NHKの公共放送としてのあり方を十分に考えていこうということを職員一同と誓い合いました。 ところで、公共放送とは一体何だというようなことを、私は私なりにこういうふうに規定をしております。広く国民全体に
○川口参考人 ただいま議題となっております日本放送協会の平成五年度収支予算、事業計画及び資金計画につきまして御説明申し上げます。 平成五年度の事業運営に当たりましては、激動する内外の諸情勢について公正な報道に徹し、ニュース、情報番組の刷新強化を図るなど、視聴者の期待と要望にこたえ、調和のとれた多様で豊かな放送サービスを充実し、より一層視聴者に信頼される公共放送を実現してまいる所存であります。 業務
○参考人(川口幹夫君) 私どもが何遍も議論した中で、この関連団体の活用の方法については常に節度を持ってやる、そして本体を傷つけるような仕事はしないということを何遍も言っておりまして、その精神で書いたつもりでありましたが、言葉が抜けていたことについては申しわけないと思います。 ここの中の下の方ですが、三十二ベージ、「関連団体は、これらの自主事業を実施するにあたり、公共放送の関連事業であることの認識に
○参考人(川口幹夫君) NHKの関連団体の社員がやったとしても、それが本体の放送そのものと関連づけて非常に本体のイメージを損ねることがあれば、これはいけませんので、そういう意味では関連団体の職員がやっても同じことではあります。