1961-04-20 第38回国会 参議院 農林水産委員会 第32号
○参考人(岡村明達君) 私が先ほど、公団の費用負担方式があまり類例がないと申し上げましたのは、造林者の性格の問題に関連して申し上げたのであります。今のドイツの官行施業主義の場合、それから東北パルプがやっております、岩手県と宮城県の県行造林の場合は、造林者が国もしくは県であるということなんであります。これで実はこの水源林造成事業につきまして今まで林野庁がとられた態度は、この水源林のような奥地の造林のような
○参考人(岡村明達君) 私が先ほど、公団の費用負担方式があまり類例がないと申し上げましたのは、造林者の性格の問題に関連して申し上げたのであります。今のドイツの官行施業主義の場合、それから東北パルプがやっております、岩手県と宮城県の県行造林の場合は、造林者が国もしくは県であるということなんであります。これで実はこの水源林造成事業につきまして今まで林野庁がとられた態度は、この水源林のような奥地の造林のような
○参考人(岡村明達君) そういうことで公団の責任が不明確でありますから、造林成績が官行造林に比べて悪化するということは当然考えられると思うわけであります。 それから分岐契約につきまして少し申し上げたいと思います。今度の公団造林の中で造林者につきまして、一〇ないし二〇%の分収歩合を認めるということになっておりますが、それに対して造林者の義務が明確でないわけであります。現在の分収造林特別措置法の模範契約例
○参考人(岡村明達君) 岡村であります。私は林業問題、山村問題の研究者でありまして、そういう立場から今度の二法案につきまして反対意見を述べたいと思います。 まず、反対の論拠でありますが、第一に、私は現在の林野行政がとっておりまする公有林野政策、特に昨年十二月二十六日に出されました林業基本問題答申の考え方に対しまして、政策論として疑義があるということであります。それから、第二の論拠といたしましては、