1953-06-29 第16回国会 衆議院 厚生委員会 第9号
○山縣国務大臣 ただいま議題となりました戦傷病者戦沒者遺族等援護法の一部を改正する法律の提案理由について、御説明を申し上げたいと思います。 戦傷病者、戦沒者遺族等の援護につきましては、第十三国会において、戦傷病者戦沒者遺族等援護法が成立いたしまして、昨年四月一日から施行いたされたのでありますが、いまだ十全とは申せないにいたしましても、国家補償の精神に基く処遇が行われるに至つたことは、これらの方々の
○山縣国務大臣 ただいま議題となりました戦傷病者戦沒者遺族等援護法の一部を改正する法律の提案理由について、御説明を申し上げたいと思います。 戦傷病者、戦沒者遺族等の援護につきましては、第十三国会において、戦傷病者戦沒者遺族等援護法が成立いたしまして、昨年四月一日から施行いたされたのでありますが、いまだ十全とは申せないにいたしましても、国家補償の精神に基く処遇が行われるに至つたことは、これらの方々の
○国務大臣(山縣勝見君) お答えを申上げます。 MSAの問題に関して国民生活の安定が基盤をなすということは、全く御同感であります。この問題に関連いたして人口問題をお話になりました。人口の圧力、これが労働力の点においてもいろいろな圧力を加えるということのお話がありましたが、只今お話の通り、さすがに最近の出生率は減退をいたしておるのであります。御承知の通り大体戦後最高が昭和二十二年でございましたが、千分
○国務大臣(山縣勝見君) 御答弁申上げます。先ほど来数項の点について御質問がございましたが、若しもお答え漏れがございましたら追加いたしますが、最初の千歳地区におけるビラ云々等のお話がございましたが、実は最近千歳地区からそういうような問題に関して北海道庁でありましたか、何かそういう条例を出したということがございましたが、いろいろ調べてみますると、従来の法令等とは関係もあつてなお検討を要する点もありますし
○国務大臣(山縣勝見君) お答えを申上げます。お話の基地におきまする児童福祉或いは児童の保護の問題は、政府といたしましても心を痛めておりまするのであります。この問題はなかなかむずかしい問題でありまして、或いは保育所を設置いたしまするとか、或いは児童遊園地を作りまするとか、いろんな措置を講じて参つておりまするが、問題は根本的にこれらの問題をできるだけ可及的に解決いたしたい(「根本的な問題だ」と呼ぶ者あり
○国務大臣(山縣勝見君) 只今お話の児童憲章はすでに出ております。そういう精神に副つて児童福祉法も出ておりまして、これらの法律に基いて政府は年々適当な予算で、勿論十分とは申上げかねまするが、児童福祉に関する或いは施設或いは保護、これらに対して十分やつて来ているのでありまして、勿論法的にはいろんな問題がありまするけれども、最初児童福祉に関しましては特に重点的に施設の増強或いは更生法等に対して努力をいたして
○国務大臣(山縣勝見君) 只今厚生行政の推進をいたして行くについての一つの方法として、保健所のお話がございました。私も全く同感でございます。私も最近地方に視察に参りまして、その保健所というものが順次整備されて行くのを、又保健所というものが国民と共に、大衆と共に保健行政を進めるというお話がございましたが、その面から見て保健所というものがまだまだ遺憾な点はありまするけれども、併し最近急速にこの保健所というものが
○国務大臣(山縣勝見君) 只今厚生行政の先輩であられる廣瀬委員から御抱負をかねて御質問を受けましたのでありますが、私も厚生大臣となりまして以来、微力でありまするけれども厚生行政の推進には只今仰せになりました熱意を以て当つて参りましたような次第でありまして、ただ或いは御覧になりますると、予算が只今仰せのようなふうな域にまで達していないかも知れませんけれども、終戦後の日本の社会保障の推進、厚生行政の推進
○国務大臣(山縣勝見君) 只今議題となりました理容師美容師法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申上げます。 本法は、昭和二十二年成立いたしまして以来、理容師美容師の資質の向上と公衆衛生の確保とを理想に再度の改正が行われました。現行法に至り、理容師、美容師の養成は、専ら学校教育の体系において行われるという本来の理想が確立されたのであります。 然るところ、現行法におきましては、これら養成施設に
○国務大臣(山縣勝見君) 最初に委員のかたがたに対して御挨拶を申上げたいと考えまするが、かねて厚生大臣といたしましていろいろ御指導にあずかつておりましたのでございまするが、重ねて厚生大臣に留任をいたしまして、各位の御指導、御鞭撻を得たいと考えておりまするので、何分よろしくお願いいたしたいと思つております。 只今委員長のお話にございました厚生行政に関しまする所信の一端を申述べたいと考えます。厚生省所管
○山縣国務大臣 ただいま御指摘になりました点は、主として患者の方々からの希望であり、またいろいろ問題になつております点でございますが、ただいま仰せの通り、それを全部入れますかどうか、ただいま検討中であります。但し強制検診等につきましては、これはもう早期検診をいたしまして、そうして癩患者は、御承知の通り癩の特殊性から、どういたしましても隔離ということが伴うものであります。これは学説等もいろいろありますが
○山縣国務大臣 前国会に政府の案を出しまして、廃案になつたのでありますが、当時は、大体委員会等において御了承になつたのであります。但しその後、前国会に出しました案につきましても、検討を要しまする点もございます。たとえば、この癩患者は特殊の状況に、社会環境の中にありますから、秘密の保持が非常に大事でありますので、それらの点については、たとえば都道府県知事に入所、退所について報告いたすようなことについては
○山縣国務大臣 癩患者の方々が、癩予防法に対して、政府が何らかの改正案を本国会に提出するという予想のもとに、ただいま仰せのような動きがありますることは事実であります。ただいま熊本の菊池恵楓園、それから多摩の全生園、あるいは武藤さんのところでよく御承知だと思いますが栗生の楽泉園、これらにつきましては、実は政府も憂慮いたしておりますが、何分にも癩患者のことでありますから、何とか手を尽して、そういうことのないように
○国務大臣(山縣勝見君) お答え申上げます。四—五月の暫定予算を組みまする際には、一応七十九カ所、今お説の通りでありまして、併しその後現実には入院患者の数にも多少余裕がありましたのと、機械等の整備費は必らずしも四月に或いは五月に買う必要もございませんので、そういうものも流用いたして、大体本来……。その前に申上げたいことは、九十九カ所から十五カ所を今お説の通り引きますと八十四カ所になりますが、それから
○国務大臣(山縣勝見君) お答え申上げます。 只今お尋ねの技術者、殊に医師、看議婦等の就職の問題でありますが、実はこの問題には今お尋ねの点の基礎をなしまする問題がございまして、と言いますのは、大低こういう方々は、こちらで試験に受かつて資格を持つてあちらに行かれたかたもありまするけれども、大半は向うで試験と言いまするか、資格をとられた方々、これらの方々がこちらに帰られて、果して日本の今の医師或いは看護婦
○国務大臣(山縣勝見君) お答えを申上げます。 中共地区から帰還された方々の擁護の問題でありまするが、この問題に対しては、かねて本議場におきましても大略申上げたことがございますので、重複を避けたいと考えますが、その後実施をいたしております実情について申上げたいと思うのであります。今回の引揚といいますか、帰還については、従来と相当違つた点がございますし、殊に目立ちますことは、子供が非常に多いということ
○山縣国務大臣 優生断種についての御高説拝聴いたしまして、私もまつたく同感であります。これらの点に対しては、国といたしましても、民族の将来のためにも努力をいたさなければならぬ点でございます。お説は拝聴いたしましたし、また優生保護法を制定いたした趣旨もそこにあるのであります。従つて優生保護法の建前といたしましては、さような悪質遺伝をいたします者に対しては、国庫負担をするという建前になつております。ただその
○山縣国務大臣 人口問題はこれまたたびたび申し上げておる問題でありますが、単に厚生省だけの施策をもつてしては万全でありませんで、たとえば人口問題審議会等におきましても、これまたかねて申し上げております通り、大体五つほどの各面から検討いたしたい、資源の問題とか、あるいは産業構造の問題とか、これはもちろん日本の産業を興して人口の吸收力をふやすということが積極的に大事でありますから、そういうふうな問題につきましては
○山縣国務大臣 お答え申し上げます。たびたびこの委員会で日本の人口問題について数字をあげて申し上げて参つておりますので詳細に申し上げませんが、昭和二十七年度において大体千分の十五程度、百二十万程度でしようか、ふえておる。ことに生産年齢人口がふえて九十万ぐらいになつておる。これは将来の大きな問題でありましよう。従つて最近、戦後における人口の増加は、一時ほどではありませんけれども、なお相当考慮すべき点もある
○山縣国務大臣 現地で逃亡いたしました者が内地に帰つて参りました際におきましては、先ほど申しましたように再調いたして、そうして当時の事情をよく調査いたしまして、出すべきものは出す。なおまた現在帰りません者でも、調査いたしまして出すべきものは出す、こういうふうにいたしております。
○山縣国務大臣 お答え申し上げます。今大体十六、七万件未裁定のものがあります。実はこの問題は、残つておりますのは、公務によるものかどうか判定に苦しみます結果遅れておりますが、御指摘の通りなお相当あります。ただこの判定はなかなかむずかしい部分がございまして、私も実はこの弔慰金の支給に対しては就任当時から重点的に、多少の問題があつても遺族の方々の立場も考えて支給を早くすることと、裁定等もできるだけそういう
○山縣国務大臣 お答えを申し上げます。 まず第一点でありますが、いわゆる無縁の遺骨、ことに外地、戦地においてなくなられた方の遺骨、それらの方方に対して、ただいまお話のようなことも考えられますが、しかし何分にも無縁でありますから、無縁の方々に対して、たとえば遺家族援護法等の給与をいたすこともできません。そういうような金でもつて遺骨に対する慰霊等の資に充てたらどうかというお説でありますが、これに対しましては
○国務大臣(山縣勝見君) 只今議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律等の一部改正する法律案の提案理由について御説明申上げます。 この法律案は、厚生省の外局であります引揚援護庁の機構を明年三月三十一日まで現機構のまま存置いたそうとするものであります。御承知のように、引揚援護庁は、海外からの引揚同胞に対する援護、未帰還者の調査究明、未帰還者留守家族の援護、戦傷病者戦没者遺族の援護等を所掌いたしておるのであります
○山縣国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申し上げます。 この法律案は、厚生省の外局であります引揚援護庁の機構を、明年三月三十一日まで現機構のまま存置いたそうとするものであります。 御承知のように、引揚援護庁は、海外からの引揚げ同胞に対する援護、未帰還者の調査究明、未帰還者留守家族の援護、戦傷病者、戦没者遺族の援護等を
○国務大臣(山縣勝見君) 今後国立病院の委譲につきましては、先ほど申上げました通りの方針で進みたいと思います。なお、現実にどの程度の交渉が進んでおるかは政府委員から御答弁申上げます。
○国務大臣(山縣勝見君) 只今数字を以てお答え申上げたのですが、昭和二十七年度当初七十九カ所の国立病院がございましたうち、十五カ所を結核療食所に転換をいたして、その中には舞鶴は入つておらんのであります。当初はいろいろ地方委譲或いは結核療養所の移管等も考えましたが、中共の引揚がかように急に起つて参りましたので、舞鶴病院につきましては当分の間従来通りに存置をいたして国立病院といたしてやることに方針をきめて
○国務大臣(山縣勝見君) お答えを申上げます。国立病院の地方委譲につきましては、かねて委員会等においても申上げておるのでありますが、昭和二十七年度当初において七十九カ所ありましたうち、結核療食所に十五カ所、それから五カ所地方に移譲を決定いたしました。昭和二十八年度の予算が御承知のような事情になりましたので、当初考えておりました通りに参りませんが、併しこれはかねて申上げておりまする通り、地方の事情に即
○国務大臣(山縣勝見君) 只今お尋ねの二点につきましては、第一点は先ほど来申上げておりまする通り、今後は指導に重点をおいて参りたい、指導要綱を作ります際には十分にその点を注意いたしまして参りたい。なお又第二の点につきましても、只今仰せの通りの趣旨に従つて善処を是非ともいたしたい、かように考えております。
○国務大臣(山縣勝見君) 只今保険医の監査の問題に関連いたしまして今後当局といたして考えて参るべき点を御指永を願つて御質問がございましたのでありますが、私は只今山下委員が指摘せられました通り、この事件が起りましたために今後保険医の監査の問題がいわゆる適正を期し得ない、当該の指導監査に当りまするものがこれらの事件のために、或いは只今山下委員の仰せのごとく、多少臆病になつて適正な監査に遺憾の点があつてはならないという
○国務大臣(山縣勝見君) 只今山下委員から、先般来当委員会において問題になつておりました保険医の監査の問題につきまして御質問がございましたので、その前に、これは第一点に対してのお答えでございまするが、保険医が監査に関していろいろその監査上当を得ない、或いは又殊に言辞等において当を得ないものがございました事実に対しましては、誠に遺憾に存ずる次第でありまして、例えば広島に起りました高塚技官は、その後自己
○国務大臣(山縣勝見君) 只今上程いたしました日雇労働者健康保険法案につきまして、その提案理由を御説明申上げます。 健康保険制度が広く一般被用者を対象としているものであり、全被用者が本制度を享受すべきことは申すまでもないところでありますので、政府といたしましては、昨年以来鋭意調査検討を重ねてまいりました結果、別途提案いたしております健康保険法の一部改正法律案により、その適用範囲を拡張いたしますと共
○国務大臣(山縣勝見君) 只今一松委員からのお話がございまして、そういうふうな従来輸入食品についての遺憾の点がございましたので、今回の改正は先ず以て衛生上有害なものの輸入をいたさんようにいたすこと、又特に主食等については重点的にそれをいたす、なお又万一さような輸入された食品につきましては、これは行政処分を行うというのが趣意であります。ただ予算的に、例えば人が足らないとか、或いは全品検査ができないとかいう
○国務大臣(山縣勝見君) お答えを申上げます。人口問題はしばしば各種の委員会においても申上げておるところでありまするが、重大な問題であります。ただ只今数百万年々殖えるというお話でございましたが、最近の日本の人口の増加につきましては、相当検討すべき問題を含んでおるのであります。結果的に申上げますると、最近は数万百にあらずして、最近の統計から申しますれば百三、四十万であります。戦後一番この増加の多かつたのは
○国務大臣(山縣勝見君) お答え申上げます。 生活保護の中に教育扶助が基準の中にありまするが、併し多く生活困難にをられるような方はいわゆる未亡人でありまするとか、未亡人世帯であろうと思いまするので、先般母子福祉法を制定いたして、そうしてその点は只今申上げた通り大体五百円乃至二千円の毎月の教育就学資金を出しておるのであります。大体これらの諸般の法律或いは施策によつて、当面これらのお方に対して乏しいとは
○国務大臣(山縣勝見君) お答えを申上げます。主として文部大臣の所管と考えまするが、その前に申上げたいと考えます。 今回特別に中共地区からの帰還者に対する援護費といたしましては、修学資金という名目では予算に計上いたしておりませんが、帰還の際には帰還手当を出します。なお又更生資金も出します。併し更生資金はこれは修学資金でないというように仰せられるかも知れませんが、別に本年度予算には修学資金として母子福祉資金貸付法
○国務大臣(山縣勝見君) 只今議題となりました麻薬取締法案につきまして提案の理由を御説明申上げたいと存じます。 麻薬によりまする保健衛生上の危害を防止いたしますることが社会的人道的に極めて重要でありますることは申すまでもないことであり、これが取締につきましては終戦以来特に厳格に行なつて参つておるところでありまするが、現行麻薬取締法は昭和二十三年に制定されたものであり、当時の社会情勢と現在とにおきましては
○山縣国務大臣 主として国家財政の見地からかような内容のものを出したんじやないかというお説でありますが、もちろん国家財政の見地からもございますが、先ほど私が実態の把握について、他の健康保険に比してまだ確然としたものを持ち得なかつたということを申し上げましたのは、たとえば一応五十万人を対象といたしておりますが、五十万人は、現在九十九万人と想定されます日雇い労働者のうちから常用五人以上の健康保険法の適用
○山縣国務大臣 先ほど来申し上げております通り、これはただいま仰せのごとく、日雇い労働者の実態の点につきましても、まだ他の健康保険等と比較いたしまして確信のあるデータをつかめない点もあり、ことに本年度は国家財政の見地からもこれができませんでしたので、今後は実態調査も進め、なお国家財政の点からも、できるだけこの点に対して今後この健康保険が充実されますように考えて行きたい、かように申し上げたのであります
○山縣国務大臣 ただいま日雇い労働者の健康保険法案の提出について、その基本的な考えについてお尋ねがございましたが、おそらく保険局長からも申し上げてあることと考えますが、仰せのごとく、本来から申しますれば、この日雇い労働者の健康保険を創設するにつきましては、給付費の国庫負担でもいたして、そして療養期間につきましても三箇月以上の給付の内容を持つたものにいたすとか、あるいはただいまお話のように、傷病手当金
○山縣国務大臣 ただいま佐藤委員のお言葉をちようだいいたしまして、私感謝をいたしたいと思います。同時に、厚生大臣であり国務大臣であります私に対しての御要望も拝聴いたしまして私も今後努力いたしたいと考えております。社会保障の今後の推進、拡充に対してのお言葉でございましたが、この点につきましては、先般長谷川先生からも予算委員会等においていろいろお教えを賜つて、その際私が答えた通りであります。少くとも社会保障制度
○山縣国務大臣 ただいま議題となりました麻薬取締法案につきまして提案の理由を御説明申し上げたいと存じます。 麻薬による保健衛生上の危害を防止することが、社会的人道的にきわめて重要でありますることは申すまでもないことであります。これが取締りにつきましては、終戦以来特に厳格に行つているところであります。しかしながら現行麻薬取締法は昭和二十三年に制定されたものであり、当時の社会情勢と現在とは、麻薬取締りの
○山縣国務大臣 ただいま議題となりました未帰還者留守家族等援護法の提案理由について御説明申し上げます。 従来未帰還者のうち、元の陸海軍に属していた者で、まだ復員していない者、すなわち未復員者に対しては、未復員者給与法が適用され、またソ連及び中共地域内の邦人であつて、ソ連地域内の未復員者と同様の実情にある者、すなわち特別未帰還者に対しては、特別未帰還者給与法が適用され、本人に対する俸給月額千円と、扶養手当