1947-11-18 第1回国会 参議院 労働委員会 第21号
○山田節男君 私はこの失業保險並びに手当法案に対する賛成の立場から所見と希望を述べたいと思います。すでにこの両法案に対する批判、要望に対しましては栗山、紅露、姫井の三委員からお述べになりましたので、それに重複しない範囲において申上げたいと思います。 一体この極めて社会保險の点において後れておつた日本が、敗戰後における、而も経済危機のこのインフレーションの時代におきまして、こういつたような社会保險法
○山田節男君 私はこの失業保險並びに手当法案に対する賛成の立場から所見と希望を述べたいと思います。すでにこの両法案に対する批判、要望に対しましては栗山、紅露、姫井の三委員からお述べになりましたので、それに重複しない範囲において申上げたいと思います。 一体この極めて社会保險の点において後れておつた日本が、敗戰後における、而も経済危機のこのインフレーションの時代におきまして、こういつたような社会保險法
○山田節男君 今の穗積委員の御質問並びに労働大臣の御回答、私は諒とするものでありますが、勿論今回審議されております失業保險法案、殊に失業手当法案というものは、これは只今大臣からの御説明のような事情の下に、又財政上の事情と、一般産業に現在從事しておる者を被保險者の対象とした、この点は十分我々として了承するのであります。尚只今大臣からのお言葉で、生活保護法により途がある、併し海外から復員し或いは引揚げた
○山田節男君 その場合にダブることがあるだろうと思います。失業手当を後から貰いまして、生活保護法による居宅救援を貰つていて失業手当とダブる場合はないでしようか。そういうことが考えられますが……。
○山田節男君 今のこの手当法案第七條には、これはいわゆる失業保險とは違いまして、待期期間が三十日になつている、そういう場合には勿論何らかの退職手当、その他のことを見越してのことだろうと思いますが、併しこれだけの被保險者の中で、失業した場合に三十日間の待期期間においてすでにもう生活に困る。生活の困窮者になつて、いわゆる民生委員の厄介になつて、生活保護法の給付を受けなければいけない。そういつた場合においては
○山田節男君 ちよつと政府委員にお尋ねしたいのですが、これちちよつと全般的になるかも知れませんが、この失業手当と生活保護法の居宅救護、これの関連をどうするかということなんですが、失業手当法案の中の項で、例えば居宅と生活保護法の居宅救護を受けておる、それとかち合う場合にどうするかということですね。これに対する何か御意見があれば聽きたいのですが……。
○山田節男君 今のお答えに関聯してでありますが、アメリカにおきまして二州以上に互る場合に、何といいますか地方事務所、レジョナル・オフィスというものでやつております。これは過日の職業安定法案の審議の際にも私はその必要を述べたのでありますが、要するに労働委員会の仕事はサービスである、サービスが本体であるという建前から考えて見ますと、やはり日本が領土は小さくても、そうして日本の都道府縣というものがアメリカ
○山田節男君 今末弘博士のおつしやつた通り、労働委員会の過去一年有余に亘る実績から見てのいろいろのお話がありましたが、これは労働組合法も近く訂正しなくちやならんという個所が多々あります。そういうことから考えまして、やはり労働委員会も変えなくちやならんことは我々も考えておるのでありますが、只今の労働委員会というものが非常に弱い。從つて何と言いますか、不正労働慣行の摘発という方面にも、これがどうも我々が
○山田節男君 若し時間がございませんようでしたならば、第一小委員会の報告をしたいと思います。 本特別委員会の第一小委員会に付託されました請願並びに陳情の審議の経過並にその結果について本特別委員会に簡單に御報告申上げたいと思います。この第一小委員会におきましては付託された請願並に陳情の内容が大体三つに分けられる。即ち更生、それから引揚促進、それから住宅問題に分れますので、この三つの部門に大体請願、陳情
○委員長(山田節男君) 速記を始めて。それでは只今北條委員の御提案の「妥当」の文字を変更するということについて各委員の御異議がなければ、もつと適切な形容に変えたいと思います。
○委員長(山田節男君) これは何か書式があるので印刷になつておるようでございますが……。ちよつと速記を止めて。 〔速記中止〕
○委員長(山田節男君) それでは只今から在外同胞引揚問題に関する特別委員会の第一小委員会を開会いたします。前囘の本委員会において御採択願つた請願並びに陳情に対しまする意見書案を御審議願うことにいたします。 先ず請願第七号意見書案でございまするが、一應朗読いたしますからお聞取り願います。 意見書案 ソ連軍管下の未復員軍人帰還促進に関する請願 請願者 北海道後志國余市郡大江村大字仁木村 杢保彌代吉提出
○山田節男君 それでは申上げますがこの一体失業の認定を職業安定所でやる。そういうことになつた場合に、労働の意思があるか、或いは能力があるか、意思があつても主観的のもので、失業手帳に記帳されただけでは、実際意思ということができるかどうか、私は認定はむづかしいと思います。それから能力があるということでありますが、能力ということも如何ようの意味があるか、若し失業資格者が失業しまして、保險の給付を受けておりながら
○山田節男君 今の御説明は尤もでありますが、私はこの失業保險の、失業の行政の問題としてお尋ねしておるのでありますが、まだ日本においてはこの失業保險の行政が行われていないのでありますから、未経驗でありますから、私は敢えてこれを断言しようとはいたしませんが、実際の諸外國でやつている失業保險行政の実情を見まするというと、この労働の意思及び能力があるというだけで、それを失業者ということは、私は至極簡略過ぎるのではないか
○山田節男君 今囘初めてこういつたような失業保險法案が上程されて、これは日本としては非常な冒險をおかすことを意味するのでありますが、その中でこの失業問題は、殊に差迫つた大量の失業ということを控えておりまして、この殴米諸國が、平常時の経済下における失業対策、從つてそれとしての失業保險、それから日本のような非常にアブノーマルな経済情勢においての失業対策ということと、それからもう一つ、社会保障的な観念から
○委員長(山田節男君) まだあります。これは現在九月十八日までに付託された請願書でありまして、それ以後來ておるものであります。
○委員長(山田節男君) いや、昨日は小委員会に付託されております六件の中四件の審査を願つて採決したわけです。そうしてこの四件は参議院の本会議に付して、更にこれを内閣総理大臣に送付することを要する、こういうふうに御採決を願つております。
○委員長(山田節男君) 大変お待たせいたしました。これから在外同胞引揚問題に関する特別委員会の第一小委員会を開会いたします。先ず開会に当りまして、昨日の第一小委員会におきまして、御採決願つた請願四件に対しまする意見書の案ができておりまするので、これを一應御披露申上げて御採択を願いたいと思います。只今から読み上げます。請願第五号に関する意見書案でございます。 意見書案 在外同胞引揚促進及び
○委員長(山田節男君) 只今星野委員から北條委員に代つて請願第百五号の御説明がございましたのですが、今まで受付けました請願六件の中では、住宅に関する請願はこの一件でございます。只今の星野委員の御説明になりました海外引揚者の住宅問題に関する請願、このことにつきましてはどういたしましよう。これについて幸い政府の委員もお見えになつておりまするから、政府の委員の御意嚮を伺うということにいたしましようか。或いは
○委員長(山田節男君) それでは請願第百五号の海外引揚者の住宅問題に関する請願、北條君が今おいでになりませんので、星野委員から御説明を願います。
○委員長(山田節男君) 大変お待たせいたしました。それでは只今から在外同胞引揚問題に関する特別委員会第一小委員会を開催いたします。 先ず付託されました請願の審査から始めたいと存じますが、公報に御紹介してあります請願、九月十八日現在で六件付託されておりますので、この六件の請願を、この順序に從いまして審査いたしたいと思います。それにつきましては各請願の紹介者がございまするので、紹介者から御説明をお願いしたいと
○山田節男君 二章にあります。
○山田節男君 そうしますと、今の御説明によると、やはり公共職業安定所、或いは公共勞働安定所のいわゆる人的の陣容の事情でありまするが、囑託制度というものは、やはり從前と變らず、相當のパーセンテージを占めて、この職業安定のことをやる方針なのでありますか、と申しますのは、この間横濱の職業安定所を見、現在のあそこの職業安定行政上、最も欲するのは何かと申しましたところ、あそこで四點を擧げております。その第一は
○山田節男君 この第九條を適用の公共職業安定所の職員の問題でありますが、これは今度議會に出されておる國家公務員法、これはまだ法律になりませんけれども、七十五條、七十八條、いわゆる休職という場合特例として、心身障害、長期の休養を要する。或いは刑事事件に關し起訴された場合、こういつたように今度できる國家公務員法というものは可なり廣くそれが決つておるようであります。この點をどういうように適用せられるかということ
○委員長(山田節男君) 御異議ないようでございますから、それでは潜越でございまするが、委員長から御指名申上げます。先程申上げました三つの分類の主査といたしまして、厚生關係の方には中平委員をお願いしたいと思います。それから引揚促進の部門につきましては淺岡委員にお願いしたいと思います。それから住宅に関する部門につきましては星野委員にお願い申上げたいと存じます。 主査はこれで決定いたしたわけでございまするが
○委員長(山田節男君) それでは只今から、海外在外同胞引揚問題に關する特別委員會の第一小委員會を開會いたします。 本第一小委員會に付託されました請願それから陳情でございまするが、請願は合せて六件、それから陳情の方は三十一件、請願陳情合計三十七件ございます。尚この請願竝に陳情を分類いたしますと、大體厚生、引揚促進、それから第三には住宅、これに分類せられるような次第でありますので、今回決められました第一小委員
○山田節男君 實はまだ十六條、二十條についての質問もございますけれども、すでに委員がこうして七名しかおりませんですから、今日はこのくらいで……。
○山田節男君 ちよつと原委員の質問に關聯して……。今原委員の言われたことは、全面的に私は同感であります。實際この二十條の第一項は、これは可なり大きな會社、工場を狙つておるんだと思いますけれども、今日の組織勞働は大きい會社になればいわゆる職業別組合でない、大體産別になつておりますから、一つの業務の部門が獨立してストライキをやるとか爭議に入るということは絶對にありません。それから今日は一つの工場プラント
○山田節男君 職業安定事業の行政機關の問題でございますが、この前に頂いた資料によると、全國で公共職業安定所が四百五十五ヶ所、それから公共勞働安定所が八十九ヶ所、合計五百四十四ヶ所になつておりまするが、例えば私廣島でありますが、廣島を見ましても十三ケ所、これを見ましても御承知のように職業安定所は失業保險に關連して、殊に日本は山國でありまして、この安定所の分布しておる状況から見ますると、例えば失業者が失業保險
○山田節男君 今の米窪大臣にも多少誤解があると思いますが、要するに職業安定というものは、ここにございまする通りに、一つの紹介事業をやりますと同時に、職業補導をやり、指導をやる、殊に補導をすることによつてその職業に就く、就職の機會を作るということをここに謳つてある。そういう意味からいたしまして、私は憲法に保障された國民の勞働權、而も最低生活の……それからそれによつて基準としまする勞働基準法、それと竝んで
○山田節男君 今の大臣のお言葉は、これは自由黨の人ならば、これは私は非常にそりあると思いますけれども、少くとも社會黨の大臣としてそういうことを言われることは誠に意外と思いますが、併しこれは今おつしやつたお言葉から言うと、職業安定所、或いは勞働安定所というものが、從來の社會事業的な、慈善事業的な、僕はやはり一つの殘滓があるのではないか。これは最も恐るべきことでありまして、これはああいうような勞働保險法
○山田節男君 これは總側の第一條から第五條までのこのバランスの問題ですが、第一條にはいわゆる職業安定の法律の目的ということを謳つておりますが、これはやはり憲法の第二十五條には、いわゆる國民は健康にして文化的な最低限度を保障してある。それから基準法の第一條に、例の勞働條件は、あくまで人たるに値する生活を保障するものでなければならん。そういうことを謳つておる。そうしてこの總則の第二條には、いはゆる憲法の
○山田節男君 只今の委員長の御提案でありますが、これはこの引揚復員者の問題の特別委員會というのは、今日なかなか容易に引揚復員の見透しが分らない。そういつたような客觀情勢の見透しと、それから今日我々が受けております請願、陳情、これ等の處理も、これも今日ありますものだけで終るものではない。続々と復員問題或いは引揚者問題があります限り、これは繼續するものと思います。從いまして、本特別委員會は單なる法案の審査
○山田節男君 前囘の委員會で河井委員からちよつとお話が出ましたが、それに關連して臣籍に降下される皇族の、降下された後の職業の問題です。職業の選擇は勿論自由でありますが、臣籍に降下されたとはいえ、やはり皇族の血を引いておられるので、その就く職業については相當の品位というか、皇族の尊嚴を保つ上において非常に必要なことだと思うのであります。今後臣籍降下され、皇室經済法の第六條によつて相當の金額を貰われるということになりますと
○山田節男君 實際上の問題といたしまして、例えば國會が休會中というような……、これは今後の國會は相當長期に開かれると思いますが、若しこれが休會中であつたというような場合、そういつたように今日の非常に物價の變動の激しい場合、非常に調子が急な場合において、今仰しやつたこの條文で大體處理できる自信がありますか。
○山田節男君 今度出された皇室經濟法施行法案が實施されますと、當然法律第七十一號の皇室經濟法の施行に關する法律が廢止されると思いますが、第二條のいわゆる内廷費、これは「物價の變動その他の事由により、前項に定める額が、不適當と認められるに至つたときは、速かにその額の變更について、法律改正の手續をとらなければならない。」こういうのがありますが、この施行法が通りましても今日の經濟状態から見て、これは内廷費
○山田節男君 今の北條君の言われたことに私も賛成であります。というのはこの會として引揚者、それから復員者も同様でありますが、この問題は非常に多岐多端に亙つておりますので、例えば在外に残しました財産とか、或いは身分上の問題とか、海外引揚者に関してでありますが、そういつたようなものの外部的は小委員會みたようなもの、それからここにも一つ書いてありますが、海外引揚者と復員者の生活實態調査、こういうことになれば
○山田節男君 今頂いた資料、宮内府の方がいらつしやるのだつたら、ちよつと伺いたいのですが、第二表の……これは舊皇室財産處理に關する調書第二表が數字的におかしいのですが、お分りの方がいませんか。第二表の土地に關する坪と町との通算、これがどういうふうになつておるのか、ちよつとこの数字だけでは合わないのですがね。
○山田節男君 時間が超過しておりますので、極く簡單に申上げますが、今回勞働省ができたということは、これは日本の文化水準を高めたものとして誠に慶賀に堪えないのでありますが、この勞働省の勞働行政ということにつきましては、これは相手が單なる勞働階級であるというばかりでなくて、この行政は最も民主的でなくてはいけない、先程山下委員から成るべく勞働組合出身の者を登用しろという意見がありましたが、これは又一面におきましては
○山田節男君 今のこれは、感謝となにが一緒になつているので、そうすると最初の方では、許す限りの寛大な處置を受けていると言い、その次には又、食うにも困る、着のみ着のままだ、年内にかえしてくれというようになつているのですが、これを感謝と別文にしたらどうでしようか。ちよつとおかしいのです。片つ方では、非常に寛大にしていると言いながら、その後で着みの着のままだ、こういうようなことが言い現してあるのですけれども