1992-04-16 第123回国会 参議院 労働委員会 第5号
○山東昭子君 最近、障害者雇用が立ちおくれている企業を悪者扱いする声もございますけれども、私は必ずしも障害者の雇用の促進にこれは役立つとは限らないと思います。むしろ、障害者雇用に積極的に取り組んでいる企業を一般人にわかるように表彰をするなどして、そのような工夫をした方がよいのではないかと思いますけれども、どのようにお考えでございましょうか。
○山東昭子君 最近、障害者雇用が立ちおくれている企業を悪者扱いする声もございますけれども、私は必ずしも障害者の雇用の促進にこれは役立つとは限らないと思います。むしろ、障害者雇用に積極的に取り組んでいる企業を一般人にわかるように表彰をするなどして、そのような工夫をした方がよいのではないかと思いますけれども、どのようにお考えでございましょうか。
○山東昭子君 障害者と一口に言いましても、程度の差はもちろん、それぞれの個性の違いは想像を絶するものがあります。十数年前に大分県の太陽の家を見てまいりましたけれども、障害者に合わせた作業環境、そして実に障害者が効率よくそして誇りを持って働いているのを見まして心を打たれました。 一方、ノーマライゼーションの理念からいえば、一般の企業に障害者がどんどん雇われることが理想だと思いますけれども、労働省としてはその
○山東昭子君 私は、昭和四十九年に当選をして初めて党の責任者として手がけたのが心身障害児者の問題でした。そのころから比べると社会環境も障害者もその家族たちもぐっと明るく開放的になったと思います。そして、ことしは国連障害者の十年の最終年に当たり法改正が行われるということは大変意義深いと存じます。 そこで、労働省はこの十年の間にいかなる対策をとってきたのか、お聞かせ願いたいと思います。
○山東昭子君 今従業員規模が三十人以下の事業所についてのお話がございましたけれども、このような事業所に雇用される労働者もできるだけ早く育児休業をとれるようにすることが大切だと思います。しかし、実際問題として小さな会社になればなるほど代替要員の確保など難題があると思います。 そこで、三十人以下の事業所への制度導入を促進するためにはどのような施策を講ずるのでしょうか。
○山東昭子君 この法律の施行のために平成四年度の予算案には五十七億八千万と前年の三倍近い額が計上されておりますが、具体的にはどのような施策を考えているのか教えていただきたいと思います。
○山東昭子君 先ごろ発表された労働力調査によれば、平成三年の女子雇用者が初めて一千九百万人を超え一千九百十八万人となり、雇用者全体に占める割合は四割に迫ろうとしております。一方、年齢別に見ると、二十ぐらいから仕事につき、出産、育児期に仕事をやめ、四十近くからまた仕事につく女性が依然として多いし、パート労働者も八百二万人のうち女子が五百五十万人を占めております。このように、女性は日本経済社会の発展に大
○山東国務大臣 今委員がお示しになりました防災科学技術研究所が開発いたしました火山専用の空中赤外映像装置は、雲仙岳の温度分布調査におきまして有益な成果を上げております。今後とも、火山活動の状況や天候条件を的確に把握して、装置の効果が十分に発揮できるようにしつつ、この装置による観測研究を行ってまいりたいと思うのでございます。 ただ、先ほど予算の面であるとかいろいろおっしゃいましたけれども、この観測研究
○山東国務大臣 今長谷委員が、やはり未来に向けてこれからは自然環境保全のためにも原子力だけに頼るのはどうかというようなお話がございましたけれども、エネルギー資源の約八割を海外からの輸入に依存し、そして御承知のように日本は島国でございますので、欧州のようによその国からエネルギーというものを輸入できないというようなそうした環境の中で、今後とも国民のニーズというものに対応してエネルギー需要の伸びというものが
○山東国務大臣 我が国は科学技術はただ乗りしているではないか、技術はただ乗りだというようなことを言われた時代もございましたけれども、そうした時代から未来に向けてより豊かな社会の実現を図り、そして国際社会に積極的に貢献していくためには、こうした基礎研究というものが最も重要であると思っておりますし、そのためには政府の積極的な対応というものが本当に大切であろうと思います。 このような観点に立っていろいろな
○山東国務大臣 おっしゃるまでもなく原子力は、供給安定性あるいは経済性などの面ですぐれており、我が国においてエネルギーの安定供給を図る上で重要なエネルギー源であると認識をいたしております。また、佐田議員おっしゃられたように、二酸化炭素などを発生しないというようなことから、地球環境問題の解決において重要な役割を果たすことが国際的にも期待をされているところでございます。 この原子力の開発利用に当たりましては
○山東国務大臣 今回のIAEA総会におきましては、イラクの保障措置協定違反等を契機として、核不拡散及びIAEA保障措置の信頼性に関する国際的な関心が表明されるとともに、原子力安全に関してもソ連、東欧の原子力発電所の安全性を中心に活発な議論が行われました。 私は、政府代表演説の中で、核不拡散条約及びIAEA保障措置協定の未締結国に対し早期締結を促し、また、保障措置の信頼性向上のための特別査察の活用の
○山東国務大臣 お尋ねのプルトニウム輸送の護衛の問題につきましては、平成元年十二月十九日に開催されました関係閣僚打合会において、海上における犯罪の予防及び鎮圧は第一義的に海上保安庁の任務であるので、護衛船として海上保安庁の巡視船を派遣するものである旨の確認がなされており、以来、この方針に沿って関係省庁とも協力し、諸準備を進めてきているところでございます。 プルトニウムの海上輸送に当たっては、護衛船
○国務大臣(山東昭子君) 守住委員おっしゃるとおり、基礎研究の推進には研究者の創造性によるところが極めて大きいため、現在の政府の科学技術政策の基本方針である科学技術政策大綱に研究人材の養成、確保が重要な柱の一つとして掲げられております。 科学技術庁においても、創造性豊かな研究者がその発想を十分に生かすことのできるような研究環境を整備するなどの施策を講じてまいりましたが、私ども今日の日本の発展はやはりすばらしい
○国務大臣(山東昭子君) 我が国の宇宙開発は着実に進展を遂げつつあります。しかし、先ほど守住委員もおっしゃられましたように、国民のニーズというものは地球環境を初めといたしまして、より広範、そして多様化しているわけでございます。 そのために、これからの宇宙開発活動というものは、通信あるいは放送分野を初めといたしまして、多様化し高度化する社会や国民のニーズに的確に対応し、そして我が国の国際的地位にふさわしい
○国務大臣(山東昭子君) 原子力船「むつ」につきましては、昭和四十九年の放射線漏れ後の修理及び新碇係港の確保のため開発計画がおっしゃるとおり大幅におくれ、そして多額の経費がかかったことはまことに遺憾なことでございます。 しかしながら、世界有数の造船海運国である我が国は、将来に備えて原子力船に関する技術、知見などの蓄積、涵養を図ることが非常に重要であり、このため政府といたしましては、「むつ」による研究開発
○山東国務大臣 ただいまの決議に対しましては、その決議に盛られました御趣旨を十分尊重いたしまして、核融合の研究開発を推進いたしてまいる所存でございます。
○山東国務大臣 御指摘のような大型国際協力プロジェクトというものは、資金あるいは人材また技術、いずれの観点から申しましてもなかなか一国で実施するということは困難でございますけれども、しかし人類の未来に対する新たな可能性を追求するという点からは期待をされているわけでございます。 我が国の対応を検討するに当たりましては、個々のプロジェクトの目的であるとか、あるいは内容などに十分留意しつつ広く研究者の意見交換
○山東国務大臣 いずれにいたしましても、中小型炉の研究というものはいまだ基礎的な段階でもございまして、当面は安全性あるいは経済性などの向上の観点を中心といたしまして、実現の可能性につきこれから勉強中というようなところでございますので、大いに多方面あるいは専門家の方たちと舶用炉の件も含めまして今後とも検討を進めてまいりたいと思っております。
○山東国務大臣 「むつ」につきましては、おおむね一年間の実験航海を終了いたしました後、関根浜において解役をする予定でございますけれども、実験航海が終了いたしました後には、やはり多くの皆様方の御意見を聞きながら、今後どのような形でそれを生かしていくか、今検討中でございますけれども、現在、原研におきまして活用方策を含め、種々の解役方法につきまして検討を進めているところでございます。
○山東国務大臣 大学の理工学部は、教育行政の一貫性を重視する観点から文部省が所管をしてい るところでございますけれども、他方、科学技術政策の中で大学が果たすべき役割というものにつきましては、文部大臣もメンバーの一員となっております科学技術会議の場で所要の審議を行いまして、科学技術政策の遂行上支障が生じることがないよう配慮しております。 このようなことから、現在、科学技術会議が進めております二十一世紀
○山東国務大臣 エネルギーの安定供給は、我が国の最重要課題の一つでございます。政府といたしましては、科学技術政策大綱に基づきまして積極的にエネルギーの研究開発を進めておりますけれども、具体的には原子力及び太陽、地熱、海洋、風力など、それぞれの特性に応じて多様な利用ができるよう、長期的観点から幅広い研究開発に取り組んでおります。 さらに、地球環境問題など内外の情勢変化などを踏まえまして、現行のエネルギー
○山東国務大臣 私も十代のときから日本全国を歩きまして随分いろいろな地方も見てまいりましたけれども、やはりその地域の特性というものはそれぞれあるだろうと思います。それは、農林水産の問題ももちろんでございますけれども、地域の実情というものを把握しながらこうしたエネルギー問題というものも考えていかなければいけないということは承知いたしております。いろいろな環境問題あるいは経済活動ということだけではなしに
○国務大臣(山東昭子君) 我が国におきましては、宇宙開発委員会が定めました宇宙開発政策大綱を指針といたしまして、大型ロケットや各種人工衛星、また宇宙ステーションなどの研究開発を精力的に行っておりますが、その予算につきましては、宇宙開発の重要性にかんがみまして、従来より所要の額の確保に努めてきたところでございますが、平成三年度におきましても厳しい財政事情の中で、政府全体の一般歳出の伸びが四・七%であるところを
○国務大臣(山東昭子君) 基礎研究につきましては、その推進に当たりまして研究資金や人材を広範な分野に一様に投入するのではなく、その研究の意義あるいは重要性などを勘案した上で戦略的に推進していくことが重要であろうかと存じます。 科学技術政策大綱では、特に重要な分野としてライフサイエンスなど七分野の基礎的あるいは先導的科学技術を挙げているほか、社会及び生活の質の向上のための科学技術の推進も示しており、
○国務大臣(山東昭子君) 科学技術は今や私たちの生活に密着した不可欠なものでございます。御承知のとおり、電力の約三割は原子力発電によって供給されておりますし、放送衛星を使ったテレビや、あるいは気象衛星を用いた天気予報など、私たちの日常生活のあらゆる側面で科学技術が活躍をしているわけでございます。 特に、今、岡部委員もおっしゃられましたように、重粒子線によるがん治療体制の整備を初めとするがん対策などの
○国務大臣(山東昭子君) 天然六弗化ウランの輸送を含めまして核燃料物質の輸送に関して、我が国ではIAEAの定めた厳しい国際基準に基づいて定められた国内基準を遵守して輸送しなければならないということになっておりまして、その安全確保には万全を期しているところでございますけれども、やはり私は油断は禁物であると思いますので、今後とも安全確保については最大限の努力を払ってまいるつもりでございます。
○国務大臣(山東昭子君) 資源の乏しい我が国におきまして、原子力は、供給安定性あるいは経済性、そして環境影響、そうした面から申しましても非常にすぐれたエネルギー源であると私は確信いたしております。ただ、今回の事故によりまして国民の信頼を裏切られたということに関しましては、非常に私は残念でならないわけでございます。ですから、原因の徹底究明を図りまして、今後とも安全確保に最大限の努力を払いつつ、国民の理解
○山東国務大臣 専門的なことでございますので、事務方から答弁をさせていただきたいと存じます。――突然のお尋ねでございますので事務方が来ておりませんので、何か資料などございましたら、また先生の方に御報告をさせていただきたいと存じます。
○山東国務大臣 この問題に関しましては、地球環境の面からも非常に残念な結果だと私ども思っております。これは、本来ならば環境庁が今いろいろとやっている仕事でございますけれども、私ども科学技術庁といたしましても、要請がございましたならばお手伝いをしていきたいと思っている次第でございます。
○国務大臣(山東昭子君) 御承知のように、原子力安全委員会は関係省庁とは別の中立的な立場に立って、安全規制全般にわたって厳正に調査、審議を行う機関でございます。また、この委員会の決定に対しましては内閣総理大臣に法的な尊重義務が課せられており、また必要に応じて関係省庁から報告を求めたり関係大臣へ勧告できるなど強い権限を持っておりますので、期待されている役割を十分果たしていけるものと、そのように承知をいたしております
○国務大臣(山東昭子君) 今回の事故は、とにかく原子力発電の必要性を国民の六五%が認めている中でこのような初めて起きた事故でございますので、大変国民の皆様方に御心配をおかけしたということ、私大変残念でならないわけでございます。今後とも原因の徹底究明を図るとともに、やはり安全確保ということを大前提に最大限の努力を払っていきたいと考えている次第でございます。
○国務大臣(山東昭子君) 坂野先生は自民党の地震対策委員長として活躍をされておられますけれども、先生御心配の首都圏直下型大地震につきましては、ビルの建設や交通に伴う振動が非常に多うございまして予知は大変難しく、関係省庁といたしましては鋭意研究中でございます。当庁といたしましては、首都圏に三カ所設置いたしました深層観測施設によりまして今までとらえられなかった非常に微妙な地震も数多くキャッチすることができまして
○国務大臣(山東昭子君) 原子力の開発利用に当たっては、安全確保を第一にするとともに、国民の理解と協力を得ることが基本であると認識しております。そのために、従来から法律に基づき厳しい安全規制を実施するとともに、万全を期しているところでございます。 なお、国民の皆様方に原子力そのものについて一層御理解をいただこうと、全国から選ばれました約五百名の原子力モニターに関係施設を見ていただいたり、専門家とも
○国務大臣(山東昭子君) 原子力の開発利用に当たりましては、今日まで所管行政官庁におきまして、原子力施設の設計、建設、運転などの各段階で安全規制を実施することにより、安全確保に万全を期してまいりました。しかし、残念なことに、まあ上手の手から水が漏れると申しましょうか、環境に影響を与えることがなかったものの、今回初めて非常用炉心冷却装置が作動した点で、地元を初めといたしまして多くの皆様方に大変な不安感
○国務大臣(山東昭子君) とにかく地震は一たび発生いたしますと、人命はもちろん社会経済に大きな混乱を与えるものでございまして、特に地震多発国である我が国にとりまして地震予知というものは極めて重要であり、また難しい課題であろうかと思います。そして政府といたしましては、この課題克服のために地震予知推進本部を通じまして関係機関と連携協力のもと予知の推進に努めておりまして、またその成果も国の防災政策というものに
○国務大臣(山東昭子君) 国際社会において、経済面のみならず、科学技術面においても大きな地位を占めるようになった我が国といたしましては、科学技術を通して世界の中で積極的に貢献していかなければなりません。このため、従来より幅広い国際協力を実施してきたところでございますけれども、我が国といたしましては、人類共通の問題の解決を目指し、そうした科学技術の振興と、そしてその科学技術の成果の公開、流通、移転、この
○山東国務大臣 やはり我が国は民主主義社会でございますから、いろんな御意見があることは本当にすばらしいことであろうと思いますし、そのいろいろな意見というものを十分踏まえた上でできる限り私どもも努力をして、道や地元の皆様方の御理解を得るべくこれからも一生懸命努力をしていきたいと考えております。
○山東国務大臣 私事にわたって恐縮でございますけれども、私の曾祖父は実は明治の初めに北海道開拓使判官という立場で北海道に渡りまして、北海道の開拓に力を注いだ人間でございますの、大変北海道には親近感を持っている次第でございます。その北海道の幌延町におきまして大変御熱心に貯蔵工学センター計画の誘致ということがあるということ、大変私ども喜んでいる次第でございますが、今先生の御指摘がございましたように、隣接
○山東国務大臣 とにかく地震は一たび発生いたしますと、人命はもちろん、社会経済に大きな混乱を与えるものであり、特に地震の多い我が国にとってその予知は重要な課題であり、また非常に難しい問題でございます。 政府といたしましては、御指摘の地震予知推進本部を通じまして、防災科学技術研究所やあるいは気象庁の観測研究並びに国立大学における基礎研究など、さまざまな角度から進めておりまして、その成果も国の防災対策
○山東国務大臣 原子力は供給安定性にすぐれ、主要なエネルギー源の一つであるということは多くの方々に認識をされているところでございますけれども、しかし何よりも大切なことは、やはり国民の理解と協力というものが不可欠でございます。そのために、安全確保に最大限の努力を今後とも払ってまいります。そして着実にそれを推進してまいりたいと考えております。
○山東国務大臣 原子力の開発利用に当たりましては、とにかく安全確保に万全を期すことが大前提でございます。そして、最近の世論調査におきましても国民の六五%が原発の必要性というものを認めている中で、今回美浜のような事故が起きましたことは、私は非常に残念なことだと思っております。 現在、通産省並びに原子力安全委員会におきましてそれぞれ調査委員会を設けられまして、事故の原因の徹底究明をしているところのようでございますけれども
○山東国務大臣 光武先生のおっしゃるとおり、我が国は応用術にたけている国であると評価されてきたわけでございますけれども、これだけの大国になった以上、これからはやはり創造性豊かな科学技術の振興ということが非常に重要なポイントになってくるのではないかと思います。 従来から、大変厳しい財政状況の中、科学技術関係予算につきましては一生懸命その充実に努力をしてきたところでございますけれども、政府といたしましては
○山東国務大臣 ITERの計画は、国際協力プロジェクトとしてソ連も含めた四極で開発している問題でございますので、非常に意義のあるものと考えております。ですけれども、御承知のように、人を含めて環境整備に大変お金のかかるものでございます。後ろにいらっしゃる大蔵大臣からコツンと殴られるかもしれませんけれども、私としては積極的に推進していく所存でございます。
○山東国務大臣 お答えいたします。 今回の事故を教訓といたしまして、万全の安全対策が講じられることが大切だと考えております。しかし、我が国のエネルギーの安定供給の面からあるいは環境影響の面からも申しまして、クリーンなエネルギーとして原子力発電は今後とも推進してまいる所存でございます。