1996-06-05 第136回国会 衆議院 厚生委員会 第25号
○小林参考人 まず、なぜ日本でインフォームド・コンセントがとりにくいか、そして、そのことによって治験におくれが来るかということでございます。 一つ考えられることは、よく言われることでございますけれども、これは、日本の医師と患者の関係というところに歴史的に深く根差しているものでございまして、日本の医師と患者の関係というのは、よく言うパターナリズム、家父長制度というものにのっとっている場合が多いわけでございます
○小林参考人 まず、なぜ日本でインフォームド・コンセントがとりにくいか、そして、そのことによって治験におくれが来るかということでございます。 一つ考えられることは、よく言われることでございますけれども、これは、日本の医師と患者の関係というところに歴史的に深く根差しているものでございまして、日本の医師と患者の関係というのは、よく言うパターナリズム、家父長制度というものにのっとっている場合が多いわけでございます
○小林参考人 ただいまの高久先生のことと大分重複するわけでございますけれども、まず、大きく分ければ、科学的な問題と倫理的な問題があるのではないかと思われます。 確かに、科学的な問題でいいますと、多施設共同研究が非常に多く、また、日本の試験の場合ですと、欧米に比べて脱落例がかなり多いというようなことがあるようでございます。こういうことから、試験の質という、科学的質で疑いを持つこともあるわけでございます
○小林参考人 御紹介いただきました聖マリアンナ医科大学の小林でございます。 私は、臨床薬理学を専門にしておりますので、臨床薬理の立場から本日の案件について意見を述べさせていただきます。 臨床薬理とは、薬物治療をいかに合理的に、科学的に行うかという学問分野でございます。患者さんが病院に来る目的は病気の治療を受けに来るわけでございますけれども、現在までの医学教育というのは主に診断学が重視されていたことから