2007-06-05 第166回国会 参議院 財政金融委員会 第14号
○参考人(小村武君) 政府の保証がありますれば、やはりそれだけの私どもの格付が高く、しかも資金的にコストが低く調達できること、これは当然であります。したがいまして、今度は私どもの信用力だけでマーケットにそれを問うていかなければなりません。当然コストの上昇というものも覚悟しながらも、その中でも何が一番有利な調達方法であるか、こういうものを模索をしていきたいと、こう考えております。
○参考人(小村武君) 政府の保証がありますれば、やはりそれだけの私どもの格付が高く、しかも資金的にコストが低く調達できること、これは当然であります。したがいまして、今度は私どもの信用力だけでマーケットにそれを問うていかなければなりません。当然コストの上昇というものも覚悟しながらも、その中でも何が一番有利な調達方法であるか、こういうものを模索をしていきたいと、こう考えております。
○参考人(小村武君) 現在、財投からの借入れあるいは政府保証債、それから残りは私ども政府保証のない債券を発行して資金調達をしております。ただ、だんだんと財政資金というものあるいは政府保証が期待をできないとなると、自ら調達をしていかなきゃならぬ。その際に、債券だけでは、社債だけではやはり困難であろうと思います。 今回この法案におきましても、金融債やあるいは大口の預金あるいは銀行借入れという方法を入れていただきました
○参考人(小村武君) 私どもの銀行は過去五十年間、長期的な視点に立って融資活動を行ってまいりました。昨今においては投資活動も行っております。そうした得意な分野において職員が能力を発揮できるように、そういう銀行でありたいと思っております。不得意な分野でなかなか勝負が難しいかなと、こう思っております。
○参考人(小村武君) そういうモデルではないと思います。どこかのファンドを使って株を買い占めてもうけるとか、あるいは短期に出資をして短期に売り抜けて利ざやを稼ぐ、そういう業務というものではなしに、やはりもう少し長期的視点に立って、例えば私どもはインフラ関係に非常に強うございます。そうした日本のそういうインフラの整備のために、例えば都市再生ファンドをつくって、そこに、メザニンの部分は私どもが取りましょう
○参考人(小村武君) 先生御指摘のとおり、私どもはただいまは収支相償の原則で経営をいたしております。当然ROEなどは低くて済んできたわけです。ただ、これからは株式を売って株主さんに買ってもらわなきゃいけない、そういうときにROEが今のままではだれも株は買ってくれません。そういう意味で、大きくビジネスモデルを変えなきゃいけない。それは、先ほどお答えしたように、私どもの民営化はかつてのNTTやJRと全く
○参考人(小村武君) 御指摘のとおり、私どもの現在政府系金融機関としての働きは、収支相償の下で行っております。そのために、地域や環境や技術、あるいは民間金融機関が取れないリスクを取って行っております。 ただ、民営化いたしますと収支相償というわけにはまいりません。収益を上げないとだれも株主にはなっていただけません。ただ、今私どもが持っている機能は、預金機能も為替機能も決済機能もありません。これからシステム
○小村政府参考人 私どもの投融資指針におきまして、事業再構築支援というものがございます。これに基づいて融資をいたした次第であります。
○小村政府参考人 幾つかお尋ねがありましたが、私どもがJALに対して本格的な融資を始めましたのは、九・一一のテロ、SARSあるいはイラク戦争、こうしたものを契機にして、緊急融資として行ってまいりました。それ以来、新たな、先ほど追い貸しと申し上げましたが、追加して融資をしているということではございません。残高は確実に減ってきております。 ただ、今回の融資項目ということでございましたら、それは、残高の
○小村政府参考人 全くさような事実はございません。
○小村政府参考人 役員は、これは問題なく低いと思います。ただ、今、金融機関で、いろいろな関係で自粛されているところもございますが、私どもの水準よりもはるかに高いことは確かであります。
○小村政府参考人 私どもの職員の平均給与は、十七年度実績で八百九十六万円でございます。メガバンク等の持ち株会社でございますと、一千万から一千百万強でございます。
○小村政府参考人 これからの金融界は大きな変化があると思います。その対応力を持っているかどうかがその金融機関の力になってくると思います。 幸い、私どもの銀行には、先般申し上げました、二十代、三十代の優秀な人材を抱えております。この者たちがこの銀行を去ってしまうと、私どもの将来もございません。ただ、幸いなことに、この職員たちは私どもの銀行で働くことを誇りと考えております。彼らの実力を最大限に発揮させること
○小村政府参考人 今回の法案におきまして、私どもが新しくビジネスモデルを設立するに当たりまして、いろいろな手段を用意してくれました。いろいろな選択肢があります。こういう選択肢をこの五ないし七年の経過期間中に駆使して、何が一番フィットするか、そこでまたビジネスモデルを確立していく、そしてこのビジネスモデルに賛同していただける株主の皆さん、こういう人たちが、多くの人たちが札を入れてくれる、こういうことが
○小村政府参考人 私が先ほど四つのDNAのお話をいたしましたのも、私どもの目指す道は、単に短期の利益を追いかけて、相場を張って金をもうける、ファンドを設けてどこかの株式を乗っ取るとか、そういういわば短期の投資銀行業務というものではなしに、我々がお客様から信頼を受けている、こうしたDNAを信頼してくれている方々を相手に、例えば先生御指摘の野村とこの前組みました都市再生ファンドも、私どものそういうストラクチャー
○小村政府参考人 率直に申し上げまして、現場を預かる者としては、やはり決定の前に、我々の活動についてもう少し実情を見ていただき、理解をしていただきたかったと感じております。 ただ、しかし、民営化が決定した以上、我々は全く新しいビジネスモデルに挑戦していかなければなりません。これは決して平たんな道ではございません。民間とイコールフッティングという話がございますが、私どもの銀行は、預金も決済も為替機能
○小村政府参考人 先ほど井上先生の質問にもお答えいたしましたが、私どもは、これまでは、地域再生とか環境、防災あるいは科学技術、技術革新、こういった面を中心に御融資してまいりました。必ずしも収益の上がる分野ではありません。 したがいまして、こういった施策がどういうふうに続けられるかというのは一つの課題でありますが、収益向上のためには、より新しい金融手法を駆使したプロジェクトファイナンスなり、あるいは
○小村政府参考人 現在、先生御案内のように、財投借入金それから政府保証債、それに加えまして政府の保証のない債券、こういう三つの方法によって私どもは資金を調達しております。 民営化するに当たりまして、資金調達というのは最大の課題であります。今回の法案におきまして、金融債の発行、大口預金の借り入れあるいは銀行借り入れ、種々の方策も盛り込んでいただきました。何がフィットするか、これは、移行期間中、最もフィット
○小村政府参考人 私どもの日本政策投資銀行の民営化は、かつて多くの政府系機関が民営化をなされましたが、それとは全く違うものになると思います。 と申し上げますのは、一つは、これまでの民営化の際には、例えば国鉄にしろ日本たばこにしろ、同じ業務をやり、同じレールの上を走って、株式会社という形式をもって経営の効率化を図るものでありました。私どもの場合には、同じレールを走っておりますと、これは経営が成り立ちません
○参考人(小村武君) 私どもが今予定をしております土地は、実は二十年前から国から駐車場の用地としてお借りをしております。現在、賃料は年間五千万円お払いをしておりますが、私どもの銀行は四十四年前に今の土地に建設をいたしました。当時、高さ制限等々がございまして駐車場は十分取れておりませんでしたので、二十年前から国から毎年一年ごとの更改でお借りをしております。 このたび、行革推進法で国が国有財産を売却を
○参考人(小村武君) 私ども、お取引先についても、そのお取引先がどういう債務者区分になっているか、あるいはどういう格付であるか、そういうことは一切申し上げておりません。監査法人が当該企業に監査をする、これはもう当然大変重要な事項であろうと思うんですが、例えば、これはもうあくまでも一般論としてお聞きいただきたいんですが、破綻先であっても、私どもはDIPファイナンスということで、新潟鉄工を始めいろんなものを
○参考人(小村武君) あくまでも一般論として申し上げます。 先ほどの破綻懸念先云々の議論も、これは私どもが自らの判断において金融検査マニュアルに従い、自らのデータに基づいて監査法人の監査を受け金融庁の検査を受ける、こういう関係でございまして、他行のことについては私どもは知る由もございません。また、そういうことを言う金融機関があれば、これは大変問題であろうと思っております。 それから、一般的に破綻懸念先
○参考人(小村武君) 私どもの銀行は、長期の設備性資金をお貸しする銀行でございます。したがいまして、通常の場合、所要の債権保全策を取っております。JALにおいても例外ではございません。ただ、それは契約時において一定の契約を結び、担保を取るなりといったことをやっておるということでございます。
○参考人(小村武君) 私どもの決算におきまして、金融庁の検査も受け、監査法人の監査証明までもらっております。私どもの不良債権の分類がおかしいとか、どういう根拠でそう言われているのか大変疑問でありますが、適正に会計処理をなしているということでございます。
○参考人(小村武君) 中央青山監査法人の監査を受けているがために私どもの監査の内容が甘いとか、そういうことは一切ございません。これはトヨタ自動車でも、新日石も中央青山監査法人であります。 私どもは、過去、民間財表ベースによって一足先に他の政策金融機関に先駆けて、平成十二年度から監査法人の監査を自主的に受けております。監査証明もいただいております。政府系金融機関ではこれは三社に限られております、現在
○参考人(小村武君) 御指摘のように、私どもの給与のラスパイレス指数は一六〇でございます。政府系機関としては高い方に属します。ただ、民間金融機関と比べますと、それほど高い水準にあるとは考えておりません。民間金融機関は、ちなみにラスパイレス指数というのはございませんのですが、平均給与額等を見まして、民間より特段に高いという水準ではございません。 先生御指摘のように、これから新たに民間金融機関として伍
○小村政府参考人 私は、その場に直接いたわけではございませんので、そのコメントに対して私の方からコメントを申し上げる立場にはないと思います。 先ほど申し上げましたように、一般論として、中期計画を作成するときに、特に重要な案件につきましては、コストの削減あるいは事業運営の重大な問題については私どもは意見を申し上げ、それによって、中期計画でどう反映されていくかということを私どもも審査していく、こういう
○小村政府参考人 基本的には、そのように御理解いただいて結構だと思います。
○小村政府参考人 私ども政策投資銀行は、融資に当たりまして、あらゆる情報を収集し、また申し述べる意見があれば一つ一つ丁寧に申し上げ、重要な決定に関しては関与していくということでやっております。
○参考人(小村武君) 私どもは、具体的な案件について、もろもろの案件について検討をしておることは確かであります。ただ、その結論も出ないうちに報道機関がいろんな報道をされたことについて、この席で私どもがコメントをするということを差し控えさしていただきたいと思います。
○参考人(小村武君) 具体的、個別の案件につきましては、私どもは、先ほど申し上げました融資の申入れがありました際には慎重に審査をし、また、言うべきことも言い、改善していただかなきゃいけないものについては具体的に要請をいたします。その結果、融資するかどうかの判断が行われます。 本件につきまして、具体的に個別の問題について申し上げますとマーケット等に対する影響等もございますので、具体的なコメントを差し
○参考人(小村武君) 私ども金融機関といたしましては、上場企業に対する融資につきましては、公表資料で発表されたもの、それに基づいてお答えをするということしかできませんので、その点をお含みおきいただきたいと思うんですが、日本航空に対する私どもの貸付残高は、同社の有価証券報告書に記載されているとおりでございまして、十八年三月末で三千三百七十二億円でございます。 それから、後者の御質問でございますが、先生御指摘
○参考人(小村武君) 誤解のないように申し上げますが、カーライルのやるものをすべて私どもが無審査でそれに対して投資するということではございません。例えば、ある企業にカーライルが事業再生で投資をする場合には、個々の投資家に聞いてくるわけです。キャピタルコールを掛けるわけです。私ども、例えばこの事業が風俗事業であるとか、あるいは私どもの対象にしていないゴルフ場だとか、そういうものであればキャピタルコール
○参考人(小村武君) まず、出資の財源でありますが、二分の一は産業投資特別会計からの出資をいただいております。残りは私どもの自己資金をもって充てております。 それから、私どもの投融資指針にも書いておりますように、その目的とするところを厳密に産業再生法に基づいた審査基準に基づいて行っております。単なる瞬間的に売買をするとか、あるいは投機を目的とした買収を掛けるとか、そういうものではございません。
○参考人(小村武君) 私どもは国の方針に基づいて、まず当時、事業の再生を行わなければならないという使命を負いました。そのときの政策の一つが、私ども自身が個々の企業の再生にお役に立つようないろんな仕組み金融をすると。同時に、私どものその担当者はたった二十人しかおりませんでした。それで国の方もより多くのプレーヤーをこれから養っていかなきゃいけない。それがファンドによる一つの解決方法でありました。 残念
○参考人(小村武君) 基本的には不可能ではないと思います。ただ、私どもへの要請は、ただいまのところ地元からは御要請を伺っておりません。具体的にお話があった段階で、私どももファンドあるいはDIPファイナンス、事業再生のノウハウを十分培ってまいっておりますので、そういったノウハウの提供を含め、適切に対応してまいりたいと思います。
○参考人(小村武君) ただいままで二千億の枠のうち千三百億円の出資を予定をしております。あと枠としては七百億円の枠があると、こういうことでございます。
○参考人(小村武君) 昨日の大門先生の御質問に対する私の答弁につきましては、御質問の趣旨に沿って十分行き届いた説明ができなかったことを申し訳なく思っております。 御案内のように、我が国の事業再生ファンドにつきましてはいまだ揺籃期にありまして、私どもの基本的考え方にお示しをしましたガイドラインも必ずしも十分なものではありません。今後、各種の事業再建を通じましてそうした経験を深めていく中で、先生御指摘
○参考人(小村武君) あらかじめ先生の方からお配りいただいております「再生ファンドの設立状況」というものがございますが、この中で申し上げますと、最初の日本みらいキャピタル、これは運営会社でありまして、この下の方にNMC2002L.P.とありますが、これと一体のものと考えていただきたいと思います。これがマザーファンドでありまして、これは旧興銀の方が、部長をされた方が設立されたものであります。 その次
○参考人(小村武君) 十三年度予算で産投会計から五百億円の出資をいただき、私どもの自己資金を合わせまして一千億のファンド資金を確保いたしました。十四年度においても同様、産投特会から五百億円、私どもの自己資金五百億円、現在二千億円の資金を用意をいたしております。
○参考人(小村武君) 私どもは、再生ファンドとして運用している中身は、一つは個別の企業を再生させるためのファンド、それからもう一つは、数多くの企業を救済するためにあらかじめ資金、リスクマネーを集めて専門家が再生を図る、これはマザーファンドと言っておりますが、この二種類が大きく分けてございます。 現在までのところ、十一件のファンドに投資を決定いたしまして、個別のファンドは、申し上げますと、ダックビブレ
○参考人(小村武君) 私どもの出資をするファンドには二種類ございます。まだどういう企業に対して投資をするか分からない、複数の企業に対して投資をする、これをマザーファンドと呼んでおりますが、そうしたファンドと、それから特定の企業に対して再建をしていこうと、こういう目的のために組成をされるファンドと、この二種類がございます。 私ども出資をいたしました一覧表を簡単に申し上げますと、日本みらいキャピタル、
○参考人(小村武君) お手元に資料が配られておりますが、ちょっと小さい文字で恐縮でございます。 私どもの「「企業再建ファンド」への出資に関する基本的な考え方」、これは昨年の十二月に発表いたしております。簡単に申し上げますと、このファンドの目的は金融再生と事業再生の一体的な実現をすることということであります。 再建対象企業につきましては、過剰債務問題が円滑な事業遂行の障害となっており、経済合理性の
○参考人(小村武君) 御指摘のとおり、昨年、金融再建プログラムによりまして、産投特会から五百億、私どもの資金から五百億を出しまして一千億円の資金を手当てをいたしました。この運用に当たっては最終的には私が責任を持って出資行為を行う、そういう仕組みでございます。
○小村政府参考人 私ども日本政策投資銀行におきましても、公務員の調整手当に相当するもの、特別都市手当ということで設置をしております。 ただ、私どもは全国十カ所しか支店がございませんので、東京都特別区、これは公務員が一二%のところを六%、大阪市、名古屋市については、公務員が一〇%のところを四%でございます。私ども、その他の地域には支店を持っておりませんので、支給している地域はこの二地域でございます。
○参考人(小村武君) 私ども日本政策投資銀行は、新しい銀行に生まれ変わってから地域経済の活性化、これが日本経済の発展につながるということで地方経済の活性化について重点を置いてまいりました。従来ややもすると、先生御指摘のように重厚長大な企業に対する融資と受け止められておりますが、実は今日、私ども一昨年新たに発足して以来、地域経済あるいは環境、高齢化対策、こうした様々な政策分野に貢献をしていこうということで
○小村政府参考人 私ども日本政策投資銀行は、収支相償の原則で運営をされております。先生御案内のように、私どもは、損失を出した場合には国から収支差を補てんしていただく、そういう仕組みにはなっておりません。したがいまして、経営の安定を図るために、毎年、利益金から所要の額を準備金として積み立てております。 その結果、民間ベースで計算いたしますと、その準備金は五千六百六十三億円というふうに計上しておりますが
○小村参考人 私どもの無利子貸し付けの相手先において、残念ながら業況悪化しているところもございます。 ただ、こうした件につきましても、関係者によってその再建策なり、あるいはこれからの業務運営について我々はいろいろな提案をいたしておりまして、幸い返済については、ただいまのところ、回収の見込みが立っておるという前提で仕事をいたしております。
○小村参考人 御指摘の件は北東公庫時代にお貸しをしたものでございますが、この無利子貸し付けにつきましては、町の債務保証を取りつけております。したがいまして、法的には、私どもは完全に町から弁済を受ける、そういう地位にございます。 町の財政はいろいろあろうかと思いますが、それは町の問題として解決していただくべき問題だと考えております。 〔中野(清)委員長代理退席、委員長着席〕
○小村参考人 私ども日本政策投資銀行は、その資金の調達が有利子であれ無利子であれ、みずからのリスクに基づいてお貸しをしております。したがいまして、その貸付債権が毀損いたしました場合には、みずからの収益をもってこれを償却するという収支相償の原則のもとに運営をされております。 御指摘の無利子貸し付けにつきましては、幸い、フェニックスリゾートの分も含めまして、現在のところ、全額回収をしておりまして、無利子貸