1972-03-10 第68回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
○小山内公述人 私どもはたいへん、そういう一見哲学的な作業と縁が遠いように考えられやすい立場にあるのですけれども、しかし私どもは非常に具体的なそういった軍事力の計量的な研究をしていると同時に、軍という問題はやはり人間として哲学的に考えていかなければならないんじゃないかというふうにいま考え出しておるわけです。つまり、かつてのように、力と力だけの問題として取り上げている限り、この人類にとって悪循環は永久
○小山内公述人 私どもはたいへん、そういう一見哲学的な作業と縁が遠いように考えられやすい立場にあるのですけれども、しかし私どもは非常に具体的なそういった軍事力の計量的な研究をしていると同時に、軍という問題はやはり人間として哲学的に考えていかなければならないんじゃないかというふうにいま考え出しておるわけです。つまり、かつてのように、力と力だけの問題として取り上げている限り、この人類にとって悪循環は永久
○小山内公述人 現実に防衛予算の問題も、実はこういう原点から考えていくということも私は非常に重要だと思います。まず第一に、御指摘になりました前線と銃後が第二次大戦後なくなっておるという御指摘はまことに正しいと思うのです。特に核戦略から申しますと、もう前線も銃後もございません。御承知のように、アメリカの核戦略体制というものは、私は核のほうは多少専門で、つぶさに研究いたしましたが、とにかく私がこうやってしゃべっている
○小山内公述人 小山内でございます。 私は専門の立場から、特に防御予算の点についてこれから意見を述べさしていただくことになると思います。 まず、防衛予算の問題で基本的に考えなければいけないのは、防衛予算が高いとか、安いとかという問題の先に、それが不可欠であるかどうかという点がまず重要な点だと思います。しかし、それを論ずるには基本的に、原点と申しますか、戦略全体、これは具体的に申しますと、アメリカ
○公述人(小山内宏君) 小山内でございます。 沖繩問題は、ある意味では峠を越したというふうに私ども見ておりますけれども、沖繩の現実の問題はむしろこれから全国民の課題だというふうに考えております。そして、私は本日は、協定本文あるいはそういった法的な問題よりも、現実の問題をいかにその法的な問題の中にとらえていただくかという点をお話したいと思いますし、それによって今後の建設的な意見として皆さま方に十分考慮