2013-11-08 第185回国会 衆議院 文部科学委員会 第4号
○寺脇参考人 御指摘のとおり、高等学校の私学の場合にはいろいろな形がございますよね。小中学校ですと、普通小中学校があって、それと違う特別な教育をするところだというのが一般的な位置づけだろうと思います。 先ほど来議論しておりますように、もう高等学校はほとんど全員が行くようになってきた。その段階までの教育を保障することは常識的にも普通じゃないだろうかと思ってきたときのその公立高校と私立高校の問題というのを
○寺脇参考人 御指摘のとおり、高等学校の私学の場合にはいろいろな形がございますよね。小中学校ですと、普通小中学校があって、それと違う特別な教育をするところだというのが一般的な位置づけだろうと思います。 先ほど来議論しておりますように、もう高等学校はほとんど全員が行くようになってきた。その段階までの教育を保障することは常識的にも普通じゃないだろうかと思ってきたときのその公立高校と私立高校の問題というのを
○寺脇参考人 確かにおっしゃるとおり、全ての子供が行くわけではない。でもそれは、今は小中学校も同じ状態ですよね。 実は、昭和五十年代に、高校まで義務制にしたらいいじゃないかという議論がありました。ただ、当時は、実は私自身も勤めている文部省自身も、義務教育というのは必ず全員が行かなきゃいけないところだ、小中学校は必ず全員が行かなきゃいけないところだ、高校は、委員がおっしゃるとおり、行っても行かなくてもいいんだという
○寺脇参考人 私は、特に何かの団体を代表しているという立場ではございません。きょう恐らくこの委員会にお招きいただきましたのは、私は、昭和五十年に当時の文部省に入省いたしまして、三十年余り文教行政に携わってまいりました。その経験からこのことについてどう考えるのかという意見を述べるために呼んでいただいたと思っております。 私が文部省に入りましてすぐ配属されましたのは、当時の初等中等教育局の教科書管理課
○政府参考人(寺脇研君) 調査でございますけれども、これは実態をよく御存じの団体にお願いするのがよいということで、社団法人日本芸能実演家団体協議会という芸術家全体の地位向上に取り組んでおられる団体にお願いをいたしまして、調査を始めようとしているところでございます。もう既に準備は完了しておりまして、この七月から八月にかけて調査をいたしまして、それをできるだけ早急に取りまとめまして、今年度中にはその成果
○政府参考人(寺脇研君) 私もそんなに映画、どれだけ映画について語れるかどうかあれでございますが、長年、映画を自分で見てきておりますことでございますとか、今映画行政を担当いたしまして、様々な方々の御意見を聞いたり諸外国の例などを見せていただきまして、今日の時点で私ども感じなければいけないのは、今ほど経済産業省の方からもお話がございました、今まで日本の映画というのは、多分三十年ぐらい前まではほとんど政府
○政府参考人(寺脇研君) 教育改革、教育改革自体は、教育を更に良いものに、時代に合ったものにしていくためにやるわけでございますが、元々、文化庁の立場から申し上げさせていただきますと、教育の目的について、教育基本法の前文では文化国家をつくっていくということをまず最初に掲げておりまして、その後に、それを前提にした上で「普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。」というふうに
○政府参考人(寺脇研君) お答え申し上げます。 気という字の書き方についてでございますが、今、委員の方からございました米という字を使うというのは、これはもう従来から使われてきた非常に長い歴史を持つ字の書き方でございます。いわゆる康煕字典体、中国で康煕帝のときに編まれました康煕字典にもきちんとそういうふうに書いてあるわけでございます。 ただ、戦後、当用漢字というのを定めるというようなことが御案内のようにございまして
○政府参考人(寺脇研君) 環境の問題というのは非常に大事な問題でございます。特に、子供たちの将来に大きくかかわってくる問題でございます。 そういう意味で、子供たちにも学んでもらいたいし、それから大人たちももちろんそれを知っていないと子供を育てていけないわけでございますので、御指摘のように、学校のみならず、地域社会やあるいは更には身近なところで家庭の中でもそういった話題が出たり、教育が行われたりするように
○政府参考人(寺脇研君) これは、土曜日の体制といいますか、休日に子供を受け入れていくというのは、御家庭、個々の御家庭と、それから地域社会の言わばボランティア精神というか、地域社会の人間がそのまま動くことと、それから私どもが行政として落ちがないようにきちんと行政体制を作っていくことと、その三者が組み合わさって子供たちが安心して過ごせるようにしていくということでございます。したがって、私どもが行政施策
○政府参考人(寺脇研君) 四月から完全学校五日制を実施いたしますのは、子供たちが家庭や地域で育つということをもう一度再認識をし、その家庭や地域で子供が育つことを社会全体で助けていけるようなことにしていきたいということなのでございます。 それで、文部科学省といたしましては、今、委員御案内の子どもセンターを始めといたしまして様々な居場所、いわゆる居場所の整備をしてきておるわけですが、しかしこれは、その
○政府参考人(寺脇研君) 恐縮でございます。 御案内のように、文部科学省、旧文部省は昭和六十三年に機構改革をいたしまして、臨時教育審議会の答申を受けまして教育改革をしていくというようなことも踏まえつつ体制の整備をしたわけでございますが、その際に、現在、生涯学習政策局と言っておりますが、生涯学習局という局ができたわけでございます。これは、従来は社会教育局と言っておりましたが、それが生まれ変わったわけでございまして
○説明員(寺脇研君) 委員御指摘のとおり、治験につきまして私どもいろいろ頭を悩ますわけでございますけれども、先般、御承知のように、国立大学附属病院における治験の取り扱いについて一応のルールをつくったわけでございます。 本当はもっと治験が自由闊達に行われるような雰囲気をつくっていくというのは大切なことだと思うわけなのでございますが、大変私どもの不徳のいたすところでございまして、国立大学附属病院で幾つかの
○説明員(寺脇研君) 国立大学附属病院におきましては、医薬分業の趣旨を踏まえ、また患者サービスという観点から、そして何よりも医師や薬剤師の教育、実習を担当していくという立場からこの院外処方せんの発行につきまして努力を重ねているところでございます。平成七年度の数字でございますが、国立大学附属病院全体で四九・八%という状況でございます。
○説明員(寺脇研君) 先ほど御答弁申し上げましたように、治験にかかわるいわゆる直接費用というのは国庫を通じて入っておったわけでございますが、それに付随するさまざまなことが直接に医師のところへお金が行くというような形になっておりました。したがいまして、今回のことを契機に、国立大学附属病院長会議等でも検討を重ねまして、本年度より改善を図るということで、従来は直接お金が医師に渡っておりましたが、先ほど申し
○説明員(寺脇研君) 医薬品の治験につきましては過去にもさまざまな不祥事等ございまして、何分お金の動く問題でございますので、いろいろそこのところを注意しなければならないという考え方で国立大学附属病院を運営してまいったわけでございます。 そういった意味で、必要な経費は国庫を通じて受け入れるようにしているわけでございますけれども、それに付随いたします治験に関する研究会への参加でございますとか、講演の実施
○寺脇説明員 STという職種につきましては、従来から、医療の面で御活躍をいただいている要素と、それから盲・聾・養護学校を中心といたしまして教育の面で御活躍いただいているという二つの要素があるわけでございますけれども、今回医療の職種として整理をしていくというようなことで、文部省といたしましても、厚生省との十分な話し合い、あるいは関係者との整理を経ておるわけでございます。 その結果といたしまして医療職種
○寺脇説明員 今回の厚生省の懇談会報告書は、いわゆるSTの資格化の意義、業務、また資格化の具体的考え方、養成のあり方等の観点から、幅広くSTの資格化の重要性について提言がなされておるというふうに認識をいたしておりまして、医療に関する職種としてのSTの資格化については明確な指針が示されたというふうに理解をいたしております。
○寺脇説明員 薬学教育の年限の問題でございますが、この事柄は、最初に年限ありきということではなくて、どういう教育が必要なのかということを詰めていくところから進めなければならないと考えておるわけでございます。 そういう意味で、現在はいわゆる古賀レポートというものの中で、四年間の中でこれぐらいできるのじゃないかというようなことでやっておるわけでございますが、御指摘のように、これについてはそれじゃ無理なんじゃないかというような
○寺脇説明員 私どもとして、今の阪大の院外処方率が二・五%で構わないと思っているわけではないわけでございまして、院外処方率が向上いたしますように努力をしていくというのは、すべての大学病院で行っているところでございます。 実は、このオーダリングシステムというのは、四十二の国立大学病院がございますが、既に四十の病院に導入されているわけでございます。ですから、そういう意味で、オーダリングシステムで患者サービス
○寺脇説明員 先ほど大蔵省の方から御答弁のございました全体の年額三億五千八百万円というのは、阪大病院全体のコンピューターシステム、医療情報システムと申しておりますけれども、業務の合理化、効率化、正確化を推進するという考え方で、例えば診療予約でございますとか料金計算、また検査、給食、薬剤各部門の管理システムというものをコンピューターで総合的に管理することによって、よりよい病院体制をつくっていこうというものでございます
○寺脇説明員 医薬分業につきましては、患者さんに対する薬剤の重複投与の防止でございますとか適正な服薬指導等の観点から、文部省といたしましても重要と認識をいたしておりまして、国立大学附属病院につきましても、従来から院外処方せんの受け付け体制の整備や院外処方せんの発行を行っている旨の患者さんへの告知等に努めてまいりまして、国立大学附属病院全体で申しますと、平成五年度が三七・五%の発行率であったものが平成七年度
○寺脇説明員 この理由でございますけれども、大阪大学附属病院は、平成五年の九月に、従来の大阪の市街の真っただ中にございました中之島地区から千里の現在地に新築、移転をされたわけでございます。この機会に大型コンピューターを利用いたしましたオーダリングシステムを導入したことがございまして、薬の受け取りの待ち時間が、旧病院のときには薬をお渡しするのに一時間から一時間半ぐらいかかっておったわけでございますが、
○寺脇説明員 今、厚生省の方から御答弁ございましたように、医学部、歯学部の入学定員の削減については、これ努めておるところでございますけれども、医学部につきましては、国立では予定の一〇%を達成し、一〇・五%の削減をいたしておるところでございますが、御指摘にもございましたように、公立においては〇・八%、私立におきましては五・一%というような状況の結果がトータルで七・八%という数字になっておるわけでございます
○寺脇説明員 公立大学につきましても、文部省といたしましてはお願いはしてまいっておるわけでございますけれども、御指摘のとおり、実態が全く進んでいないわけでございます。 この理由についてでございますが、公立大学というのがそもそも規模的に非常に小さいということでございます。入学定員が六十人というような大学がございます。六十人のところが二大学、八十人のところが三大学、百名のところが三大学というようなことでございまして
○寺脇説明員 医師数の削減の問題に関連いたしまして、大学の医学部の入学定員をどのようにするかということにつきましては、厚生省でいろいろな御検討がなされたことを受けまして、文部省といたしましても、昭和六十一年から六十二年にかけまして専門家会議を設けまして、一〇%の削減が必要であるという考えに立っておるところでございます。 これに伴いまして、逐次削減をしてまいりまして、国立大学につきましては目標をやや
○寺脇説明員 文部省といたしましては、薬剤師の資質向上を図りますために薬学教育の改善を進めますことは、極めて重要なことであると認識をいたしております。 このために、薬学系の大学院の拡充整備ということで量的にも質的にも積極的な整備を進めておるわけでございまして、平成九年度にも国立で三つの大学の大学院の整備を行ったところでございます。また、先ほどございましたようなレポートの結果等を見まして、学部段階での
○説明員(寺脇研君) 委員御指摘のとおり、あらゆる医療人職種につきまして、資格を取得するまでの学習につきましては文部省が責任を持って進めるということが本筋であろうかと存じます。 しかしながら、従来からございます養成所等の問題もございます。これまた制度的沿革という問題もございますので、今後厚生省と十分に御相談をさせていただきまして、卒前、いわゆる資格を取得するまでの教育につきまして、わかりやすい、かつ
○説明員(寺脇研君) 御指摘の高等学校衛生看護科につきましては、従来から長い歴史的な沿革、経緯等もございます。また、中学卒業後の十五歳の時点で看護の道を志す子供たちも随分おるわけでございまして、そういったニーズにこたえていくというような必要性もございます。 しかしながら、准看護婦という制度のありようというものが先ほど来御指摘のような状態になってきておりますので、今までのような衛生看護科のあり方は見直
○説明員(寺脇研君) 委員御指摘のとおり、本年度卒業生の中で助産婦の資格を取得いたしました者五十六名が受験をいたしまして、五十六名全員が合格をさせていただいておるところでございます。 こういったように、助産婦を目指す学生というものは非常によく勉強いたしましてそういう進路の希望を実現しておるわけでございますが、全体から申しますと数が少ないということはあろうかと存じます。 看護系の大学というのはできてまだ
○説明員(寺脇研君) 御指摘をちょうだいいたしました二十一世紀医学医療懇談会の第二次報告では、これからの介護社会へ向けてさまざまな職種の重要性を認識し、それぞれについて必要な教育研究体制の整備、さらに計画的な人材養成の必要性というものを提言いただいておるところでございます。 いわゆるSTにつきましては、率直に申し上げまして今まで私どもの方でその養成のあり方、また計画的な養成のあり方というようなものについての
○説明員(寺脇研君) 入学定員の削減の件でございますが、国立大学は一〇・五%削減をいたしております。公立大学につきましては、御指摘のとおり、人数としては五名、パーセンテージとしては〇・八%というのが現状でございます。
○説明員(寺脇研君) 今回の京都大学附属病院におきます治験の問題につきましては、現在のところ、京都大学の医学部の教授会の中に特別調査委員会を設置いたしまして、その中で事実関係とか服務上の問題点について調査を行っていただいておるところでございます。その中で、その時点における治験実施手続や服務上の取り扱いに照らして適切であったかどうか、現在調査をいたしておるところでございますので、それを受けまして私ども
○説明員(寺脇研君) 国立大学の附属病院等におきます医薬品の臨床試験の受託、いわゆる治験の取り扱いにつきまして文部省といたしましては、この治験に係る不祥事が平成六年、七年に続発をいたしましたことから、昨年の十二月に国立大学医学部附属病院長会議の常置委員会というところに治験問題小委員会が設置をされまして、文部省におきましてもこの会議と連携をとりつつ改善方策を検討していたところでございます。 今お話ございましたように
○説明員(寺脇研君) 二月二十日にちょうだいしておりまして、そのときは私の前任の課長がちょうだいいたしましたけれども、引き継ぎを十分受けております。
○説明員(寺脇研君) 薬学教育の年限の問題でございますけれども、私どもも薬学教育に求められるものの大きさというのは認識をいたしておるわけでございます。また、その求められるものが大きければそれに要する時間もかかるというのも、つまり教育の期間がかかるというのも当然のことではあろうかというふうに思うわけでございます。 しかしながら、現状を見ますといろいろな解決しなければならない問題がございます。例えば、
○説明員(寺脇研君) 先ほど委員御指摘のとおり、私どもあらゆる医療人により高い資質が求められてまいるという考え方で今後の医療人養成に当たらなければならないというふうに考えております。その中で、薬剤師の教育につきまして教育内容を強化していくという問題が急務であるという認識を持っておるところでございます。 生涯学習という観点から申しますと、薬剤師の皆さんが卒業直後も含め生涯にわたり資質向上に努められるよう
○説明員(寺脇研君) 文部省といたしましても、薬剤師の資質向上を図ることは非常に重要であると認識をいたしております。このために、薬学関係の有識者の皆様方で薬学教育の改善に関する調査研究協力者会議を設けまして、今後の大学及び大学院における薬学教育の改善方策につきまして調査研究を行って、本年の三月に取りまとめを公表したところでございます。 この報告に従いまして、文部省といたしましては、学部段階における
○寺脇説明員 講座制というのは、医学部に限らず、大学全体で一般に行われておるわけでございます。一定範囲の学問領域につきまして、責任を持って教育研究活動を行いますことにより、教育研究組織としての自主性の確保や、また学問上の後継者の育成等の面で有意義な制度でございまして、安定した教育研究の仕組みとして、大学教育、学術研究の発展の上で長らく重要な役割を果たしてきたものでございます。 しかしながら、この制度
○寺脇説明員 薬学教育の改善につきましては、文部省といたしましても、現在のいろいろな新し い問題あるいは医療のあり方の変化に応じまして、積極的に対応しなければならないというふうに考えております。 委員御指摘のとおり、文部省の現在の考え方といたしましては、学部教育を充実させていくというのが一つの大きな方向、それから、大学院の修士課程を充実させていくということの中で内容を充実させていきたいというふうに
○寺脇説明員 御指摘のように、医療現場におきまして、医師、薬剤師、さまざまな医療人が協力をしての医療というのを行ってまいるわけではございますけれども、薬物療法の重要性が増大いたしますとともに、技術革新によりまして、薬理活性の高い薬が多くなってまいりまして、適正な使用方法によらないと副作用の発生する可能性の高い医薬品が増加しているということを認識いたしております。したがいまして、文部省といたしましても