○参考人(寺本俊彦君) 私は海を専攻してまいりましたので、先ほど先生方のどなたかから、なるほど海のことは余りやられていなかったんだなということがわかったというお話がございましたが、海洋国といいながらなぜ海のことにそんなに力が入れられなかったか。これは、やはり人間が海に住んでいないという必然的な理由があると思います。海に住んでいないものですから、海に大異変が起こっても、あしたどころかきょうだれかが死ぬとかいうことにはつながらないわけです
寺本俊彦
○参考人(寺本俊彦君) まず第一に、温暖化の問題でありますが、これは先ほど来お話しのように、炭酸ガスの増加と結びつけて考えられている。そのことはそれで方向としてはよろしいんだと思うんです。ところで、我々が持っている知識というものがまだ大変不十分である。例えば十五万年とか二十五万年前ぐらいの氷河期から現在に至るまでの空気中の炭酸ガス量、それと気温との相関をとってみると大変よろしい。だからといって、その
寺本俊彦
○参考人(寺本俊彦君) 寺本でございます。
私からは、地球環境と海洋ということでお話をいたしたいと思います。ただし、海洋の中でも化学的なことと生物に関することは次の小池参考人の方からお話があると思います。
さて、水の惑星と地球は言われますけれども、水があることが一体どういう役割をしているかということから入っていきたいと思います。
差し上げました資料の1に、「海は地球の空調器」という表題をつけました
寺本俊彦