2021-05-06 第204回国会 参議院 内閣委員会 第16号
○参考人(宍戸常寿君) 御質問ありがとうございます。私の考えを申し上げたいと思います。 まず、何よりも表現の自由は立憲民主制を支える基本的な権利として非常に重要なものであり、また、その際には、その表現が正確であるということを担保する上でも、人間について実名で報道をするということと、あるいは、非常に社会的に批判を浴びそうな、しかし意見を言わなければいけないというときに匿名表現の自由が保障されるということ
○参考人(宍戸常寿君) 御質問ありがとうございます。私の考えを申し上げたいと思います。 まず、何よりも表現の自由は立憲民主制を支える基本的な権利として非常に重要なものであり、また、その際には、その表現が正確であるということを担保する上でも、人間について実名で報道をするということと、あるいは、非常に社会的に批判を浴びそうな、しかし意見を言わなければいけないというときに匿名表現の自由が保障されるということ
○参考人(宍戸常寿君) 御質問ありがとうございます。 私の考えを申し上げたいと思います。 先生御指摘のとおり、個人情報保護法制においては、やはり利用目的をしっかり具体的に特定し、そしてそれを明示し公表するというふうな規律というものがまずもって重要なところと考えております。 他方、一体どのような利用目的が正当なのかといったことは、個人情報保護法制だけでは決まらず、個々の行政サービスのその性質でありましたり
○参考人(宍戸常寿君) 東京大学の宍戸でございます。 私は、憲法と情報法を研究しておりますが、内閣官房で昨年開催されました個人情報保護制度の見直しに関する検討会での検討に加わっておりました。本日は、その観点から、本委員会で御審議いただいておりますデジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律案のうち、個人情報保護法制関係について意見を述べたいと存じます。 デジタル改革関連五法案の他の事項
○宍戸参考人 大変難しく、しかし同時に本質的な御質問をいただきまして、ありがとうございます。 私の考えを申し上げさせていただきたいというふうに思います。 公共放送NHKという存在をつくる、設置するというのは、国民、そして国民の代表者であります国会において、法律においてつくっていただいているものということがまず出発点になろうかと思います。 そして、したがいまして、最高裁判所が、これは立法裁量の行使
○宍戸参考人 小林委員、御質問ありがとうございます。 おっしゃられましたとおり、技術が発達して、そしてしかし、それに伴うデメリットがとりわけICTの空間において起きている部分がある、そういった中で、伝統的な、広くあまねく公共的な情報を広く社会の構成員に共有するといった放送の使命というものが、新しいICT環境のもとでこそその真価が問われるというか、発揮するべきではないかというような御質問、御発言だと
○宍戸参考人 東京大学の宍戸でございます。 私は、憲法それから情報法を研究しておりますが、総務省で開催されました放送を巡る諸課題に関する検討会の構成員として、このたびの改正の前提となります検討に加わっておりました。 本日は、その観点から、本委員会で審査いただいております放送法改正案につきまして、参考人として意見を述べさせていただきます。 お手元の資料に即して御説明を申し上げます。 まず、日本
○宍戸参考人 御質問ありがとうございます。二点、それぞれ簡潔にお答え申し上げたいと思います。 先ほど、私、安全かプライバシーかではなく、安全もプライバシーもということを申し上げ、また、後藤先生の方から、そういう考え方は非常によいのではないかということを御指摘いただいたこと、大変私も力強く感じた次第でございます。 その上で申しますと、やはりプライバシーの保護ということを憲法上国家目標として掲げるということは
○宍戸参考人 御質問をありがとうございました。二点、簡潔にお答えを申し上げます。 第一に、先ほど私の報告でも言及いたしました本年一月三十一日の最高裁決定の評価でございますけれども、私は非常に好意的に受けとめております。 つまり、検索エンジンがインターネット上で社会的基盤として重要であるという側面と、それからやはり、先生御指摘のとおり、時の経過によって、過去の前科のような不名誉な事実であったり知られたくないような
○宍戸参考人 ただいま御紹介にあずかりました宍戸です。 本日は、情報化社会におけるプライバシー権について意見を述べる機会をいただき、大変光栄に存じます。 以下、お配りした資料に沿って意見を述べさせていただきます。 まず、一、新しい人権の概念です。 日本国憲法十三条の前段は、個人の尊重について定めております。これは、利己主義、エゴイズムとも、全体主義とも異なり、みずから生き方を選択し、その行動