1959-07-10 第32回国会 衆議院 外務委員会 第2号
○大西委員 私は日赤の代表は、少くとも日朝両国間ですぐ調印しようじゃないか、それを条件付調印と申しておりますが、そういう態度であったはずであります。それを政府に問い合せて参りましたところが、外務省といたしましてはそれに対してノー、反対の意思表示をされた、そのためにこの調印がおくれた、こういうふうに聞いておるのでありますが、そのいきさつについては間違いはございませんか。
○大西委員 私は日赤の代表は、少くとも日朝両国間ですぐ調印しようじゃないか、それを条件付調印と申しておりますが、そういう態度であったはずであります。それを政府に問い合せて参りましたところが、外務省といたしましてはそれに対してノー、反対の意思表示をされた、そのためにこの調印がおくれた、こういうふうに聞いておるのでありますが、そのいきさつについては間違いはございませんか。
○大西委員 私の質問は北鮮帰還の問題と安保条約に対する期限の問題と、それからもう一つは在日米軍の基地を攻撃した場合の問題について御質問いたします。 今日は日赤の社長が見えないのですが、前委員から質問のありましたように、国際委の決定がおくれておるのですが、このおくれておる責任は日赤にあるのか、日本政府にあるのか、これに対してどのようにお考えになりますか。
○大西委員 初めに忘れない先にお願いしておきますが、島津日赤社長を参考人として呼んでいただくことをあとでお諮り願って、おきめ願いたいと思います。
○大西委員 それではこの問題につきましては、私は必ずよい結果が近い将来に招来されるものであるという期待のもとに次の質問に移ります。 いよいよ送還が実施されますと、韓国側の情報によりますと、実力でもってこれを阻止する、こういうことを言っておるのであります。このことは、かねてから韓国政府のそういう対外発表というものは、私どもはそうにわかに信を置いてどうこうという必要はなかろうかと思いまするが、しかしこのことが
○大西委員 北鮮側が急ぐということは了解ができないと言われるが、私は急ぐのが当然であって、別段了解のできないことじゃないと思うのであります。今の御説明によりますと、それは単なる事務的な問題でちょっと停頓しておる、こういうことだそうでありまするが、あるいは韓国の赤十字の代表がいろいろ向うで工作をするとか、あるいはまた米国の赤十字がこれに介入するのではなかろうかというふうないろいろな風説が飛んでおります
○大西委員 アジア局長、保安庁長官、大臣にかわって次官にお答えを願いたいと思います。私は朝鮮の問題についてこの機会にお伺いしたいのであります。今わが国と朝鮮の問題は、北鮮送還の問題、それから釜山に抑留されている漁夫の送還並びに安全操業の問題、この二つは問題としては全然別個な問題、しかし共通点がありとすればいずれも人道的な問題であって、それをわれわれとしてはあくまでも人道的な立場から解決していく、こういう
○大西委員 仮定の仮定というのは何か私にはわからぬけれども、あれはかなり元気のいい発言であったけれども、軽率ではなかったかというように私は考える。あなたの方も今のこの段階におきましては、円満な解決を目途としておるのだからそういうことには答えられない、こういうことを言っておられる。そういたしますと、前のいろいろなああいう不穏な発言と申しますか少し感情走った発言は妥当でない、こういうふうに訂正されますか
○大西委員 この問題は大臣がいないから、これ以上やりません。 今前質問者の質問におきまして、農林省の水産庁の方では最悪の場合はどうするか、こういう質問に対して、今誠心誠意交渉を続けておるのだからということでありましたが、この前の委員会におきましては、同じような趣旨の質問に対しましては、最悪の場合はこれは自己規制をやって強制出漁をやる、こういうまことに威勢のいい答弁が局長からされた。こういうふうな考
○大西委員 今佐々木君からの御意見のように、ソ連の提案に対しては私ども納得できない数々のものがあるのでありますが、こういうふうな非常に不当な提案がされるその根底には、やはり歴史的に考えてみなければならぬ問題があると思う。それは、昨年の漁期を前に控えてのいろいろな話し合いにおきまして、またその以前においても、河野さんが向うといろんな取りきめをした。その取りきめの内容につきましては河野さんの弁明するところと
○大西委員 それでは外務大臣は、米軍の日本を基地にした行動というものは、すべてこれは防衛的なものであって、侵略的なものは絶対にない。こういう断定の上に立たれるのですか。
○大西委員 在日米軍に対する第三国の攻撃という場合にはそれはいつでも侵略的なものである、こういうようにお考えでありますか。
○大西委員 この間の参議院の予算委員会で、わが党の議員の質問に答えて、総理は、在日米軍に加えられた攻撃は、同時にこれは日本に加えられた攻撃と見なす、こういうことを言っておられるのでありますが、この総理の見解に対しては外相も同じ考えを持っておられますか。
○大西小委員 あなたは一体積立金というものがどういう性格で個々の企業において積み立てられておるかということに対しての御研究は十分されておると思うのです。ということは、私どもは、積立金というもの、すなわち退職金の積立金ですね、この退職金というものが、ただ退職金は退職金として別個なものとして、何らほかに関係なくして考えられるのじゃなくして、いわば賃金を協定する場合に、今は賃金としては上げられないけれども
○大西小委員 先の問題はあとから問題にしますが、あとから言われたところの、積立金が何がしかあるという場合には、この交付金の中からそれを考慮する、こういう構想であるそうでありますね。それではただいまの施行令とかあるいは実施の要綱などにそういう考えを盛っておるのですか、どうなのですか。
○大西小委員 聞きたいことはたくさんあるのですが、時間を切り詰めまして、一点。法案の第三条に規定されておる交付金の問題ですが、これはこの前もお聞きいたしました。業者に対しての交付金、補償の高についてはこの際触れません。しかし、業者に対しての交付金と労務者に対しての退職金、これとの比較をしてみると、あまりにもアンバランスである。この点をこの前の予算委員会においてあなた方にも反省を促しておいたのでありまするが
○大西委員 今松本委員からのだめ押しがあったわけでありますが、一方では北鮮の帰還の問題を取り上げる、一方においては釜山の抑留者の帰還を促進するわれわれの立場は、いずれもこれは人道問題であるから同時に解決すべき問題だ、こういうことなんであります。ところが韓国側の考え方を見ますと、これはたびたびの政府の責任者の言明によりますと、北鮮の帰還をこの際日本政府が思いとどまるならば釜山の抑留者を帰す問題について
○大西委員 それに関連しまして、今この帰還が実現するかしないかということは、一にかかって北鮮赤十字の出方いかんにあるということを言っておられるのでありますが、私どももこの際北鮮赤十字が弾力的な態度で国際赤十字のあっせんのもとに話し合いを進められることを願うのであります。そういう日本国民の意思を北鮮の政府当局者に十分納得させるために、もしここに国民使節的なものが北鮮に参って、日本政府並びに国民のこの問題
○大西委員 人道問題か政治問題か、まことにどうもこんがらがっておるので、そこのところもう少しやはり明確にしなければいろいろな誤解が起きると思うのです。しかしあまりこういう観念論みたいなことを話してみても次官もお答えに困られると思うから、それはやめておきます。一つここで聞いておきたいのは、きのうの新聞報道によりますと、韓国の赤十字の代表が向うに参りまして、新聞記者団にいろいろなことを話しております。AFP
○大西委員 これは急にお伺いしてもその程度のお答えしかできないだろうと思いますから、また機会を改めて、もう少し詳しく聞いてみたいと思うし、また日赤の方の責任者にも一応聞いてみたいと思っております。 今もお話のあったように、こちらは人道問題だと言っているけれども、向うは政治問題だと言うので、直接日韓交渉において政治的な解決をしたい、こういうことを言っているようでありますが、一体外務省のとっている人道問題
○大西委員 大臣がおられぬようですから政務次官にお伺いいたしますが、日赤の井上外事部長が、赤十字の国際委員会において、いろいろと努力をしておられるようでありまして、その話し合いの経過が、新聞を通じて断片的に報告がされておりまするが、井上氏が向うに行かれましてから今日まで話はどのように進んでおるか、この際少しまとめて御報告を願いたいと思います。
○大西委員 言葉を重ねまするが、国際的にはそのようでありますが、国内的には御承知のごとくすでに岡山、長野等の五つの府県、それから姫路、岡山というような百四十五の都市が平和都市宣言をやっております。近くこの団体は全面的な署名運動を展開する、こういうふうな態勢が盛り上ってきておるような状況であります。こういう事情をよく把握なさいまして、ミサイルの発達の現段階において核兵器の飛躍的な発展のこの段階におきまして
○大西委員 まだ盛り上っておらぬと言われるのは、若干認識が不足ではないかと私は思うのであります。すでに国連憲章の百九条によりまして、十年の後、すなわち一九五五年にはこの国連憲章を改訂するための全体会議を持つということが規定されております。それによって一九五五年に会議が持たれるための準備が進められたのだが、時期尚早として二年後に持ち越されて、一九五七年にまたもやこれが持ち越され、ことし一九五九年にこの
○大西委員 白熱した論議で、私もそういう問題についてお聞きしたいのですけれども、時間がわずか十分そこそこですから、しごく簡単にきょうは申し上げてみたいと思います。 私のお伺いしたいのは、ちょっと問題が大きいのでありますが、世界連邦政府運動の問題と、それから安保条約の若干の問題、それから日韓問題、この三つに限定したいのであります。端的にお伺いいたしますが、現在の国連につきましては、国連中心主義をとっておられまする
○大西分科員 入浜式でありますと年間四十五万トン、これではとうてい国内食料塩の百万トンはまかなえない。だからここに製塩の革命的な方式であるという流下式を採用し、また枝条架を採用し、そして百万トンに達する努力をした。これはまことにけっこうなんであります。そこで、入浜式を流下式に切りかえる際に、あなたの方では大体百八十トンの予想であったと言われるのでありますが、二十八年を単位といたしますと、全塩田を流下式
○大西分科員 きょう見えているのは大蔵省の監理官ですか。それから総裁と塩脳部長ですね。塩田整理の問題についてお伺いいたします。法案も出ておりますし、今回予算措置も講じられているのでありますが、塩田を整理されるようでありますが、これはどういう理由、どういう見通しでこの塩田の整理をされるのか、概括的な説明を聞きたいと思います。
○大西委員 ラオスのようなところは外交官としても行く希望者がない、こういうことを聞いております。まさにその通りであろうと思うのでありますが、こういうところに長く同一人をとどめておくということは、これは本人のためにも非常にお気の毒なことであろうと思うのですが、こういうふうなことにつきましては、やはり適当に栄転の道を講ずるべきであると思いますが、そういう御配慮はございませんか。
○大西委員 それからこの前も私が質問したのですが、向うへ外務省の調査員として派遣された人の報告によりますと、これは付随的な報告でありますが、大使館の車が途中でえんこしたりしてばかりいるというようなことを書いておるのであります。建物のみではありません。そういうことについても十分配慮を願いたい、こういうふうに考えます。 それからこれはラオスだけではないと思うのですが、為替レートの関係でむずかしい問題もあろうかと
○大西委員 在外公館のことについて一つだけ聞いておきますが、れはラオスのことです。昨年私はラオスに行って参りまして、向うの事情をつぶさに見聞して参ったのでありますが、今回専任の大使が任命されるようでありまして、この点につきましては私もまことにけっこうなことと思うのであります。向うの大使館の建物を見ますと、まことに貧弱きわまるものであります。メコン川に面するところの古ぼけた寺院のすぐそばにあるその建物
○大西委員 東南アジアの中で、すでにカンボジアの方からもキリロム高原その他の土地を提供するということで、外務省としては調査の結果、私はその詳細は知りません、が、これに対して積極的に乗り出すというような態勢ではなかったようでありますが、今回の場合と、この以前のカンボジア等からの申し出の場合と、それではどういうふうなところが有利な条件であるとお考えになるのか、その点をお伺いしておきます。
○大西委員 御調査が目にとまったのが数日前ということでありますけれども、あの報告はたしか昨年の暮れに出ていると私は思うのでありますが、その間あれを研究される機会がなかったのですか。
○大西委員 私はこの際、移民政策並びに東南アジア開発の問題について、若干関係局長に聞いておきたいと思います。 具体的に申しますが、先般外務省の調査員として森徳久氏がラオスのボロバン高原の調査に参られまして、その詳細な報告が外務省に出ておるのでありますが、私もその写しを拝見いたしまして、ボロバン地方の開発が将来有望であるかどうか、この点についてあの調査をもとにし、かつはまたそれ以前のいろいろな研究の
○大西委員 そうすると、あなたの方の警戒警報は十分発せられておった、それを明石丸はおそらくは警戒警報中であるということを知りながら、場所が李ライン外であるからというので操業に従事しておったのではないか、こういうふうに見ておられるわけですね。
○大西委員 場所はそれでわかりましたけれども、出漁に対しては巡視船が絶えずこれを警戒し、危険な場合は警戒警報を発し、また拿捕の場合にはこれに対して適切な処置をとっておるのでありまするが、今回の場合は、あなたの方としまして十分なる警戒態勢をとっておった状況のもとでありましたか、あるいはまた十分な警戒の態勢がとれなかったというふうな状況でありましたか、ここのところを一つ聞きたいと思います。
○大西委員 きょうは大臣が不在ですから、事務当局に日韓問題の二、三の点と、それから保安庁長官に少し質問いたします。 まず保安庁長官にお伺いいたしますが、去る二十二日でありましたか、また朝鮮海峡における拿捕が始まったように聞いております。その辺の事情を、私どもも調査をいたしておりまするが、少し説明をお聞きしたいと思います。
○大西委員 議論を戦わすことはこれはもちろんけっこうなことであります。しかしながら、政府としては交渉を始める前に、一定の方針が確定していなければ、何を根拠にして、何を目的にして対米交渉を開始したのです。この点はつとに、私はこの交渉が始まったときにあなた方に申し上げておるのです。当時はあなたと総理大臣との方針は明らかにされないけれども、一応きまっておったようであります。ところがいよいよこれが交渉の段階
○大西委員 世論の帰一ということを言われますけれども、この交渉が停頓しておるというその原因の一番のありかは、これは与党内、政府、閣僚内にもこの問題についての意思の統一がないということ、このことは自明のことなんです、天下公知のことなんです。これについて世論の帰一を待つというようなことを言われますけれども、世論の帰一ということを言われる前に、まず与党内の世論の統一がなければならぬと私は思うのであります。
○大西委員 私の質問の問題点は、安保条約とそれから日韓問題であります。時間が三十分余りですから、十分突っ込んだ質問もできないのは残念ですが、かいつまんで申し上げます。 外務大臣は、これまでいつも機会あるごとに、年内に安保条約改定の交渉はまとめて通常国会再開劈頭に出したい、出すのだということを非常に自信を持って言っておられたようでありますが、どうやらこのごろは警職法を契機として自民党の内部が大ゆれにゆれておるようであります
○大西委員 その会談に臨んでおる両方の政府の意図がその辺にあるであろうということはよくわかるわけであります。そういう大筋からこの見通しを立てられるというのは、確かに私は一家言だと思うのであります。しかし今、後にお述べになりました中保さんの参考意見にもありましたように、やはり今なお李承晩は国内においてかなり日本を誹謗した意見を吐いておられます。そういうふうなことを見ますると、大きな基本線においてその機
○大西委員 きょうはお三人の方から、それぞれ専門の分野にわたって貴重な御意見を拝聴いたしました。中保さんは、かねてから朝鮮問題についての権威であられますし、金三奎さんは、これまた南北朝鮮の統一とその中立化という主張を貫いておられる著名な方であります。金英俊さんは、承わりますと大韓民国の方の重要なポストにおられるようでありまして、こういう割り振りから申しますと、もう一人北鮮系の代表の方がお見えになれば
○大西委員 その前に、今、次官もアジア局長も帰ってしまった。大臣が予算委員会へ出なくちゃならないというのであれば、次官でも置いておくか、局長を置いておくか、どっちかの責任者に来てもらいたい。
○大西小委員 私の申し上げていることを誤解のないように願いたい。一杉山をどうするとか、あるいは一坂本をどうするとか、そういうことでは絶対にない。よく申し上げているように、あなたの国会図書館が、この職員ならということで、十分検討の結果、責任を負うて推薦した者が、ICAOの事務職員の採択は自由なりといえども、同じ職員の中から他の者を採用するということは——国際的に見ますと、日本政府の代表ではもちろんございませんけれども
○大西小委員 こまかい質問をする前に、そのいきさつについて、せっかくあなたの方から推薦をされた人があるのに、あなたの方の職員が、その推薦された人を押しのけてICAOの職員になったということについて、どういうふうにお考えになるか、責任のある立場からの答弁をいただきたい。
○大西小委員 私の質問したいのは、今問題になっております図書館の問題と違うのでありまして、これは前にもいつか館長あるいはその他の方にも電話で連絡申し上げたのですが、館長にはお話することができなかったのでありますが、外務省との関係があるのです。実は、国会図書館の職員で杉山君というのがおりますが、この杉山君が国会図書館の推薦で外務省の手を経て、ICAO、すなわち国際民間航空機関の職員に推薦された、これは
○大西委員 私は、ラオスがカンボジアと同じように、わが国に対する賠償権の放棄をやってくれたということに対して、これは心より感謝をするものであります。しかし、カンボジアに対して十五億円――このいきさつも聞かなければなりませんが、これとラオスとの間に五億円の差つがついておる。こういうところに何か理由があるのかどうか。こういうことも一応考えてみたのです。 御承知のようにヴィエンチアンというところは水道もなし
○大西委員 それから援助額でありますが、十億円というふうにきめられたそのいきさつであります。初めから向うの要求は十億円であったのか。また期間は二年ということがほぼめどになっているようでありますが、向うの要求がそうであったのか。この額と期間の問題につきまして、決定に至るまでのいきさつを、差しつかえない範囲で聞かせていただきたい。
○大西委員 大した問題ではないのですから、気軽に御答弁願います。 ラオスの政情ですが、これは私の知る範囲ではパテト・ラオというのがありまして、今の政権に対しましては、あるときは協力をいたし、あるときはこれに対して非協力の態度をとる。この動向が、将来のラオスの政権の安定に、非常に大きな要因となっていると私は見ておるのでありますが、最近のこのパテト・ラオ、すなわち共産主義的な考え方を持つ人々の動向はどうか
○大西委員 もしここに米国が金門島のこの紛争に対して武力をもって介入する、こういうことになりますれば、日米安保条約の定めるところによって当然駐留米軍は出動することになると思うのでありますが、これについては外務大臣は異議はないでしょうね。そういうふうな安保条約の規定によって米車の出動が考えられるということについては、これは当然お考えになると思うのでありますが、いかがですか。
○大西委員 私どももそういうふうに見たいのでありまするが、台湾海峡に面する大陸の中共軍の総司令官は、近く金門局を解放する、やがてこの解放は台湾にも及ぶものである、こういうことをかなり明確に言い切っております。それに対しまして米国のダレスは、この問題が局地的に解決するというふうに見ることはできないのだ、こういうふうに、まだ態度は鮮明にいたしておりませんけれども、かなり強腰であります。こういうことを見ますると
○大西委員 この間の緊急総会には藤山外務大臣みずから出席されましていろいろ御奮闘の結果、最悪の事態の回避がなったことは御同慶にたえぬところであります。しかしあの解決までの過程を見ますると、新聞も藤山外交けがの功名なんということを書いておりまするが、途中では大へんよろめいたということも事実である。藤山外相自身はかなりの統一した考えを持っておられたようでもありまするけれども、岸総理大臣との間に若干のズレ
○大西委員 総理大臣、あなたは非常に甘い考えを持っておられるのじゃないか。韓国の世論を聞いてみますと、ここにもごくその一例でありますけれども、与党の機関紙であるソール新聞などが六月の十四日にすでにその社説において、日本政府が漁船の返還を打ち出してきたということはつまらぬ言いがかりをつけてきた、そうして韓日会談を意識的に停頓させようとする意図、こういうことを言っておる。さらに韓国日報においても、その翌日
○大西委員 残念ながら結論はそういうことになっておるということを、私は申し上げたのであります。今るるお話しのように、日韓会談は、会談が開始されましてからすでに七年もたっておる。いろいろとその間に紆余曲折がありましたが、今日この時点においてこの日韓会談を判断いたしますと、何ら進展していないと思うのであります。これに対しまして、見通しにつきでましては困難であるけれども努力をする、こういうことを言っておられるのでありまするけれども
○大西委員 私の質問も重複を避けまして、日韓問題について総理に聞きたいと思います。 その前にまくら言葉を一つ。五月三日の韓国の民議院選挙は、これは与党の勝利に終ったのでありますけれども、御承知のようにあの選挙は、反日、反共を旗じるしにして独裁政治を行う李承晩の率いる自民党と、それから親日、日韓貿易促進を旗じるしの民主的な運営を唱える野党との決戦であった。結果は与党の勝利に終ったのでありますが、その
○大西委員 三つの理由についてそれぞれの見解が表明されたのでありますが、合法政府の要請によって派兵をするということは法律的にはよろしい、しかし政治的な判断は別だ、こういうふうに言われるのでありますが、私は法的にもこの点は十分問題があると思う。まず政治的にはこれは別だと言われるが、それでは政治的にはどのような判断をされたのか。
○大西委員 この三つに対しまして日本政府の態度は、アメリカのその理由というものは納得できる、こういうふうに考えられますか。今までのお話を聞いておりますと、不明確なようで非常にあいまいである。こういう問題につきましては、あとの判断の根拠になることでありますから、今日までとって参りました行動もこういう理由についてはっきりした判断をして、そうしてその上に立っての行動であったと思うのでありますから、はっきりと
○大西委員 だいぶ中近東の問題について承わったのでありますが、アイクの教書を見ますと、派兵をすることは、これはよほどの重大なことである、しかしこの危険を冒してもなおわれわれはこの際断固派兵するのだ、こういう非常にきっぱりした決意を述べておるのであります。幸いにしてこの問題につきましては、ソ連が自重をしておりますので、今のところ事は破局の段階には至らないようでありますけれども、アイクが申しましたごとく
○大西委員 お伺いいたしますと、住いにしても食事にしても、そこで病気にかかったときの食事にしても非常に悲惨な状況であったように聞いたのでありますが、ところが国際赤十字から調査員が派遣されたときとか、あるいはUP、APの新聞記者などが収容所をたずねていろいろとあなた方と意見を交換したときなどには、それほど悲惨な状況が報告されていないのであります。また李承晩大統領なんかが視察に来たときなどにも、なかなか
○大西委員 この報告書をちょっと今見ますと、事実を述べてもどうしても聞いてもらえないということが書いてあるのですが、その辺の事情をもう少し、——向うがどういうふうなことを言ってそういう調書に判を押すようになったのか。
○大西委員 三人の参考人の方からいろいろと李ラインの問題にからむ事情を聞かしていただきまして、田中さんからはこの問題の概括的な御報告でありました。また政府に対しての強い要望もございました。寺下さんからは幸いにして危機を脱出されたその当時の模様もお伺いいたしました。山本さんからは悲惨な抑留者刑務所の事情を聞きまして、涙を催したものであります。十分御意見を聞きまして、後ほど私どもはこの問題解決のために政府