1952-04-02 第13回国会 衆議院 地方行政委員会 第24号
○大泉委員 自治体が何か事業をやらんとするときには、とにかく自治体の意思あるいは自治体の責任においてやられるのだから、多数の意見を尊重してやられることはけつこうだが、何といつても実際の問題としては、税の負担をするのは少数の者が多く負担をして、どつちかというと多く負担しない、あまり裕福でない者が多い。結局財政負担ばかり多くなつてしまつて、収入の方と非常に不均衡な結果がますます生じて来るというようなことがあり
○大泉委員 自治体が何か事業をやらんとするときには、とにかく自治体の意思あるいは自治体の責任においてやられるのだから、多数の意見を尊重してやられることはけつこうだが、何といつても実際の問題としては、税の負担をするのは少数の者が多く負担をして、どつちかというと多く負担しない、あまり裕福でない者が多い。結局財政負担ばかり多くなつてしまつて、収入の方と非常に不均衡な結果がますます生じて来るというようなことがあり
○大泉委員 武岡さんもいらつしやいますから、地方財政委員会の方のお考えも承りたいと思うのであります。地方住民の考え方も知識も、あるいは財産程度もみな一律一体なら、国から受ける利益というものと自分の自治体から受ける利益というものは、みんな同じになりましようけれども、住民それ自体貧富の隔たりが非常にある。また事業上においても税の負担というものはみんな違つておる、こういうように種々雑多な内容を持つておるので
○大泉委員 ちよつと大臣に簡単にお尋ね申し上げますが、今回の政府の地方財政法の改正案に対しては、きわめて妥当な考え方であると思うのでありますが、ただねらいは政府の自治体に出される金を、自治体の住民に対してねらいを定めておられることは非常にけつこうなことだが、はたしてこの自治体の住民が政府の意のあるところを全幅的に受入れられるかどうか、要は結局自治体を運営しておるところの理事者あるいは議会等においては
○大泉委員 どうもきわめて簡単な御答弁で恐れ入りましたが、これが普通の官庁の局長とかあるいは長官ならば、私はもう少し辛辣に進めたいのですけれども、何しろ公選知事としての県民全体の信頼をになつているあなたに対しては、言い過ぎかもしれませんけれども、少くとも事業に対する許可認可を与えるときには、みずから業者の希望なりあるいはその目的なりというものを、立場をかえて考えるべきだ。ただ自主性のない、業者に利用
○大泉委員 まあ、いくさに負けてこういうざまになつたのだから、うやむやにされるけれども、もしなかつたらあなたたいへんなことだ。こうしたことは一つの運命だからしようがない。そこで私はあまりにも物件的な処理に走り過ぎて、資材活用というような立場にとらわれ過ぎたと思う。しかも搭載物資に局限されたというけれども、どうも搭載物資と船体というものは、やはりそう区分ができないと思う。もちろんそれはあなたの方の考えでみれば
○大泉委員 この元戦艦陸奥の沈没が重大性があることは、戦敗国日本としてはきわめて等閑に付されないできごとだと思うから、まことに感傷的な質問だとは思いますけれども、証人はまつたく出先の民選公務員として非常に重大な責任を持つておられる立場から、多分お考えになつたろうと私は思うのですが、この船は海軍の軍人が二千数百人乗つておる。しかも原因不明で沈没した日本の一大戦力であつたということを考えてみたときに、これをただ
○大泉委員 作業の監督はどういうふうなことでやつたかは大体今までの話でわかつておりますが、建設省から監督に対する費用なんというものは出たのですか、出ないのですか。
○大泉委員 山口県知事は、建設省からその作業の実施監督を委任されているのですが、その委任の法律的根拠、性質等に対して、あなたが直接の監督の立場にありましようから、知つている範囲でこれを説明していただきたいと思います。
○大泉委員 関連して——私も自動車課税に対しては常に主張して参つたのでありますが、ただいま岡委員からきわめて重要な質問がありましたので、この際地方財政委員会の荻田さんにお尋ねしたいと思います。自家用自動車に対しては、きわめて奢侈税的な税金をかけておりますが、トラツクあるいは大型乗用車に対しこは、きわめて恩惠的な軽い税をもつてやる、こういうことは、いわゆる税の実質的な均衡からいうならば、私は不合理ではないかと
○大泉委員 それから鈴木さんにちよつとお伺いしたい。遊興飲食税と入場税が非常に高いので、何とか引下げてもらいたいという話が、もうここ三、四年ずつと続いておるのです。なお遊興飲食税の税率はあまり幅があり過ぎて、これに対して私どもどうも手のつけようがない。飲食する場合に、飲食税であるならば、これは下ぐべきであるという主張もうなづかれるのですが、遊興となると、他に引下げなければならないものがたくさんあるのに
○大泉委員 附加価値税がもう一年延期されるのは、やはり実行を前提として延期されるのですか、それとも先行き適当な機会にこれを廃案にしてしまうというような意思で延期してしまうのですか。今のところは延期ですからどこまでも延期という意思でありましようけれども、その見通しについて大臣の所見を承りたい。
○大泉委員 それはそうでありますけれども、先ほども申し上げた通り、どうも区会議員あるいは区長、区に関係の深い方々が運動の急先鋒になつておられる。いわゆる当事者が運動者であるということはもちろん区民の代表だから、また信頼されて区会議員に選ばれたんだから、その人の意見というものは、そのまま区民を代表しておるという形になつているのでしようけれども、実体はそうじやない。いわゆるその人に信頼があるから、区会議員
○大泉委員 やはり何といつても権力を持つているものが、財政権までも指示慫慂するということも、結局許可認可権という具的体な一つの力がものを言う場合が多いのであります。それでありますから、なるたけ支障のない限りは、そういう方向に持つて行つてもらいたい、こういうふうに私は希望しておきます。そこでちよつと誤られるといけませんから申し上げますが、今東京都の特別区に対して、いろいろ区会議員等あるいは有志等を中心
○大泉委員 私の聞かんとするところは、門司さんからたいへん詳しく聞かれたので、私はその点非常に感謝しております。ただ昨日も大臣から地方自治の発展は、市町村を完全自治体の方向に持つて行くのだというお言葉がありましたし、また鈴木さんもそういうようにおつしやつておられてけつこうでありますが、何か法案を出されるたびに政府がめんどうくさがつて、府県にばかり権限を委譲して行く傾向がはつきりわかるのであります。政府
○大泉委員 私がお尋ねしておるのは、府県に目標を置くのか、あるいは市町村に置いておるのか、市町村の中でも市は市、あるいは農村は農村というふうに置いておるのかということを聞いておるのであります。なるほど全体を目標としておると言われればそれまでですが、府県の住民も市町村の住民も住民ではあるけれども、全体としてはやはり同じ一つの立場のものである。ただ政府の考えておるところはどこに自治体の重点を置くかということをもう
○大泉委員 政府と国民のつながりは、やはり国会を通じてありますけれども、国会みずからの、議員提出の法案も出されるからよいようなものですけれども、どうも地方の行政機関は行政の立場ばかり見てかかる。市とか町村とかいう住民の立場は、むろんそれは財政上からも、あるいは自治の強化の上からも考えては案出されましようが、とかく行政の立場から運動をする、こういう傾向はあまりよろしくないのではないか。たとえば府県知事
○大泉委員 時間もあまりありませんから、きわめて簡単に伺います。今度自治庁が行政簡素化を中心として、こういう改正案を出されたのはまことにけつこうだと思いますが、政府は改正案を提出するに至つた根拠をどういうところに求められているか、国会の意見を尊重してこういう法案を提出したのか、あるいはまた運動の力によつて改正しなければならぬと決心されたのか、あるいは政府自体がみずから行政の上からこうしなければならぬと
○大泉委員長代理 本日はこの程度で終了いたしたいと思います。次会は公報をもつてお知らせいたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十九分散会
○大泉委員長代理 ただいまの門司委員の御意見は尊重いたしまして、委員会としては責任大臣に対して極力出席を促して、委員会の権威を高めたいと思います。立花君の御意見に対しても同様と思います。
○大泉委員長代理 ちよつと申し上げますが、木村君は、被害状況の報告と、国警の活動の説明程度で、政府委員としての説明はできませんから、それはまた適当な機会にお願いいたします。
○大泉委員 昨日神奈川県の方の証言によりますと、がんぜない少年がみな農家の方に働いておられる。農家に労力をもつて奉公するといつても、このがんぜない子供が何が農業の手助けになるか。自分の食うだけで手一ぱいだのに、そのほか学校にやらなければならないとするならば、とてもこれは農家には計算上引合わないということになるのに、それをとにかく雇い入れて養つて行くということは、将来農業をもつて一家をなされるならけつこうですが
○大泉委員 二、三お伺いしたいと思います。少年少女が親の手元から離れて奉公する際にはいろいろありましようが、少年少女がみずからの判断で行く場合は私は少いと思うのであります。たいてい親の都合で他に出られると思いますが、そういう場合には、親の生活経済から、女の子を何とか手伝わせるというような場合もありましようし、また少年の将来——職業でも、あるいは技能でも授けて、これを育ててもらうというような、少年のほんとうの
○大泉委員 あとのお尋ねですが、先ほども申上げたように、戦後急速に占領下において制定されたすべての労働法規が、現在の日本の国民道徳の水準では適当であるかどうか、この考えをあなたからお聞きしてみたいと思います。
○大泉委員 私のお尋ねせんとするところは、これはいわゆる地域的な一つの現象で、地域的に非常に違うのであます。九州の方やあるいは関西の方ではあまりなく、特に東北地方、北陸地方に多いのだが、地方的な条件例等によつて、いわゆる奉公に出す側を取締るというか善導するというか、そういう解決の方法はないかということです。問題を起すのは受入れた方から起すのであつて、これは国民全体として、とにかく法律によつて取締るのであるけれども
○大泉委員 証人の職責上から証人の発言せられたことは、私どもの審議の上にきわめて重要な御意見であり、また問題を解決する上にきわめて有効なことであろうと思いますので、二、三点お伺いしたいと思います。 この問題は社会問題としてまつたく大きな問題であつて、またきわめて処理困難な問題であります。こういう立場から、私はどうすればいいのかという結論はまだわからぬ。現在起つておる問題は、子弟を奉公に出すというよりも
○大泉委員長代理 ほかに質疑がなければ、本日はこの程度にして散会いたしたいと思います。次会は公報をもつてお知らせいたします。 本日はこれをもつて散会いたします。 午後零時五十四分散会
○大泉委員 私は委員長に一つ希望しておきたいと思います。あまり議案として重要な議案が今ないものですから、ほかの方の問題ばかり拾つて来られるような質疑応答が続けられて、国民が聞かんとする、あるいはどうしても国民に知らしめておかなければならぬというような、委員会における質疑応答がきわて国民に密接するような問題があればけつこうですけれども、こういうふうにだらだらした委員会をあまりちよいちよい開いてもらつては
○大泉委員 最近大きな建築物に対して当局が抑制しているという話を聞きます。完全な講和ができて来ますと、賠償問題があるから、とかくどうも相手国に対して遠慮をしなければならぬというようなことから、かなり建築を遠慮させるということを聞いておりますが、そういうことはありますか。
○大泉委員 当局がそういう深い関心を持つておられることは非常に喜ばしいことでありますが、私どもはたまたま戰災をこうむつた都市に対して、こういう機会に多小権力を加えた計画性のあるものにしなければならぬのじやないか、こういうふうに考えておる次第でございます。いつも都市に対しては重大な関心を持つておりますが、特にこういう考えはありませんか。小さなブロツクに対する強制的な区画整理、具体的に言いますと、大きな
○大泉委員 都市建設について二、三点伺いたいと思います。最近の都市建設は、あまり計画性を持つていないように思いますので、このままで都市が自然のままに放置しておかれたならば、将来交通地獄が必ず生ずると思う。そこで都市建設に対してどんな計画性を持つているか、また考えを持つておられるか、一応承りたいと思います。
○大泉委員 大体この間の長官の答弁で私どもは満足した形であつたのですが、今のお話によると、まだ何だか移動性があるように思うのでありますが、これはやはり選挙期日を中心として計算的にとられるからそういう考えが出る。また候補者を中心として考えるから、立候補が確定しないと、やはり法の発動ができないということになるのであつて、これは候補者を中心としなくとも、選挙運動は選挙運動である。あるいはまた何も選挙期日を
○大泉委員 それからこれは選挙管理委員会の方ですが、どうも私どもは、選挙管理委員会の委員長を初め委員の方々も、その立場において非常に努力されておることは了としますが、どうも選挙法の根本的な改正ということは、ちよいちよい私どもは承るのですが、こういうことは選挙管理委員会として妥当であると考えるかどうか。私はどうも選挙管理委員会としては、そういう選挙法の改正について意見として述べられることはけつこうでありますが
○大泉委員 そういたしますと、六箇月というものは取締りの当局の、いわゆる選挙期日から通算されたひとつのさかのぼつた計算になるのだが、国会によつて解散が行われる場合には、それは自動的に計算される結果になるのですが、そういう場合は、やはり選挙の目標が来年の一月であるとか、あるいは二月であるとかいうような立場から、いわゆる六箇月を期間として計算すると、やはり違反と知りつつ、違反行為を事前運動としてやるけれども
○大泉委員 門司委員からも発言されたと同じようなものですが、選挙管理委員会は、やはり公正な選挙をするということが、最大の目的でなければならないと思うのです。それがやはり国民の良識にばかり期待して、国民がりつぱな選挙をやられるようにということは——これは国民をそれほど信頼するのは、けつこうですけれども、やはり過去の実績において、違反の実績というとおかしいのですが、とにかく相当違反が現われておるということからこれを
○大泉委員 これはどうも会社としては、あまりにずさんな経理法だと思う。少くとも自動車の修繕費その他で、いわゆる経費として支払つたものを、あとになつて財産収得のために肩がわりした。そうすると太洋自動車に対する小切手の交換とはいいながら、一応はこの財産収得をするときには太洋自動車に支払いをしなければならない、こういう計算になりますね。
○大泉委員 これは二十四年四月十五日に払つておつて、あとで会社が、解除になつてから二十六年六月に契約されるまで仮払いでそのままにおいておつたのですか。
○大泉委員 会社の経理上のことについて、一、二点聞いてみたいと思います。三百五十方円の太洋自動車に払つたときには、自動車の修繕費として仮払いとして払つたと言われておりますが、これは当然会社の内部経費である。この経費があとで財産買収に対する金を変化したいきさつをひとつ……。
○大泉委員 今の答弁ではちよつとわからない。しからばいわゆる法人財産の目録中に渡邊敬吉さんの寄付金として一千八百五十五万二千八百五十円ということになつているが、これはどういう財物によつて寄付の名称になつているか。
○大泉委員 二、三お尋ねいたします。証人は自己の事業の利益の中から一割を社会事業に寄付した、こういうお話でありますが、それはこの事業の内容、輪郭を大体知つておつて一割の計算が出て来たのか。自分の営業にはもうかるものもあり、もうからないものもある。あるいは社会事業に必要な経費があるために、とうていこれは引合わない——。たとえばこの事業費が五百万円かかる、あなたの利益の一割、五千万円もうけてその一割五百万円
○大泉委員 自己の所管、所有にないものに対する改装費とか改善費とかいうような予算を計上するということは——自分の財産目録あるいは財産になつているものであつたならそれでよろしいが、他から借用しておるもの、あるいは賃貸しておるようなものに対する予算編成をするということは、私どもの常識ではとうてい考えられないと思いますが、そういう自己の所有にないものに金をかけるというようなことがあり得るのですか。
○大泉委員 証人は一昨年七月に就任されたようでありますから、あるいは時間的におわかりないといえばそれまででありますけれども、予算編成について大蔵省などに折衝されるのは、やはり港湾建設部関係は一切あなたがやつておられるわけでありますか。
○大泉委員 御報告申し上げます。地方財政に関する国政調査のため、東北地方に参りました第一班について、便宜私から御報告申し上げますが、今回の調査は、先般来平衡交付金増額等に関連して問題となりました地方財政の実態についての調査であつて、詳細な調査資料を集めて持つて来たのでありまするが、具体的かつ詳細なことは資料について他の班の方々と連絡いたし、また財政に関する小委員会等でも御検討があるかと思いますので、
○大泉委員 それでは四百万円で損害は補いがつく、こう考えられたのですか。それじや四百万円をどういうふうに処置されましたか。
○大泉委員 損害賠償に対する責任を負うというような計算からそれはやつたのですか。またもしそれが沈没した場合にはそれだけで損害は済むと思つたのですか。
○大泉委員 証人にちよつとお尋ねいたします。山九運輸から借用を肩がわりするときに証人は保険をつけようとは思わなかつたのか。また四建の方でそれをつけてくれとは言わなかつたのか。