○大沢説明員 刑務所作業収入が、歳入予算に比較いたしまして五億七千万の増収となっております。その増収となりましたおもな理由といたしましては、まず、刑務所の作業の内容につきまして、いわゆる低格作業、紙細工でございますとか封筒張り、さような低格作業から有用な作業に転換いたしますことによります作業内容の改善をはかりました点、また製作収入におきましては、生産量の増加、特にいま御指摘になりました賃金収入におきまして
○説明員(大沢一郎君) 書籍の差し入れにつきましては、本人の教化上支障ありと認めるもの以外につきましては許可しておる次第でございます。
○説明員(大沢一郎君) ただいま御指摘のございました女子少年院、あるいは医療少年院、これは少年院のただ種別のうちの一つでございます。女子少年院は女子少年のみを収容する、医療少年院はいわゆる医学的な治療を要する者、身体的ないわゆる内科的、外科的疾病、あるいは精神科的な疾病、つまり精神異常に近い者、あるいは薄弱者という者の男女の少年を収容する施設でございます。これは女子につきましては、全国各矯正管区内に
○説明員(大沢一郎君) 今回の増員を要求しております数がわずか五十人でございますが、少年院の教化活動を充実するために、まだまだ人員の不足であるということは御指摘のとおりでございます。われわれとしましては、かような状況をなすべく早く一挙に解決いたしたいと存ずる次第でございますが、まず今回の五十人のほうをしぼりまして、重点的に。この五十人をお願いいたしましたゆえんのものは、少年院の指導体制を確立いたしますために
○大沢説明員 大体高等検察庁所在地の刑務所あるいは拘置所にその管内確定者を収容しておるわけでございます。ただ東京の高検管内確定者も非常に多うございまして、仙台高検管内がわりあいに少ない。なおまた東京管内には巣鴨拘置所が接収解除になりましてこちらに戻りました際に、死刑執行場が整備されないということになりまして、東京管内の死刑確定者は仙台で執行するということになっておりますので、順次東京管内の確定者を宮城刑務所
○大沢説明員 宮城刑務所の病舎は、いま暖房設備がございまして、スチームが通るようになっております。温度、寒冷の状況等によりまして、病舎の一部に収容するということも可能でございます。その点、われわれとしましては十分注意いたしまして、不当な寒さにふるえさすというようなことはさせないつもりで、十分配慮してまいりたいと思います。なお各地に、どこへ置いてもよいじゃないかというお考えでございますが、平沢に限ってそうするということも
○大沢説明員 平沢の健康状態につきまして、本人も本年七十二才の高齢者でございますので、十分留意いたしておるわけでございます。宮城刑務所におきまして大体月に二回ないし三回定期的に健康診断をいたしておるのであります。そのつどわれわれのほうに報告をよこすように手配いたしておりまして、現在の健康状態は血圧その他きわめて正常でございまして、理科学試験によりましても何ら異常はないという状況でございます。ただ本人
○政府委員(大沢一郎君) 初等、中等、特別、医療と少年法では規定しておるのでございます。初等は十四才から十六才まで、中等はそれ以上の二十才までの者、特別は特に不良化の程度の進んだ者、特別な措置を要する者、医療少年院は、心身に障害がございまして特別の医療措置を必要とする者、かように分けておるわけでございます。
○政府委員(大沢一郎君) 御承知のように、少年院は全国各地にございまして、各地の少年院とも職員の手不足に因っておるわけであります。最近の少年の非行の状態、また、少年院に課せられました使令等にかんがみまして、少年院におります少年に対します職業補導あるいは体育の振興等に相当の力を注いでおるわけでございますが、いかんせん少年院の人的機構というものがきわめて脆弱でございます。今回の増員でもってしても十分な措置
○説明員(大沢一郎君) 実際問題におきまして、刑務所の処置といたしましては、進んで呼び出すということはいたしておりません。さような措置をとりますことは、執行を予告するというようなことにもなりますので、特に死刑の確定者につきましては、私は現場の経験はございませんので伝聞ではございますが、朝起きてからある時間まで、きょう執行命令が来るんじゃないかというふうな心の安定を欠くような状態がございます。死刑の執行
○説明員(大沢一郎君) ちょっとただいまの御趣旨が判然いたしませんのでございますが、つまり再審却下後でございますか、あるいは、収容が長引いている全部の間でございますか。
○説明員(大沢一郎君) 施設におきまして死刑確定者につきましての面接につきましては、親族あるいはまた友人等の面会、あるいは本人から希望がごさいますればその面会申し込み、あるいは希望に応じましていついかなるときでも面会を許して面会させております。
○政府委員(大沢一郎君) ただいま御指摘のとおり、正式にはいただいておらずに、入手できる範囲を入手してお るわけでございます。
○政府委員(大沢一郎君) 平和条約の関係の戦犯の刑につきましては、日本が引き継ぎました際には、判決センテンスだけをもらって執行しておるわけであります。ただ、法務省といたしまして、かような戦争犯罪というものにつきましての将来の研究等の大きな法理の問題もございますので、一調査部におきまして、帰還者、あるいはまた、さような事件の弁護人として海外に行かれた弁護士の方、さような方面、また」できるだけ当時の連合国
○政府委員(大沢一郎君) 極東国際軍事裁判所関係の死刑を除きまして、わが国が巣鴨プリズンとして収容を受け持っております間、ただいまの千百三十三名中不幸にしてなくなりました者が十七名でございます。
○政府委員(大沢一郎君) 日本に移管せられました当時に在所いたしておりました者が九百二十七名、その後移送されて参りました者が二百六名、千百三十三名でございます。
○政府委員(大沢一郎君) ただいまの数の中で日本国内で裁判を受けました者は、いわゆる極東国際軍事裁判がそれに該当するかと思いますが、極東国際軍事裁判所で刑を受けました者が二十五名、その他の者は外国でそれぞれ言い渡しを受けまして巣鴨プリズンに移送されてきた者でございます。
○政府委員(大沢一郎君) 今さような関係で、私も医学的な面はしろうとでございます。今医療分類課長が出席しておりますが、説明さしていただいてよろしければ一つお許しをいただきまして、医療分類課長から説明したいと思いますが、よろしゅうございますか。
○政府委員(大沢一郎君) 刑務所、少年刑務所等の収容人員の推移でございますが、昭和二十五年から、過去約十年の経過を見てみますと、昭和二十五年には、年末の現在人員が九万五千三百八十名、これが漸次減少して参りまして、昭和三十五年末におきましては七万二千百十六名という数字に減少しておるわけであります。その減少は、漸次減ったわけではございませんで、途中から一部の増員はございましたが、大体、最近の傾向といたしまして
○政府委員(大沢一郎君) まあ普通のお医者様でございますと、みずからの病気を訴えて参りまして、医師の指示によく従うわけでございます。別に診断中に危険とかいわゆる医療上の放射線とかあるいはまた外科等の障害は別でございますが、いわゆる患者さんとの間におきましては何ら危険がなく、むしろ信頼される、たよられる立場にあるわけであります。ところが、刑務所、少年院等におきまする対象者は、いわゆる受刑者あるいは犯罪少年
○政府委員(大沢一郎君) ただいま御質問のございました矯正医官がきわめて補充が困難であるという点でございますが、要約いたしますと、まず国家公務員でございます医官の待遇が、一般の民間施設、会社等に勤務するお医者さん等と比較し、また開業医等と比べましてはなはだしい懸隔がございましたのと、また矯正医官の勤務の条件が矯正施設という特殊な環境のもとにございますので、いわゆる勤務中に危険の度が非常に高かったことなどがおもな
○政府委員(大沢一郎君) 矯正医官修学資金貸与法案の逐条につきまして御説明を申し上げます。 第一条は、この法律の目的を規定したものでございます。矯正施設の収容者に対しまする医療の適正な管理が、刑事政策上きわめて重要であり、かつこれを担任する医師たる矯正施設職員を充実確保する必要性の大きいことにかんがみまして、その方法として、医学を専攻する者で、将来矯正施設に勤務しようとする者に対し、修学資金を貸与
○政府委員(大沢一郎君) 補導期間の問題につきましては、われわれもまだ、全部の退院者が入りましてまだ二年半でございまして、その予後が十分つかめてないわけでございます。現在のところ、昨年末までに補導院から卒業して参りました者の約三〇%が目下定職についておったり、あるいは家事使用人として働いている、またあるいは結婚いたしまして、普通の生活をしているという数字が出ておるわけでございます。で、二三%が再び補導院
○政府委員(大沢一郎君) ただいまお示しのございました婦人補導院の収容者の大体半数がいわゆる精薄と目さるべき程度の者でございます。現に補導院におきましてもかようなものと一般との処遇につきましては非常に苦慮しておるわけでございます。といいましても、また別個にして悪い場合もございますし、ある種の偏見なりあるいはひがみも多少あるというような点で、居室その他につきましては、やはり分類して処遇いたしておるはずでございます
○政府委員(大沢一郎君) にはきまっておりません。全国的に少年院教官が十四名、技官が十名、これが通りますれば、各少年院の実情を見まして、定員配置をするわけでございます。
○政府委員(大沢一郎君) ただいま高田先生から、九州地方を御多用中御視察賜わりまして、立法問題あるいは行政方面の問題につきまして、適切な御指示を拝聴いたしまして、われわれといたしまして深く感謝申し上げますとともに、御趣旨に沿いまして、さらに検討を進めていきたい、かように存じておる次第でございます。 ただいま御質問のございました刑務所におきまする医療の問題でございますが、御説にもございましたように、
○大沢説明員 現在、はす池でございまして、順次端から埋めておりますので、ただいま約七百坪ばかりの埋め立てができましたが、引き続いて埋め立てをいたしまして広げたい。そういう順序を追うことで御了承願いたいと思います。
○大沢説明員 ただいま御指摘のございました和歌山の刑務所は、御指摘の通り、地震地帯でございますし、また毎年台風が参るところでございまして、天災が非常に多いのでありますが、構内が非常に狭うございまして、ただいまお話しのような、万一の場合の避難所がぜひ必要な刑務所でございます。それにこれは女子を収容しておりますので、男子収容者以上に、環境的に抑圧された気持を開放するということは、処遇上も一つの必要性があるわけでございまして
○説明員(大沢一郎君) 人を殺した罪の償いをするというこは、いさぎよく裁判を受けるというふうに解釈するのが通常の解釈じゃないかと思います。しかし一面、山口二矢は実際に自殺したのであります。死をもってわびるというような考えを持つ人も、これはあり得ることなのですから、その点もわれわれといたしましては、懸念いたしまして、特段に、今まで収容されておりました警視庁においてどういうことがあったかということで、何
○説明員(大沢一郎君) もしも少年に間違いがあってはならぬというので、所長から——その取り扱いは、普通少年が入って参りますと、その鑑別所の意義、目的というものをよく注意するわけです。これは次長が直接これに当たります。また所持品の検査等につきましても、領置をいたすわけであります。それも係長がみずから行なうわけでありますが——というふうに指示をいたしました。またその処遇についてでございますが、通常家庭裁判所
○説明員(大沢一郎君) 山口少年が観護措置決定によりまして東京鑑別書で収容中に自殺をするに至らしめたことは、まことに残念なことでありまして、われわれも、ただいま御指摘になりましたように、捜査に障害を与えたという点で、きわめて遺憾に存じている次第でございます。 山口少年が入所いたしましてから自殺に至ります経過も、新聞等で相当詳細に報道されておる次第でございますが、ただいま御質問のございました特に留意
○政府委員(大沢一郎君) ただいまから昭和三十五年度法務省所管予算の内容について、その概要を御説明申し上げます。 昭和三十五年度の法務省の予定経費要求額は二百八十六億九千七十九万三千円でありまして、これを前年度の予算額二百六十五億四千百三十一万一千円に比較しますと、二十一億四千九百四十八万二千円の増額となっております。 増額分の内訳を大別致しますと、第一は、人件費関係の十七億五千五百二十七万二千円
○説明員(大沢一郎君) ただいま御指摘のございました他に危惧の念を持たすというような刑務所の外塀の倒壊でございますとか、少年院の寮舎の屋根が飛んだというような緊急を要するものは、直ちに営繕課長が当時現地に参りまして、約一千万の手元にあります経費を充当いたしまして即刻復旧、二、三日のうちにそれだけの応急復旧はいたしました。さような社会不安の生じないような応急の処置だけは完了済みでございます。なおまた、
○説明員(大沢一郎君) 少年院等の全壊庁舎の中に刑務所十庁、少年院十五庁ということになっておりますが、これは施設全部が参ってしまったというわけではございませんで、全壊の工場等の出たところ、あるいは諸施設で浴場が全壊したというようなところを一戸としてあげておるわけでございまして法務省としましても、もちろん、いわゆる今おっしゃいました改良復旧と申しますか、この際によくしようという考えは持っておるわけでございますが
○説明員(大沢一郎君) ただいまより法務省所管の昭和三十五年度概算要求の概要について御説明申し上げます。昭和三十五年度法務省所管の概算要求総額は四百三十六億八百九十四万円でございます。その内訳を大別いたしまして、一般行政費につきましては、三百三十七億五千四百四十五万九千円、営繕費が九十八億一千四百四十八万一千円と相なるわけでございます。このうち一般行政費のうち、百七十三億九千二百四十五万三千円、営繕費
○説明員(大沢一郎君) ただいまの先生の御意見に対しまして、われわれもその通り賛成でございまして、また、そのつもりでこの研究所も設置したいということにいたしたわけであります。そのように、研究と実際の行政施策との一体化ということにつきまして特に配慮をいたしたつもりでおるのでございます。さような意味合いからいたしまして、この総合科学研究所はあくまでも学問的なものでございますが、所長を事務次官兼任という組織
○説明員(大沢一郎君) ただいま申し上げました、新しい形でやるのではございませんで、実はわれわれが……私は経理で、その実際の事務の門外漢でございますが、しかし、出身は検察官でございますので、各刑務所あるいは少年院、保護観察所というところを私どもが経理の関係で視察に回るのでございますが、それぞれの所管の施設で、それぞれの局として、その刑務所なら刑務所、少年院なら少年院というような面ではいろいろな調査をなさつておられる
○説明員(大沢一郎君) まことにわれわれといたしまして、われわれのお願いしたいことを聞いていただいた感じがいたしまして、心強く感ずる次第でございます何分にも初年度でございますのと、大体三千五百万円のうち約半額が人件費、あとの半分が事業費ということになります。何分にもわずか四十何名でスタートいたしますので、実際の実地的な調査等は、幸い法務省の付設機関として設置いたしますので、刑務所、少年院あるいはまた
○説明員(大沢一郎君) 御指名によりまして、法務省所管の昭和三十四年度概算要求の概要を御説明いたします。 法務省の昭和三十四年度概算要求の総額は三百九十七億九千九百八十八万二千円であります。このほかに、在外公館駐在官四名分の要求が外務省所管に計上される予定でございます。これを前年度、三十三年度の予算と比較いたしますと、昭和三十三年度予算額は二百四十四億五千二百五十五万五千円でございまして、これに比較
○説明員(大沢一郎君) ただいまストーブの点につきまして、ちょっと資料が手元にございませんが、人頭庁費につきまして、増額を要求しておりますので、早い機会に実現いたしたいとかように思っておりすが、今手元に資料がございませんので、いつまでと、ただいま宙で記憶しておりませんので……。しかし、人頭庁費の増額を要求しておりますので早急に実現したいと考えております。
○説明員(大沢一郎君) まことに詳細な点まで御調査願いまして、われわれとしましては汗顔の至りでございますが、この庁費関係は職員数に応じて大体配賦を受けているのでございます。ところが、普通の官庁でございますと、一庁に数十人、数百人というふうにまとまった官庁、官署の形をとっておられるのであります。法務局におきましては、登記の関係で、京都府におきましては出張所が二十九カ所というような多数の庁になりますので
○説明員(大沢一郎君) 法務省所管の施設が老朽廃し、また、手ぜまでございまして、職員の執務能率を阻害していの点、並びにそれを利用せられる方々に、非常な御迷惑をおかけしている点は、ただいま御指摘の通りでございまして、まことに申しわけなく存じておりまして、われわれといたしましても、早急にかような状況を改善いたしたく努力はし、また、今後もいたす覚悟でおるのでございますが、何分法務省所管の組織と申しましても
○説明員(大沢一郎君) ただいまより法務省所管昭和三十三年度概算要求の概要を御説明申し上げます。 法務省所管昭和三十三年度概算要求の数字的な御説明を申し上げる前に、概算要求に当りましての基本的な態度について簡単に申し上げることを御了承願いたいと存ずる次第でございます。 法務省所管事務は基本的な法令の立案あるいは法令の執行という、きわめて重要ではございますが、じみでかつ人を中核として行われるという