○政府委員(大久保武雄君) 海上保安本部は全國を九個の管轄区域に分ちまして、その範囲内の只今申上げました業務を分担いたすわけであります。保安部は更にその管轄区域内の中の一部分を区画といたしまして、その区画された範囲内の業務を行う、保安部長の隷下に属する、かようになつております。
○政府委員(大久保武雄君) お答えいたします。海上保安廳の地方機構は只今の提案理由の説明に申上げました通り、中央に海上保安廳を置き、地方に九つの海上保安本部を設置し、その下に更に十五ケ所の海上保安部を置き、更にその下に基地施設といたしまして全國で十九ケ所の海上保安所を設けております次第であります。そこで地方の海上保安本部並びに保安部、保安所で行います業務といたしましては、海上保安廳の職務内容でありますところの
○大久保政府委員 この機会に御報告申し上げたいと思います。海上保安廰法によりまして、海上保安廳の船舶は海上保安廰の旗を掲揚しなければならないという規定がございます。この規定に基きまして、私ども海上保安廰の旗の様式を考案いたしまして、関係方面の御了解を願つておつたのが、先週の土曜日承認を得ました。これははなはだ図がまずいのでありますが、大体こういう旗に決定をいたしました。旗の地は紺青の海の色を表象しております
○大久保政府委員 ただいま松澤委員から御質問の御趣旨につきましては、私ども十分これを体しまして今回考えましたが、その中の第一点の通信施設に関しましては、大体三つの系統からでき上つております。第一は、從來の第二復員局が掃海業務のために運営しておりました中央並びに地方における通信の無線施設であります。第二は、必要なる場所に今度新設をするものであります。第三は、逓信省のもつております海岸局の業務であります
○大久保政府委員 ただいまの政府次官の御説明に若干補足をいたしたいト思います。 先般当委員会におきまして、海上保安廰の地方機構でありますところの保安本部、並びに保安部を設置しますことにつきましての御承認を得まする案につきましては、御審議を得たのでありまするが、それに引続きまして、今回はさらにそれよりも下級の施設と申しますか、保安本部ハこの前御説明いたしましたように全國に九箇所ございます。その下に保安部
○大久保政府委員 私大久保でございます。三月末まで船員局長をいたしておりまして、いろいろ法案に関しまして委員会のお世話になつておつたものでございます。三月から四月一ぱい不法入國船舶監視本部長を拜命しておりましたが、今回五月一日、海上保安廳長官を拜命いたしました。何とぞよろしくお願いいたします。
○大久保政府委員 海上保安廰の実施に要します予算は、概数で申しまして九億円であります。その職員は約八千人をもつて出発いたすことになつております。
○大久保政府委員 ただいま松野委員の御説、私趣旨といたしましては、当然その精神で進まなくてはならぬと存じます。私先ほどの説明が不十分でありましておわび申し上げますが、海上保安廰の仕事は、單なる海上警察だけではないのでありまして、航海の安全ということを非常に重要な使命といたしておるのであります。内容から申しますれば、船長の資格に関する試験もやる、それから船舶の安全に関する檢査もやる。また海難船舶の人命
○大久保政府委員 ちよつと皆様に申し上げます。私五月一日附をもつて海上保安廰長官を拜命いたしました。どうぞ今後ともよろしくお願いたします。 ただいま政務次官から御説明申し上げましたように、海上保安廰は、中央に海上保安廰を置きまして、地方組織は地方の重要なる港九箇所に海上保安本部を置き、これに次ぐ港湾に海上保安部を置き、さらにその他の港湾基地に海上保安署を置いておるわけであります。そこで本日御提案をいたしております
○大久保政府委員 ただいまお尋ねの第一点、第二十條に関連しまして、武器の使用については、御説のように、武装を惡用いたしますと、これはまことにゆゆしき事態になります。何と申しましても、海上保安廰の創設にあたりましては、これに從事する職員、特に保安官の養成訓練というものは、最も大事中の大事であると考えるのであります。新しい役所の創設にあたりまして、將來永くよき傳統をつくりますためには、どうしてもりつばな
○大久保政府委員 ただいまの御指摘の点も、至極ごもつともと存ずる次第であります。けれども御承知のように、陸上の関係の犯人が海上に逃げた場合に、どこまで逃亡するかという問題であります。おのずから船の性能その他の制約がございまして、陸上においてこれを追躡する場合においても一定の限界がある。そこで海上におきましては、この全体の建前といたしまして、海上保安を原則として海上の保安廰において取締まるということに
○大久保政府委員 お答えいたします。ただいまの御質問は至極ごもつともな御意見でございます。また法律の條文に関する御意見につきましても、十分私どもの方も御趣旨に対しまして、ごもつともと存ずる次第であります。そこで第七條第十二号「海上におりる犯人」とあります点、並びに三十一條におきまして「海上における犯罪」というようにうたつてありますが、幾分対象について範囲が違いはせぬか。たとえば三十一條におきましては
○政府委員(大久保武雄君) お尋ねの第一点の港内警察に関する点でありますが、この点は或いは他の政府委員から御説明申上げたかも知れませんけれども、港湾の経営管理の面と、それから港湾の警察面はこれは勿論両者緊密な関係におきまして十分これは提携をしなくもやならん問題ではありますけれども、行政の実態から申しますと、これは分離をいたしまして、警察というものは飽くまでそういう施設の管理面とは切離しまして、公平甲
○政府委員(大久保武雄君) 数字的な点は後で山崎政府委員から御説明申上げますが、海難審判所を海上保安廳の中に包攝いたしませんでしたが、理由といたしましては海難審判所は行政機関ではございますけれども、裁判所と同じような職能を営むわけでありまして、何人にも私議せられず、良心に從つて審判をいたすべき筋合でございます。さような筋合でございまして、やはりこれは海上保安廳と別個に独立した機関といたしまして判断をいたしました
○政府委員(大久保武雄君) 只今この法案の成案経過につきまして御質問がございましたが、この法案を作ります際におきましては、内閣の審議室が中心になりまして、各省集りましてこの法律案の作業をいたしたのであります。尚又立案から今議会提案に至るまで関係方面とも緊密なる打合せの下にこの法律案が制定されましたわけで、決して運輸省の一方的な見解ではございません。その点は御了承願いたいと思います。 尚又陸海の緊密
○大久保政府委員 第一の御質問の長官の任命でありますが、もちろん御説のように、任命に当りましてはつとめて民主的な方法を講じたいと思つておる次第であります。ただ海上保安廳の場合は、一般の治安に関する事項のほかに、海上を安全に保安する一般海事行政に相当する面をも含んでおるのであります。かような次第で、にわかにこれが全國的にわたつて統一ある組織として動くというような関係からいたしまして、公安におきましては
○大久保政府委員 予算の概要は、概数を申しますと、海上保安廳全部の予算が十二億円であります。これは要求額であります。そのうち海上保安に必要なる予算が四億円であります。
○大久保政府委員 この法律案は約三年前から、種々研究をいたしてまいつたのであります。その間に関係各省はもちろん、総司令部の方面とも十分打合せをいたしまして、この法律案の成案を見るに至つた次第であります。 ただいま大臣からの御説明の通り、この法律案の基本的なる理念として貫ぬいておりますものに二つの点があります。すなわちその一つは航海の安全であります、その一つは海上における治安の維持であります。航海の
○政府委員(大久保武雄君) それでは運輸省の方から經過を御説明いたします。 先程厚生省の政府委員から發言がありましたように、閣議決定がありました後で、關係方面から社會保障制度の調査團が來るからその勸告ができ上るまで、所管問題は待つようにというお話があつたのであります。併し當然社會保障制度の勸告におきましても、この船員保險の問題もその一環として考究せらるべき筋合の問題と考えまして運輸省といたしましては
○政府委員(大久保武雄君) 施行期日につきましては、政府といたしましても成るべく本法律案成立の上は速かに実施をいたしますように努力をいたしたいと思つております。最大努力をいたしまして、まあ三月一日までには何とか施行の段取にいたしたい、こういうふうに見通しをいたしております。
○政府委員(大久保武雄君) 本要綱は更に本委員会の御意見及び一般関係者の公論に徴しまして、必要なる分につきましては、適宜な措置を講じまして最終決定をいたしたい、かように考えております。
○政府委員(大久保武雄君) 只今小泉委員から御質問になりました施行規則要綱案の取扱いにつきましては、本案は取急ぎ作案をいたしました次第でありまして、今後海難審判法の改正につきましては改正委員会が設置されて、その委員会に付議いたしますと共に、從來海上労働関係法規及び海難審判法等につきましては常に公聽会を開きまして、その議を経て法律及び政令とも制定をいたしております関係上、從來の手続によつて最終決定をいたしたいかように
○政府委員(大久保武雄君) 最初のお尋ねの小型船舶の船員の問題でありますが、新谷委員の御心配のような点もなきにしも非ずと思いまするが、現状におきましては、小型船舶の船員も海員組合の中に入つており、又そうでない場合におきましても、いろいろな小型船舶の船員を繞る漁業協会その他におきましても、この保護につきましては、できるだけ御心配のような点がないように措置をして行くように指導いたしたい、かように考えておる
○政府委員(大久保武雄君) 私は運輸省の船員局長の大久保であります。御承知の勞働組合法に基ずきまして勞働委が會が設けられております。勞働委員會は御承知のように勞働條件に關する調査及び建議竝びに勞働爭議等における調停というような役割を持つたおりまする機關であります。そこで勞働委員會は一般の中央勞働委員會と、それから船舶法に基ずきまして船員に關しては船員中央勞働委員會が設けられております。それで船員中央勞働委員會
○大久保政府委員 憲法におきまして、「行政機關は、終審として裁判を行ふことができない」という規定に相なつておりますが、この海難審判もやはりこれは一種の裁判と見るべきであると思います。そこでまた日本の國民は、いかなる者も裁判を求める權利も奪われることはないことになつておりますので、この終審として從來行われておりました高等審判所の裁決に對しましても、これは一種の行政處分でありますから、これに對する裁判を
○大久保政府委員 審判の手續、構成はおおむね司法裁判所の例にならつております。公開審判によりまして對審によつて處理をしていくということを原則といたしております。また審判官は裁判官の、理事官は檢事の職責に從つてその職務を行うというような規定に相なつております。その他一般の手續に關しましても、舊法は刑事訴訟法を基準いたしておりましたが、本法におきましては審判は刑事問題ではございませんので、この刑事訴訟法
○大久保政府委員 外國の船舶を傭船いたしました場合におきましても、日本人の船員が乗つておりますので、属人的にこの法律で審判を受ける、こういうことになつております。
○政府委員(大久保武雄君) 十五名と申しますのは、全國で十五名でありまして、高等海難審判所、地方海難審判所、それぞれ手續の定めるところによりまして所要の參審員を置く、こういうことになります。
○政府委員(大久保武雄君) 最初の水路圖誌につきましては、極力整備に努めておりますけれども、この點がお説のように非常に今後における安全上重要な問題でありますから、今後におきましても政府は一層これの整備に努力をいたしたいと思つております。 尚次にお尋ねの參審員制度でありますが、參審員の制度は陪審員制度よりももう一歩進んだ行き方である、かように考えております。即ち陪審員制度は、裁判長の問に答える權能を
○政府委員(大久保武雄君) 只今政務次官のお答えに對しまして、若干補足いたします。丹羽委員のお説御尤ものことでありまして、法案にはその點が明確になつておりませんけれども、趣旨は只今政務次官及び私から申し上げた通りであります。尚その點はいろいろ手續關係を非常に詳細に法案に盛り込みますと、非常に尨大なものになりますので、法案は今囘は大綱に止めております關係上、手續關係は政令で相當詳しく定めるつもりであります
○政府委員(大久保武雄君) 參審員の數は十五名の豫定でおります。利害關係のあります場合に、參審員として立たれますことは、いろいろ御支障があるということは想像いたされますので、そういう場合におきましては、參審員を命じます際に、よく事件の内容を檢討いたしました上で、差支ないような措置を講ずる、こういうふうにして運用いたしたい、かように考えております。
○政府委員(大久保武雄君) 參審員制度は今囘の審判が非常に廣汎な對象を持つておりますので、中には非常に技術的に專門的に知識を要するという場合が起つて來るのに考えましての規定でございますが、例えば造船所の方面の技術關係者等に御參加を願う場合があろうかと思います。その場合御本人が參審員たることを好まないという場合におきましては、これはやはりそういう方は強制的に任命するという趣旨のものではないのでありまして
○政府委員(大久保武雄君) 船員法の災害補償の規定を制定するにつきましては、國際條約の船員の勞働保險に關する條約を採用いたしております。
○政府委員(大久保武雄君) 地方の窓口の連絡につきましてお答えを申上げます。管海官廳でやります場合におきまして、船員が主として港に居住その他、殆どあれいたしております、かような關係で管海官廳は港に所在しておりますので、船員との接觸が非常によろしい、こういうことになると私は考えております。尚又船員の遺家族等で山間に居住します場合におきましても、現在管海官廳は種々遺家族との連絡組織を持ちまして遺家族を巡囘慰問
○政府委員(大久保武雄君) 只今の御答辯をいたします。最初の船員保險行政を移管いたしました理由といたしましては、仰せの如く現在の海事行政は綜合的に行われておりまして、船員行政は海上勞働行政といたしまして、國際的にも國内的にも、沿革の上から申しましても、又法制の上から申しましても、その制度が確立されております。船員保險は元來船員という特定勞働者のみを對象とした勞働保險でありまして、海上勞働者の疾病、養老
○大久保政府委員 船舶に乘り組んでおります者は全部含まれております。實際エンジンをたいておろうと、魚をつつておろうと、いずれにいたしましても船員と思います。
○大久保政府委員 ただいま館委員の御質問は漁船に乘りこんでいきまして魚をつる船員、すなわち漁撈に從事する船員が含まれております。
○大久保政府委員 ただいま館委員からのお話の、漁船勞働を保護する問題は、今まで非常になおざりにされておつた。そこで今後漁船勞働保護の面におきましては、新しく船員法の實施と即應しまして、強力にこれを發揮することが必要であろう。殊に漁業はとかく漁撈の方が先になりまして、安全と勞働保護というものをなおざりにしがちであるという點につきましては、先般新しい船員法の実施に關しまして公聽會を開きまして、非常に海員側
○大久保政府委員 學校が餘りました原因は、戰爭中非常に大擴張をいたしまして、終戰後船員を一擧に減らしましたので、各學校につきましては、養成所、商船學校、それから海事專門學院、高等商船に至るまで、いずれの學校も若干ずつ廳舎の餘裕はある。ただ海技專門學院だけは、これは終戰後再教育をいたしております。また高等商船學校は戰災によつて校舎が焼けまして、非常に不自由でございます。この點は先ほど申しましたように、
○大久保政府委員 私船員局長の大久保でございます。よろしくお願いいたします。船員の勞働問題をお話し申し上げます前に、海員の勞働の監督に關する國際的及び國内的な問題につきまして、あらかじめ御説明を申し上げておきたいと存じております。海員の勞働に關しましては、國際的には國際勞働總會におきましても、海上の勞働總會は陸上とは別に開催せられております。また勞働條約に關しましても、海員の海上の勞働條約は陸上とは