1950-12-06 第9回国会 衆議院 法務委員会 第7号
○増原政府委員 出動の際の指揮権につきましても、まだ今結論に達しておりませんのはまことに遺憾であります。ただ予備隊が出動しまするのは、一応私どもの考え得まする事態は、同じく治安に支障がありましても、天災地変というふうな場合で、なるべく団体的な相当の力を持つておる者がありましたならば、これが出動をして民生の安定のために盡すことがいい、これに対しては別にどこにも異論の出るおそれがないという場合が一つ想定
○増原政府委員 出動の際の指揮権につきましても、まだ今結論に達しておりませんのはまことに遺憾であります。ただ予備隊が出動しまするのは、一応私どもの考え得まする事態は、同じく治安に支障がありましても、天災地変というふうな場合で、なるべく団体的な相当の力を持つておる者がありましたならば、これが出動をして民生の安定のために盡すことがいい、これに対しては別にどこにも異論の出るおそれがないという場合が一つ想定
○増原政府委員 先ほども申しましたように、建前としては、やはり公安委員会の要請ということが建前になると私も考えております。むしろ実際的な場合を考えますると、地方的な、たとえば大都市、あるいは府県単位の公安委員会等の出動要請によつて出るといいまする場合には、むしろ予備隊がまだ出動しなくてもいいと認められるのに、それぞれの責任者たる公安委員会ではぜひ出てもらいたいという場合の方が想定されるものではないかということも
○増原政府委員 御質問になりました点は、予備隊の係国務大臣であります大橋総裁からお答えをすることが適当でございまするが、ただいまこちらに出席をいたしかねますので、私から御答弁をいたすことにいたします。 御質問になりました予備隊はだれの要請によつてこの三條の場合に出勤をするかということにつきましては、現在まだ成案を得ておりませんで予備隊としては研究中でございます。国家地方警察及び自治体警察関係者と十分
○増原政府委員 この予備隊はいわゆる特別職になつておりますが、退職についての取扱いは他の一般公務員と大体同様に扱うようにして特別の措置をいたしておりません。ただ開放性結核と診断されましたものにつきまして——これは現在の診断に基きますと、医学的には入隊後感染発病したものとは認められないという医者の診断になつておるわけであります。しかし入隊後のことでもありますので、これに相当期間の療養をさせることを適当
○増原政府委員 現在のところ十二月一日の資料を最近の資料としておりますが、入隊後現在までに隊を離れましたものは約千百名でございます。そのうちで自発的な退職が六百名を多少越えます。そのほかは病気その他の医学的な理由、そのうちには結核のものもあるわけでありますが、その他不適当として退職せしめたものもある。大体半数足らずが自発的退職であり、半数に満たないものがその他の理由で退職せしめたものという内訳になつております
○増原政府委員 警察予備隊は、御承知のように七月八日のマッカーサー元帥の書簡に基きまして、設置されるように相なりました内閣所属の機関でございます。現在におきましては国家地方警察及び自治体警察、これが日本の警察機構でありますが、現在の警察力をもつてしては負い切れない事態の起つた場合に、現在の警察力を補うために、七万五千の警察予備隊を設置する措置を、日本政府がマッカーサー書簡によつて許可されたわけであります
○政府委員(増原恵吉君) 警察予備隊が発足をいたしまして、募集にかかりましたのはその発足が八月の八日でございました。当時予備隊のほうはまだ設置に至らない時代でございました。私と現在の次長江口君とが、予備隊設立準備の委員を命ぜられたにとどまつておつたような事情でございました。従いまして予備隊員の募集につきましては、総理大臣から國家地方警察に命令をしまして、國家地方警察の権限と責任とにおいて、予備隊員の
○政府委員(増原恵吉君) 警察予備隊の配置は、まだその規定を定めるに至つておりませんで、関係方面と折衝をいたしている最中であります。大体の見通しとして基本的にほぼ動かない線は、全國に大体四つの管区隊を置く。これはおおむね札幌、東京大阪附近、福岡附近というふうな建前……。 〔委員長退席、理事羽生三七君委員長席に着く〕 管区総監部を置く予定にいたしているわけであります。併しそれは札幌におきまするものが
○政府委員(増原恵吉君) 警察予備隊は、只今冒頭にお述べになりましたような趣旨で設けられたのでございます。現在の日本國憲法の下において、我々軍隊を持ち得ないことは自明の理でございます。警察予備隊は軍隊ではないと申しまするのはそういう理由でございます。予備隊は現在の國家地方警察及び自治体警察の治安の維持の力が及ばない場合に出動をすることを目的といたしておりますま予備隊の編成、訓練の基本的な形は、いわゆる
○増原説明員 予備隊員を募集いたしましたときは、先ほど申し上げましたように、予備隊がまだ幹部その他できておりませんでしたので、国警の方でその仕事を受持つていただいたのであります。国警の方で受持つてもらいました実情を、私どもが承知いたしておりまする限りでは、応募者もさつき四十万と申しましたが間違いでありまして、約五十万でございますが、大勢の応募者の中で体格試験及び学科試験等を行い、人物考査、なお身元調査
○増原説明員 本部の機能発揮がどの程度になつているかというお尋ねでございまするが、御承知かと思いまするが、警察予備隊の組織は関係方面の意向もありまして、予備隊の全体の基本的な計画、政策を決定し、運営するというふうなものとして、百名の私服の予備隊員——予備隊員ではありまするが私服の者がありまして、そこに本部の長官と次長が含まれるわけでありますが、百名の私服の本部があるわけであります。この百名で全部をまかなうということでありますので
○増原説明員 御質問にお答えをいたします。最近に予備隊に入隊をいたしました者は、総計約六万六千余名であります。来る十四日をもちまして大体七万四千名の一般募集要員を充足できる見通しであります。なおその後四十万ばかりの応募人員の中で、試験に合格できる人で定員の関係上入隊できない人ができる見込みでありますが、この人たちは合格通知を差上げて、欠員ができたならば入隊をしてもらう予定である。それでさしつかえなければそのときまで
○説明員(増原恵吉君) 私新設されました警察予備隊の本部長官の増原でございます。本日は参議院の地方行政委員会で予備隊についての御質問でありまするので、お答えを申上げたいと思います。予備隊は御承知のようにマツカーサー書簡によつて発足をいたしましたが、発足以来もとより司令部方面のいろいろの指示勧告、或いは司令部に協議を要すべきものがありまして、進捗状況はなかなか思うに任せないところがございまして、国会方面