2018-05-24 第196回国会 参議院 法務委員会 第12号
○政府参考人(名執雅子君) 三重県については参考情報を提供済みでございました。また、長野県についても、近時、要望を受けて提供したということでございまして、この辺りも、私どもも、都道府県を含めた地方公共団体に対して要望に応じて参考情報の提供をするという運用を行ってまいりましたけれども、確かに、委員御指摘のとおり、このヘイトスピーチ解消法施行二年を迎えるこの機において、この参考情報を再度地方公共団体全体
○政府参考人(名執雅子君) 三重県については参考情報を提供済みでございました。また、長野県についても、近時、要望を受けて提供したということでございまして、この辺りも、私どもも、都道府県を含めた地方公共団体に対して要望に応じて参考情報の提供をするという運用を行ってまいりましたけれども、確かに、委員御指摘のとおり、このヘイトスピーチ解消法施行二年を迎えるこの機において、この参考情報を再度地方公共団体全体
○政府参考人(名執雅子君) 委員御指摘の参考情報は、この法律に関しまして地方公共団体が種々の行政事務を遂行したり地域の実情に応じた施策を実施するに当たっての参考となる情報として、人権擁護局が、法律の趣旨、また本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解釈に関する考え方を整理したものでございまして、関係府省庁に対しましては、人権教育・啓発中央省庁連絡協議会ヘイトスピーチ対策専門部会のメンバーの省庁、また希望
○政府参考人(名執雅子君) 二年前の本日、ヘイトスピーチ解消法が成立し、その後施行されまして、その事実、また法律の趣旨が報道等でも大きく取り上げられました。これも契機の一つとなりまして、特定の民族や国籍の人々を排斥する差別的な言動は許されないものであるということが社会の中で認識されつつあることが成果だと考えております。 他方、人権相談や報道等により当局で把握しているところでは、本邦外出身者等に対する
○名執政府参考人 法務省の人権擁護機関で受け付けます人権相談については、相談の内容の秘密は厳守しております。相談自体も、相談者が匿名であっても受け付けることができるようになっております。 もっとも、相談を受けました事案について、これを人権侵犯事件として立件して調査を行うに当たりましては、誰のどのような権利が侵害されたかなど、事実を確定する必要がありますので、匿名での調査を行うということは困難でございますが
○名執政府参考人 女性の人権ホットラインは、平成十一年六月に施行されました男女共同参画社会基本法の趣旨を踏まえ、人権を擁護する機関としての立場から、性差別に起因する人権侵害の被害者の救済を推進し、男女共同参画社会の実現に資するために導入した無料の電話相談であります。 女性の人権ホットラインは、ナビダイヤルを利用し、全国統一の電話番号にかけますと最寄りの法務局につながる仕組みとなっておりまして、平日
○政府参考人(名執雅子君) 委員御指摘のEU、ドイツ、またフランスのような海外の取組につきましては、委員の御指摘、また報道等により、必要に応じて適切な情報収集を行っているところでございます。 現在のところ、法務省人権擁護機関としましては、特定の被害者に対する人権侵害事案に対して、被害の申告を受けた場合に、この削除を依頼する方法を被害者に助言するほか、人権侵犯事件として行った調査の結果、名誉毀損やプライバシー
○政府参考人(名執雅子君) 平成二十九年に新たに救済手続を開始しましたインターネット上の人権侵害情報に関する事案は、いわゆるヘイトスピーチに関するものに限られているわけではございませんが、二千二百十七件でありまして、五年連続で過去最高を更新するなど、インターネット上の人権侵害事案は増加傾向にあるものと認識しております。また、この二十九年に処理を行いました人権侵害情報に関する事案のうち、プロバイダー等
○政府参考人(名執雅子君) この女性の人権ホットラインは、平成十一年六月に施行されました男女共同参画社会基本法の趣旨を踏まえまして、性差別に起因する人権侵害の被害者の救済を推進するために導入されたものでございます。 今御指摘のナンバーにつきましては、平成十八年度から電話番号をナビダイヤル化を行いまして、私どもは、ゼロナナゼロのハートラインに電話すると最寄りの法務局につながる現行の仕組みとしております
○名執政府参考人 委員御指摘のような書籍によるものやインターネット上など、その手法、媒体を問わず、特定の民族や国籍の人々を排斥する不当な差別的言動はあってはならないものと認識しております。 法務省では、これまで、ヘイトスピーチに関する実態調査、外国人住民調査を行うなどして、ヘイトスピーチの実態や日本に在留する外国人が直面している人権課題について把握し、施策に反映してきたところでございます。
○政府参考人(名執雅子君) 被災地から避難している子供に対するいじめの問題や、原子力発電所事故に伴う風評に基づく差別的取扱いなど、東日本大震災や原発事故に関連して今なお取り組むべき人権上の課題は残されていると認識しております。 法務省の人権擁護機関では、東日本大震災に伴って生起する様々な人権問題について対処してまいりました。具体的には、「東日本大震災に起因する偏見や差別をなくそう」を人権啓発活動の
○政府参考人(名執雅子君) 委員御指摘のとおり、インターネット上に掲載された名誉毀損、プライバシー侵害等の情報は、それが拡散され、被害が重大となるおそれがあるなど、重要な人権問題と認識しております。また、平成二十九年に新たに救済手続を開始したインターネット上の人権侵害情報に係る事案は二千二百十七件であり、五年連続で過去最高を更新するなど、事件数の増加も憂慮すべき状況にあると認識しております。 法務省
○政府参考人(名執雅子君) 今委員から御指摘のありました人権大国につきましては、法務省の人権擁護機関としましては、一人一人が違いを認め、互いを尊重することの大切さを理解するとともに、全ての人々の人権が尊重される豊かで安心できる成熟した社会を実現するということで、現在も人権大国という言葉にこの意味を込めて表現しております。 また、この資料は二〇一六年度の予算案計上の折に二〇二〇年度までの五か年間の工程
○政府参考人(名執雅子君) 今委員が御指摘のとおり、このヘイトスピーチ解消法が施行されまして、その事実、法律の趣旨が報道等でも大きく取り上げられたことなどが契機の一つとしまして、このような言動が許されないものであることが社会の中で認識されつつあるということは非常に大きな前進だと思っております。 また、昨日御紹介いただきました例のように、一つ一つの書き込みについては不快な思いをされている被害者の方もいるだろうということは
○政府参考人(名執雅子君) ヘイトスピーチに関する調査につきましては、法律を通すときに一度しておりますので、その推移を見たいと思いますが、今委員御指摘のありました事業者との協議につきましては、インターネット上の人権侵害の対処として非常に有効な取組の一つとして認識しております。 現在協議中でありますので、相手方との関係上、その具体的な内容を明らかにすることは差し控えたいと思いますけれども、例えば、事業者
○政府参考人(名執雅子君) EUでは、プロバイダー等と話合いを行い、ヘイトスピーチである旨の通報を受けた場合、原則として二十四時間以内にその通報について検討するよう求める行動規範を合意したと承知しております。 また、ドイツでは、対象となる事業者に対し、一定の違法コンテンツについての申告があった場合、事業者は速やかに対応する義務を負い、対応しないときは科料を科すなどの内容の法律が施行されたと承知しております
○政府参考人(名執雅子君) 今委員に御指摘いただきましたとおり、インターネット上の人権侵害につきましては、平成二十九年に救済手続を開始しましたインターネット上の人権侵害情報に関する事案、二千二百十七件であり、前年の千九百九件を三百八件上回っております。また、これは五年連続で過去最高の件数を更新するなど、インターネット上の人権侵害事案は増加傾向を示していると認識しております。 また、インターネット上
○名執政府参考人 先ほどお答えしたとおりでございます。
○名執政府参考人 我が国に居住する方々を排斥する意図がなく、また差別的表現を用いるものでないならば、安全保障理事会決議の履行を徹底するよう求めること自体は、いわゆるヘイトスピーチに直ちに該当するものではないと理解しております。
○政府参考人(名執雅子君) 委員御指摘のとおり、近年、インターネットの普及、またスマートフォンの利用者などの拡大、そういうものに伴いまして、いわゆるヘイトスピーチを含めましてインターネットを悪用した様々な人権問題が発生しております。そして、そのインターネットに関する人権侵犯事件の新規救済手続開始件数についていえば、この十年で七倍近くに増えておりまして、私どもとしましても大変ゆゆしき問題であるという認識
○政府参考人(名執雅子君) 本調査のヘイトスピーチに関する質問は、昨年六月にいわゆるヘイトスピーチ解消法が施行されたことに伴いまして、国民の意識を把握して今後の施策に役立てるため、今回初めて設定されたものでございます。 調査結果につきましては、委員今御指摘のとおりでございますが、このヘイトスピーチを伴うデモ等を知らないとする方が約四三%。また、その上で、知っていても自分には関係ないと思ったとした方
○政府参考人(名執雅子君) 法務省の人権擁護機関では、子供たちが相手への思いやりや、心や生命の尊さを体得してもらうこと等を目的としまして、地域の人権擁護委員が中心となり、学校訪問や総合的学習の時間を利用して人権教室を実施しております。ここでは様々な人権課題をテーマとして、ビデオや紙芝居などの啓発教材も工夫して、相手への思いやりの心や命の尊さ、違いを認め合うことの大切さなどについて考える機会を与える活動
○政府参考人(名執雅子君) まず最初にお尋ねのありました女性の人権に配慮した活動について御答弁いたします。 法務省の人権擁護機関では、東日本大震災を踏まえ、震災と人権に関するシンポジウムを平成二十三年度以降、毎年開催しております。委員御指摘の女性の人権につきましても、平成二十七年度に、「震災と女性 女性の人権に配慮した防災・復興の形とは」と題するシンポジウムを北九州市において開催したところでございます
○政府参考人(名執雅子君) 法務省の人権擁護機関では、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う風評に基づく差別やいじめなど、東日本大震災に伴って生起する様々な人権問題に対処してまいりました。 具体的には、東日本大震災に起因する差別や偏見をなくそうを強調事項の一つとして掲げまして、人権教室の実施、シンポジウムの開催、人権啓発、デジタルコンテンツの掲載等の啓発活動を実施するとともに、地方公共団体等とも
○名執政府参考人 今後、外部の専門家を含めた研究グループにより、現場の医師のヒアリングや科学的評価、検証の必要ながんの五年生存率を含めた基礎的データを収集いたしまして、刑事施設内のがん対策が十分であるかなど、スピード感を持って進めてまいりたいと思っております。
○名執参考人 ただいまの件でございますけれども、近藤参考人からもありましたとおり、やはり矯正の方も人が原則だと思っております。 少年たちが少年院を出るときに何を一番言っていくかというと、先生ありがとう、それから、支えてくれた仲間ありがとう。この先生や仲間との出会いというのは、少年院を出た瞬間にすべて切れるものなんです。ですので、先ほどのダルクのように、ずっとその後も支えてくれる人というのは今度は社会
○名執参考人 ただいまの件でございますけれども、家族に対する働きかけというのは大変難しいものがございまして、もともと、薬物などに手を出すとか、その以前に不良行為に染まっていく過程の中で、どうしても家族の問題が、もう一〇〇%と言っていいぐらい、どの少年にもございます。 少年は、少年院の中に入って、いろいろなことを考えたり、変わっていこうという気持ちを持って、少しずつ変わっていこうとしているんですけれども
○名執参考人 多摩少年院教育調査官の名執と申します。 多摩少年院は、東京の八王子市にありまして、家庭裁判所から中等少年院送致の決定を受けた男子の少年を収容し、教育をしております矯正施設でございます。 きょうは、少年院の現場からの発言として、薬物乱用少年の実情と、少年院での矯正教育の内容について紹介する機会を与えていただき、大変ありがとうございます。 では、お手元のレジュメに沿って申し上げます。