1987-09-11 第109回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
○参考人(吉牟田勲君) 私、あるいは近藤委員に対する答え方でも不十分だったのかもしれませんけれども、確かに、まず現段階として一律二〇%課税を是認するということを話したわけです。それは応能負担という観点からどうかと言われて、応能負担から問題があると、こう言ったわけですが、例えば公平という観点から考えますと、今のお答えともちょっと関連しますけれども、現在課税されていない不正利用の人の利子というのが金額的
○参考人(吉牟田勲君) 私、あるいは近藤委員に対する答え方でも不十分だったのかもしれませんけれども、確かに、まず現段階として一律二〇%課税を是認するということを話したわけです。それは応能負担という観点からどうかと言われて、応能負担から問題があると、こう言ったわけですが、例えば公平という観点から考えますと、今のお答えともちょっと関連しますけれども、現在課税されていない不正利用の人の利子というのが金額的
○参考人(吉牟田勲君) 確かにそういう応能負担の観点からは問題があるということで、私も、現段階でまずそうやることには賛成だけれども、将来、むしろ、先ほどの小倉先生の話とはちょっと逆になりますが、総合の方に持っていくべきだという考えを持っているというふうに先ほどお話ししたように思います。
○参考人(吉牟田勲君) 日本大学の吉牟田でございます。 所得税法等の一部を改正する法律案及びその衆議院における修正を含めまして、私の意見を簡単に申し上げたいと思います。 先ほど小倉税制調査会長がお話しになりましたように、今回の税制改正は、六十年以来非常に根本的な検討が行われまして、全体的に人口の高齢化とかソフト産業化あるいは経済・金融の国際化といったことに対応する根本的改正案として出されたわけでございますけれども
○参考人(吉牟田勲君) 把握の問題は、この制度の問題あるいは行政の問題両面にまたがる問題というより、私はどちらかというと行政の問題のような気がいたしますが、しかし制度としてどういうことが考えられるかという観点から考えてみますと、かなり所得者間のアンバランスという問題はフランスやアメリカ等でも問題になっておりまして、アメリカではたとえば給与所得についてだけ所得税の最高税率を五〇%でとどめるというようなこともやっております
○参考人(吉牟田勲君) いまの二つの問題でございますが、初めの課税最低限の問題につきましては、財政の状況等がこういう状況でなければあるいは考えるべきだという意見もあり得るのかもしれませんが、現在のような状況であれば現在の水準というのはやむを得ないんじゃなかろうか。私、非常に外人の方と接する場合が多いんですが、何かやはり外人から見ると——日本の国内で見ますと私もかなりいまの所得税の負担は低いとは余り思
○参考人(吉牟田勲君) 日本大学の吉牟田でございます。 本日議題となっております三法案それぞれについて意見を申し述べさしていただきます。 まず初めに、法人税法の一部を改正する法律案の関係でございますが、今回この法案によりまして法人税率の引き上げが一律二%行われております。私は、財政の状況によっては将来もう二%程度引き上げてもいいんじゃなかろうかというふうに考えております。その一つの理由は、過去の