1948-06-03 第2回国会 参議院 電気委員会 第5号
○説明員(友永信夫君) 今この図面の融通の形を、異常な時期に属する年であつたからとか、何とかいう御発言がありましたが、私は絶対に賛成できません。この間の委員会で私申上げましたように、電氣企業の経済を基本的に左右する條件は、自然的の條件、即ち水の出方によつて左右されるのです。天候條件が最も支配的な條件になるということです。これを適当にできるだけ融通をしてやればよいというお話なんですが、これは危險でありまして
○説明員(友永信夫君) 今この図面の融通の形を、異常な時期に属する年であつたからとか、何とかいう御発言がありましたが、私は絶対に賛成できません。この間の委員会で私申上げましたように、電氣企業の経済を基本的に左右する條件は、自然的の條件、即ち水の出方によつて左右されるのです。天候條件が最も支配的な條件になるということです。これを適当にできるだけ融通をしてやればよいというお話なんですが、これは危險でありまして
○説明員(友永信夫君) 電産の料金に対する考え方を述べます。電産は、全國発送電、配電一元化でありますが、これは経理は一元化にする。だから如何なるときでも、料金は均一を取ろう。それから業種別、或いは地域差を設けよう、これは適当な処置ができる。こういうように考えております。そうして建前としては、小口産業、特に中小工業、こういうものについては、動力では、立地條件にこだわらないように電力経営をする。大口産業
○説明員(友永信夫君) 電産の方の、この企業の規模、性格、形態につきましては、先程私述べましたから、ここで繰返す必要はないと思いますから改めて申上げません。ただ申上げたいことは、考え方の順序として、電氣事業の現在を基礎にして展開しなければならんということであつて、その場合に企業の規模が全國発送電、配電でなければならんという必然性が、あらゆる面から今後檢討されて出て來ると思いますが、それを基礎にして、
○説明員(友永信夫君) 電産から御説明申上げます。集排法が出まして、電氣事業は現在配電会社と日発と十ありますが、これが全部適用を受ける。それであの配分案をそのまま読む限りにおいては、現在十あるやつを一つにしようと九つにしようと、どちらにしろ、現在の企業形態、株式形態といいますか、この形態がある限りは、これはどちらも牴触すると考えております。ただ集排法では、國営事業、公営事業、それから労働組合、こういうものは
○説明員(友永信夫君) 電産の友永であります。電産の案の骨子は、現在の電氣事業は完全な独占事業の性格を持つておる。もう自由競爭の時代は二十年前に過ぎておる。そのときにおいても電力会社の合併併合ということをやつて独占時代を経て競爭をやつておつて、たまらなくなつて電力連盟という一つのカルテルを作つた。併しながらここで自由競爭の時代に戻しても、いずれそういう運命にあつた、而も自由競爭がいけないということが
○説明員(友永信夫君) これは大衆による指導監督機關のどういうふうな構成になるかというわけでございますか。これはこの案では指導機關と監督機關と二つに分けてありまして、監督機關はこういうふうに電氣の技術性から言つて一體として運營しなければならない。だからこれが地方的にいろいろな面で仕事を分離すると一體の運營ができないから、指導機關は一つの中央集權的な色彩を持ち、その代り事業運營が公平に行つているかどうかを
○説明員(友永信夫君) 簡單に御説明申上げますが、一社にすればなぜ電力の増産に關係するかということでございまするが、現状を申上げますと、現在電源の方を擔當するのは發送電が全國を一社としてやつております。それから配電部門は全國を九地區に分けて、九配電會社がそれぞれ獨占的に掌握しておるわけであります。これは技術的にいつても、發電配電間の技術的に、直結しておるものを分けておる點において矛盾があるのであります