○説明員(剱木亨弘君) 文部省としても全く同感でございまして、ただ後に國立大学の設置法という法律の案を作りますのに技術的な面を考えておるだけで、両省といたしまして是非二十四年度から大学にいたしたいということは全く一致した意見であります。尚それに附け加えまして、実は二十四年度の予算は、新制大学の予算といたしましては、商船学校のは運輸省の予算に計上される予定でございますので、今から予算を所管の問題に関連
○説明員(剱木亨弘君) 商船学校の移管問題でありますが、今般商船学校は商船大学といたしまして、文部省に設置されております新制大学の大学設置委員会の議を大体経まして、一應希望條件的で二十四年度から新制大学として出発いたしますことを可と認むという答申を得ておるのでございます。その條件は、速かに商船大学の所管を決定することという條件が附いておるのでございます。かねがね商船学校の所管問題につきましては運輸、
○剱木説明員 ただいままでの予算の折衡の経過をごく簡単に申し上げます。 文部省予算といたしまして、本年度各般の経費について要求いたしておつたのでございますが、大蔵省との折衡経過におきましては、非常に困難な状況ではございましたが、文部省予算の大体の線は、一應事務的には一致いたしたのでございまして、その総額は三百八十一億六千二百万円という線で、一應事務折衡をいたしておつたのでございます。なおこの三百八十一億
○剱木政府委員 請願の御趣旨にあります手藝教育は、日本の独特の技術と文化を向上させます上において重要であり、かつ日本の現下の貿易という面から申しましても、また國内生活の文化的な建設という面から申しましても、非常に重要であることはまつたく御同感でございます。これが新しい教育の中に今まで入つていなかつたのでございますが、文部省といたしましてもその重要性にかんがみまして、新制高等学校の教科課程の中に、來年度
○剱木政府委員 この件につきまして、文部省として考えを申し上げます。請願の御趣旨にあります通りに、現代の教育を実施する上につきまして、教育用品のきわめて重要なる役割を占めておるということは、申すまでもないことでございます。非常にこの点に困難が終戰後存在しておるのでございますが、この需給関係につきましては、経済安定本部及び商工省等の当局と密接なる連繋をもちまして、逐次需給関係の改善に向つて努力をいたしておるような
○剱木政府委員 教育予算の増額については、新学制の実施とともにこれまで努力して参つたのでございますが、はなはだ遺憾ながら國家の財政その他の都合によりまして、十分な計上を見なかつたのは残念に考える次第であります。六・三制の予算についても、ただいま人員の自然増加の分についての建築は、二十三年度で一應数字的には終つたのでございますが、非常にたくさんの二部制及び仮教室その他寒冷地地方における設備等、まだ完成
○剱木政府委員 非常にごもつともな点だと思います。これはかつて教員に対する研究費の問題が問題になりましたときに、種々論議された点でございますが、研究費に対する関係が給與の関係から申しまして、現在給與のほかに研究手当というものを出せないという状況で、俸給の切りかえに際しましてその特殊の地位を考慮するよりほかに、方法がつかなかつたのでございます。しかしお説の通り、実際教育職員としましては、その特殊性に應
○剱木政府委員 今数字がまとまつていないと申し上げましたのは、私どもがこの計画を無視したり、またおろそかにしているという意味では決してございませんけれども、学校教育局といたしましては、教員研修の問題が最も重要な問題の一つであると考えまして、各面にわたりまして計画をいたしておるのでございます。ただこの法律でその額をきめますことが非常に困難であるということにつきましては、さきにちよつと申し落しましたが、
○剱木政府委員 教育の研修につきまして、経費並びに計画についていろいろお尋ねがございましたが、この研修に要します経費を大体二通りに考えることができると思います。 その一つは、ここにあります調査研究をして行くという面で、各教授、教員が学校の中におきまして研究をするための、いわゆる研究費の問題でございます。その一つは現職教育と申しますか、再教育と申しますか、講習その他その職務にありながら、外に出て研修
○剱木説明員 大学院の設置につきましては、実はまだ大学院の設置基準が決定されていないのであります。なお新制大学は來年度スタートしましてから二、三年の余裕がございますが、その期間に大学院の基準が決定されることと存じます。ただ国立の大学が各府縣にずつとできるわけでありますが、これに全部大学院まで置くような施設なり、内容を持つて行くということは、これこそ國費の濫費になるおそれがありますので、これは相当重点的
○剱木政府委員 これらの各請願につきましては、その施設内容等を充実して新制大学の基準に到達できる見込みのものについては、鋭意その実現に努力中でありますが、右の趣旨に照らして、十分檢討の上考慮いたしたいと思います。 —————————————
○剱木政府委員 直轄諸学校の戰災復興につきましては、公共事業として、十箇年計画を立て、第一次五箇年計画をもつて仮復旧を、第二次五箇年計画をもつて本復旧を企図し、その線に沿うて鋭意復興を急いでいるのではありますが、何分資金の面でも資材の面でも制約を受けますので、この分では、仮復旧だけでも今後六年を要するのではないかと案じている次第であります。從いまして、一挙に復興を推進することは現下の情勢としては、まことに
○剱木政府委員 漢文を國語教科の中から除外し、他学科と均等の撰択機会をすら與えないという事実はありません。しかし、國語と漢文との関係については、愼重に研究し、その結果を教科課程上に反映させる必要があるので、近く專門家を集めて檢討する予定になつております。 —————————————
○剱木政府委員 学生一人に対しまする負担と申しますと、実はたとえば一つの大学で見ますと、その大学の総予算から、その大学にもらいます学生の一人当りの経費ということで、出すのはすぐできますが、しかしその中には直接に学生と関係のない研究所だとか、あるいは病院の経費とか、そういうものも含まれておりますので、純粋に一人当りを出す場合には、その経費の中からどういうふうに選りわけていくかという問題がありまして、実
○剱木政府委員 大体のことは申し上げられると思いますけれども、各地方別及び正確な数字につきましては、後ほど取調べてお答えいたします。
○剱木政府委員 研究費の問題につきまして御説明申し上げますが、研究費として計上してありますのは、科学教育局で計上してあります科学研究費の補助と、それから予算面には各学校の方の経緯になつておりますが、大学等におきまして、各講座に対します講座の研究費というのが、直接に研究を目的といたしました研究費として計上してあるわけであります。 なお前の御質疑と関連いたしまして、一般教職員に対しまする研究費の問題を
○政府委員(剱木亨弘君) 超過勤務手当につきまして、先程も旅行中に夜間に亘り、若しくは日曜日でも遠足に附いて行く、そう言つた特殊の関係があるということを申されたのでございますが、その点は全く私共も同樣に考えておるのでございます。これは十分その間の事情は御存じだと思いますけれども、私共が今度の二千九百二十円ベースに際しまして、二千五百円の暫定支給の際におきまするあの法律によりまして、十七割、十六割、十五割
○政府委員(剱木亨弘君) 日直と宿直の問題につきまして、山川局長から申されましたが、これは労働省としては義務制でない。併し山間及び小さな小学校等におきまして、その日直、宿直に当るような人がいないときには、止むを得ず女子も、本人なり組合が承諾された場合には、自由意思によつて日直、宿直をされることがあることをお認めになるということを申されたのでありますが、私共もやはりその点は全く同感でございまして、日直
○政府委員(剱木亨弘君) 私の説明が一つ飛躍したと考えて、そういう誤解をされたと思いますが、協定によりまして、労働組合と使用者との間におきまして、協定して時間を延長し、又は休日に労働させるという協定をするわけでございますが、この時間を延長するという問題につきましては、先に申しましたように、教員の労働の特殊性に鑑みまして、この一定の拘束時間を決めて、それに時間を延長してするというような契約は普通の場合
○剱木政府委員 ただいまの問題でございますが、政務次官から御説明申し上げましたように、教育委員会法におきましてはさしあたり市以上の、都道府縣と市に教育委員会をつくるわけでありますが、都道府縣の教育委員会と市の教育委員会との間には上下の関係は全然ありませんで、まつたく各自独立の機関として働くわけでございます。現在ありますように縣が市の教育を監督するというような、いわゆる上下の関係には立たないのでございまして
○政府委員(剱木亨弘君) その点につきましては根本的に……、私共は義務教育と申しましても、これは全國民の意思を代表する國会において義務教育というのが決定したのでございまして、その限りにおいては、國会で決定された意思に対しましては、或る地方のものが、その義務教育を押し付けられるという考え方はできないのではないかと考えるのでございます。從いまして、これはやはり國民全体の意思によりまして決定された義務教育
○政府委員(剱木亨弘君) 義務教育費につきまして、これを全額國庫負担にするか、又國庫でどのくらい負担するかということは非常に重要な問題であると考えるのでございます。尚その中におきましても、一般の経営費を全部國庫負担にするか、或いは今回計上いたしておりますような、六・三制とかいうような臨時費でございますか、そういう建築費とかいう臨時費については、全額國庫負担にするか、若しくは半額負担にするかという問題
○政府委員(剱木亨弘君) 学校教育法の第一條には、学校教育法の一部の改正のことを規定しておるのでございますが、それは大臣より提案説明を申しました内容で殆んど盡きておると思いますが、尚繰返しましてもう一度申上げたいと思います。先ず第一項におきましては、「大学設置委員会」を「大学設置審議会」に名称を変えるのでございますが、これはすでに委員会と申します言葉は、國家行政組織法の施行に伴いまして、矛盾いたしますので
○剱木政府委員 文部省といたしましては、少くとも義務教育と同じように、國庫半額負担の程度まで要求したいと考えたのでございますが、現在の財政状況その他の関係で十分の四の補助率になつたわけでございます。
○剱木政府委員 ただいまの御質問に対してお答え申します。本年度の定時制高等学校の金額につきましては、仰せの通りきわめて小額でございまして、これをもちましては大衆勤労青年の教育を、さしあたりただちに十分やつていけるとは考えていないのでございますが、御承知の通り青年学校を全部廃しまして、今回定時制高等学校に改めましたのは、形式的にむりに勤労青年の就学の数を増すということでなしに、実質的にほんとうによい教育
○政府委員(剱木亨弘君) お答え申上げます。お尋ねの御趣旨の通り、私立学校法と学育委員会法とはできるだけ同時に提出したいというつもりで準備をしておつたのでありますが、只今私立学校法の内容につきまして、私立学校総連合とお打合せをいたしておるような次第でありまして、この議会に間に合わないようになつたのであります。ただ一應教育委員会法におきましては、私立学校の方は外してあるのでありますが、この私立学校と教育委員会
○政府委員(剱木亨弘君) お答え申上げます。私立学校法につきましては本議会に提出する予定を以ちましていろいろ研究を進めておつたのでございますが、只今のところ本議会には到底間に合わないかと存じておる次第でございます。ただ教育委員会法との関係におきましては、私立学校法が後に出ますれば、これによりまして私立学校に関する行き方を徹底するつもりでございまして、その点は教育委員会法とは関係なく私立学校の方は独自
○剱木政府委員 できるだけ國庫補助するように努力する。地方財政の方はもつぱら緩和するようにと努力しているとの意見を述べた。
○剱木政府委員 四國綜合大学は種々の点より見て当局の望むところであるが、各縣各地に散在する多数校が綜合大学となることができるかどうかは、まだ研究の余地があると思う。來年度の計画としては、財源の上から、できる限り現在の学校を土台とし、新設は避けたいと考えているとの意見を述べた。
○剱木政府委員 來年度よりかねて計画中の新制大学制の実施の運びとなれば、当然該專門学校し昇格せられるとは思ふが、單科大学となるか、あるいは綜合大学の一学部となるかは、まだ結論が出ていない。当局としては、予算の点から見て、多数の学校が協力して綜合大学を作ることが望ましいと思つている。殊に、長野縣においては綜合大学設立の氣運もあるので、該專門学校も、これに歩調を合わせてもらいたいとの意見を述べた。
○剱木政府委員 文部大臣がよんどころない用で出られましたので、一應私から代つてお答え申し上げます。社会保險を教育的に取上げてまいりますことの重要なることは、まつたく御趣旨の通りだと考えるのでございます。現在におきましては医事法制等において、わずかに講義がされておるという程度でございまして、きわめて大学の講座として不完全であると思います。元來大学の講座におきまして、社会科学一般に関しまする講座が、非常
○剱木政府委員 先日新聞に載つておりました綜合大学総長との会議において日高局長の申されました問題でございますが、これはただいま文部省で各学校を地方ごとにお集まりを願いまして、さきにも申しました新して新制大学に切替につきましての事務的な案を急いでつくるために、事務的な面におきまして、大学はどういうふうにあつたらいいかということを御相談申し上げるような下準備をしておるわけでございます。その際に一應事務的
○剱木政府委員 本問題につきましては、なおあらためて四國連合大学の御提案ぜ出るそうでありまして、それと関連して研究して見たいと思いますが、この際にあたりまして二十四年度から一應の新制大学に切替の方針をもちまして、今その計画立案中でございますが、官立の專門学校だけを——既設の大学は別といたしまして、これを全部二十四年度から新制大学に切り替えるということは、財政的の面その他から非常に困難があると考えられるのであります
○剱木政府委員 ただいまの請願の趣旨にございましたように、教員の現下におきまする数的及び質的の低下、不足ということは非常にはなはだしい状況でございまして、これに対しまする根本的な対策は、やはり何と申しましても、教員の待遇改善によるほかにないとの点、まつたく御同感でございます。ただいま俸給の点につきましては、御承知のように二千九百二十円ベースにつきまして、その切替の方式について目下組合側と政府との間にいろいろ
○剱木説明員 靜岡第二師範學校の戰災復興費につきましては、本年度において非常にわずかではございますが、七十萬圓を計上しておるのでございまして、なお來年度につきましては、額その他はもちろん未定でございますが、できるだけ努力をいたしたいと考えております。なお、この師範學校は國民大學その他教員養成の大學となりますことについては、さきにも申し上げました通りに、そのあり方について今いろいろ研究を進めておる次第
○剱木説明員 青年師範學校は今まで青年學校の教師の養成機關として存在しておつたのでございますが、新學制のもとにおきましては、青年學校はなくなつてまいりますが、それに代りまして、勤勞青年の教育を檐當すべき定時制の高等學校は、相當重要な役割をもつてくると思います。この勤勞青年教育の教員を養成する機關が、新學制のもとにおいて、ぜひ必要であることは、はつきりわれわれも考えておるわけでございます。しかし一面教員養成
○剱木説明員 無給副手の問題についてお答え申し上げます。無給副手を有給化いたすことにつきましては、現在の無給副手を全國的に調査いたしまして、かつ學部及び病院等において、實際その學部の研究なり、仕事をいたします上に、どれだけのものが必要であるかということを十分調査いたしまして、その調査に基いて、大藏當局と折衝いたしてきたのでございますが、今般大體その有給化について、一應決定を見まして、近くこの豫算を議會
○説明員(剱木亨弘君) 只今お尋ねがございました特別研究生の数字その他について御説明申上げます。 特別研究生は、戰時中官立及び私立に設けられたものでございますが、現在官立におきまして千五百四十三名、私立学校におきまして百七名でございます。私立学校は早稻田大学と慶應義塾大学でございます。その待遇は、終戰前におきましては、一期生が月九十円、二期生が百二十五円になつておりまして、一期生と申しますのは、最初
○剱木説明員 ただいまのご精願に對しまして、今述べられましたいろいろな理由につきまして、文部省として今考えていることを簡単に申し上げます 和歌山工業専門學校は永い歴史を有しまする和歌山高商を、戰時中に轉換いたしまして、工業専門學校としてできたのであります。終戰後、この古い戰時中に轉換せられましたものを再轉換するという問題と、それから非常にたくさん工業専門教育機關が戰時中に殖え出しましたので、これを
○剱木説明員 府縣から早急に調査資料を取りまして——今それが来つつあるような状態でございまして、まだはつきり集計はしておりませんが、第一學年から義務制にいたしますので、その金額はそう大きくはないという豫定をしているのでございます。はつきりした金額は、まだ出ておりません。
○剱木説明員 特殊教育の中で特に盲聾唖の教育の問題でございますが、これは學校教育法では、その實施時期は政令で定めることになつておるのでございます。しかし、これは一般の児童の義務性と同じように、できるだけ早く義務性に移しますことが必要であると考えておるのでございまして、この準備を急いで進めておるわけでございます。ただその特殊教育の方は、今まで全國的にわたる基本的な調査が非常に不備でありましたために、これに