1991-09-25 第121回国会 参議院 科学技術特別委員会 第2号
○参考人(井川洋二君) 簡単にお答えします。 一つは、だれのものかということですね、DNAを解析した結果はだれのものか。全体の今ヒトゲノムプロジェクトの世界的な動きは、みんなのものにしようというのは基本的に出しているんですね。要するに、解析した結果はなるべく早くデータベースとして送ってみんなでシェアしようというのが基本的態度にはなっているんです。ただし、実際に体の中で働いている物質の暗号がわかって
○参考人(井川洋二君) 簡単にお答えします。 一つは、だれのものかということですね、DNAを解析した結果はだれのものか。全体の今ヒトゲノムプロジェクトの世界的な動きは、みんなのものにしようというのは基本的に出しているんですね。要するに、解析した結果はなるべく早くデータベースとして送ってみんなでシェアしようというのが基本的態度にはなっているんです。ただし、実際に体の中で働いている物質の暗号がわかって
○参考人(井川洋二君) なかなか難しい問題を聞かれまして、最初にお尋ねになったがん遺伝子とかがん抑制遺伝子のバランスでと言われましたけれども、それはそうなんですけれども、どちらかというと体の中ではそういういろんな、例えばがん遺伝子ですとがん遺伝子が活性化する、それからがん抑制遺伝子ですとそういう機能が落ちてくるということがだんだん積み重なって、幾つかの積み重なりがないと最後のがんにはならないんだということなんです
○参考人(井川洋二君) きょうはこのような機会を与えてくださいまして、大変ありがとうございました。私は東京医科歯科大学医学部の教授と理化学研究所の主任研究員を兼務しております井川と申します。 きょうは、主にがん関連遺伝子と、それに続いてヒトゲノムのことについてお話をさせていただきます。(OHP映写) お手元に差し上げました資料は若干分厚くなっておりますが、参考として詳しくいろいろ知りたい方のためと
○参考人(井川洋二君) たとえば、アメリカがちょうどがんの研究をナショナル・キャンサー・アクトにしたみたいに、組みかえDNA技術を用いた先導的研究とか基盤的研究というものをそのぐらいのレベルに、そういうものに組み込んでもらうというようなことがあれば進むと思います。 それから、私は、むしろこの組みかえDNA技術に関しては、すべて外国おんぶというか、そういうのでなくて、たとえば安全評価の研究も自分の国
○参考人(井川洋二君) 一言で言えば、かなりおくれていると思います。ことに動物細胞への遺伝子組み込みの技術、あるいは大量培養用の効果的な発現ベクターの開発、こういった面では非常におくれています。
○参考人(井川洋二君) ただいま御紹介にあずかりました井川洋二です。癌研究所ウイルス腫瘍部の部長と理化学研究所の主任研究員を兼務しております。 遺伝子組みかえ技術に関しましては、文部省学術審議会の専門委員として、組換えDNA実験安全審査会の委員と同指針検討小委員会の委員をし、また、科学技術会議ライフサイエンス部会組換えDNA技術分科会委員をさせていただいております。また、理化学研究所が筑波地区に設置