1975-03-20 第75回国会 参議院 予算委員会 第13号
○説明員(井上英二君) 実は、それが言えるだけ地震予知がまだそこまで進んでおらないんです。これは、まことにこういうことは申し上げにくいのでございますけれども、その確率がどの程度かはまだ言えないので、現在言えますのは、地震の前兆につきましていろいろの事実が現在までに観測されている。しかし、いままで地震予知を前提にしていろいろ調査したということは、わりに少のうございます。たとえば測地測量でいいますと、われわれ
○説明員(井上英二君) 実は、それが言えるだけ地震予知がまだそこまで進んでおらないんです。これは、まことにこういうことは申し上げにくいのでございますけれども、その確率がどの程度かはまだ言えないので、現在言えますのは、地震の前兆につきましていろいろの事実が現在までに観測されている。しかし、いままで地震予知を前提にしていろいろ調査したということは、わりに少のうございます。たとえば測地測量でいいますと、われわれ
○説明員(井上英二君) お答えいたします。 川崎の地震につきましては、いままでいろいろ報告がありましたように、昨年の暮れに地震予知連絡会におきまして、あそこに異常隆起があるということで、それを調査いたしまして、そのときいろいろ議論が出ましたわけでございますけれども、やはりこれは徹底的に調べてみる必要があるということで、各省それぞれ計画を持ちまして、科学技術庁の地震予知研究推進連絡会議と協議をいたしながらいろいろな
○井上説明員 お答え申します。 初めに申しましたように、われわれの目的、若干大学と違っておりまして、測地測量との比較という点に重点を置いております。したがって、あそこの器械につきましては連続自動記録をとれるようにしておきまして、地元の中学の理科の先生で非常にその点に興味を持っておる方がございまして、その方に一応嘱託という形で保守をお願いしている。大体そのデータは一週間ごとにまとめてもらって地理院に
○井上説明員 お答えいたします。 国土地理院で置きました館山の観測所、これは実は四十六年に科学技術庁の特別調査費でつくりました。これは、大学でやっておったように、非常に新しい施設、自動記録のできるような施設を置いております。現在それをやっておりますが、私の方の観測所の目的は若干大学と違っておりまして、私の方がやっております地震予知といいますのは、測量を繰り返して行うことによって日本全体の地殻の変動
○説明員(井上英二君) 地震予知連絡会と申しますのは、これは正式の行政的な機関じゃございません。もともと事が起こりましたのは、松代地震、えびの地震のときに、いろんな発表自体が非常に混乱いたしまして、この際どこかでやはり一つでまとまった学者の意見を集中しなきゃいかぬじゃないか、討論しなきゃいかぬじゃないか、そういう機運のもとに、建設省の事務次官が中心になりまして、各省の協力を得まして、学者ベースあるいは
○説明員(井上英二君) お答えいたします。 確かにいま先生おっしゃられたように、意見が二つに分かれたことは事実でございます。しかし、その二十対八という数字については、私そこまではっきり覚えておりませんけれども、やはり地盤沈下の地域でございますので、その反動として隆起が起こったんじゃないかという意見の方が強かったことは事実でございます。しかし、あの地域が非常に大事な地域であり、やはりそういう現象がある
○井上説明員 お答えいたします。 初めに挙げられました災害の何軒家が倒れるというお話、これは実は地震予知連絡会ではこういう発表をしておりません。
○井上説明員 お答えいたします。 初めに、私どもの関係はやはり地震予知関係が主体でございますので、その部分についてお答えいたします。 先ほど震度五では家屋の倒壊が一二%と言われましたが、実は震度五というのはそれほど大きくないと思います。大体震度五でありますのは、壁に割れ目が入り、墓石、石灯籠が倒れたり、煙突、石がきなどが破損する程度の地震を震度五ということになっております。もちろん震度五と申しましても
○井上説明員 予算の面につきましては、科学技術庁の調整費をいただいております。それから人員につきましては、実はわれわれの本当の仕事と申しますのは日本の国土の測量をするということでございまして、その方の人員を振り向けまして、そのような仕事に積極的に取り組んでいきたい、このように考えております。
○井上説明員 それをやりましてから、――科学技術庁に今度できました推進会議というものがございます。地震予知研究推進連絡会議でございます。そこでよく打ち合わせまして、地理院だけではなく、大学、気象庁あるいは地質調査所、方々の測量並びに調査をそこに入れていこうということで、国土地理院の場合には、水準測量でやっていますのは上下の変動であり、上下だけではやはり的確なことはわからないということで、水平の方のひずみがどうなっているかということを
○井上説明員 それではお答えいたします。 実は、この地方につきましては、地盤沈下地帯でございまして、以前から水準測量を繰り返し行っている地区でございます。この地域はもともと非常に地盤沈下の激しい地域でございまして、明治以来八十センチくらい沈下しておりますが、最近、水規制が行われるようになりまして沈下がとまった。とまっただけなら問題はないのですけれども、それからここ数年隆起を続けている、これがわれわれの
○井上説明員 お答えいたします。 実は、初めの活断層の問題でございますが、これは国土地理院で行っているのは少のうございまして、実は地質調査所が一番よく行っております。 実は活断層というのは、日本の場合には全国的に非常に量が多い。と申しますのは、日本は非常に地殻変動の大きなところで、非常に活断層が多い。それの調査につきましては、確かに地質調査所あたり、あるいは大学あたりでずいぶんやっておりますけれども
○井上説明員 お答えいたします。 国土地理院につきましては、そのおもな業務は測量でございますけれども、房総半島につきましては、館山に一つ観測坑を持っております。そこでは大体常駐で委嘱で一人の職員に頼みまして、地殻の変動の連続調査を続けてやっております。
○井上説明員 国土地理院の分についてお答えいたします。 国土地理院につきましては、われわれの測量のデータがそのまま地震予知に役立つということで、実は私のほうの地震予知は地震予知専門にやっておるのではございませんでして、全国の測量をやる、その結果として、そのデータを比較することで地震予知ができる。したがって、この測量のやり方をじょうずにやれば非常に地震予知に役立つのじゃないかということで、地震予知専門
○井上説明員 お答えいたします。 国土地理院関係におきましては、一つは精密変歪測量というのを南関東一帯についてやっております。その測量はどういう測量かと申しますと、非常に精密な長さを測定する機械で長さの変化をはかる、それから三角形のひずみを計算して、現在どの程度南関東に地殻のひずみがたまっているかをはかろうという測量でございまして、これを繰り返し行ないますと、現在南関東でどの程度のひずみがたまっているかということが
○井上説明員 お答えいたします。 国土地理院の場合も、基本的な考え方は全く同じでございます。私どもがやっておりますのは測地測量のほうでございまして、地殻の変動、地面の動きを調べる。これは水平的な動きと垂直的な動き。水平的な動きにつきましては、第三次長期計画におきまして、光波測距儀というような新しい測量法をもちまして全国的な測量を始めました。垂直測量につきましても、同じように五年周期で観測をやっていきたい
○説明員(井上英二君) 地震予知連絡会と申しますのは、いまの御説明にありましたような事情でつくられたわけですが、地震予知計画といいますのは、昭和四十年に第一次計画、四十四年から第二次計画を始めているわけです。これは松代地震のときに、一次の計画を一年短縮しまして、第二次計画が始まりました。それで第二次計画、四十四年から四十八年までが第二次計画になっております。来年から第三次計画になるわけですけれども、
○井上説明員 実は、マグニチュード八とか七とかいう数字は、一しか違わないのでございますが、実際八と七というのは三十倍ぐらい規模が違う。そうしますと、四というと非常に小さな地震になりますし、非常に範囲も狭うございますので、とてもこれまでの予知は不可能であろうと思います。また、現に四ぐらいの地震ではそう大きな被害は起こらないであろう。やはり、差しあたり考えなきゃいけないのは、関東震災級の八の地震、これは
○井上説明員 現在、残念ながら、地震予知でやっておりますのはマグニチュード八程度の関東地震程度の大きな地震に対していまやっと緒についたというところでございます。それ以外の、先ほどお話のありましたニカラグアの地震だとか、日本でいいますと福井の地震だとかいろいろございますが、こういう地震につきましては、現状の測量程度の荒い測量ではやはり十分につかめない、もう少しこまかい測量をやらないとだめだろうと思います
○井上説明員 いまのお話につきまして簡単に御説明申し上げます。 関東大震災がまた起こるかどうかという問題、これは実は測地測量という測量をやっておりまして、それで、関東震災のあとに測量しまして、それから現在測量をしてきておるわけでございます。マグニチュードで申しますと、大体七程度あるいは七少しこえたぐらいのエネルギーがたまっている。ところが、この地域で言いますと、変動はずっと持続しておりますけれども
○井上説明員 これは、地盤沈下の機構のほうは国土地理院の本来の業務ではございませんけれども、いままでの各地方のいろいろの地盤沈下状況から見ますと、やはり地盤沈下が一番大きな原因になっているのではないか、そのように考えております。
○井上説明員 いま現実に地盤沈下を起こしております東京、大阪あるいは佐賀平野、新潟、そういうあたりでは、私のほうで一等水準点、これはもともと地盤沈下調査が主目的ではなくて、全国の位置、高さを正確につかむための基準点でございますけれども、そういう基準点を置きまして、これを明治以来繰り返し測量をやっておるわけでございます。そういう点で、大体の沈下の速度がつかめているわけですけれども、たとえば東京あたりでは
○井上説明員 青森市付近の水準測量は、昭和三十三年から四十三年にかけて実施しておりますけれども、その結果から見ますと、一年一センチくらいの沈下を示しております。これは、それ以前の水準測量の結果から見ますと。あるいは周囲の地質状況から見ますと、明らかに自然的なものではなくて、人為的なものであろうと考えられるわけでございます。われわれの水準点の置かれておりますところは、大体地盤のしっかりした国道沿いに置
○説明員(井上英二君) お答えいたします。 国土地理院で明治以来測量しておりまして、いままで何回か測量しております。この測量二つ比較いたしますと、日本の地面の動きがわかるということで、日本の場合にはわりに世界的に見ますと地殻はあまり安定したところじゃないのはもう事実でございます。そういうことでいろいろ日本の場合には明治時分にはかり、そしていまの昭和にはかり、その間に全国的にやはり一、二メートルの動