1957-10-10 第26回国会 衆議院 大蔵委員会 第52号
○井上委員 一点だけちょっと簡単に。ただいま質問しております年末金融の問題は、これは、大蔵大臣は、補正予算を出すという問題を考えて補正予算を出すということになると、他にいろいろ補正予算を要求する諸案件が出てきはせぬか、だから、できるだけ補正予算を出すというふうなことは、もう少し検討しなければならぬじゃないか、こういう政治的含みが、多分に答弁の中にありはせぬかと考えられる。ところが、御存じの通り、第四
○井上委員 一点だけちょっと簡単に。ただいま質問しております年末金融の問題は、これは、大蔵大臣は、補正予算を出すという問題を考えて補正予算を出すということになると、他にいろいろ補正予算を要求する諸案件が出てきはせぬか、だから、できるだけ補正予算を出すというふうなことは、もう少し検討しなければならぬじゃないか、こういう政治的含みが、多分に答弁の中にありはせぬかと考えられる。ところが、御存じの通り、第四
○井上委員 問題は、政府の説明によりますと、米を上げることがインフレの要素にならぬということを言っているのですが、そういうふうに大臣もお考えですか。
○井上委員 今の答弁はきわめて重大であります。私の考え方によりますと、今の大臣の答弁は、政治的な考慮を払って八百五十円という米価をはじき出している。それから八百五十円にするがためには消費者家計にどれだけの影響があるか、それをさらに逆算をして、物価にはどうなる、指数にはどうなるというような作業をやっている。そういう印象しか私どもは受けません。私がこの問題を特に聞いておりますのは、何ゆえに八百五十円にしたか
○井上委員 時間が大へん長くなりましたので大臣もお疲れのことと思いますが、消費者米価の値上げは国民の生活に非常な影響を及ぼし、かつ国の経済の上にも重大な関係を持ってきますので、重要と思われる数点について伺っておきたい。 先ほどから同僚各位から重要な点について質疑がございましたから大体は了解をいたしましたが、この米価の値上げは、政府だ昭和三十二年度予算を編成いたしますときにすでに十キロ当りで八百五十円値上
○井上委員 もう一点、御存じの通り、政府は本年の財政の見通しを誤まった。国際収支においてしかり、非常な混乱をわが国の経済に与えておることは否定できません。国際収支は、非常な赤字になろうとしている。これの改善には、少くとも来年度上半期を必要とするであろうということがいわれている。かりに、本年度末に国際収支がとんとんになりましても、この間に失われに外貨の取り返しには、ここ数件を要するであろうということがいわれている
○井上委員 御存じの通り、数年前に千円札が発行されまして、千円札の発行以来は、大体お互いの、取引の限度が、千円を土台にするような状況になってきておる。今大蔵大臣の来年度予算に対する基本構想を伺ったのでございますが、この基本構想は、本年度の予算構想とは全く異なります別個の構想をお持ちであります。すなわち、本年度の予算構想は、積極的に財政規模を拡大して、産業経済を発展拡大していく方向へ持っていくという立場
○井上委員 最近新聞で報ずるところによりますと、五千円札を近く発行する、そのことについて、日銀政策委員会の方で一応了解を得たから、いよいよこの十月一日から発行するという方針をきめたということでありますが、本委員会は、さきに政府が一万円札を発行するという計画のありますときに、これが国民に与えます影響及びわが国通貨価値に対するいろいろの諸問題が輻湊いたしておりますので、できるだけ一万円札のようなものは出
○井上委員 問題は、しぼってしまえば、大体政府は二十万トンくらい三十六年度になれば余るという見通しが立つから、今のうちからそのような余剰製塩をさせないように対策を講じよう、こういう遠大な計画を立てられているようであります。そうしますと、工業塩はほとんど輸入をいたしておりますが、これは、この前もここで私議論をいたしましたように、現在ソーダ工業その他は、新聞を見ましても、相当の配当をやっている。株価もなかなか
○井上委員 三十六年度になれば、大体内地塩の食料塩は百五十万トンの生産が見込まれるというその生産の見込みの生産施設ですが、生産施設は流下式に全塩田がなるという一つの見通しで、こういう数字が出ておりますか、それとも入浜式塩田がそのまま三十六年も残っていきまして、それでそういう数字が出ておりますか、そこらはどうなっておりますか。入浜式塩田はまだ相当全国に改良されずにあろうと思いますが、これら零細塩業田は
○井上委員 ただいま石村君が質問をしております塩業対策及び内地塩の価格問題に関連して、確かめておきたいのですが、この問題は、私が先般本委員会で、工業塩の野放しの問題について意見を聞いたことがあります。当時、工業塩を従来政府が一手に輸入して、これをソーダ会社その他工業塩の需要者に払い下げをいたしておりましたのを、本年これを各需要者の直接扱いに切りかえて、単に政府は、その手数料の一部をもらっておるにすぎない
○井上委員 はなはだ要領を得ないのですが、私が今申し上げました通り、工業塩は基礎産業であって、原料部門としても、今後産業政策の上から守らなければならぬということはわかっております。しかし、国が援助するということは、法外な利潤を確保することじゃないのです。他の産業と比較して、他の帝業よりも非常に悪いという状態ならば、他の産業の水準までにこれを守ってやるということは当然のことであるが、それ以上のことは必要
○井上委員 私の聞こうとしておるのは、御存じの通り、国内の食用塩等の大体の需要は約百万トン、それから工業塩として大体売られておるのは二百万トンといわれておる、その二百万トンの方を野放しの状態にしてしまって、そうして片一方の百万トンの方を非常に高い価格で操作しているということです。私自身は、このソーダ会社が採算も合わぬ、あるいはまた株式会社としての経営も困難であるという実情にあるならば、これは原料工業
○井上委員 専売事業関係で、塩の問題について二、三質問をいたしたいのですが、先般六月二十五日――専売公社の船山副総裁がおいでになりますか――この人が東北地方へ出張されまして、語ったところによると工業塩が年間二百万トン、昨年夏以前までは公社の輸入であったものが、昨年七月以来これを業者の自己輸入に切りかえた。このため、年間約十億円の赤字が塩会計に出るようになったために、国内塩の生産価格を引き下げるか、あるいはまた
○井上委員 そうしますと、さらに伺いますが、この約十億の五月末の外貨保有童に対していわゆる焦げつきと称します分はどのくらいになっておりますか、実際使える外貨というのはどのくらいになりますか。
○井上委員 ただいま議題になりました外国為替の状況について、二、三質問をいたしたいのですが、最近の外貨事情の実情を御説明を願いたいと思います。
○井上委員 私は調査会の結論を聞いておるんじゃないのです。国の食糧政策の責任肴として、国の農業政策の責任者としての農林大臣は、一体食糧統制の現状において、国が負担すべきところの財政負担はどの限度までは国の負担とすべきものであるか、そうでないと、食糧行政による国費の負担は全然見てない、ことごとくそれを食管会計の中に打ち込んで、そこで赤字がなんぼ出る、出たらそれが消費者負担の値上げになってくる、こういうことになりますから
○井上委員 問題の中心がそこにあるのでありますから、この点は重要に聞いておかなければなりませんが、ご存じの通り、食管法では、農家の生産しました米は強制供出によって買い上げてきた。その強制供出の集荷の方法というものが、農家を取り巻く経済のいろいろな圧迫、あるいはまた拘束等がございまして、これではいかぬということからして、政府の方では強制供出から予約制度に切りかえた、予約制度に切りかえましたということは
○井上委員 ただいま議題となりました法案に関係いたしまして、食管制度の問題について農林大臣、また大蔵大臣等に質問をいたしたいのですが、この食管制度の問題につきましては、先般来予算委員会において詳細に質疑が行われたのでありますが、その後政府が、御承知の臨時食糧管理調査会でこの食管制度のあり方についていろいろ検討を加えており、特にその食糧管理特別会計のあり方についていろいろな資料を提供いたしまして、審議
○井上委員 関連して。私は一言質問申し上げたいのです。承わりますと、この揮発油税の増徴に関して反対の署名をされたのは、石橋内閣が組閣以前だということでありますけれども、石橋内閣は、自民党を土台にしてできておるし、またその自民党の衆議院議員を中心として組閣をされております。従って自民党の政策、自民党議員の考え方というものが内閣の政策に現われてくるのは当然であります。そして自分が閣僚という重要な地位につき
○井上委員 そうしますと、七十年使用できるという目的でいわゆる借家料といいますか、家賃を月何千円というふうにおきめになっていますか、七十年を限度にしてきめられておりますか、それを伺いたい。
○井上委員 住宅公団が発足以来、急速に住宅の建設を進行をしてもらいまして、住宅難の緩和が漸次はかられつつありますことは、まことに御同慶にたえませんが、問題は、これら建設されました今までの住宅、またこれから建設されまする公団住宅の耐用年数は、木造建築でどのくらい、あるいはは鉄筋コンクリート建でどのくらい、どういうことになっていますか、それを説明願いたい。
○井上委員 昨日の質疑に続きまして、住宅公団の件についてさらに質問をいたしたい。住宅公団が設立されまして以来、政府出資による金額及び預金部その他から借り入れました、資金で、今日までどれだけの住宅が建設され、また三十二年度においてどれだけの住宅を建設しようとしておるか。これは住宅公団の方が来ておりますなら参考に御説明を求め、なお建設省の住宅局長が来ておりますならば、建設省の住宅局長から説明願ってもいいのですが
○井上委員 今度の三十二年度の投資計画の中で、不動産銀行に七億五千万円融資している、さらに日本航空株式会社に十億、海外移住会社に十億というものが計画されて、輸出入銀行は本年は全然やってない、こういうことになっておる。もう輸出の振興もその必要がなくなったという関係でありましょうか、また他の方からの金融が十分つくという目鼻がついてのお話でありましょうか。一体不動産銀行に対して七億五千万円——住宅の方は別
○井上委員 それは、あなたは目的をうらはらにひっくり返して答弁しているんです。経済を再建するために産業の開発、貿易の振興をはかることが必要である、こういうことなので、これをあなたはひっくり返して答弁しておる。そういうこじつけの説明は、いなかへ行ったらいいかしらぬけれども、国会ではあかんぞ。やはり国が開発し、あるいは振興しなければならぬ重要な産業で、資金不足にして十分その目的をまだ達し得ない産業がたくさんあるのです
○井上委員 ただいま横錢委員から質問がございましたが、産投の投資計画に新しく産業投資とは考えられないような方面に投資計画を立てたということで、こういう質問があって、それに対して政務次官は、経済全般の振興建て直しという非常に広範囲な御解釈でございますが、産業投資特別会計の設立の目的は、そんな広範囲な設立目的を規定していないのです。それならば、設立目的の根本を改正しなければいかぬ。改正をせずに、一方的な
○井上委員 議事進行。ただいま委員長の発言を聞いておると、本日はこの程度にしておいて、明日からの日程は、もう一度大蔵委員会へ持ち帰って、そこで一応相談をして、さらにまた関係委員会の意見も聞いて、その上でいつやるかをきめる、こういうことらしいですが、本日の連合審査は、ただいま門司君からも発言がありました通り、連合審査の意義を果してないのです、全部済んでないのです。しかも質問者がまだ十幾人残っておるのです
○井上委員 それか農業協同組合、信用組合ですか、あるいは信用連合会ですか、そういうものやら、市中の非常に資本の小さい信用金庫、相互銀行、そういうものの給与の平均を出して、それとこれとを比べてはだめだ。やはり政府の管掌する一つの銀行ですから、少くともそれだけの職務上の責任と地位を国家内に保障している、そういう意味で、一般公務員よりは三割ないし三割高い俸給によって待遇を保障しているわけです。だから、それと
○井上委員 ちょっと、ただいま石野君の質問に関連してですが、金融公庫に働いている人の給与が他の金融機関の給与に比較して、ベースがほとんど違わぬという御解釈のようですが、それはどこの調査ですか。市中銀行のどこの銀行の給与水準をとってきておりますか、それを一つ参考資料に出してくれませんか。
○井上委員 いずれにしましても私どもは総理がこの際、アジア全体の平和といいますか、またアジア各国それぞれの国の独立というものを守るという立場からもそれぞれ御訪問をされることについて、国民は非常な期待を持っておりますが、どうもアメリカへ行かれる場合におきましても、あるいは東南アジア各国へ行かれる場合におきましても、総理の渡米なり東南アジアへ行かれる目的というものが一つも明確にされておらぬ、いろいろ今までこの
○井上委員 総理は、自分は別にアジアをあと回しにしてアメリカを先に訪問するというようなことは考えてない、両方とも大事であるからそれぞれの国の都合を聞いて、自分の今後の訪問先をきめたい、こういう御答弁のようでございます。ところが最近新聞の伝えるところによると、アジア各国に対しましては別に相手方の国の御都合を聞いた報道は一つも発表されておらず、反対にアメリカに対してはきわめて熱心にアメリカ訪問の具体的な
○井上委員 ただいま委員長から御説明されました昭和三十一年度予算補正第2号、特第2号及び機第1号の各案について質疑をいたします前に、岸総理大臣に一、二点質問をいたしたいと思います。 それは昨日わが党の島上君から、岸総理が石橋前総理の計画されておりましたアメリカ訪問を、石橋総理がやめられまして今度は自分が総理大臣になったので、石橋総理のかわりに自分が今度はアジア訪問よりも先にアメリカに行きたい、こういうことを
○井上良二君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案されました衆議院解散要求決議案に対し賛成の意を明らかにせんとするものであります。(拍手) すでに岸総理の所信表明に対するわが党の淺沼氏の質問、及び、ただいま細迫氏から述べられました本決議案の趣旨説明によりまして、わが党の主張せんとするところはほぼ明確にされたのでありますが、私は、さらに、民主憲法のもと、民主政治の確立のため、また憲政常道
○井上委員 今、官房長官の御発言のうちの一番重要な点は、前内閣が出した予算案、法案というものは、そのまま国会に提案をされておる以上は、当然それは生きておる、従って、それを後継内閣が継承してやる場合は一向差しつかえがない、こういう政治的御判断のようであります。ところが、前内閣は、かような政綱、政策によってこういう予算を組んだ、この予算に必要な所要の法案をこれこれ提出した、これによって国政を処理したいということで
○井上委員 提案する意味と、審査を継続されたいという意味とは、法理的解釈は違います。少くとも内閣が事を行おうとする場合、すべてそれは法理的根拠に基かなければなりません。法的根拠のない手続を行うことは違法であります。しかも、前内閣は御承知の通りの事情によって総辞職をいたしたのでありますから、当然新内閣としては、新内閣としての考え方に立って所要の法的手続をとるべきである。それを、都合のいいときは、法律上明記
○井上委員 この際、内閣官房長官及び林法制局長官に質問をいたします。ただいま委員長から御報告になりました、昨日内閣から本院に議長あて申し入れをされました「第二十四回国会及び第二十五回国会に提出し、貴院において継続審査中の別紙(一)の法律案及び第二十六回国会に前内閣総理大臣から貴院に提出した別紙(二)の案件は、その審議をすすめられるようお取り計らい願います。」というこの申し入れの条項でありますが、この
○井上委員 なるほど、それは結果的にはあなたのお考えのようなことになるかもわかりません。しかし、私ども予算を審議する者の立場から考えますと、やはりこの年間のバランスというものがどうなっていくか。またその国家予算、地方財政等の年間の実施によって、これがわが国の産業、国民生活にどう影響していくか、国際収支にどう影響するかということを考えなければならない。そうなりますと、米価の値上げという大きな問題が未解決
○井上委員 予算編成の重要なポイントは、やはり米価なり賃金ベースなり物価指数なりというものが土台になって組まれておるのでございましょう。われわれもまた、予算審議する場合には、それを土台にして見通しを立てていかなければならぬと思うのです。完全に国会の審議中には、米価は上げないという想定で予算が組まれておりますから、これを土台にしておりますが、国会が済みまするや、消費者米価は値上げをされるということになった
○井上委員 関連して。ただいまの御答弁で、非常に重要な問題でありますから伺っておきますが、大蔵大臣は、食管制度特別調査会を設置するに当って何か国会の方ではこの結果について御審議を願った方がいい、こういうお話でございます。ところで、調査会なるものは内閣に設置する、そうして、これは何ら法的根拠のない総理大臣の諮問機関になるというものであります。その結果を国会で審議すると申しましても、国会の審議の対象になりますのは
○井上分科員 若干の増減はわれわれも認めましょう。認めましょうが、三十年度の予算のように、御存じの通り三十年度は百六十七億赤字と称して、それで補正予算を組まして、百億インベントリーで帳消しにしておいて、六十七億一般会計から繰り込んだ。これをわれわれ当時の予算審議としましては、三十年度は赤字は解消されたものと考えておった。ところがきのう説明を伺うと、その後精算した結果は三十四億赤字がまだあったのだ、こうきよった
○井上分科員 善処いたしますと言うだけでは、あしたから補正予算を審議しなければならぬでしょう、そうすると、あなたの方が善処されるまで、われわれ社会党の方としましては、私の方の審議も善処します。それはやむを得ないのです。そういう政府の態度なら、補正予算に政府が具体的に善処されるまでは、われわれの方もやむを得ずこれに対して善処する、こう言わざるを得ない。この点は明確にしてもらいたい。これは一般会計に関係
○井上分科員 ただいま横路君と農林大臣の応答を聞いておりますと、全く無責任きわまる答弁ですね。そういう無責任な答弁は予算審議上ゆゆしき問題ですよ。現実に三十年度は三十四億の赤字がさらに精算の結果出てきたでしょう。これは特別調査会の議を経るまでもないことです。政府の責任で処理しなければならぬ。これは今予算審議しておる最中でありますから、三十一年度の補正予算に当然これは出さなければならない。どういうわけで
○井上分科員 この問題は非常に重要な問題であり、議論のあるところでありますから、一々ここで議論をしておると時間をとりますので、いずれ後ほど申し上げることにいたしますが、私ども大ざっぱに考えまして、日本の米麦作の農家の現状では、御承知の通り土地が細分化されまして、耕地が非常に狭くなってきておる現状、それから特に米作なら米作の場合になりますというと、政府で相当生産者価格というものに対する補償価格をつけませんとやっていけない
○井上分科員 ただいま農林大臣から御説明の通り、この十七億のうちに八億余りというものは人件費増が加わっておるという。そうするとあとわずか七、八億くらいしかない。それでは非常に事業分量がふえ、しかもやらなければならぬ事業がたくさんあるのに、さっぱり思うような仕事ができぬという結果になろうと思います。それに予算の編成の重点は生産基盤の拡充・生産性の向上、新農林建設の推進、農林漁業団体、災害補償制度等であるところ
○井上分科員 この際農林省所管の関係予算のうちで、特に食糧管理特別会計の予算について質問をいたしたいと思います。先ほど新任の井出農林大臣から、石橋内閣の井出農政としての新規予算の概要の説明がございました。井出さんはかねてこの衆議院において、また与党の自民党内部においてもすぐれた農政通として、私ども非常に日ごろ尊敬をいたし、またお持ちになっておるいろいろな所見に感服をいたして、さだめし全国の農民が非常
○井上委員 それでは伺いますが、現行米価というものは、御存じの通り、生産者米価は玄米でもって石当り二万七十円、これを中間経費をかけて石当り二万九百円で売っているのです。これはどんなやり方をしたって、どうはじいたって赤字が出るじゃないか、これを何か魔術を設けて赤字が出ぬようにできるとお考えになりますか、それを一つ明らかにしてもらいたい。
○井上委員 今の大蔵大臣の御答弁は、はなはだ妥当を欠くと思うのです。大蔵大臣は、最初井出農林大臣とお話しになって消費者米価を一升当り八円五十銭上げて、百十七円五十銭に消費者米価を改定するというふうに政治的意見が一致した。ところが、その後国民の一部、あるいはまた党内において猛烈な反対が起って参って、閣議決定を急に変更せざるを得ないことになった。その政治的いきさつはともかくといたしまして、今大蔵大臣が御答弁
○井上委員 ちょっと関連して二、三。いずれ食管特別会計法の一部改正が本委員会に上程されると思います。なおまた私、予算の分科会で十分この問題については御査問申し上げようと思っておりますが、大蔵大臣には、いろいろな関係で出席願って質問する機会がなかなかないものでありますから、この際一、二点とっくり確かめておきたいと思うのでありますが、大蔵大臣のお考えでは、予算はすべて均衡の予算を組む、収支相償うという建前
○井上委員 先般内閣は、小瀧防衛庁長官を、岸内閣総理大臣臨時代理任命後において選任をいたしておりますが、この小瀧防衛庁長官は、岸内閣総理大臣臨時代理が任命したのではなしに、石橋内閣総理大臣が任命をいたしましたか、その点はどうなっておりますか。
○井上委員 この際、内閣総理大臣の臨時代理の問題につきまして、官房長官及び法制局長官にお伺いしておきたいのであります。先般政府から、内閣総理大臣石橋湛山君が、風邪のために療養を要するという医者の診断によりまして、三週間の長期療養のために、内閣総理大臣臨時代理を任命をしたいという申し入れがあり、われわれ野党、社会党といたしましても、事、病気のことでありますので、すなおに内閣総理大臣臨時代理で国会に臨むことに