1951-03-07 第10回国会 衆議院 外務委員会水産委員会連合審査会 第1号
○二階堂委員 かような規定によつて、そういうようなことが心配がないとするならば、非常にけつこうだと考えるのでありまするが、私どもが向うで伺いましたアメリカ外の加入国の意見は、これは従来一般水産についてでもでありまするが、捕鯨につきましても、日本が非常に濫獲漁業をやる、侵略漁業をやるといつたような立場から、日本の水産全体がまだ国際的な水準に到達していないという点を強く指摘いたしておつたのでありますが、
○二階堂委員 かような規定によつて、そういうようなことが心配がないとするならば、非常にけつこうだと考えるのでありまするが、私どもが向うで伺いましたアメリカ外の加入国の意見は、これは従来一般水産についてでもでありまするが、捕鯨につきましても、日本が非常に濫獲漁業をやる、侵略漁業をやるといつたような立場から、日本の水産全体がまだ国際的な水準に到達していないという点を強く指摘いたしておつたのでありますが、
○二階堂委員 日本が正式に加入いたしました後においても、アメリカを除くほかの加入国には、日本に対して船団の制限であるとか、あるいは申合せによつて捕獲頭数の制限を加えるというような考え方が、相当強いということを私どもは考えなければならぬし、アメリカ当局としても、その点を非常に心配して指摘しておられるのであります。私どもは現在におきましては南氷洋における制限頭数は一万六千頭であると考えております。そのうち
○二階堂委員 捕鯨取締條約加入の問題につきまして二、三の点を私簡單にお尋ねいたしたいと考えます。 講和條約を前にして、わが日本がかくのごとき協定に参加する運びになりましたことは、私ども水産人といたしましてまことに喜びにたえない次第であります。かような運びに至りましたことにつきまして、米国側の好意に私どもは深く感謝をいたすものであります。私は政府当局にごく簡單に質問いたしたい点は、私先般アメリカに参
○二階堂委員 この捕鯨取締條約加入の問題は、いずれ閣議にかけられて決定を見た上で委員会にかけられることになると思うのでありますが、この問題は、水産委員会といたしましても大きな問題として取上げなければならぬ問題でありますので、委員長におかれては、これはたしか外務委員会の方と考えますが、連合審査をされる手続を、今からしていただきたいということを要望しておきます。
○二階堂委員 先ほど條約局長でありましたか、この国際協定を取締る上において官民合同の委員会といつたようなものを設ける意思があると申されたのでありますが、この委員会の性格なり、あるいは構成なりにつては、鈴木委員からも質問がありましたが、この委員会は、單にそうした取締り的な役割を果すための委員会であるか、あるいはもつと積極的に、たとえば太平洋における資源の調査、あるいは研究というようなものまで足を伸ばして
○二階堂委員 秘密で話されないという点は了承いたします。私どもは真剣に考えておる問題でありますので、当然総理もお話しくださつたことと考えます。 次に漁業協定につきましては、講和條約前に細部の臨時的な協定と申しますか、そういうものをとりきめたいという意見も、向うの方から積極的に出ておつたのでありますが、先ほどの石原先生の質問に対するお答えであつたか、その点はつきり御答弁なさらなかつたように思いますが
○二階堂委員 二、三の点につきまして、官房長官にお伺いをいたしてみたいと思います。今回吉田総理とダレス特使との間にかわされました書簡の内容につきましては、大局的立場から考えてみまして、私は非常に適切なる書簡であつたと考えております。先般私もアメリカに参りまして、向うの業界の連中あるいは国務省の連中と、いろいろ日本の水産の問題について懇談をいたす機会があつたのでありまするが、その際に、一番強く日本の水産
○二階堂委員 油の関税率の引上げにつきましては、ただいま松田委員並びに田口委員からいろいろ反対の意見が出ましたが、まつたくその通りであります。私はこれは大蔵省当局の関税引上げの考え方に、非常に根本的な間違いがある、こういうことを指摘せざるを得ないのであります。先ほどから伺つておりますれば、国内需要の五%ないし一〇%の石油産業を保護するために、かような関税の引上げをいたさなければならない、こういうことを
○二階堂委員 ただいま松田委員から、水産庁長官の出席の問題について再三催促を受けておられるのでありますが、一体本委員会の方が大切なのか、水産大学に行くのが大切なのか、どういうわけでここに来れないのか、遅れるのかという理由を、われわれ国民を代表し業界を代表しての委員会であるわけですから、ここに明確にすることが、長官としてとるべき態度ではないか、かように考えるのでありますが、依然として呼んでおるが来ないという
○二階堂委員 小委員会設直の問題で、今ここに五つばかりの委員会が出ておりますが、私は、貿易の重大性にかんがみて、特に水産加工貿易の振興の点から考えてみて、こういうような重大なる問題を審議する委員会を設置された方がいいのではないかというようなことを、従来から特に主張して参つておるのであります。これを見てみましても、貿易の問題がどこにも取上げられていないということは、私といたしましては、きわめて不満に考
○二階堂委員 ただいま石原委員からの御発言に対しましては、私も賛成であります。きわめて時宜を得た考えであると思つておりますが、ただわれわれ衆議院の意見としても、業界のみならず、これは広く国民全体が要望する大きな問題でありますので、参議院の委員長ともよく打合せて、そうして衆参両院の一致した意見として、これを政府を通すなり、あるいは直接ダレス大使にお会いくださつて、業界の強い意見とし、なおまた国民全体の
○二階堂委員 水産貿易に関する小委員会の経過につきまして簡單に御報告いたします。 十一月十五日及び二十二日、二十四日、にわたりまして、水産貿易に関する小委員会を開きました。政府当局の方方にも来ていただきまして、水産貿易の振興に対する根本対策樹立に関しまして、協議懇談をいたしたのでありますが、時間の関係並びに期日の関係から、本会期中にはつきりした具体策を樹立するまでに至らなかつたことは、まことに遺憾
○二階堂委員 一点だけ、ちよつと御意見を伺いたいと思います。この漁業権のことに関連いたしまして、新しい漁業法のもとに行われる漁業権は、組合を優先順位とせず、個人であつても会社であつても、従来から漁業を行なつておつた者に当然やるべきであるというような御意見のように了解いたすのでありますが、そういたしまするならば、この法案を貫いておりまする漁業の民主化というような根本精神と矛盾するように伺えるのであります
○二階堂委員 この輸出の問題は、やはりこれは相手のあることでありまして、従来日本の輸出につきましては、たとえばアメリカの輸入業者にいたしましても、日本から塗るところの見本と製品とが非常に実質が違う。従つてクレームづきになつて帰つて来るものや、あるいは契約破棄になるといつたようなものが、相当たくさんあつたかと思うのであります。実は昨夜も私は向うの連中と一緒に、貿易振興に関していろいろ懇談いたしたのでありますが
○二階堂委員 このかんてんのみならず、輸出向けのカン詰とかその他の水産加工品でありますが、これらの滞貨が、相当国内にあるのではないかと考えられるのであります。そういつた重要な輸出向けの品物の滞貨が、一体現在どのくらいあるのであるか。あるいはこの滞貨の処分について、いかような処分の対策を立てられておるのであるかということにつきましても、具体的の説明を承りたい。なおまた先ほど来かんてんの問題も出ておりますが
○二階堂委員 かんしよの問題につきまして食糧部長にお尋ねいたしたいと思うのであります。かんしよの統制が徐々に撤廃され、また主食からはずされるという見通しがあるのでありますが、かんしよの主な生産県——私は鹿兒島でありまするが、鹿兒島のかんしよ生産農家は、この問題については重大な関心を持つておるのであります。この問題の影響するところは非常に大きいと私は考えておるのでありまするが、何といたしましても、統制撤廃
○二階堂委員 愛知銀行局長からいろいろ御説明を承りまして、まことに同感であります。繰返してお尋ねいたしますことはありませんが、水産業の金融問題はきわめて逼迫しておりますので、この点金融問題につきましては、当局の非常な決意をもつての処置を重ねてお願いいたしておきたいのであります。 話は別になりますが、私けさ水産新聞を見ますると、農林中央金庫の支庫と申しますか、近く閉鎖されるような記事を見たのでありますが
○二階堂委員 金融問題に関連いたしまして二、三の点につき長官並びに政府委員の方に御質問いたしたいのであります。 重複する点もありますのでごく簡單にお尋ねいたしたいと思いますが、水産金融の問題は、業者にとりましては非常に大きな問題であります。にもかかわらずこの水産金融につきましては、特に大蔵省におかれましても、私どもはきわめて不熱心であるというような印象を強くいたしておるのであります。中小工業に対する
○二階堂委員 ただいまの次長の説明によつて非常に具体的に明らかになつたのでありますが、政府といたされまして、また当局といたされましても、この金融の問題はきわめて大きな問題でありますので、できるだけ早急に最善の努力を拂つていただきまして、そうして困つておりまする幾多の漁民の金融問題の解決に、全力を注いでいただきたいということを要望いたしておきたいのであります。
○二階堂委員 ただいまの冨永委員の質問に関連いたしておるのでありますが、本法案の目的とするところは、要するに漁業の民主化ということにあるわけであります。しかしながら、この漁業の民主化というものを期するためには、あくまでも金融の裏づけが絶対に必要ではなかろうかと考えるのであります。先ほど藤田次長も申されましたことく、今日細漁民、沿岸漁業者は非常な金融難に陷つておることは御承知の通りであります。ことに復金