1950-09-07 第8回国会 衆議院 災害地対策特別委員会 第6号
○久野委員 ただいま委員長のお言葉も、安本長官のお言葉と同様まことに私は敬意を表します。しかし夢物語りに終らぬようにお願いをいたします。 地方においては特に災害防除事業費というものを要望しており、輿論がもうそこに一致して来ておるので、むしろ厖大な災害補助費等の一部を削つてでもこれに充てることが、すなわち将来の災害を百分の一あるいは十分の一にし得ると思う。一箇所決壊いたしまして百万円の損害があるといたします
○久野委員 ただいま委員長のお言葉も、安本長官のお言葉と同様まことに私は敬意を表します。しかし夢物語りに終らぬようにお願いをいたします。 地方においては特に災害防除事業費というものを要望しており、輿論がもうそこに一致して来ておるので、むしろ厖大な災害補助費等の一部を削つてでもこれに充てることが、すなわち将来の災害を百分の一あるいは十分の一にし得ると思う。一箇所決壊いたしまして百万円の損害があるといたします
○久野委員 ただいま安定本部長官よりまことに懇切なるお答えを得まして、私まことにありがたい仕合せに存じまするけれども、なおその言葉が真に裏づけされるがごとき予算を御計上いただかんことをお願い申し上げたいのであります。ただいま建設大臣殿より関西の災害の実情についての御報告がありましたが、今回の関西地方を襲いました台風による被害は、特に大阪市などから考えましても、高潮による災害であつたやに聞いております
○久野委員 安本長官にお尋ねいたしたいと思います。八月三十一日の先回の災害対策委員会においても、相当われわれ委員が共同いたしまして、安本当局にも要望いたした問題があるのであります。それは御承知の通り災害対策委員会を開きまするたびごとに、年年累増しまする災害について各種の論議がなされ、それについての被害の状況が逐一報告されておるのであります。ところがわれわれが考えますに、こうした累増されておりまする災害
○久野委員 それだけでは私は黙つて引き下るわけにはどうしても行きません。ほんとうにその御意思でおやりになるならば——おそらく河川局から今回の予算編成に際しまして、防災事業費として五十億を要求している。その五十億に近いくらいの数字が私は計上されて当然だと思う。特にこの防災改良費は二分の一補助でありまするから、五十億計上されれば百億の工事ができます。特に私は愛知県の出身でありまするけれども、愛知県あるいは
○久野委員 ただいま局長からまことに心強いお話がありまして、私まつたく胆に銘じたわけですが、事実さようであるならば、私はこの際申し上げません。防災工事費が非常に少額に失するという声はちまたにすでに伝わつております。局長さんにお願いを申し上げたいことは、各県の河川関係の実務当事者に輿論を聞いてみなさい。いかにこの防災工事場費を要望しておるかという実情を聞いていただきたい。どうかその内容にわたつて、もう
○久野委員 先ほどの被災地の視察調査の結果の報告を承りますと、災害地は收穫皆無であり、災害を受けてないととろは近年にない大豊作である。そのために人心に及ぼす影響は大なるものがあるというような報告の一節があつたのであります。まつたく災害復旧の問題は緊急要事であることは論をまたないわけである。そうした意味合いから行きまして、私は安本御当局が目下来年度の予算編成中であるようでありますので、特に要望を申し上
○久野委員 災害防止の点についてただいま尾崎さんから御質問がありましたが、逐年災害の激増によりまして、その災害を復旧するだけに追われておるような現実であります。これを未然に防ぐ、すなわち災害防除の方法と、すでに起きた過年度の災害を復旧するという方法と並行して行くことが正しいのではないかと思うのであります。大蔵大臣に特にお尋ねいたしたいのでありますが、昨年度の予算編成にあたつて、大蔵省側の御意向かと聞
○久野委員 安本当局にちよつとお願いがあるのでありますが、実は逐年災害がふえておりますが、これは事前に防除施設が講じられれば、相当程度災害を防ぐことができると私は思う。災害ができてから復旧するというのは、遅いのであつて、でき得ることであれば、事前に災害の起りそうな箇所に防除施設を施すということが、最良の災害防除策であると私は考えるのであります。ところが昨年度は災害防除施設費が削除されて、海岸修築費、
○久野委員 建設大臣にお願いを申し上げたいと思います。御承知のように逐年災害が増加いたしまして、その処置には地方はまつたく困窮いたしております。特に今年度は全額国庫負担となりました関係上、ある程度予算の見通しがつかなければ工事にも着手でき得ないというような状況であります。ところが従来は御存じのように地方負担がありましたので、地方である程度金をまかないまして、その金によつて仕越工事として先に工事を完了
○久野委員 奧村君から再三先ほどお話がありました漁網の件でありますが、先ほど来課長のお話を聞いておりますると、製網業者の中に、引取手のない漁網をかかえておるために非常に困つておるものがある。そのためにこの受注生産方式をある程度是正されたいというようなお話のようであります。ところが、私たちのような商売をやつておりまする者の常識から考えますると、引取手がないような漁網をなぜつくつたかということ、クーポン
○久野委員 ただいまの御説はまことにごもつともでありまするけれども、これは各省のセクショナリズムの点から行きましても、なかなか困難な問題であります。おそらく農林省だけの災害費をもつて認証がえをやるということでなくて、各省間における認証がえの制度でおやりにならなければいかぬと思うのであります。その場合に、農林省以外の各省の災害費を削つて持つて来るだけの決意と政治力を御発揮できるか、私ははなはだ疑問に思
○久野委員 私はただいまの漁港の災害費増額の問題についてお尋ねいたしたいのであります。ただいま長官より非常に御誠意ある御答弁をいただきまして、私たち満足に思う一人でありますけれども、この問題は相当困難な問題だと思いますので、なお一、二長官にお願いやら、またお話を伺いたいと思うのであります。特に長官は党務に專念された方であり、政治的な関連性から行きましても、相当関心の深いお方でありますので、もちろんこれは
○久野委員 それならただいま私が例を申し上げたように、建設省において二十三年災、四年災で今年度予算づけられた箇所がある、ところが二十五年の新規災害によつて決壊した箇所があつて、そのために二十三年災四年災は消されて、新しく二十五年災として査定を受けた箇所がある、そうすれは当然二十五年災として予定された予算というものは浮び上つて来ると思う。そういうものをなぜ一方で不公平な立場に置かれているところへ認証がえしてくださらないか
○久野委員 ただいまの次長の観念的なお話では、私は絶対に了承できません。これはもちろん災害復旧費が全額国庫負担ときまつた場合に、漁港だけが除外されたというのはもつてのほかである。それが今日まで放任されておるということは、これは地方的にも非常に重大な問題である。私の方の事情から申し上げましても、一方に運輸省関係のものを全額国庫負担をやつておるにかかわらず、すぐ隣の漁港が地元負担が課せられておるというようなことは
○久野委員 動議を提出いたします。現在まで本委員会に付託になつております請願は二百三十九件に上つており、送付になりました陳情書は五十五件で、相当多数に上つております。当委員会といたしましては、これら請願、陳情書は、あくまで慎重に審査いたさなければならぬと存ずるのでありますが、この際請願審査に関する小委員会を設置いたしまして、現在まで付託になつておりまする請願並びに送付陳情書、及び今後付託になります請願並
○久野委員 広げるという意味ではなくて、何といいますか、現在の主要な府県道を国道に編入されるような御意思があるかどうか、そういう意味です。
○久野委員 新しい道路法が制定された場合に、現在の国道の道路網を補整するといいますか、範囲を拡大するような御意思があるかどうか、そういう措置がとれるかどうかお伺いしたいのです。
○久野委員 先般来大蔵省主計局長等のお話によりまして、都道府県市町村工事の全額国庫負担の問題が話題に上つておりまするが、私はおそらく地方において全額国庫負担となるものは、この工事施行の監督の問題等について、相当中央が大きな権限を持つようになると思います。そこで、こうした問題についていかなる御見解を持つておいでになるかということと、もう一つは、地方がこれらの工事を施行する場合に、入札をいたしまして残額
○久野委員 ただいまの御説明によりますれば、維持補修は地方財政によつてまかなえというような御意見のように私は拜承したのであります。ところが今日地方財政は極度に困窮をしておりまして、ある程度建設事業に対しては国費をもつてこれを補助していただかなければ、でき得ないような実情にあるわけであります。特に河川などにおきましては、中小河川あるいは直轄河川等の大河川においては、国費をもつてまかなわれておりますけれども
○久野委員 お急ぎのようですから簡單にお尋ねをいたしたいと思います。先ほど砂間委員等からも御指摘のありましたように河川、海岸等の維持管理が十分であれ場ば、災害は未然に防止できるわけで、ありまして、そうした意味合いから災害防除施設費というものは、相当程度この際増額をお願いする必要があろうかと思うのであります。御存じの通り災害防除施設費は、甲種と乙種とにわかれておりまして、甲種は局部改良、乙種は維持補修
○久野委員 ただいま大臣にお願いいたしました総合対策本部の件でありますが、これは何としてでも早急に実現方をお願いいたしたい。これは各省との関連性ばかりでなく、建設省の内部においてさえも、十分有機的な統一を欠く場合が私は多々あると思います。先般視察いたしました北上川の例を申し上げますならば、下流部においては一関下流の狭塞部の開墾方に反対をいたしておりますが、一関付近におきましては、遊水池としての役目をわれわれが
○久野委員 ただいま各委員よりるる質問と、これに対する大臣の御答弁がありましたので、私そのことに関連して簡單に伺いたいと思います。 総合的な建設省一元化の問題が取上げられておるようでありますが、これはさきに第五國会の本委員会においても相当論議された問題でありまして、この一元化に対しては地方民もこぞつて賛意を表し、また希望もしておるわけであります。しかしながらその実現へは未しの感があります。農林省と
○久野委員 失業対策の事業について、ただいまの御説明の中に簡易の土木事業を起すというお話がありましたが、その種目は主としてどんな種目を予定されておりますか、御説明願いたい。
○久野委員 東北地方の諸河川の改修、災害復旧状況並びに道路整備状況等の実地調査の目的をもちまして、去る六月五日より十日間にわたつて、今村、久野、池田の三委員及び地元参加委員として淺利委員長、高田、上林、笹森各委員が宮城、岩手、青森、山形、秋田の諸縣を調査いたして参つたのであります。その結果を簡單に御報告通し上げたいと思います。私たち一行は新聞紙上あるいは映画等を通じ、また各種の言論機関を通じまして、
○久野委員 万一努力の結果でき得ない場合に、大蔵当局と折衝せられまして、大蔵証券とかあるいは預金部の資金を運用していただくとか、そうした便法を講じていただけるかどうか。
○久野委員 ただいま大臣からまことにカ強い決意のほどを示されまして、私非常に感銘をいたしたのでありますが、限られた予算内における御苦心もさこそと拜察せられますが、しかしながらこのわずかな災害復旧費で最大の効率をむけることに、私はでき得ないことはないと思う。その第一は、災害の状況をつぶさに御視察願いまして、総花式でなく、最も重点的にこれを施工していただくこと、それから第二に最も早期にこの災害復旧を実行
○久野委員 先ほどの質問に関連して、ぜひこれは実行していただきたいのです。私は愛知縣の出身ですが、干拓事業などにおきましても、工事はひとつもやつていないのに、でつかい事務所を建てたりしまして、毎日ぶらぶらしておるというような現実がたくさんある。こういう所に手をつけていただきたい。特に地方の縣廳あたりでは、そうした出先機関はこの際廃止してくれというような意向を皆さん持つておられますので、どうか実情などをよくお
○久野委員 先ほどの質問がちよつとはつきり要領を得なかつたのですが、私初めて出て参りましたので、今までの関連等について存じていなかつた点があつて失礼いたしました。実は私の方などで、地方建設局から出ております直轄河川の改修事務所などは、廃止される御意向かどうかということです。一例をあげて申しますと、名前をあげますとまことにさしさわりがあるので申しかねますが、せつかく予算をいただいても、人件費でほとんど
○久野委員 道府縣に対する災害の補助率なのでございますが、補助率が各縣によつて全部違います。これを算定するには、何か基準というものがあるかどうかということをお尋ねしておるのです。
○久野委員 しからば次にお尋ねしたいことは、先般の委員会の席上でいただきました表の中に、道府縣の災害に対する補助率が約四分の三と書いてある。私の方の縣などによりますと、四割になつておる。そうした差異が非常に大きいと思います。でき得ることならば、そこに案がありますならば、各縣のそうした災害等の補助率の算定の基準と申しますか、そうしたものがあつたらお示しをお願いしたいと思います。
○久野委員 先ほどの質問に関連してちよつとお尋ねいたしたいのです。補助率の云々というお話がございましたが、その補助率を算定せられますのは、安本の建設局でおやりになるのですか。
○久野委員 先ほど公共事業に対する地方起債が二百三十三億予定されておるようにお話がありましたが、これは住宅をも含めたものでありますか。
○久野委員 災害復旧費補助の件についてお尋ねをいたしたいのであります。私は愛知縣の出身でありますが、市町村負担の場合は、市町村が農業協同組合などから借入金をいたしまして、仕越工事ですでに多数の工事が完了しております。ところが縣費負担の場合は、縣に金がないために、そのまま放置されておる。しかも災害は、逐年次から次へと決壊をいたしまして、その箇所が厖大になつておるというような場所をたくさん見受けたのであります
○久野委員 ただいまの道府縣の災害土木費補助についてお伺いいたしたいのですが、先ほどのお話によりますれば、予算要求額の三百三十三億何がし、その中に二十四年度分百億かが見込まれておるというお話でございましたが、こちらの見込み額の方で、八十三億一千七百万円のうちでどれくらいの割当でお見込みになつておりますか。