2002-05-07 第154回国会 参議院 法務委員会 第14号
○参考人(中谷巌君) 大変難しい御質問でございますけれども、本日問題になっております、要するにコーポレートガバナンスの問題というのは、私は非常に大きな役割を持っているだろうというふうに感じております。といいますのは、やはり社内の論理だけでいろんなデシジョンメーキングをしておりますとどうしてもゆがみが発生してきていると。言ってみれば、株主からのチェックが全然利かないというようなそういうガバナンスの状態
○参考人(中谷巌君) 大変難しい御質問でございますけれども、本日問題になっております、要するにコーポレートガバナンスの問題というのは、私は非常に大きな役割を持っているだろうというふうに感じております。といいますのは、やはり社内の論理だけでいろんなデシジョンメーキングをしておりますとどうしてもゆがみが発生してきていると。言ってみれば、株主からのチェックが全然利かないというようなそういうガバナンスの状態
○参考人(中谷巌君) 今の御質問でございます、確かに社外の人間、その企業の経営について詳しい情報を持たない人間が大きな企業の社外取締役になるということが一体どの程度役に立つのかという議論は、社外取締役制度の是非をめぐって常に出される論点かと思います。 ただし、この社外取締役の役割といたしまして、やはりその取締役会の中で大きな投資決定を例えば行うというようなときに、社内の人間だけで行う場合と私のような
○参考人(中谷巌君) 中谷でございます。 今、岩原委員から今回の商法改正の要点を非常に詳しく御説明いただきましたので、私は、経済学を研究してきた立場から、コーポレートガバナンスの強化、改革というのはなぜ日本で必要とされているのかということを中心にお話をさせていただきたいと思います。 基本的に、現代の資本主義社会におきましては、所有と経営が分離しているというのが通常の姿であります。つまり、企業のオーナー