1988-05-24 第112回国会 参議院 逓信委員会 第13号
○参考人(中村有光君) NHKの場合には、今申し上げたような条件のときに、どうやったならば受信できるのかということについては、いろいろの形でもって受信業界の方々にお知らせをしたり指導をしたり、または御相談に乗ったりということをしております。ただ、個々のケースについて、NHKが直接受信機の設置の問題をするということは避けているというふうに御了解いただきたいと思いますが……。
○参考人(中村有光君) NHKの場合には、今申し上げたような条件のときに、どうやったならば受信できるのかということについては、いろいろの形でもって受信業界の方々にお知らせをしたり指導をしたり、または御相談に乗ったりということをしております。ただ、個々のケースについて、NHKが直接受信機の設置の問題をするということは避けているというふうに御了解いただきたいと思いますが……。
○参考人(中村有光君) 衛星の電波は、日本の全国に向けて放送されているわけでございまして、都市部においては、電波の強さからいって十分受信できるような状況になっている。かつて難視と言われていた、言葉の上での電波が届かないとか、非常に弱いという意味合いとは違うかと思います。特に、地上の電波がビルによって遮られて難現になるというのは通常受信障害と申しておりますけれども、その辺の救済の仕方というのは、またこれは
○参考人(中村有光君) 先生、衛星放送または放送衛星というものが実用化に対してまだ未熟だったんじゃないかという御指摘でございますけれども、私どもは二十年近くの研究開発をしまして、私どものみならず、宇宙開発事業団等々と放送衛星に関しましては実験用の放送衛星という段階を踏み、先ほど御指摘の放送衛星二号aの事故を十分生かして、次の放送衛星2bというものの試験を強化しまして打ち上げたものであります。そういう
○参考人(中村有光君) 先生が御指摘になりました、外国での放送衛星の状況はどうなのかということにつきましては、通信と放送の区分が若干つきにくい、大変融合している国、例えばアメリカのような場合で、非常に放送衛星に近い衛星の場合には、非常にたくさんの衛星が運用されていますけれども、厳密に放送衛星ということに限りますれば、先行していますのは日本でありまして、間もなくヨーロッパで幾つかの衛星が上がってくるというふうに
○参考人(中村有光君) 先生がおっしゃるとおり、起きましたふぐあいというのは、衛星の状態を地上の方へ伝えてくるテレメーターというところの問題でありまして、これは直ちに通信放送衛星機構というところが、二つあるうちの一つから片側、もう一つの方へ切りかえたということで、切りかえて、先ほど申し上げましたように十分安定に運用できていると。その切りかえた状態の後の状況を見ると同時に、壊れた方の状況というのがどういう
○参考人(中村有光君) 昨年末若干の姿勢を制御する部分などにふぐあいがございましたけれども、予備系に切りかえまして現在安定に管制運用されてございます。私どもは今後の二チャンネルの放送の継続に支障ないというふうに考えております。
○中村参考人 NHKでは中波のステレオ化ということにつきまして十年来研究開発を行ってまいりました。最近では、六十一年度から放送技術開発協議会という場において、民放ともども一緒に技術的な検討をしてまいっております。これらの結果は間もなく中間報告の形で出されてまいると伺っておりますけれども、私どもの感触としまして、AMという狭い周波数の幅の中でステレオを送るということ、FMに比べればどうしても薄いと思いますが
○中村参考人 ハイビジョンの実験につきましては、実際の衛星の電波を使って、全国の皆様にできる限り見られるチャンスをつくっていくということで、今回放送記念日を中心に三日間の実験を行いましたが、各地でもって大変好評をいただいております。
○中村参考人 お答えいたします。 昨年末から二件のふぐあいがございましたが、現在BS2は安定に管制されております。私どもは今後の二チャンネルの衛星放送には支障ないと考えております。 またBS3の方は今製造の段階にございます。十分な信頼性を確保されるよう関係機関に要請しておりますし、関係機関によりましてはBS2の経験を生かして試験を強化するなど、信頼性の確保を最優先課題として取り組んでいくと認識しております
○中村参考人 先生の最初の方の質問にお答えいたします。 衛星放送を受ける受信機を安く供給できるということは御指摘のように大変大事なことでございます。新しい番組の編成が七月から始まるに当たりまして、私どもは、各メーカー並びに日本電子機械工業会に要請をいたしまして、御努力をお願いした次第でございます。その結果、今月下旬から生産体制が整備されまして、各社五千台から二万台、全部合わせますと万八万台程度の生産規模
○中村参考人 先生御指摘のように、決して予算的には余裕があるという数字ではございませんけれども、研究開発というのはお金のみではなくて、人の技術的な力といいますか、それがより以上に大切だというふうに考えております。そういう面で、少ないお金を有効に使うような、人の育成、そういうことを図ってまいりたいと考えております。
○中村参考人 お答えいたします。 NHKが研究開発に使っておりますいわゆる研究費と称しますのは、受信料総額の二%弱でございます。人件費を含めまして約六十億程度の規模でございます。
○参考人(中村有光君) テレビの同期放送と申しますのは、周波数を繰り返し利用できるということで、最近郵政省さんの指導のもとに実現可能になった技術でございます。これによりまして、周波数が非常に逼迫しております、混信している地域というようなものについても改善できる見通しが立ったということでございます。
○参考人(中村有光君) 私どもは受信機をここ数年、約三年程度と考えておりますけれども、五十万円程度の価格で実現できるように考えております。これをもとにしまして試算してまいりますと、先生おっしゃったような十二兆円であるとか、五・三兆円であるとかということであろうかと思います。そのベースになっております受信機の値段をできるだけ確実に実現していくというふうに考えてまいりたいと思っております。
○参考人(中村有光君) 私どもは、ハイビジョンというのは、次の世代の新しいテレビジョンということで広く普及するというふうに思っておりますし、各種の国際的なシンポジウムでも、世界的にそういうことが期待されておるというふうに感じております。 私どもは、このハイビジョンの普及ということに関して、何よりも受信機を安くするということで研究を続けてまいっておりますし、また、郵政省さん初め国の適切な御施策もいただきたいと
○参考人(中村有光君) お答えいたします。 中波のラジオ放送につきましては、近隣諸国の電波の強さが非常に強くなってまいりまして、混信が増大する傾向にございます。九州、日本海沿岸等がその混信を受けやすい状況になっておるわけでございますが、私どもといたしましては、できるだけ地域の実情に即したきめの細かい受信の仕方、また小さな局を設置するとか、また既成の局のパワーを上げる、またアンテナの指向性を外すというようなことで
○参考人(中村有光君) お答えいたします。 現在、衛星のニチャンネルの放送は六十一年二月に打ち上げましたBS2bから行っております。現在安定に動作しております。前に打ち上げましたBS2aは一チャンネルでございますけれども、それの予備という形で待機の状態にございます。
○中村参考人 お答えいたします。 私どもは一チャンネルでもって放送可能なMUSEの方式を開発しまして、技術的には実用化可能であるというふうに思っております。まだ国内的にも国際的にもそういう技術的な基準を統一していくということは必要であろうと思いますし、また受像機をできるだけ安くするということは絶対普及に必要なことだというふうに思っております。またハイビジョンの特質を生かしました番組ソフトというものを
○中村参考人 お答えいたします。 ハイビジョンはNHKが十五年ほどかけて研究開発してまいった新しいテレビジョンでございます。先生おっしゃるとおり、ワイドで鮮明な映像が得られる映像表現の新しい手段というふうに考えております。放送のみならず映画、印刷の分野というところに広く応用できる技術ということで、その実用化が始まりかけているという状況にございます。実用化としまして、番組をつくります機材は一通り完成
○中村参考人 お答えいたします。 ハイビジョンにつきましては、番組をつくるために必要な機械の開発等をほぼ終わった段階でありますし、また電波、衛星から一チャンネルで放送できます方式というものも技術的な見通しが得られた状況にございます。これからは、国際的にもこの規格を統一するために努力をしてまいりたいと思いますし、また今先生御指摘の受信機の問題ということにつきましても低廉化を図っていきたいと考えておりますし
○中村参考人 お答えいたします。 予備系に切りかえましてからこれまでに半年たちまして、現段階では安定に動作しております。また、これについて宇宙開発委員会でも御評価をいただいておるわけでして、私どもとしてはそのことを信頼する、そういう気持ちであります。ただ一方、若干時間は経過してまいりましたけれども、ただいま御説明したような格好の万が一の状態というのは絶対ないんだということには思っておりません。
○中村参考人 お答えいたします。 BS2aは二系統のうち、故障いたしまして、残りました一チャンネルは約二年半安定に運用してきました。現在aの方はbの方の予備となっておる状況であります。また2bの方につきましては、打ち上げた後、六月一日から三日にかけまして、御指摘のような姿勢制御系の異常を生じまして、予備系の方に切りかえて、その後これまで半年間安定に動作をしておる状況にございます。また、aで発生いたしました
○参考人(中村有光君) 御指摘のように昭和十二年から五十年近く放送を出しておりました鳩ケ谷放送所でございますので、今回の施設の撤去に際しましては鳩ケ谷市と相談をいたしまして、放送所の表札に当たりますネームプレート、これは黒い御影石でできており彫刻がされておるものでございますけれども、これと、それから航空写真を含めたパネルの写真を鳩ケ谷市の方に贈呈することにいたしまして、過日実施をいたしました。鳩ケ谷市
○参考人(中村有光君) 電波を使いますメディアとしては放送のメディアというのが最もコストが安いというふうに思います。この分については地上の電波であろうとも衛星の電波であろうとも同じであろうというふうに思います。一方、新しいメディアの中にはケーブルを使って線を引く、銅のケーブルもありますし光のケーブルもあろうかと思いますけれども、そのものについては電波のように空間を伝わりませんので一々引かなければならないということで