○参考人(中島哲夫君) ただいま稲村先生からの御指摘のように、仮に組みかえDNAを植物の細胞に導入いたしましても、また細胞融合をさせましても、その細胞をもとにしまして植物体ができなければ農業上は何の役にも立たない、おっしゃるとおりでございます。その植物体がちゃんとできるかどうかというところに現在大変大きな問題がございまして、たばこなんかでは極めて簡単にできるんですけれども、すべての作物ですぐにできるというわけにはなかなかいかないわけでございます
中島哲夫
○参考人(中島哲夫君) 今先生から御質問がございましたし、先生の御意見もございましたように、相手が生物、高等植物だものですから、バイオテクノロジーを取り入れようが何しようが、ある程度の年数がかかるということは、育種に年数がかかるというのはいたし方のないところじゃないかと思います。きょうやりまして、あしたできるというわけにはどうしたっていかない。しかしながら、先ほど私ちょっと申し上げたわけでございますけれども
中島哲夫
○参考人(中島哲夫君) 中島でございます。
私の専門は植物育種学でございます。最初に私が今までやってまいりましたことを申し上げますと、植物育種に利用するという立場から過去三十年間にわたりまして植物の組織培養について研究をしてまいりました。植物の組織培養と申しますのは、今日言われておりますところの植物バイオテクノロジーの基礎技術でございまして、DNA組みかえを利用する際の、あるいは細胞融合の際のプロトプラスト
中島哲夫