2011-11-28 第179回国会 参議院 政府開発援助等に関する特別委員会 第2号
○参考人(下村恭民君) 科学的な意味の下限はないと思いますけれども、既に下限に達しているというふうに私は判断しております。
○参考人(下村恭民君) 科学的な意味の下限はないと思いますけれども、既に下限に達しているというふうに私は判断しております。
○参考人(下村恭民君) ありがとうございます。 今御指摘のありました点で、二点に絞ってお答えいたします。 日本が途上国の利益にどれだけ対応してきたか、あるいはその中で日本の国益もどれだけ重視してきたかということですが、私は、先ほど例としてお示ししたタイの例えば東部臨海を見ていただきますと、現在アジアのデトロイトと呼ばれるような輸出産業の拠点になっておりまして、そこでたくさんの、数字が出ておりますけれども
○参考人(下村恭民君) ただいま御紹介いただきました下村でございます。よろしくお願いします。 本日、こういう非常に貴重な機会をいただきまして、大変光栄に存じております。お手元のレジュメに沿いまして、日本のODAをめぐる新しい変化についてお話ししたいと思います。 初めに、報告の目的でございますが、日本のODAの在り方につきましては、これまで御案内のようにいろいろな論議が広く行われてまいりました。多
○参考人(下村恭民君) 中期政策の下に国別援助計画があるわけですけれども、その間に地域戦略を入れるというお考えは非常に適切なお考えだと思います。ASEANに限らず、いろいろな地域でそういうものが必要になると思います。 このASEANにつきましては、しかしながら卒業に非常に近づきつつある国と低所得で取り残されている国がまずありまして、しかもタイとか、あるいは非常にまだよちよち歩きではございますが、ベトナム
○参考人(下村恭民君) 今言われました中国との援助連携、非常に重要な視点で、私もアイデアそのものについては賛成いたします。これが実現できれば、いろんな意味でいい成果が出ると思っております。 同時に、援助について、これ中国だけではございませんけれども、複数のドナーが連携するというのは非常に実務的には難しい問題を生みますし、事務量も非常に高まるということがございます。特に、中国の場合はOECDの開発援助委員会
○参考人(下村恭民君) 下村でございます。よろしくお願いいたします。(資料映写) お手元に資料が二種類配付されていると思いますが、レジュメとパワーポイントの打ち出したものがございますけれども、御説明はパワーポイントを使って進めたいと思います。適宜、レジュメの方に触れながら御説明をしたいと思います。 まず、今回の目的でございますが、日本のODAの経験をレビューしながら、東アジアに対する今後の援助の
○参考人(下村恭民君) 今御指摘いただいた中で、二点に絞ってお答えしたいと思います。 まず、評価ですけれども、評価についてはおっしゃるように第三者がやるということが基本だと思いますので、第三者機関が作られればそれは非常に有効だと思います。現在そういうものはないわけですが、それでも第三者の有識者による評価というのを増やすという方向は進んでおりますので、それを更に拡充するということが重要だと思います。
○参考人(下村恭民君) 私も、基本的に最後に、荒木さんが言われた中の最後の点に同意でございます。 ODAは外交上の非常に重要なカードだと思います。で、この使い方については、いろいろなまあ可能性があると思いますけれども、できるだけ個別の政治的な問題と援助の供与は結び付けるべきではないと、この点は非常に慎重に考えるべきだと思います。 それはなぜかというと、こちら側の外交上の都合というものが時間の経過
○参考人(下村恭民君) 下村でございます。 ODAの有効性の改善ということでお話をさせていただきます。 ODAには、レジュメにも書きましたけれども、いろいろな問題がございます。今日はこのいろいろな問題についてどんな問題があってどうしたらいいだろうかということについて私の意見を申し上げますが、その前に、公平に見まして、ODAにも日本の公的部門の活動の中では優れた部分、あるいは進んだ部分があるということを
○参考人(下村恭民君) ちょっと事実関係についての認識ではっきりさせておいた方がいいと思うことが今のお話を聞いていてありますけれども、援助のお金が不正な形で、あるいはほかの目的に使われたということと援助に関連して適切でない行動が関係者によって行われたということとは別なことだと思います。それで、まだ援助のお金が不正な形で使われたということは全く確認されていないと思いますし、私が読んだ限りでは読売新聞の
○参考人(下村恭民君) ありがとうございました。 今、脇先生が言われたことと半分は全く私も同じ意見だということは、既に申し上げましたように、フェアに競争が行われるということが問題だということですね。国際競争入札が行われて日本企業が落札する、これは大変結構なことで喜ばしいことだと思います。ですから、問題は、私のレジュメにも書きましたように、最近の東アジア危機に伴って生じた特別円借款、九八年の十二月に
○参考人(下村恭民君) 下村でございます。このような貴重な機会を与えていただきまして大変ありがたく思っております。 ODAの現状と今後の課題ということにつきまして、日ごろ考えておりますことを申し上げたいと思いますが、時間の制約もございますのでポイントを絞って申し上げたいと思います。 レジュメがお手元にわたっておりますが、全体としまして、今後の世界、今後の日本あるいは今後のODAというものについて
○参考人(下村恭民君) 三点いただきました中で、一番目と二番目については杉下さんが今お話しされたことと基本的に同意見でございますので繰り返しませんが、一点ずつ追加させていただきたいと思います。 ニュードナーについてですけれど、これは新たに卒業した国々が我々のパートナーになって加わってくるということは非常に歓迎すべき点でもありますし、希望が持てる点でもありますが、彼らの能力、あるいは彼らがやれることを
○参考人(下村恭民君) それでは、今問題提起がありました、私には二番目の点について御要望があったかと思いますけれども、ちょっと基本法と大綱の関係についても一言だけ申し上げたいと思います。 私は、基本法について中西先生が非常に長年努力してこられたということは、結局その内容が、大綱という中間的な生産物かもしれませんけれどもそういう形で立派に実っていって、それが非常に内外に意義を持っているわけでございますから
○参考人(下村恭民君) 下村でございます。 きょうはこういう機会を与えていただきまして大変光栄に思っております。これから、政府開発援助、ODAのあり方につきまして私なりに感じておりますことを三十分ほどお話しさせていただきたいと思います。 ODAの話ということになりますといつも思い出されますのは、三年ほど前の日本経済新聞の書評欄に出た記述ですけれども、こういうことが書いてありました。ODAを取り上