1987-07-17 第109回国会 衆議院 予算委員会 第6号
○上田(哲)委員 ですから、もうお互いそういう議論をここではちょっと横に置いて、私はたった三日と今言っているわけですから、両三日については双方さまざまなこともなしに、三日間はとにかく島民を眠らせる、不測の事態を避ける、ここだけはきちっと腹をひとつ見せていただきたい。一言お願いしたい。
○上田(哲)委員 ですから、もうお互いそういう議論をここではちょっと横に置いて、私はたった三日と今言っているわけですから、両三日については双方さまざまなこともなしに、三日間はとにかく島民を眠らせる、不測の事態を避ける、ここだけはきちっと腹をひとつ見せていただきたい。一言お願いしたい。
○上田(哲)委員 ここは政治的判断が必要なところでありまして、きのうもおとといも長官と私は長い議論を続けてまいりました。少なくとも共通するところは、不測の事態を避けたいということでなければならない。私も掛け値などはいたしませんから、ずばりで一つ御提案をしたいのですが、今月いっぱいとかシーズンが終わるまでとか、いろいろな制限も設けてみたいのですが、ずばり最低限の言い方で、疲労こんぱいその極に達しているということもあり
○上田(哲)委員 緊迫の三宅島でありますが、先般ここに論議を交わしましたように大変厳しい状態になっておりまして、御承知のように、三カ所の鉄柱建設のうち二カ所が終わって、あと一カ所は住民が夜を徹して座り込んでいるという状況の中にあります。さなきだに厳しい熱暑でありまして、事故の人たちも出ているという中でありまして、一昨日は午後一時十分、昨日は二時五分、防衛庁長官が私との話し合いで、当面強行しないという
○上田(哲)委員 そんな言い方ではだめなのです。今まで政府のやってきたことは因循こそく、しかも卑劣に尽きると私は思います。 この二、三日来、この予算委員会で私が質問する、こういうことになったら――環境庁からオーケーが出なければできないところです、これは自然保護法に基づく許可がなければできないところなのです。そこへ鉄柱を立てる。そのオーケーが出たにもかかわらず、何番地のどこへ立てるということを村民にもどこにも
○上田(哲)委員 非常に時間が食い込んでおりまして、非常に時間がないのです。どうか端的にお答えいただきたい。 総理に伺っているのです。総理は本会議で断固やると言われた。いよいよあすかきょうかというような状態になっている中で、このまま強行されれば流血の惨の憂いもある。それでも総理は力ずくでおやりになるか。やれば、その責任は総理に帰することになるんだ、私はそう申し上げたい。イエスかノーかのところで、しっかりお
○上田(哲)委員 三宅島が非常に緊迫をいたしております。米軍空母の艦載戦機飛行場の建設問題で、環境庁の許可もおりたので、政府はいよいよ今週中に観測柱を三本立てる、また三宅島では島民の二千人を超える規模で断固としてこれを阻止する、実にまさにきょうかあすかという状態になっております。これを力ずくで強行するということになれば、流血の事態をすら予想しなければならないという心配を持つのでありますが、総理、これを
○上田(哲)委員 総理の御見解は、今回の選挙がやはり地方自治にかかわるものであるという点を特に強調されて、故意に中央政治に対する大きな指針が与えられたものであるという観点が欠落していると私は思います。今回の結果はかなりトラスチックなものでありまして、これは政治の潮流を大きく変えるものである、こういう御認識はお持ちになりませんか。
○上田(哲)委員 大変平板な御感想でありまして、政治の参考という言葉にとどまってはならないと私は思うのでありますが、どれほど重要な参考にされるとお受け取りでありますか。
○上田(哲)委員 今回の選挙の結果について、総理は、これを厳粛に受けとめると発言されているようであります。厳粛に受けとめるということの意味合いをもう少しく突っ込んでお聞かせいただきたいと思います。
○上田(哲)委員 立ち入って申しわけないんだけれども、代表である江見さんも何かほかのことをやらなければやっていけない方ですか。
○上田(哲)委員 ちょっとそれはもう少し伺わせていただきたいのでありますが、今のお話で、二百万円以下が四一・四%だと、つまり、そうしたギャラだけで生活できるという人が一〇%しかいない。副業というのは、例えばどんなふうに、どうして暮らしているのか、赤裸々にひとつお伺いできればと思います。
○上田(哲)委員 江見公述人にお伺いをいたします。 文化と政治の関係についての御発言に大変感銘を受けた次第であります。江見さんは舞台入場税対策連絡会議の代表として長く御活躍でありまして、十年ぐらい前になりますか、私はその立場からあなたのお話を聞いて雑誌に一文を書いたこともございます。そういう長い御努力をまたここで目の当たりにいたしまして、ぜひ率直にお伺いしたいことを四点ばかり整理してまいりました、
○上田(哲)委員 これは非常に具体的なことなんで再度お尋ねいたしますが、正月を島で全員迎えさせるように最大の努力をするというふうに理解していいのですか。
○上田(哲)委員 きのうも植村町長以下にもお目にかかっておるわけでありますが、一日も早く帰りたい、これがポイントなんですね。安全対策その他いろいろな問題があります。おっしゃるとおりであります。 もう一度お伺いいたしますが、東京都知事がきのうの本会議で明快に、さまざまな条件はあります、安全問題その他はありますが、何とか正月は全員島で迎えさせるようにしたいのだ、この方向を打ち出された。長官としてその趣旨
○上田(哲)委員 大島町民の皆さんの御苦労に心からお見舞いをまず申し上げたいと思います。また、同僚各委員の御高配にも心から感謝を申し上げて、質問をさせていただきます。 問題の第一は、みんながいつ帰れるかということであります。 そこで、昨日の東京都議会の本会議で鈴木知事は、年内にぜひ全員帰したい、正月を島で迎えさせたい、こういう強い希望を申し述べられましたし、また気象庁側も、できるだけそうした行政的配慮
○上田(哲)委員 日米関係というものが非常に強いきずなの上にある。とりわけロン・ヤス関係と言われている上に我が国の外交が大きく展開されているというこれまでの感覚の中では、盟友レーガン大統領率いる共和党の敗北、これが日米外交あるいは貿易問題等についてどのような影響があるのか、これは他国の選挙を個人的に云々すべきか否かという問題を超えると思います。特にそうした立場での御見解をいただきたいと思います。
○上田(哲)委員 ただいまこの時間で手元に入りました情報によりますと、アメリカの中間選挙が百議席のうち九十七議席判明したようでありまして、残り三議席でありますけれども、既に民主党が五十三議席で、レーガン大統領の共和党の敗北が確定したようであります。総理、御感想はいかがでありますか。
○上田(哲)委員 誤報だというような話になるとこれはまた別な問題になりますが、それを離れて、もう一遍確認いたしますが、長官の試算、そして行政責任として、六十一年度中は一%を超さぬことになるということが今や言えませんか。
○上田(哲)委員 それは逆な話なんで、非公式といいましょうか、プレスに対しては一%枠内守れるという発言があったと私たちは聞いているわけであります。自然に雨垂れがどうなるという話とは違うのでありまして、節約分というものを含めて数字が最終的に固まるということであればこれは行政努力の問題でありますから、この段階まで来れば数字が確定している、つまり予算規模がしっかりするわけでありますから、不確定要素を片目に
○上田(哲)委員 緊急、当面の問題について質問をいたします。 政府は昨二十一日の閣議におきまして、人勧の完全実施を決定されたわけであります。これによりまして、防衛庁試算では防衛庁職員の給与引き上げ分が三百三十二億六千万円、これを当初予算に加算して総額三兆三千七百六十七億六千万円、こういう数字が確定をしたと承ります。六十一年度GNPの一%を超える数字になるわけでありますが、油代の問題とかその他によって
○上田(哲)委員 国会での議論は、総理からないと言われるのでありますが、国会でそうした議論がないにもかかわらず、この一両日、政府・与党首脳が各地でさまざまな発言を意図的になされているわけであります。政治的にはまことに憂慮すべき事態であると思います。 そうした意味で、私どもは、そうした背景を踏まえながら公の場でお伺いをする意味合いを持つのでありますが、しからば国務大臣として安倍大臣はそのような解散は
○上田(哲)委員 国務大臣にお伺いをいたしたいと思いますが、中曽根総理がまことに狂気のごとく解散の発言をされておるようであります。今、国会最終四日間を控えて、私どもは鋭意定数是正等々各党間の合意に基づいて円満な終息を願っているところでありますが、国務大臣として、こうしたあり得べからざる総理の解散発言について甚だ私どもは不見識だと考えておるのでありますが、御所見を賜りたいと思います。
○上田(哲)委員 故前川旦君の逝去に際しましては、ただいま皆様方の黙祷をちょうだいいたしましたのを初め、委員長以下大変御懇篤な御厚情を賜りました。我が党を代表しまして、心からお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 ————◇—————
○上田(哲)委員 フィリピンの有力な人々がそんなにまでして物ごいの援助は受けたくない、こういう発言が半ば公然と出る状況を私はフィリピンから具体的にこの耳で聞いております。 例えば、その中で特にフィリピン側を刺激しておりますのは、四月九日の衆議院の連合審査で中曽根総理が、フィリピン政府から経済再建の考え方についてまだ連絡も受けておらぬ、厳密な手続が必要だ云々と述べられて、そういう表明もないのだったら
○上田(哲)委員 資料を出せ出せと言っても水かけ論でありますが、向こうが公表したと言っていないのだから、向こうが出さぬものは出せないと言っているのだが、出したものを公表と言わぬでくれと頼んでいるのじゃ幾ら言ったってどうにもならぬのであります。 伝えられているところは、日本側から今後の解明作業の進み方いかんによっては援助の停止もあり得るとする助言がフィリピン政府に届けられているというのがフィリピンの
○上田(哲)委員 今から一週間前の四月十六日の午後、在フィリピン日本大使館員が、マニラ市パシグ地区のサロンガ委員会を初めて訪問をいたしました。ダサ委員に面会を求めました。この話の内容は、サロンガ委員会が持っている資料、私どもには公開をしたとする資料をフィリピン政府が公表したものにしないことにせよ、そういう申し入れをしたと伝えられていますが、いかがですか。
○上田(哲)委員 御答弁の趣旨は、アメリカ側、ワインバーガー長官はこれまで以上に強く要求したわけではない、日本側も変わらなかった、こういうことだというふうに理解いたしました。 アメリカに行っている第三次調査団の渡辺外務省北米局審議官がワシントンで記者会見をして、二つのことを言っております。アメリカ政府やアメリカの企業の間に協力体制ががっちり固まって、一緒にどっとやろうとしているようであると思った。
○上田(哲)委員 極めて端的にお伺いすると、ワインバーガー長官は今までよりは強くSDIへの参加を促された、そして、日本側としてはこれまでどおりで変わらなかった、こういうふうにとらえていいのでしょうか。
○上田(哲)委員 ワインバーガー長官が四月三日から来日いたしました。そこで、長官あるいは総理との会談をされた趣でありますが、SDIについて御論議があったようであります。ワインバーガー長官は、「日本のように技術水準の高い国の参加は極めて有意義である、日本の参加を強く促した」と伝えられているわけでありますが、これに対して長官はどのようにお答えになった、あるいはどのようにお受け取りになったか。
○上田(哲)委員 もう一つの特徴が、年次累増しておりますパート労働者の問題であると思います。パート労働者の増大が日本の産業構造あるいは労働構造の上にどういう意味づけを持つのであるか、またそのことが今日の春闘の中でどういう意味づけを持つのであるか、御見解を承りたいと思います。
○上田(哲)委員 賃上げをしっかりやれというふうに受け取っておきます。 もう一つの特色は、いわゆる第三次産業共闘というものが今回の春闘で大きなウエートを占めております。ここが非常決意なども宣言をしているわけでありますが、こうした面の盛り上がり、ここに向かっての賃上げの大きな意味づけ、これを大臣はどのようにお考えでありますか。
○上田(哲)委員 春闘一般についての質疑の時間をいただいておりますので、八六春闘の山場がいよいよ迫っている段階で、八六春闘の特殊な問題についてお伺いをいたしたいと思います。 労働大臣に二、三御見解を承っておきますが、八六春闘はさなきだにアメリカとの五百億ドルに及ぶ貿易黒字の問題等々も含め、内需拡大が非常に大きく言われております。それはイコール、賃上げを大幅にしていくということでなければならないと思
○上田(哲)分科員 この考え方は私はいいと思うのですよ。家族が来なくてもちゃんと全部やってあげるよ、これが完璧にできれば一番いいことですから、その趣旨は尊重するのですが、繰り返すようですけれども、大人はいいんだけれども子供はそういかない場合がある。例えば親が来なければ物を食べないとか、あるいは手術をする前の子供の不安定な気持ちは、どうもこれは看護婦さん、白い着物を着た人ではぐあいが悪いという問題については
○上田(哲)分科員 つまり簡単に言うと大きい病院、設備の整った病院というのが基準の病院である、こういうことになるわけですね。 そこで基準でない病院というのは、さまざまな条件が足りないわけですから付添人をつける、やむを得ない。この付添人について、高いところでは一日に八千四百円ばかり保険から払われているということになりますね。これはこれで一つの対策だと思うのでありますが、設備が整い人手も多いとされる基準病院
○上田(哲)分科員 先般は、日本のすぐれたワクチンで途上国の子供の命を百万単位で救おうと、大臣を初め御努力をいただきまして大変評価をしておるところであります。きょうは途上国ではなくて日本の子供、私は子供問題ばかりでありますので日本の子供の問題に関連して二つ、ぜひひとつここで解決をしていただきたい問題があります。 第一の問題は、基準看護の病院の問題なんでありますが、我が国で基準看護の病院とそうでない
○上田(哲)委員 大変不明確でありまして、マルコス治世下の法体系のもと、つまりこれまでの憲法下で成立した主権の政権なのか、そうでないのかということ。つまり、もっと端的に言えば革命政権であるのかどうかという認識をしっかり承っておきたいのであります。
○上田(哲)委員 外交、防衛の集中審議でございますから、外交、防衛に絞って、その他の問題はこの後の審議にゆだねることにいたします。 まず、当面の問題を承っておきたいのでありますが、フィリピン問題について若干お伺いをいたします。 政府はアキノ政権を承認されたわけでありますが、それはマルコス治世下の法体系の中で主権を確立された政権として承認されたのでありますか。マルコス政権の施政下の外で、法体系の外
○上田(哲)委員 再開に当たって、野党統一要求に対する政府・与党の御回答は甚だ不満でありますが、こうした回答につきまして総理はどのように誠意を尽くして実行されるのか。お考えをまず承っておきます。
○上田(哲)委員 大変な数ですね。五百万人がこの六つだけの病気によって亡くなっているわけであります。 もう一つ、亡くならないけれどもこれによって後遺症、あるいは失明という重度の後遺症を残している子供の数は同じように五百万と推定されていると私は思うのですが、それでよろしいでしょうか。
○上田(哲)委員 バイブルという言葉は私は大変適切だと思います。まさにこれから経済大国と言われる日本が、この面でワクチンを使えば助かる世界の子供たちにそうした協力をして、その命を救っていく、そのためのバイブルができたということでありますから、今御答弁にありましたようなこの報告書の趣旨、ワクチン対策を最大優先課題としていくという方向でまさに政府の御努力をいただくことができる、私はそのことを非常に大切なこととして
○上田(哲)委員 一つの報告書がまとまりました。これは、アフリカを初めとする開発途上国でおびただしく死亡する子供たちを日本のワクチンで百万単位救っていこう、こういう方針がまとまったわけでありまして、大変私は結構だと思います。 冒頭に申し上げておくのですが、この報告書の作成に至る過程においては政府の外務省、厚生省、文部省等々が大変協力をされて、精力的にこの画期的な方針をまとめられた。これは私は大変評価
○上田(哲)委員 公共性と採算性というものがどうも逆関数のようになっていくような気がする。これは大変算術的な関数でありまして、もう少し立体的な幾何学的な関数ではじき出していくようなものがないと、近代生活構造、社会構造というものの中に適合していかない。結局、それは国鉄衰弱論、鉄道衰弱論ということにしかならない、あるいは公共鉄道衰弱論にしかならないという末路をたどるのじゃないか、あるいはたどり始めているのじゃないかという
○上田(哲)委員 大変いい御意見でありまして、御指摘のいわゆるグリーンペーパーは皆無でございまして、その数字を求めても一向に出てこないというところで、初めに民営・分割論ありきという議論が進んでいることに大変貴重な御意見をいただいたので、私ども、そういう立場からぜひ国会の任務を果たさなければならないと思います。 そこで、少し内容に入らせていただきたいのですが、国鉄は国民の足である、歌の文句にもなりましたように
○上田(哲)委員 御苦労さまです。 広岡公述人にお伺いをいたしたいと思います。 国鉄問題を国会で今論じているにつきまして、私たち自身が大変奇異に感じている一点は、まだ法案も提案されておりませんし、国会はこれから、果たして民営是が、分割足があるいは否かという議論をしなければならないわけであります。そういう意味で先生方の御意見も承っておるわけなんでありますが、既にとうとうたる潮流は、もう分割・民営が
○上田(哲)委員 三権分立というのは、総理が三権の調整を図るということをたびたび言われるのですが、三権分立の原理は調整ではなくて、権力の抑制を図るということだろうと思うのです。したがって、日本国憲法はモンテスキューが提唱した十九世紀的な原理は必ずしも踏襲していない、あるいはできない。一七九一年のフランス憲法のようなそういう三権分立論の生誕時の原形ではなくて、つまり原理の問題ではなくて制度の問題としては
○上田(哲)委員 この際お伺いしたいのですが、日本国憲法は、憲法学界の中でも有力な意見として、例えば議院内閣制、違憲立法審査権等々とらえて必ずしも三権分立の憲法ではないという意見もございます。総理は日本国憲法を三権分立の観点からどういうふうにお考えでありますか。
○上田(哲)委員 総理は大統領的首相になりたいという願望を示されたそうでありますが、これは何らかの権限あるいは行政機能あるいはある種のイメージ、どういうことをおっしゃられたのか、真意を承りたいと思います。
○上田(哲)委員 動議を提出いたします。 委員長の互選は、投票によらないで、栗原祐幸君を委員長に推薦いたしたいと存じます。
○上田(哲)委員 不沈空母という言葉は問いません。不沈空母の中身はその後の議論の中でも、バックファイアを日本列島で防ぐ、それから三海峡を封鎖してこちらへ出さない、こういうことであるということが確定されておりますから、その考え方は今回の中期計画が完了すれば同時に果たされるということと理解するのですか。
○上田(哲)委員 これが第一の重大な意義であると思います。 そこで総理に伺いたいのは、国民に一番印象づけられまた一番危惧しているのは、総理の不沈空母論、八三年一月十九日にアメリカで言われたのであります。言葉の問題はともかくとして、この内容はバックファイアを日本列島を障壁にしてとめる、それから三海峡封鎖でソ連の艦艇、潜水艦を出さない、こういう二点であると言われます。この考え方と今の日本防衛が果たし得
○上田(哲)委員 初めにはっきり表明しておきたいことが二点ございます。 一点は、昨日総理表明によりまして六十一年度の一%枠は守るのだ、しかし同時に、正式な政府決定として明らかに五年間で一%枠を超える十八兆四千億円の五カ年計画が厳然として存在するわけでありまして、私たちは昨日の総理表明によって審議再開には応じましたけれども、一%問題は今後とも重大な課題であります。このことをしっかり表明しておきます。
○上田(哲)委員 もう一歩言いますが、一%を守るということに強い見通しや決意をお持ちであるというふうに理解してよろしいですね。
○上田(哲)委員 言うまでもなく私どもは、今年度当初予算、予算委員会における総理のお約束を重視しておりますし、たまたまこういう基準改定という、実質的には変わらないんだけれども操作が一つ生まれたわけでありますから、名目的にそうした形がすっきり守られるということの意味をやはり重視しなければならないと思います。防衛庁長官の決意を伺っておきたいと思います。
○上田(哲)委員 GNPの基準の改定が行われまして、五十八年度までの改定GNPが示されました。その後の名目経済成長率、五十九年度六・七%、これは速報値、六十年度六・一%、これは政府見通しを掛けて試算していくという世間一般常識的な数字の中で、まず六十年度でありますが、名目GNPが約三百二十一兆四千億円。改定前でありますと一%まで八十九億円の余裕しかなかった幅が大きく広がった。七百六十九億円に広がった。