1949-03-30 第5回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
十一億円を限度として出すというのは、結局これは國債償還で全部出すと政府は前に答弁されましたが、それは事実であるかどうかということが一つ、もう一つは木村議員から質問したことと関連しますが、今の十一億円の國債は日本の産業計画で参りますと、十年後には大きな國民の負担になる。政府の負担にあらずして國民の負担になると私は思つております。
十一億円を限度として出すというのは、結局これは國債償還で全部出すと政府は前に答弁されましたが、それは事実であるかどうかということが一つ、もう一つは木村議員から質問したことと関連しますが、今の十一億円の國債は日本の産業計画で参りますと、十年後には大きな國民の負担になる。政府の負担にあらずして國民の負担になると私は思つております。
(「その通り」と呼ぶ者あり)政府與党である者は心ならずもこれに賛成せざるを得ぬという立場に追込まれて、そうしてやられておることが…(「その通り」「あなた正直だ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し、笑声)今、木村議員がここで最後に述べられたことについて、我々は深き反省を要すると思うのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)歴代の内閣が予算を出しながら、殆どこれは官僚予算と言われておる。
この点は木村議員が衝かれまして、その数字の間違つておることはもうはつきりしておるじやないか、その四月の全國工業平均賃金というものがもうはつきりしておる。それは三千六百七十円である。それで政府の推定の五月の賃金、それが三千四百七十円ともうすでに食違つておるじやないか。そうすると、この三千七百九十一円という数字は間違つておることはもう分り切つているじやないか。
ただこの場合少なくも木村議員が言われたように、復興金融委員会の民主化或いは人民化くらいはできるものでありまして、これは簡單にできるのであります。これくらいをやらなければ本当にすべて腹下しになる。そう思うが故に私たちは反対するのであります。
この点は先だつての本議場におきましても、木村議員がするどく衝かれた点であります。若しインフレが単に物資不足で起るのでありましたならば、又そういう結果から、そういう考えを持つ人が生産増強第一主義と称するのでありますが、併し若しそうでありましたならば、過剰生産恐慌に直面しておる現在のアメリカにおいてなぜインフレ問題があるかということはわれわれは理解できないわけであります。
○國務大臣(栗栖赳夫君) 木村議員のお尋ね中、大藏大臣に関係するところを簡單にお答えしたいと思うのであります。 先ず第一は、本年度の追加予算について金額を傳えるところを示してお話があり、尚これ以上追加予算が相続くのじやないか、こういうお話があつたのであります。
○國務大臣(水谷長三郎君) 只今伊東さんから貿易問題に関して種々有益なる御意見を承りましたが、この貿易問題に関しましては、その一部の考えは先に木村議員の御質問に対して御答えした通りでございます。