1947-11-25 第1回国会 衆議院 水産委員会 第27号
○石原(圓)委員 大體の御方針を承つたのでありますが、水産局長が從來八千萬圓の豫算であつたが、それを十億圓超過するというなことを申されましたけれども、從來の八千萬圓なるものは、私はそのままのもので、貨幣價値の關係によつて八億圓にもあたると思うのであります。さように物價が騰貴をして、小さい金では何もできない。
○石原(圓)委員 大體の御方針を承つたのでありますが、水産局長が從來八千萬圓の豫算であつたが、それを十億圓超過するというなことを申されましたけれども、從來の八千萬圓なるものは、私はそのままのもので、貨幣價値の關係によつて八億圓にもあたると思うのであります。さように物價が騰貴をして、小さい金では何もできない。
○石原(圓)委員 この漁港の請願の問題は委員長の御發言の通り承認したいと思います。ここにあらためて委員長の御方針竝びに水産當局の御方針等を伺いたいものでございます。それは二十三年度の豫算に關することであります。この委員會は水産省もしくは水産廳を設置せんとして、委員會開會以來お互いにその點に協力をしてまいつたことは、今さら申すまでもないのであります。
○石原(圓)委員 宇治山田市の玄關口にありますところの神社港は伊勢灣の咽喉にありまして、伊勢灣の漁船はそこに輻輳するのであります。また昔から伊勢神宮に参拜する各國の漁船は、この港を上陸地として参拜いたしておるのであります。
○石原(圓)委員 今月十四日において中央水産業會が閉鎖機關となりまして、その結果各道府縣水産業會はここに非常な不安の念を起しておるのであります。一體府縣水産業會は次の團體法が制定されるまで存置されるものであるか、その中間のいつかにまた閉鎖機關となるのではないかという、その點に不安を感じておるのであります。
○石原(圓)委員 ただいま井上政務次官より、地方水産業團體、府縣水産業會は次の團體法ができるまで、斷然閉鎖しないという御方針であることをはつきりとここに明言をされたので、この點は非常に滿足するものであります。しかしこの點は省より適當なる機關を通じて、早くその御方針を府縣水産業會竝びに漁業者に徹底するような御處置を仰ぎたいと思うのであります。
○石原(圓)委員 終戰前後におきまして、石油業者より配給される石油が、ドラムカンの下の方の三分の一は水であつたりして、そういうことのために、ドラムカンを積んで沖えいつて、豫定の燃料があると思つて航海をしておると、下の方は水であつたために途中で燃料がきれて、船は運航力を失つて流失したというようなこと、それらのたくさんの弊害があつて、斷然漁業者の使うものは漁業者の手において扱わなければいけない。
○石原(圓)委員 最近聞くところによりますと、漁村の石油を全部公團で扱う。そして從來の漁連乃至業會には全然扱わさないということの運動が猛烈に起つておるということであります。これにつきましては水産局においては適當なる處置をとつてくれておるものと思いまするが、御承知のように戰爭中に既存の石油は中水を通じて縣水、漁業會等で全國ことごとく取扱いをしておつたのであります。
○石原(圓)委員 これはひとり漁網鋼のみならず、そういう値上げをした場合に、安い原料でつくつたものを、値上りになつたために、それを加工業者のみが獨占することは不都合であると思う。そういう場合には國がその値上りの差だけ取得したらどうか、こういうことを言うておるのでありますが、ある程度この値上りの差は國が取得になる規定になつておるそうであります。ところが一番利益をするのは紡績工場である。
○石原(圓)委員 捕鯨及び以西底引につきましても、終戰後はいわゆる漁業界を中心とした希望者が殖えてきたということは事實であります。從つていわゆる漁村の經營上、漁業會を中心として企業をしたいというに對しては、沿岸の捕鯨も以西底引も、當局においては愼重な考慮を煩わすことに願いたいと思うのであります。
○石原(圓)委員 もう少し局長さんに申し上げておきたいのは、最近にかつお節のできの惡いということは、結局船が岸壁に著いたときに鮮度が落ちておる。そうしてそれをまた運搬するのには非常に不便を感ずる。そこで生鮮漁というものに渡さなければリンクの油は何ももらえない。
○石原(圓)委員 ただいまのお答え、かつおそのものには公定價格がある。しかるにその一部を加工する場合に一つの御杞憂があるようでありますが、現在におきましても、漁業者が加工業者に對して委託加工をするということは、そうたくさんはないけれどもやつておる所は相當あると思うのであります。それからまた加工業者と漁船と共同加工をやつておるところもあると思うのであります。
○石原(圓)委員 過日水産廳の問題につきまして、安本長官との會見を要求しておいたのでありますが、これに對する經過はどうなつておるでしようか。なおまた農林大臣と運輸大臣とが水産廳の問題につきまして折衝するという内容になつておると信ずるのでありますが、それらの水産廳關係に對する今日までの大體の經過を簡單にお述べ願いたい。
○石原(圓)委員 ただいまの農林省の御方針をできるだけ全面的に推進していただくことの希望を申し上げまして私の質問は一應これで打切ります。
○石原(圓)委員 自由黨といたしましては、水産省設置は非常に急ぐのでありますが、ただいま食糧の補足を急速に水産をもつていたしたい。その效果をねらつて、一時的に水産廳を設置する。從つて水産省に速かに直すことを前提として、この案に贊成をいたします。
○石原(圓)委員 このごろできる船は、もと軍に徴用されまして、船を失つて非常に苦境に陥つた者がその再建をしておるのであります。その再建した船が、また先刻申しますようにでき損つて用をなさない。しかもそれらの船は安いので一隻四、五百萬圓、高いのは八百萬圓を超過するような船價でありまして、それが間に合わないことになれば、船主のみならず、乗組員全部も職業につき得ない。
○石原(圓)委員 はなはだ次官の熱意のあるお説を聽いて、われわれは大いに愉快なのでありますが、ただいま起つておるようなことになつてはいけないのであつて、今日ただいま急迫しておりますから、ただいま即效のあるようなことでなければいかぬと思います。
○石原(圓)委員 最近にできる百トン以上の鋼船でありますが、現在南方へ出漁を許されておる。この漁船に對して、新しくかつお、まぐろ漁業が許可制になつたわけでありますが、同時に航海にも許可を與える點につきまして、運輸省の方では關係方面の許可も得なければならぬ。こういう御方針のように指示される。
○石原(圓)委員 ちよつと關連して……。水産廳設置に對しては、森君の御意見に全面的に贊成するものであります。殊に水産省を設置するということは、昨年の議會におきまして、滿上一致の國策樹立の決議案ができておるのでありまして、どうしても近い將來に水産省にしなければならないということは、日本の輿論がきまつておるのであります。
○石原(圓)委員 大藏省の方に質問をいたします。漁船の建造等に復興金融金庫の金を、まず第一期に融資をする金額を、二十三億七千萬圓と決定されたことは御承知の通りであると思います。その金を現在までにどれだけ實際に漁船建造等に支出しておられるか、この點を伺いたいのであります。そのうち捕鯨のための融資とその他とを區別した數字が承りたいのであります。
○石原(圓)委員 ただいま小委員長の報告の中に、私が先日の小委員會で特に發言を許されて述べましたことは、ただいま小委員長より御報告の通りであります。この場合の魚價は到底一・九という程度ではいけないということが、ここに大きく呼ばれておるのであります。それは一昨日上野の精養軒におきまして、全國の漁業者代表者が集まりまして、そうして全員三倍程度の値上げを最も妥當とするという意見が、絶對多數でありました。
○石原(圓)委員 ただいま農林大臣の御説明によりますると、魚の價格を上げなければならぬということは納得する。それはごもつともだ。全面的に同意だ。しかし自分の見込みはそう期待通りにはいかない。こういう意味にとれるのでありまするが、少くもこの小委員會におきまして、ここに決定的の案が定められて、その案を御納得はできるけれどもそうはいかない。こういうことは少し農林大臣の御答辯としては遺憾だと思ひます。
○石原(圓)委員 本月金融の問題につきまして相當論議を必要と感じましたので、大藏當局の出席を求めるよう委員長にお取計らいを願つたわけでありまするが、思います見えにならぬところをみると、何かお差支えがあると考えるのでありまするが、次會には必ず出席するようにお取計らいを願いたいと思います。また資材の不足、その他の問題も、結局水産金融から問題は起つている。
○石原(圓)委員 ちよつと關連しますが……、ただいま大臣より水産廳のことにつきまして熱意ある御意見を承り、まことに意を強うするものであります。参議院の水産關係者が集まりまして水産クラブをつくつておるのであります。この水産クラブが去る二十五日に總會を開きました席上におきまして、水産廳もしくは水産省の設置を強力に主張いたしました。