1948-06-15 第2回国会 参議院 財政及び金融・商業連合委員会 第3号
○油井賢太郎君 貿易長官にちよつとお尋ねいたしますが、貿手の割引ですけれども、貿手は長官が再々おつしやつたように優先的に割当をするという原則になつておるということでありまりますが、実際問題といたしましては、日銀の許可がなかなか困難であつて、市中銀行の割引が円滑でないということを、実は私昨日関西方面に行つてもそういう声が高いのを問いで参つたのであります。
○油井賢太郎君 貿易長官にちよつとお尋ねいたしますが、貿手の割引ですけれども、貿手は長官が再々おつしやつたように優先的に割当をするという原則になつておるということでありまりますが、実際問題といたしましては、日銀の許可がなかなか困難であつて、市中銀行の割引が円滑でないということを、実は私昨日関西方面に行つてもそういう声が高いのを問いで参つたのであります。
○鍛冶委員 この証明書は別にだれかの要求によつてとつたものではなくて、政府に立替金があるのだから、そのあるという証明を持つて行けば、これによつて市中銀行は融通すべきものだ。こう思つたから取入れた、私はこう聞いたのですが……。
しかしそれ以上に政府がいわゆる融資規制というものによつて市中の金融を押えてしまつておる。預金は殖えてもその半分しか使わせないというわくを與えておる。さらにそのわくの中に、また融資の順位を置いておかれるということの方が、むしろ市中の金融機関が十分活動し得ない大きな原因である。
わずかに二割のものが、かような方法によつて市中において消化されておるというのが、今日の実情でございます。 復金に対しましては、世間では、これは債券を出して日銀から札を出しておりますから、第二の発券銀行であるというようにもいはれております。復金インフレということもいわれております。しかも、こうした赤字の融資を基本とする復金の融資は、きわめて不健全であるやに見られるものが少くない。
これは何とか矯めたいと思うのでありまして、或いは信用の一時足らんものについては、復金の保証によつて市中銀行から貸出をして貰う。更にむずかしいものにつきましては、復金債を市中銀行が持ち得るベースの下に発行いたしまして、復金債を持つて貰いまして、そうしてその手取金を以て復金から貸出をして貰う。こういうような点を考えまして流通を図りつつある次第であります。
これは、物價改訂に伴い当面産業資金の需要が増大するから、一時日銀の追加信用によつて、市中の銀行を通じて金融の流通をはかるというのがその骨子のようでありますが、実はこれは作文のみであつて、ほとんど実行に移されていないようであります。
○政府委員(小坂善太郎君) 私共の考えは、只今申上げましたように、できる限り市中の金融機關というものを堅實なる形に復歸いたさせまして、そうして政府の財政資金の援助によつて市中金融機關がどんどんと動いて行くというような形に、早い機會において改めたいのだという考えは持つております。併しながら只今の現状は、御指摘のように、日銀或いは國庫の援助というものがこれは相當にあるのは事實であります。
債券の發行がどのくらい見透し得るかというような問題、そして復興金融金庫の保證によつて市中銀行その他が金融し得る限度がどのくらいか、こういうようなことの見透しをつけて、財政の面において出資をきめたいと考えております。
從つて市中金融機關が、こういうふうな、いわゆる丙種に該當するような中小商工業に對して、資金を出し得る範圍は、きわめて限られたものであると思うのであります。それにもかかわらず、現在の實情はこうした中小商工業者は資金難にあえいでおる。