1947-08-07 第1回国会 衆議院 本会議 第22号
先ほども申しましたように、経済白書によりますると、昭和八年の石炭労務者の一人当りの出炭量は、十八・九トンとなつておりますが、昭和二十二年の本年は、約五・五トンでありまして、三分の一以下となつております。また國有鉄道の從業員を見ますると、昭和十一年と昭和二十一年では、運転キロ数は同じでございますが、從業員数は、二十二万八千人が五十七万三千人となりまして、約二倍半になつております。
先ほども申しましたように、経済白書によりますると、昭和八年の石炭労務者の一人当りの出炭量は、十八・九トンとなつておりますが、昭和二十二年の本年は、約五・五トンでありまして、三分の一以下となつております。また國有鉄道の從業員を見ますると、昭和十一年と昭和二十一年では、運転キロ数は同じでございますが、從業員数は、二十二万八千人が五十七万三千人となりまして、約二倍半になつております。
片山内閣の発表いたしました経済白書によりますと、國民の体位の低下につきまして、國内の学童の体位が昭和十二年と二十一年の九年間におきまして、六年生の体位が九年前の五年生の体位まで下つておるということが報告されております。ところが今主食が不足いたしておりまして、遅配だ欠配だと國民が栄養素に極端に欠乏しておるときに、無理な統制をこの上に続けている。
先きに経済白書を見て藪医者のレセルトなりと批評されたるときに、当局者は何も示さないよりはよかろうと言つたが経済白書が発表せられる前に、選挙投じに大言壮語を弄したる政治家諸君は、その罪を懺悔し、実はこれだけしかないのだから何分頼むと言うべきであろう。
同時に経済白書に対して、あつちこつちからいろいろ批判がありますが、全員口をそろえて評判の悪いのは労働組合法でございまして、これはイデオロギーでもなんでもありません。現実に食えないという現実が、労働攻勢というものを、われわれは希望もいたしませんし、悲しいことでもありますけれども、想像されると思う。ひとつ早く労働省が出発し、同時に國務大臣もしつかりやつていただきたいと思う。
それは恐らくここ数日の間に閣議に提案されるであろうと思います予算の審議に関連いたしまして、今朝の新聞を見ますると、経済白書の中にあります勤勞所得税の調整の問題、要するに千八百円標準賃金を実質賃金で補おうとする勤勞所得税の減額の問題について、安本と大蔵當局が折衝しておりますが、財源その他の関係でこれが怪しくなるのではないかというような説もございます。
だがしかし、先般経済白書におきまして政府が発表せられましたごとく、政府出身が明らかに國民のやみ生活というものを認めておるではありませんか。しかし第一項において申しましたるごとく、やみ値段よりもはるかに安い値段において入手ができるといたしましたならば、私は、この値段によるところの物價体系の破壊ということは、何ら顧慮するにあたらないものと、あえて断言せざるを得ないのでございます。
なぜであるかといえば、経済白書にも言われてありまする通りに、私どもの食糧の供給いかんということが、われわれの生命の維持、あるいは労働力の再生産、または賃金の問題に重大な影響をもつことは、これは言うまでもないことでありますけれども、政府は実効價格によつてこの問題を解決しようといたしております。
第一の点は、今日深刻な食糧危機に当面していることは、すでに経済白書により國民の前に呈示されたところでございますし、また國民が身をもつて体驗しているところの現実であります。かかる危機を、政府が政府の責任において解決せんとしているのは、はなはだ殊勝に思われることでございますが、それがかえつて官僚の独善や、また收賄事件を起す原因を誘致するに至るのではないかと思うのでございます。
(拍手) 先般経済白書というものを頂戴いたして読みましたが、あの長い印刷物の中には、われわれ人間生活が救われることは藥にするほども書いてないのであります。ただあの中に、今日の國民の実相は、あたかもたけのこ生活のごときものであるということが書いてあります。私は、このたけのこ生活ということが、はなはだ当らない批評であると信ずるものであります。たけのこは、皮を脱ぎ捨てて、なかみは太るのであります。
國民があの経済白書を読んでどういうふうに考えるかは自由であるというふうにお答えになるのか。そうでなくて、政府としてはこういうような権威のある解釈を持つておるということを御発表下さるか。どちらかにいたしませんと、この点から相当大きな混乱が生ずる虞があると信ずるのであります。(拍手)その点についても御答弁を願いたい。
(拍手) 私は今回御発表に相成りましたる経済白書、これが根本になりまして左右両翼に展開されておりまするこの内閣の経済緊急対策、それらを通覧いたしまして、なかなか構想といたしましては纏まつております。なかなか文章も巧みでございます。殊に経済白書のごときは名文でございます。或いは講義がございます。或いは説教がございます。或いは訓戒がございます。
この経済白書の総説の中にも十九節にその点をはつきりと謳つておるのでありまして、與えられました賃金水準を基礎にしまして、そうして公定價格というものの改訂を行なつた場合、たといその際、マル公が二倍、三倍に上つたとしても云云ということで、はつきりとその点は我々としても意思を表示しておるわけでありまして、そういうふうに御了解をお願いいたしたい。かように考えるものであります。
(拍手) むしろ、今度の経済白書は、日本の実態をわれわれに示してくれたのであります。嘘の上にいろいろなことを言わされるよりも、われわれは事実を知つて、その上にわれわれ自身の態度をきめていかなければならぬのであります。政府が、今までの内閣と違つて、今度初めて、不十分ながらも、この経済実相報告書を発表した労は、多としてやらなければならぬと思うのであります。
○木村公平君 和田安本長官が、経済白書に対しまして、ラジオにおいて説明を行つたのでありますが、その説明を聽きました國民の一人は、感想を私に漏らしていわく、あの和田さんの説明を聽いておれば、あたかも地獄の底に落されるような氣がする、と言つたのであります。
この経済白書によつて、わが國の破産状態をまざまざと知らされた國民は、窮乏のどん底から明日の希望と光明をもたらすべく、必ずや立ち上つて來ると信じているのであります。(拍手) 新憲法下の國会において、國民代表の一人として、私は率直に政府に対する要望を訴えたいのであります。政治の要諦は、衣食足つて礼節を知るという言葉の通り、民生の安定、すなわち日常の生活の安定を保障することにあると思うのであります。