1947-10-14 第1回国会 衆議院 国土計画委員会 第17号
しかるに一方本國土計畫委員會に付託されたる請願の過半数は砂防工事の促進であることは、治山治水の均衡がとれていないことを雄弁に物語つていると思います。赤城山麓の山崩れは、大利根の堅宰なる堤防をも決壞してしまう、すなわち本支流の水が無統制に下流に流下しては、いかに強固な堤防でも防禦できません。
しかるに一方本國土計畫委員會に付託されたる請願の過半数は砂防工事の促進であることは、治山治水の均衡がとれていないことを雄弁に物語つていると思います。赤城山麓の山崩れは、大利根の堅宰なる堤防をも決壞してしまう、すなわち本支流の水が無統制に下流に流下しては、いかに強固な堤防でも防禦できません。
しかも端境期に突入いたしました現在、何よりも現実の世相が最も雄弁に物語つており、もはや一刻も猶予ならぬ段階に達しておるのであります。
昭和十六年四月、鮮魚介の統制規則が発布されましてから今日まで、すでに六ヵ年余りを経過しておりますが、未だに今日のような改善方策が論議されなければならないこの事実から考えましても、いかにこの問題解決が困難であるかを雄弁に物語つておるのであります。この規則の公布当時に比べましてこの状況が一層深刻悪化しておりますから、今日改善したくてもその余地が非常に狭められておるのであります。
これに対して、和田安本長官の理論闘爭を誇るその雄弁をもつて、答えられんことを希望する次第であります。(拍手) 〔國務大臣和田博雄君登壇〕