1947-10-16 第1回国会 衆議院 鉱工業委員会公聴会 第4号
もしこれを議会にたとえますならば、戰爭中の軍閥の強力な意見は議会をも支配したように私たちは承つておりましたけれども、当時の議会人が眞劍に議会において議案を論議したでありましようか。
もしこれを議会にたとえますならば、戰爭中の軍閥の強力な意見は議会をも支配したように私たちは承つておりましたけれども、当時の議会人が眞劍に議会において議案を論議したでありましようか。
しかも、一時は強力措置が傳えられたり、昨年夏の補償打切りに伴う一連の立法や、去る三月末の独占禁止法のごとく、議会人としてはまことに不本意な方式で扱われるやを憂慮したのでありますが、三ヶ月に及ぶ紆余曲折の末、本法が今や國会において十分論議でき得るということは、顧みてすこぶる感にたえないものがあるのであります。
しかもその記事はすべて虚構に基くものであるということを考えてみまする場合において、西尾官房長官の責任の重大なことを私は痛感せざると得ないと同時に、われわれ議会人のために、内閣の諸公の一人が、こいう代議士の一人でも傷つけんとするごとき、あるいは進んではその政党を誹謗するがごとき、こういう行動こそ愼しまなければなりません。
(拍手) 時間がないようですから、簡潔に結論にはいりますが、結論としては、議会政治確立のために、そうして議院運営を能率的たらしむるために、反対のための反対をお互い政党間においてやめよう、そうして議会人としては、一人であろうと、三人であろうと、八人であろうと、議会人としての資格、責任、権利義務、こういつたものにおいて、國民の信託を担うものであることは同一であるということを、各党幹部はまずあらためて認識