1947-12-11 第2回国会 衆議院 財政及び金融委員会 第1号
できるだけインフレーシヨンの歯車を早くまわらせないようにしておいて、このインフレーシヨンを乗切る態勢をつくつていくことを、ただいまの政策にすべきではないかと思うのであります。一方物價と賃金をくぎづけにしておいて、その間の悪循環を断ち切るという考え方は、もちろん全面的に捨てらるべきものではないと思います。
できるだけインフレーシヨンの歯車を早くまわらせないようにしておいて、このインフレーシヨンを乗切る態勢をつくつていくことを、ただいまの政策にすべきではないかと思うのであります。一方物價と賃金をくぎづけにしておいて、その間の悪循環を断ち切るという考え方は、もちろん全面的に捨てらるべきものではないと思います。
この問題に関しまして私が申上げておりまする趣旨は、千八百円ペースというものは一應の基準である、この基準に副うように全般の價格体系を調整して行つて、そうしてインーフレーシヨンの足並みの廻る歯車を緩めるようにいたしたい、こういう努力の一環としての千八百円ぺースの問題と申上げたわけであります。
先般機械という言葉はあまり適当ではないという仰せがあつたのでありますが、この法案によつて狙つております制度全体が一つの精巧な歯車の如く、或いは機械の如く動いて、それが如何なる政治勢力の下にありましても、又内閣の下にありましても、自由自在に廻轉をされて行く。そういう制度を作り上げるのが狙いであります。そういう制度を円滑に運轉する中央機構として人事院というものを考えておるのであります。
むしろ職員と申しますよりも、この法案によって作られます官僚制度というものが、機械の歯車が噛み合つて行く如く、動いて行くべきものである。こういうふうに御了解を願いたいのであります。職員自身の個人的な人格の尊重ということは、これは特に尊重いたさなければならんことであります。
上におきましては、先ほど申し上げましたように、これは理論としては、夫婦間の道義、あるいは家庭の内の紛議解決の問題として任すべきものではないかという理想論ももつているのであるますが、この理想を実現するために一挙にして百八十三條——もつともこの百八十三條というものは、妻の姦通のみを處罰する片手落ちの不當な規定ではありますが、この規定を一挙にして削除いたしますと、それによつて現在の道義頻発の風潮に對して歯車