1947-09-18 第1回国会 衆議院 農林委員会 第21号
ただすえおき期間につきましては、營農または住宅資金の場合は五箇年でありますが、共同施設資金については、その貸付は法人に對して行われるものであり、一應は入植者の經済とは別個のものでありますので、施設の操業開始までの期間を一箇年と想定し、この期間のみを無利子ですえおくことといたしたのであります。
ただすえおき期間につきましては、營農または住宅資金の場合は五箇年でありますが、共同施設資金については、その貸付は法人に對して行われるものであり、一應は入植者の經済とは別個のものでありますので、施設の操業開始までの期間を一箇年と想定し、この期間のみを無利子ですえおくことといたしたのであります。
そういつた開墾地には、ある特定數の入植者が豫想せられ、その豫定せられたる入植者に引かれて、全然目標を離れた開墾が現實に農民の前に展開している。もしその開墾が農村部落とほんとうの連絡をとりますれば、その開墾地へ引入れますところの一本の道路でも、一筋の江筋でもが現在の農村とわずかの區間で利用せられるというような場合、それが全然縁がきれている。
○政府委員(伊藤佐君) 只今のお尋ねの第一點、營農資金、住宅資金を劃一的に出しておるかどうかというお話でありますが、これは各府縣の入植者の數に應じまして、總額を府縣に割當をいたしますが、個々の貸付金額はこれは府縣に一任してございます。從いまして、同じ府縣でありましても、低暖地の所もあれば、高冷地の所もあるわけでありまして、その事情々々に從いまして金額の差を付けて貸しておるわけでございます。
それから第二番目は、殆ど各府縣毎に入植者が入つておりますが、先程局長のお話のように、非常に良い土地もある。二ヶ年に二町歩も開墾しておるという所もあるので、これは確かにそうだと思います。
○國務大臣(平野力三君) この表による北海道住宅資金が零になつておるのは、北海道の入植者の住宅は開拓費の方から國庫全額負擔になつておるので、この點には抜けておるのでありますから、その點御了承願います。と申しましても無論御指摘のように入植者が家だけを建てて、營農が餘り十分でないというようなことが、適當であるとは決して考えません。
こういうような杜撰な基礎に立つて七十萬町歩という數字を押えて、そこにどんどん入植者を入れているというようなことは少しく無謀じやないか、冒險じやないか、こう思いまして、ほかの地方は知りませんが寒地農業として立つ北海道の場合、相當この基礎的な數字を吟味して振り向けていかなければならぬ。
新規入植者については適正規模を確保するということでありますが、その過小農どういうふうに少くするのか、あるいは適正規模をどういう程度に押えておるのか、どういう經營面積が適正な規模であるとお考えになつておるのか。
そこで住宅の建設状況でございますが、これは十萬七千戸の純粹入植者に對しましては、これだけの住宅が要るわけでございますが、豫算その他の關係からいたしまして、昭和二十一年の三月までにでき上りましたものは、約三萬七千戸であります。
從つて從來は個人の入植者に対しましては單に個人目当の資金の融通であつたのでありまするが、これからは開拓者が集團として團体的なる融資を得られる場合におきましても、その融資の方途を考えたということを今立案をいたしておりまするので、この点も御了承を願いたいと思います。