1953-12-07 第18回国会 衆議院 水産委員会 第2号
しかし北海道漁民が進出しておつた五十一度以南だけは北海道に与えれば、四十七度から五十一度までの間を、あそこで骨を埋めた北海道の漁民に与えるならば、私はかような議論をしない。五十一度以南四十七度までの間の許可を北海道に与えてくれるならば、私は今までの議論の二〇%でけつこうであります。この点を伺いたい。
しかし北海道漁民が進出しておつた五十一度以南だけは北海道に与えれば、四十七度から五十一度までの間を、あそこで骨を埋めた北海道の漁民に与えるならば、私はかような議論をしない。五十一度以南四十七度までの間の許可を北海道に与えてくれるならば、私は今までの議論の二〇%でけつこうであります。この点を伺いたい。
すなわち檜山管内にも行つて参りましたし、大島管内もまわつて見ましたが、私と同じ意見で、どうしても反対せざるを得ない、特に北海道におきましては、総合開発の中に魚田開発として入れておるのでございますから、これを北海道漁民の名において反対をしなければならぬということで、札幌におきまして漁民大会を開いて、あの大島の艦砲射撃に反対という意思表示をしております。
すなわち北海道漁民のみの利益によつて、日本の沿岸漁民全体の利益を失せしめるようなことがあつてはいけないという、私の単なる小さい考えでありますけれども、さような考え方を持つておるがために、非難を受けておることもあえて意としないのであります。私の今日までとつて来た行動、私の議論は、川村代議士に対する反駁の議論ではないのであります。
従いまして今日におきましては、北海道漁民は全道民が一丸となつて、この問題の解決、すなわち目的貫徹に立ち上つておるような状態であります。
また私が八月において川村委員、田渕委員とここに調査に行つたときにも、さんまの問題こそは北海道漁民として真に自粛自戒をして行かなければならないものである。内地とのいろいろな関係もあり、今までの水産委員会において幾たびか論議された問題であり、真に北海道の漁民として自粛自戒をして行かなければならないということを力説し、指導をして参つたものであります。
これは北海道漁民の名誉のために訂正しておきます。
また八月一日ないしは十日から漁期を再開させることが北海道漁民を救う道である、かように考えるのでありますが、もし私の意見に対して水産庁に具体的なお考えがあつたならばお示しを願いたいと存ずると同時に、こうした問題に対して、私どもの意見を十分御参考に供していただきたい。
こうしたようなことで、われわれ委員会におきましては、でき得るだけ内地関係各県の要望におこたえを申し上げたい、そうして北海道漁民にも、北海道出身のわれわれが何とかくどいてなだめてやろうという気持で行つたのにもかかわらず、調査のまつ最中に密漁船を四隻も出したところの宮城県の無責任もはなはだしいことを、私は痛感して参つたのであります。
特にまた北海道方面の漁民各位の御主張もごもつともであり、また関係委員の御主張にも一応耳を傾けざるを得ない点もあるのでありますが、私は北海道漁民のおつしやることに、ちよつとふに落ちない点があるのであります。
昨年においては、約二億円の損害を北海道漁民はいたしております。今年においてはそれ以下の損害があるだろうと思います。そうしたことからいつて、今日の魚價というものは、とうてい引合うものではないという考え方を持つております。しかも北海道にとれまするいろいろの魚族を肥料にたく場合口においては、その肥料を欲する地方があるのです。その欲する地方はこの肥料を要求しても、禁止價格なるがゆえにそれができ得ない。