1951-08-14 第10回国会 衆議院 地方行政委員会 第42号
終戦後は価格調整費と終戦処理費でわくがふえ、二十六年度におきましてはインベントリー・ファイナンス等の関係もありまして、国家財政の方が予算が大きくなつておりますが、大体講和後の新事態に地方財政のわくと、国家財政のわくをどの程度に押えて行くかということが、国全体の財政運営上非常に大きな問題になつて来るのじやないか。
終戦後は価格調整費と終戦処理費でわくがふえ、二十六年度におきましてはインベントリー・ファイナンス等の関係もありまして、国家財政の方が予算が大きくなつておりますが、大体講和後の新事態に地方財政のわくと、国家財政のわくをどの程度に押えて行くかということが、国全体の財政運営上非常に大きな問題になつて来るのじやないか。
即ち使途不明の見返資金、経済再建費七百五十四億円、資金運用部の余裕金四百三十億円、又いつでも流用できる外国為替資金、いわゆるインベントリー・ファイナンスの五百億がこれに……更にこれに加えまして講和後当然なくなる終戰処理費を加えますならば、その全額は実に三千億近くにも達するのであります。
一般会計からの繰入によるインベントリー・ファイナンスに我々が極力反対するゆえんがここにあります。 この予算の特色の第二は、政府の言うところによりますと、財政規模の縮小であります。これ又政府の脆弁に過ぎません。成るほど一般会計の予算額を国民所得と対比いたしますと、昭和二十五年度が二〇%で、二十穴年度は七・六%に下つております。
○吉田法晴君 社会党といたしましては、この外国為替資金特別会計法案に反対をせざるを得ないのでありますが、これはインベントリー・ファイナンスと呼ばれますものの本質に鑑みまして、我々としてはこれを一般会計から、言換えますと国民の税金の中から支出するということについて、それが勤労者に大きな圧迫を加えるという意味において反対せざるを得ないのであります。
そういう点から申しますというと、今五百億もの大きな資金をインベントリー・ファイナンスとして一般会計から繰入れたという点に対して多大の我々は疑問を持つものであります。将来においてもこの運営に当つては実に重大な問題でありますから、篤と御検討をせられて十分国情に合うようなこの法案の運営の仕方をなすべきが至当でないかと思うのであります。 以上希望を付けましてこの案に賛成するものであります。
○油井賢太郎君 先般来この外国為替資金特別会計法のいろいろ外為委員会等のお話を聞いたのですけれども、結論は五百億をインベントリー・ファイナンスとして出したというのはインフレを抑えるという大乗的な見地の問題だというふうな、まあ委員会の究極したところを御説明になつたのです。
又見返資金におけるところの経済再建費七百五十四億及び五百億の二十五年度の債務償還予定の未使用分を含めましての余裕金、又インベントリー・ファイナンスの五百三十七億、資金運用部資金の二十七年度への繰越金四百三十億などの余裕金を合計いたしますると二千二百十七億、この金額というものが政府の今後の使途次第によりましては、民需を圧迫したところの一種の軍需インフレ的要因を醸成するものと認められるのであります。
○堀木鎌三君 この見返資金なり、預金部資金の運用については、最近新聞でも相当変更があるようにも聞き及ぶのでありますが、とにかくそういたしますると、端的に申しますと、大蔵大臣は、議会に対して七百五十四億円の再建整備費と、それからインベントリー・ファイナンス五百億、この二つが今後の経済の情勢、輸入の状況等によつて先ず考えて行こう、こういうふうなお考えだと考えられるのでありますが、そうでありましようか。
我々が昭和二十六年度の予算を審議しておりますときに、一番大きな問題になつておるのは、申上げるまでもなく五百億のインベントリー・ファイナンスの問題なんですが、この問題に関連しまして、今の日銀のユーザンスの方式、あれをもう少し改正することによつて円資金不足をもう少し合理的に改正するととができないのかどうか、只今大蔵委員会で木内外為委員長の話を聞きますと、ユーザンスの方式を今後はポンドから更にドルのユーザンス
○油井賢太郎君 この今度の新らしい特別会計、この前の外国為替特別会計から繰越されるのが約一千百億かと思いましたが、それとも今度の今のお話のように五百億のインベントリー・ファイナンスとそれから五百億の借入金と合して二千億限度になるのですが、それは前の繰越しの一千百億程度ではどうしても賄い切れないという何かそこに原因があるか、それともそれだけでも賄う方法があるかという点はどうでしよう、
○木村禧八郎君 只今鉱工品貿易公団の損失を生じた原因をお伺いしたのですが、これは第一は政府の政策にも非常に原因があるのですが、結局そのために二十五年度の補正予算ですね、外為のほうへ百億円のインベントリー・ファイナンスもせざるを得ない大きな原因になつておるのです。あれが貿易特別会計へちやんと入つて来れば、インベントリー・ファイナンス百億やらなくて済んだことになつておつたのです。
○木村禧八郎君 それは、百億のインベントリー・ファイナンスをやらざるを得なくなつたという主たる理由としての御説明でございますか。
只今申しましたインベントリー・ファイナンス又然りであります。
ところが政府が本年の予算の基礎にいたしておるところの数字を見ますと、外貨の受取は十四億六千万ドル、支拂が十三億八千二百万ドル、受取超過七千八百万ドル即ち二百八十億円ということでありまして、これに日銀のユーザンスの関係などを入れまして、結局五百億円こういうインベントリー・ファイナンスをやつておるわけでありますが、只今申しましたような見通しから申しまして、むしろこの五百億円では足りないじやないか、若しそうだとするとここに
こういうので日本銀行のユーザンス関係で一時的に伸びておるのでありますが、これがユーザンスの期限が来て、又それがスタンプ手形になりましても相当の資金回收が七、八月頃から行われるようになりますので、これは大体五百億円のインベントリー・ファイナンスをして行けば絶対賄いがつくのではないかと考えております。
インベントリー・ファイナンスは通貨金融の問題でございまして、直接の撃がりはございません、勿論物価と金融というものは関連性はありまするが、考えかたは先ほど申上げましたように物価の調整という問題、片方はいわゆる金融の問題、これは違うのであります。
○櫻内義雄君 次に物価上昇の問題につきましては、ドツジさんとのお話合いにもよりまして、たびたび論議になつておりますが、いわゆるインベントリー・ファイナンスが行われておるのでありますが、この特別会計への繰入れ、これにつきまして政府の施策の中で、特に私は矛盾とまで行かなくても、御指摘してお伺いしたい点があるのでございます。それは補給金政策がいけないのだという建前をとつております。
インベントリー・ファイナンスの問題について、私はこの食管特別会計についてこれをなぜやれないのか。私は理論上やれるように思うのでありますが、それを大蔵大臣に伺いたいと思うのであります。先ほど消費者のことも考えなければならないのだ、米価の設定については……ということが言われた。
これは一般会計からインベントリー・ファイナンスで繰入れられましたが、どうも本年の三月三十一日において、例の輸入が輸出に伴いませんで、ドル・インフレの形になつておりますので、その円も確保するために日本銀行からの特別一般借入がございます。
勿論今年、昭和二十五年度よりは相当輸出入も伸びて来ることはこれは明らかでございまするが、インベントリー・ファイナンスとしての五百億は少くとも、多過ぎることはないと私は思つております。
そこで例のインベントリー・ファイナンスの五百億というものを使える余地は今度はなくなりやしないか、と思う。それについては大臣はどうお考えになるか。
そういう際において先の見通しとして輸出の、いわゆる尻を拭うためのインベントリー・ファイナンスを考えるのはもうおやめになつたらどうかと思うのですが、その点は重ねて大臣の所見をはつきりして頂きたいのですが……。
外国為替資金特別会計への繰入れは、いわゆるインベントリー・ファイナンスでありまして、これを一般会計で支弁すべきか、或いは金融操作によつて処理すべきかは意見が分れるところであります。
その一つが、外国為替特別会計に対する一般会計からのいわゆるインベントリー・ファイナンス、五百億でございます。第二が債務償還費が非常に二十五年度に比較して縮小される。こういう点であろうと思うのでございます。第一のインベントリー・ファイナンスにつきましては、私ども新聞、雑誌を読んでおりますと、これについてもそれぞれの立場からいたしましていろいろの論議があるようでございます。
政府出資が三百六十億、外為への出資、貿特への出資、食管へのインベントリー・ファイナンス、これらを一々拾えばわかるのでありますが、六、七百億程度になるのではないかと思います。いろいろの観点から、見方によつて違いますけれども、これはキヤツシユとして持つておるもの、投資、出資というようなもの、外貨というものを考えれば考え得る数字だと思います。
そのほかに、例えばインベントリー・ファイナンス五百億を二十五年度にやりますと、それは一応そういう一つの蓄積資金みたいになりますが、そういうような財政上のいわゆる彈力性となる金はどれくらい見積られておるか。
然るに方五百億のインベントリー・ファイナンスがございますから、逆に五百億から二百三十億を引いた金額が日銀に返つて信用の收縮になるというように考えております。但しこれは予算書にございます通りの輸出入になつたというふうな場合においてであります。
○政府委員(佐藤一郎君) まあ私どもといたしましては、従来インベントリー・ファイナンスを一般会計から見ておつたという、まあ逆の場合を考えてこういうようなことをやるので、まあ事業会計の原則からいいますと、この方法が必らずしもいいということは考えておりません。過渡的な措置、こういうつもりでありますので、更に次の年度におきましては十分検討したいとこう思います。
これは主税局長の担当される面ではないと思うのですが、例えば例のインベントリー・ファイナンス、しばしば国会で問題になるインベソトリー・ファイナンスなんかが今度の予算ではこれを更に大幅に行われておるというふうなわけで、ちよつと両者は矛盾しておると、こういうふうに考えるのですが、体政府の意図はその辺どういうところにあるのか、お伺いしたいのですが、これは政務次官からでも聞けたら非常に結構です。
そしてその五百億はインベントリー・ファイナンスによりまして、外為のほうに相当の余裕金ができておるのであります。更に又預金部資金等の暫定的借入金を以ちまして、そうしてこれを賄いたいという構想を以ちまして、幸い大蔵省との間は了解ができておるのであります。
○国務大臣(池田勇人君) 私は他の機会でも申上げましたように、朝鮮事変が起らない場合におきましては、実はインベントリー・ファイナンスはしなくても済むと、こういう考えを持ち、殊に来年度におきましては債務償還は一般会計からしないと、こういうふうな方針でおつたのであります。
○政府委員(佐藤一郎君) 大蔵大臣とドツジ氏のいきさつの内容は、勿論我我の申上げるあれはありませんが、従つて大臣に直接お聞き取り願う以外にはないのですが、全体としてインベントリー・ファイナンスをどうして税で賄うかということの一環になつておるわけであります。
○政府委員(佐藤一郎君) これは予算全体の問題でありますが、私から便宜お答えしますが、これは勿論当初からそういうふうな予定を立てておるわけでありますから、債務償還につきましても、そのときは別個に他の場合と同様にインベントリー・ファイナンス、ということで特に一般会計から予定して繰入れておるわけでございます。結局それだけの金額はいずれにしても予算として見なければならない。
今年は減税が六十三億円、インベントリー・ファイナンスのほうの、一般会計から特別会計に繰入れます百億円で変つておりますが、来年は七百億円の減税をやる。これはまだはつきりいたしませんが、今のところでは五百億円程度の減税をせざるを得ない状態ではないかと思うのであります。減税とそうしてインフレ要因を排除するために資本の蓄積をやつております。
或いは強いて言えばインベントリー・ファイナンスの関係で減る場合もありましよう、或いは又追加の歳出を見込んだものとか、国民金融公庫の問題とか、或いは輸出銀行の問題、或いは失業対策費の問題、各問題と関連する問題であります。
従つて本来これはインベントリー・ファイナンスであるという考え方で臨んでおるわけであります。併しながら最近のごとく連年災害が、ずつと続いて参つておりますので、果して現在一般会計から繰入れておりますものが、将来この独立採算だけによりまして、即ち保険料の收入だけによりまして将来返して行けるかどうかという点は、これは農業保険の根本問題でありまして、非常に議論があります。