1947-07-12 第1回国会 衆議院 農林委員会 第5号
日本が敗戰後客觀的な數字が一つもない。殊に戰爭中秘密秘密という氣持ですべての統計が燒却されておるわけでありますから、それほど正確なものをつかむことができない。
日本が敗戰後客觀的な數字が一つもない。殊に戰爭中秘密秘密という氣持ですべての統計が燒却されておるわけでありますから、それほど正確なものをつかむことができない。
と申しますのは、この國土局竝びにいわゆる日本の各省にまたがつておる建設力を總合結集して、この敗戰後における日本の再建に邁進するということが最も時宜に適したのではないかというような聲が、前前議會から相當議題に上つておつたのでありまして、この内務省の改廢の機會においてこれを實現するのが、いい時期だというようなことも相當論議せられたのでありますが、しかしながら今度は内務省の解體のみに手を止めて、われわれが
ましてこの敗戰後におきましては、非常に國土も狹くなるし、從つてまた人口も非常に密になつてくる。こういうようなことで、今後日本を起ち上らせるためには、少くともその産業なり、あるいは經濟の基盤である建設ということについて、一日も早くやらなければならことは、常に私どもも痛心をいたしておるところであります。大體以上簡單に申し上げた次第であります。
またサービスの改善その他經營の合理化の根幹の問題は、最近の敗戰後における日本全體の經營能力――ひとり國鐵のみならず、全般的な低下の問題もございますので、私どもとしては根本は教育にまたなければならないと考えまして、二萬程度の養成人員を各鐵道局に配分いたしております。
しかし、首相の政治理念が、観念的抽象論に終らずに、敗戰後の日本社会のあるべき姿を明確にされたいと思う。 この新國土建設の目標を確定することは、計画を樹立する上においても、ぜひ必要である。希望を失い、前途の方向に迷つておる國民に、目標と感激を與えるものである。もし首相が眞に平和主義、人道主義に徹するならば、この理念に基く具体的な新らしい社会形態が、考えられるべきであると思うのである。
このために吉田前内閣は積極的に自力を以て過少生産とインフレを克服しようとせず、ひたすら外國援助を焦り、一部階級の利益を擁護するために、(拍手)敗戰後の日本経済再建に当り、採用すべからざる所の自由経済政策とインフレ政策とを行なつて、今日見るがごとく、危機を必要以上に深刻ならしめたのであると私は信ずるのであります。
ただ僅かに水力電氣の発電に関する点におきまして触れておられますけれども、我々はこの敗戰後におけるところの経済復興の重点をなすのは、國土の復興と、戰災都市の復興と、こうした大きな面におけるところの底辺の復興をしなければならんということを痛感するのであります。
しかるに敗戰後の今日、政治道徳の衰頽、吏道の頽廃、眞に慨嘆にたえぬものがあるのであります。(拍手)首相におかれては、まずもつて新憲法下における議会政治の健全なる発達のために、特に深く思いをいたされんことを切望するのであります。さらに國際情勢について考えまするのに、今後は國際連合その他の関係より、國際相互依存の事態は、一層緊密になると考えられるのであります。
そのため、教育は独善に陷り、官僚的動脈硬化をきたし、画一主義となり、沒個性のものとなりましたが、敗戰後、この極端なる國家主義、軍國主義という二つの偶像は、破壊されたのであります。しかしながら、そのあとに一体何が残つたでありましよう。 当初考えられたこの二つの偶像を除き去るならば、教育の民主化は、おのずからできると考えたのは誤りで、教育の中心理念がまつたく空白となつている。
敗戰後、日本の政治的の変革が行われたことは、御存じの通りでありまして、民主的、平和的な文化國家を目標といたすことになつたことは、先ほど申した通りであります。これをわれわれは中外に声明いたしまして、さらに新しい憲法は、これをわが國の根本の國是といたす、この精神をもつて、新しい教育の方針といたしたのであります。
戰爭と敗戰によつて、根本から破壊されてしまいました我が國の経済を、どうして再建するかということは、きわめてむずかしいことがらでありますが、今まで敗戰後の経済の実相というものが、全國民に十分理解されておらず、政府の從來の施策又徹底を欠いておつた憾があるのであります。
戰爭と敗戰とによりまして、根本から破壊されてしまいましたわが國の経済を、どうして再建するかということは、きわめてむずかしい事柄でありますが、今まで、敗戰後の日本の経済の実相というものが、全國民に十分理解せられておらず、政府の從來の施策もまた徹底を欠いておつたために、不幸にして今日まで立直るの端緒をつかむことができず、経済の情勢は次第に惡化してまいりまして、そのために、國民の精神や文化にも深刻な影響を